ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
九条通に面した南大門から中に入っていく士郎。ここ東寺には、絹本著色両界曼荼羅があることで有名だ。入ると直ぐに濃密な魔力があたりを支配していることがわかった。その魔力の発信源を探りに歩いていくと、自然とその足先は五重塔に向かっていた。
ゴォォンッ!ゴォォンッ!ゴォォンッ!ゴォォンッ!
東寺の五重塔に続く道の両側に、焔の柱が士郎を導くように吹き上がった。
視線の先には、紅蓮の髪に真紅の瞳、どこか物寂しそうな雰囲気を漂わせた
「ッ!!」
士郎は咄嗟に躱し、カウンターに四回の連続攻撃を放つ。
ズドドドドッ!!
しかし、彼女はその4回の攻撃を最低限な動きで躱し、士郎めがけた直線上に断続的に炎の柱を噴出させながら攻撃してくる。それを士郎は、右腕から氷の竜巻を発生させて相殺する。
「やるじゃないか!」
「どうも――!!」
士郎は、ガラティーンを地面に突き刺し、周囲に電撃を走らせる。スカーレットは、飛び上がり焔の中から現れた紅蓮の剣をもう片手に持ち二刀流にした状態で士郎に斬りかかりX状に斬りさいてくる。
「ッ――!?」
予想外の行動に驚きながらも、ガラティーンを振るい衝撃波を走らせその攻撃を相殺した後に、剣で満月を描くようにして動かし、 その満月を両断するかのようにして剣を振るうが、スカーレットは徒手空拳を繰り出してきて、それで逆に士郎が吹き飛ばされる。そして、追いうちをかけるように
ゴォォォォォォォンッ!!
スカーレットは巨大な炎の魔人のようなものを 召喚して大爆発を巻き起こして攻撃をしてくる。
「――
それを士郎は防ぐ。そして、止んだと同時に、彼女の方に飛び出してグリーンの雷光のようにジグザグに走らせながら攻撃をおこなう。
「ッ…!?」
スカーレットは斬撃による連打や突きなど舞うようにして繰り出される連続攻撃で相殺する。そして、火球を頭上に停滞させてから一気に飛ばして攻撃してくる。士郎はビットのようなものを展開し、全弾相殺する。
「「(まだまだ――!!)」」
「ハァァァァッ!!」
スカーレットは極太のレーザー光線を発射して攻撃してくる。瞬間的に士郎はガラティーンをしまい、
「
「――これもか…」
苦々しそうにいうスカーレット
「なら――本気を見せるしかあるまい!
彼女の体が紅蓮の炎の柱に包まれる。
「――
そういうと、同時に周りの炎が霧散し、そこに焔を体現した鎧を纏ったスカーレットがいた。その瞳には紅蓮の炎が宿っている。そして、先程とは変わってものすごい威圧感を漂わせる二本の真紅色の剣――
「まだ、ジークやジャンヌ、曹操のように
同時に、先程よりうってかわった速度で飛び込んでくるスカーレット
「(なんつぅ、速さだ!!)」
士郎はそれを最小限で躱すが、
「――避けていられると思うな!!」
次の瞬間、スカーレットは士郎の上空まで飛び上がっており、そこから紅い半月のような剣の煌きと共に周囲の町並み一帯を溶解させるほどの熱量を持つ荒れ狂う劫火を放ってくるスカーレット
「なっ!!」
その危険度に直感的に気づいた士郎は
「――上手く動けよ!!」
熱量を奪う蒼い炎を出現させて投射し、触れたものをたとえ現象にすぎない炎であろうと即座に凍結粉砕する色々と世界の法則を外れた術式を使う。
バキバキバキバキバキバキ!!
二つがぶつかり合い、ものすごい爆発を起こしていく。爆煙が舞い上がる、士郎はすぐさまラグナロクで空間を一閃し、刃から無数の黒い雷撃を放つ。
「――チッ!!」
数発が当たるものの、表情を変えないスカーレット、彼女は無詠唱で巨大なドラゴンの口を出現させ、そこから火炎放射をおこない攻撃をしてくる。
「(重い!!)」
そう感じた士郎は、すぐさまガラティーンをしまい
「なにっ!?」
その攻撃をモロにくらい、吹き飛ばされるスカーレット。みれば士郎もボロボロだった。そして、彼女がものすごい速さで迫り
「――これで終わりだ!!
膨大な魔力を
「こっちもだ!!
スカーレットの攻撃に込められた膨大な魔力をエクスカリバーで受け止め、自らの魔力を上乗せして相手に返すカウンター技を放った。そして、バルムンクに深紅色の魔力をまとわせて最後の7連撃を放った。
ズバァァァァンッ!!
辺りを爆煙が包み込み――
チャキッン…
「――勝ちだ」
そういう士郎。
「殺さないのか?私はテロリストだぞ?」
「さぁな、ここまですればわかるだろう」
「そうか、つまり、私は負けたのか――」
「そうなるな」
そういう士郎。士郎は足を二条城の方に歩みを進めると、その後ろをついてくる彼女。
「負けてしまったからには、私はあそこに戻る意味がないからな、貴様についていこう、それに揉まれたしな」
「へっ!?えっ?」
自分と同じくらいのスカーレットの豊かな胸を押し付けられる形で抱きついているからもあって赤くなるのだが、不意にあのことを思い出されて更に赤くなる士郎。
「忘れたとは言わせないぞ、揉んだじゃないか」
胸に手を当てながらいうスカーレット。
「いやだから、あれは「文句をいうな!!」えぇ~」
「まぁいいや、んじゃあ来るんだな?」
「あぁ、そうするのさ」
そういうと、士郎は歩いていく。
「んで、スカーレットは、曹操に洗脳されていないのか?」
「あいつはそんなことをする人じゃない、純粋に人を魅了するだけのちからはある」
「――魅了か」
「気をつけたほうがいい、半ば狂信的な者もいるからな…」
スカーレットが真剣にそう言う。
「なぁ、曹操はこの京都で何をしようしているんだ?」
「詳細までは知らないが、グレートレッドに関して何かを行おうとしているのは間違いないな」
「(贄か――)ってか、なんで知らないの?」
「さぁ、曹操は私にだけは教えてくれなかった」
「はぶられていたのか?」
「認めたくはないがな」
「そうか、そうだな…一応これ被っておけ」
「あぁ」
そういうと、焔の仮面
「(さぁ――踊ろうじゃないか、テロリスト共!!)」
不気味に微笑む士郎であった