ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第八十話 終幕 神姫編

結局、空港まで見送りに来てもらった士郎。最後の最後に母親がなぜか泣き出しそうになったが、軽く慰めると

「全く、吉成君にも私にも似てきて、いい息子になったものね」

とそんなことを言われて少し嬉しいような恥ずかしいようになったが、無事にニューヨークから成田ゆきの飛行機に乗りこんで、士郎は日本に戻ることになった。その機内の中で

 

『(士郎、聞こえている?)』

士郎は、唐突にしろかに話しかけられた。

「(どうした、しろか?)」

『(ちょっとね、今いいかしら?)』

「(あぁ、問題ないよ)」

そういうと、士郎は指パッチンをすると同時に、軽く認識疎外魔法をかける。すると、隣の空白の席にしろかが現れた。

「どうした、しろか?」

「気になっていると思ってさ、神姫ってやつを」

「よくわかったな」

「まぁね、けど、神姫っていうのは、天界及び冥界に存在してはならないもの――言い換えればこの世に存在してはならないものよ、知っていることを話すと有史以前の古文献には、"謎の生命体。その発生原因や存在理由は謎に包まれており、絶大な戦闘能力を有する上、こちらの世界に現れる際に空間震という大爆発を引き起こす。我々は天敵として恐れられた。そして、強大な戦闘能力を持つ上、その身を護る絶対の盾、霊装のようなものを身に纏い、それに対を成す最強の矛、"形を持った奇跡"とも呼ばれる天使にはなに何かを有している。堅牢な防御力を誇り、物理攻撃はおろか魔力による攻撃でもほとんどダメージを与えることは出来ない"っていうものだわ」

「ものほんの化物だな…単刀直入に聞くが・・・どうしてそれを?」

「これは…私に関係するからよ、だからよく聞いて頂戴、驚かないでほしいのだけど・・・私とサツキ、それに瞳は――その神姫の子孫で、ちょうど覚醒してしまったのよ、それに」

「…まさか、覚醒遺伝ってやつか?」

「えぇ、そうよ、サツキの神器宵闇戦姫(サタン)こそがまさにそれを現わしているわ、姫が付くのがその理由ね」

「ってことは・・・サツキが暴走したのも?」

「おそらく、彼女は見てしまったのでしょうね――複製されかけた彼女の成り果てを…」

どうすることもできなかった悔しみとそこまで酷い事をしたという怒りがこみ上げる士郎。

「けど、結果的に救われたからよかったと言いたいところなのだけどね…」

「しろか、今後彼女が狙われる確率は?」

「さぁ・・・それは私にもわかるわよ、ただ、知っておいてほしかった、それだけよ」

「わかった、ありがとな、わざわざ」

「えぇ」

そういうと、腕を組む士郎。その脳内はしろかの話でいっぱいだった。

 

 

 

 

 

帰国後――丹羽家

 

「ただいま~」

「あ、おかえりです」

出迎えてくれたのは、ヴォンだった。

「荷物をお持ち致しましょうか?」

「ん、大丈夫」

そう言いながら、士郎はリビングに向かうと

「あ、おかえり~」

「おかえり、士郎」

アルビスとサツキがリビングにいながら、雑誌を読んでいた

「お疲れお父様」

「おう、ありがと」

エルが言ってくれる。

 

「そういや、士郎修学旅行いつから?」

「ん、来週から」

「わかったわ」

サツキと何気ない会話をする士郎

 

「士郎、修学旅行ってなんなんだ?」

「ん、あぁ、学校のみんなで行く旅さ」

「へぇ~」

納得するエル。

 

「(・・・それにしてもなぁ・・・)」

いきなり二人増えてやけに大所帯になったと感じる士郎。と同時に、少し幸せだなと感じる士郎

「それで、どこ回るの?」

「予定だと、金閣と銀閣まわって清水まわってかな」

「へぇ~オーソドックスね」

「まぁ、京都だしな」

といいながらも夕食を淡々と食べている士郎

 

「あら、八雲に連絡入れた?」

「まぁね」

「案内してもらうの?」

「わかんねぇ、あっちの予定もあるからな」

と賑やかな食卓だ

 

「あぁ、それと士郎、そっちの修学旅行中に私、日本にいないから」

「公務か?」

「えぇ、もしかしたら頼むわよ?」

「了解」

そういう士郎であった。

 

――夜

 

「ちょっと、少し寄りさないよ」

「そうよ、密着しなさいよ」

「主~」

士郎は今、凄まじいことになっていた。両脇にはサツキとアルビス。近くにはヴォンとエルもいる。

「はぁ、幸せです」

「ふわ~」

かなり密着されている。というか、全身が包まれるようで少し暑い感じもするが、シルクなような感じがして不思議と嫌な気配もしない。

「(う・・・)」

しかし、恥ずかしくもあって顔が紅くする士郎。アルビスとサツキの顔が視界に入ってくる。しかも、二人は相変わらず士郎の腕や足に自らのを絡めてくるから、さらに顔も紅くする。いくらパジャマを着ているからといって、その二人の柔らかいシルクのような肌はほんと士郎の強靭な精神でさえやみつきにさせてしまう。と同時に、心地よい安堵が襲い士郎をまどろみの淵に落とすのであった。

 

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