ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第八巻 京都奔走編
第九十一話 オカルト研究部京都へ


修学旅行当日――

pppppp!!

 

「ッ!?」

目覚ましが鳴り、目を覚ます士郎。時計を見ると、完全に寝坊していた。

「(ヤバい!)」

慌てて飛び起きる士郎。

「(そういや、いっつもなら、サツキとアルビスの音で起きるんだが――完全に寝過ごした!!)」

とはいえ、旅行の準備はしてあるので、士郎はキャリーケースを軽く確認し制服を着て身だしなみを整え下に向かうと、

 

「よう、お寝坊さんか士郎?」

そこには、黒のライダースーツをイイ感じに着こなしたギルガメッシュが黒いスポーツカーに乗って玄関にいた。

「おう、ギルガメッシュ――すまんが「遅刻しそうなんだろ?乗れよ」・・・すまん」

「いいってものよ」

士郎はそのままスポーツカーに乗りこむ。すると車が発進していく。

「士郎、そこにバケットがあるだろう?」

「ん、これか?」

「そうだ、エミヤからのささやかな朝食だとさ」

足元に会ったバケットを開けるとそこにはサンドイッチが入っていた。

「エミヤに土産でも買って帰ってやれ」

「あぁ、そうだな」

そういうと、車は高速道路に乗り、首都高に入り、時間ぎりぎりであったが無事に東京駅に到着したのであった。

 

 

そして、東京駅新幹線ホーム

 

「おい、大丈夫か?」

「ん、あぁ」

クラスメイトに声をかけられ平然を"装っている"士郎だが、全然平然状態じゃない士郎。昨日は、今日の修学旅行が楽しみで眠れなかったのだ。

エルにその姿が子供っぽいと言われたが、子供っぽいのはご愛嬌である。ちなみに、近くでは部長がイッセー達を見送りに来ていた。朱乃さんや小猫ちゃんたち一年生と三年生は通常授業だから来れないらしい。そんな中

 

「ちょっと、士郎、きて?」

「は~い」

部長の近くに行くと

「士郎、なんかやった?」

「いや特に?」

なにもやってないというわけではないが少なくとも、悪いことはしていない。

「なら、いいんだけど、京都から手紙来てるわよ?」

「手紙?」

「えぇ、中身は見ていないわ――申し訳ないけど、今見てくれる?」

「まぁ、いいですけど」

そういうと、手紙を見るとそこには

 

「うっ…」

そこに書かれていたのは、"京都ごあんな~い"という文面と、きつね耳と九本のしっぽを出して黒い艶っぽいビキニの水着姿の八雲が、こちらを誘惑するようなねこのてポーズの上目遣いをしている写真を送りつけてきたのだ

「(マジか……)」

こうなっているとは思わなかった士郎。

「士郎……大丈夫?」

「えぇ、大丈夫です」

どうみても、大丈夫じゃない。そんな中

 

「はい、これが人数分の認証よ」

そういうと、旅に出る二年生全員にカードらしきものを渡してくれる。

「これが噂の?」

「ええ、悪魔が旅行を楽しむときに必要な、いわゆる『フリーパス券』よ」

「へぇ~」

士郎は、イッセーたちの初めて見るものに驚く。『フリーパス券』とは、陰陽師とか妖怪が悪魔が正規の理由で発行してくれる、京都を廻るためのカードだ。しかし、

「あれ?俺の分は?」

「ん?ないわよ?」

「ちょ、えっ?」

ないことに驚く士郎

「えっ?なんで?」

「なんでって、だって貴方、持ってるじゃない?」

「はっ?」

「手紙手紙」

そういうと、先ほどの手紙をみると

「……」

露骨な嫌がらせのごとく、写真の裏にステッカーが貼られたカードが貼り付けられていた。

 

「みんな、それをスカートか制服の裏ポケットに入れておけば問題なく名所に入れるわ――バンバン見て回ってきなさい」

「「「「「「はい!!」」」」」」

返事をしたと同時に、直ぐに裏ポケットにカードを入れる。これでOKだ。

「ま、なんかあったら士郎――任せたわよ?」

「えぇ、任されました」

部長に軽く挨拶しかえすと士郎は新幹線に乗り込んだのであった。そして、乗りこむと同時に、士郎はアザゼルの所に呼び出された。

見れば、アザゼル先生の前にはロスヴァイセ先生がいる。

「どうかされましたか、アザゼル先生?」

「ん、遅刻しかけた生徒の説教かな?」

「それはさっき受けたと理解していますが、本音は?…まぁ、察するに京都関係ですか?」

「そういうことだ、セラフォルーからの要請でな、士郎お前は京都で自由だ」

「つまり、班行動に縛られないと?いいんですか、そっちは?」

「一応、リアスとシトリーからは許可は出ているし、一応な?」

そういうと、アザゼルの前にいたロスヴァイセに軽く視線をやると

「えぇ、ですが、駒王の生徒としてふさわしいふるまいをしてくださいね」

「わかっていますよ…一応、セラフォルー様にはこちらでお礼でも言っておきます」

「あぁ、そうしてくれ、態々悪いな、いいぞ」

「えぇ」

そういうと、士郎は自分の席に戻る。戻ってみると、

 

 

「あ、戻ってきた」

「おかえり、士郎」

「おう」

士郎の席の隣には、イリナが座っていた。目の前にはゼノヴィアとアーシアの協会トリオに囲まれる形で座っている。

 

「そういえば士郎くん?さっき、部長の前で手紙を見た瞬間、露骨に嫌な顔をしていたけどなんかあったの?」

イリナが心配して聞いてくる。

 

「ん、あの手紙で少し嫌がらせがあってな」

「士郎さんに、嫌がらせですか?」

「まぁな、相手が相手だからあんまりでかいことは言えないがな」

士郎は、カードを取り出すと

 

「こういうことさ」

とカードを取り出すと、写真は張り付いてなかったのだが、問題があった。

 

「・・・痛々しいわね」

「あぁ、痛々しいね」

「士郎さん――まさか、それ持っていくんですか…?」

二人から軽蔑の視線で見られ、アーシアに心配される。

 

「…え、あ?」

見ると、そこには先ほどの八雲の写真がカードに合うように縮小され張り付いていた。つまり、カードのウラ面にあの写真がステッカーとなって貼られていたのだ。

 

「……」

何も言えなくなる士郎

「はぁ……」

弁解を諦めたのであった。

 

 

「そんで、真面目な話になるが、ゼノヴィア丸腰で大丈夫か?」

「ん、あぁ、デュランダルがないことか?それについてな、私も話したいと思っていてな」

「そうか、そんで、デュランダルは?」

「正教会の錬金術師がデュランダルの攻撃的なオーラを抑える術を見つけたらしくてね、天界経由であちらに送ったんだ」

「キリスト教の派閥の一つが動いたか――まぁ、ミカエル含めたセラフの口添えがあったんだろうな、あの協会が協力的になるとは珍しいな」

「そうだな、聖剣の能力を下げずに攻撃的なオーラを抑える術、実に興味深いところだな」

「だな、んじゃあ――なんかあったらこっちの"絶世の名剣(デュランダル)"を貸すよ」

「恩に切る」

「一応どうなるかわからないから、木場とイッセーに話通しておけよ?」

「あぁ、わかってる」

そういうと、イッセーの下にいくゼノヴィア。そんな中

「そういえば、士郎さん?今日の夜って暇ですか?」

アーシアが話しかけてきた。

「ん、あぁ――どうかしたのか?」

「その少し一緒におはなししたいなって思って」

「おはなし?声かけてくればいつでもするが、なんならここでもするか?」

「鈍感だね~士郎も」

「???」

頭にはてなマークがつく士郎

「つまり、私たちは士郎の恋ばなについて聞きたいのよ?」

「へぇ~…イリナ、わかってるじゃないか」

「伊達に日本人やってませんから」

胸を張っていうイリナ

「だから夜、お邪魔してもいいですか?」

「ん、特に何もなければいいぞ」

そう言う士郎、不意と視線をイッセー達の方に向けると、木場がイッセーのところにいてこちらに手招きしていた。

窓枠に頬杖ついて、半眼のイッセー。士郎は、別段することもないので、普通に椅子に座る

「……どうした?」

「ん、あちらに着いた時の行動を聞きたくてね、一応有事の際を想定してさ」

「あー、そうだなって言いたいところだが…ちょっと、俺だけ班行動から逸れることになったのさ、とはいっても大隊はイッセー達と一緒に回ることにするよ」

「えっ?先生たちが許可したのかい?」

「まぁ、こっち関係のな…っていうことだ」

「そうか、わかった、こっちは天龍寺からかな、そのあとは銀閣、金閣、そんで稲荷辺りに行こうかなと考えている」

「俺たちとは、全く違うな」

「まぁな――」

「なら、最終日は?」

「京都駅周辺で土産買って終了さ」

「お、俺らと一緒か?」

どうやらイッセーたちと一緒みたいだ。そのあと、お互いのスケジュールを交換し合い、そして京都に新幹線は近づくのであった。

 

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