死にたくないから幼馴染に媚び売りまくった結果 作:ゲヘナクソザコクロモップ
思ったより伸びててビビってる
プレッシャーが…プレッシャーが凄い!
今回はホシノとミカの描写です
ミカってこういうキャラで合ってるのかな…?
『暁のホルス』
そう呼ばれたキヴォトス最高の神秘を持つ小鳥遊ホシノこと私が柊木タツヤに最初に抱いた感情は困惑だった
ユメ先輩が学校に来なくなって数週間
突然届いたユメ先輩の知らせに、病院に駆け込んだ私が見たのは
『ああああ痛い!?ちょっと待て空崎!?分かったから!数日間音信不通で迷惑かけたのは謝るから!だからそんなに強く抱き着くな!あばらが折れる!凄い嫌な音が聞こえるからァァァ!?』
ぐずり泣く空崎ヒナにベアハッグをキメられて悶絶しているタツヤの姿だった。
何だコイツ…と思いきや同室のベッドで寝ていたユメ先輩がこの情けなさそうな彼に助けられたと聞いた時はしばらく情報が完結しなかった*1
『え、助けて貰ってありがとうございます?いや、むしろ助けられたの俺だよ?コンパスの使い方なんて分からなかったから下手したら俺も砂漠のど真ん中で干からびてたからな?』
『というか正直途中から記憶飛んでたし…果たして本当に俺が病院まで背負って歩けたのかすらも怪しいし、いや看護師さんとかは俺が意識ない状態で運んできたって言うけどぶっちゃけ俺のヒョロヒョロ体力考えると現実味のあるもんじゃないし』
感謝をすれば自分のおかげではなくユメ先輩のおかげで助かったと言い張ったりと正直何処かのズレた人だとは感じていた
その後ユメ先輩も退院し、彼と会うことも無いと思っていた。そう考えていたはずだった
『よう、ホシノ。助けに来たぜ!…あ、でも俺すぐ死んじゃうからそんなに前線出すなよ?え、俺も戦えって?いやぁ、俺も戦うけど正直期待すんなよ?俺そんな強くねぇからな?』
『ホシノぉ!ここのラーメン美味いな!?俺ここの常連になるわ!え?ゲヘナからの距離?関係ないな、美食の為なら何処まで足を運ぶぜ俺は!…やべぇ、俺あの爆弾魔みたいなこと言ってんだけど』
『ホシノも防弾ベスト着てるのか。実は俺もなんだよね。耐久力に定評のない俺としてはコイツが命綱みたいなもんだからさ。でも、ホシノくらい硬かったらもはやお飾りだな。パワーもちょっとしたキングコングだし。あ、待って、俺の腕をキメようとしないで。アームロックはやめ────があああああ!?それ以上はいけないぃぃぃぃ!』
本当に変な人だった
たった一度だけの縁だと言うのに、私なんかよりも遥かに弱い身体なのに、学園も何もかもが違うというのに、そんなのお構い無しに私の心に踏み込んでくる
『え、マジ!?遂にホシノにも後輩が…え、お前は俺の親かって?親ではないけどそりゃ感慨深いものがあるよ?だって俺としては唯一無二の他校の友達だからな!にしても大丈夫か?お前基本表情筋クソ硬いじゃん、もうちょっと親しみやすい口調とかの方がいいんじゃないか?』
『こらこらシロコちゃん?ダメだろ銀行強盗なんて?大体そう言うのは勢いだけじゃどうにもならないもんだぞ?何せその計画じゃ警備にぶち当たるし、銀行のお金も1番少ないタイミングだ。こういうのはなぁ…あ、待ってホシノ、ごめんて。シロコちゃんに変な事教え込んでごめんて。だからその手をお下げくださ─────あああああ!?アイアンクローはだめだぁぁぁ!?』
最初こそ鬱陶しいと感じていたこの状況すらもいつの間にか私の平穏な日常の1つとしてあまりにも居心地がいいと感じてしまった。気付いた時にはユメ先輩と同じくらい大きい存在として私の記憶に刻み込まれる事になった
『よおホシノ!アイツか?あいつはシャーレの先生だ。え?大人なんて信じられない?…んまぁ、確かに今更来てどういうつもりなのかみたいに感じるのは普通だな。でも俺はアイツの事信用してもいいかなとは考えてるぜ、俺より死にやすい癖して前に出たがるんだからな』
『ホーシーノー?お前また寝不足になってんのかよ。ったく仕方ねぇな、ほら隣来いよ。え?添い寝だよ、俺も毎度空崎にやってるんだけどこれやるとすぐ寝られるからな。分かったらさっさと隣で寝る。嫌がるな、寝てないお前が悪い。』
空崎ヒナという幼馴染が居ながら近すぎる距離感で、私の心をかき乱すなんて本当に罪な男だ。でも理解していた、私なんかじゃ到底釣り合いっこない
だから自分の心に蓋をした、見ないフリをした、自分を欺いてまで黒服に自分の神秘を材料に契約を持ちかけたつもりだった
なのに────
『よう、ホシノ。こんな夜更けに散歩か?へぇ、コンビニねぇ…たかがコンビニ行くのに何でそんな覚悟決めた顔してるのかな?』
何で、私の心が見透かされてるの?
『夜のスイーツは体重に悪いからか?確かにホシノも年頃の女の子だし、それくらいの覚悟はいるよな?───いや、やめだやめ。ホシノ、単刀直入に言わせもらうぞ?お前黒服と何か契約を結ぶ気だろ?』
何で、常に私の先を歩いているの?
『何で知ってんだって面してるな?…確証は無かった、でもカイザーに追い詰められたこの窮地にお前が何のアクションも起こさないわけがない。…忘れたか?俺はキヴォトスでも唯一無二の男子生徒、そしてヘイロー持ちだ。そんな俺が神秘大好き黒服とかいう奴のお目にとまらない訳が無いだろ』
『ホシノ、お前のやろうとしていることは意味が無いんだ。あいつは裏でカイザーと繋がってる。そんな奴が素直にアビドスの借金をどうこうするとは思わねぇ。だから、ここで止まれ』
無理だよ、私の居場所はもう後には戻れないんだ。だから────
『そうか…それがお前の答えか。ところでもう1つ聞きたいことがあるんだが────やっぱ無理だよな、俺とお前の実力差なんて赤子でもわかる事だ。不意打ちなんて通用するはずもない…とまぁ、これが俺の答えだ。だからホシノ────』
『どうしても行きたいなら、この俺を殺してでもいけ*2。ここでお前を行かせたらユメさんに、アビドスの可愛い後輩ちゃん達にも、そして先生にも顔向け出来ねぇ。だから俺はお前を死ぬ気で止めるぞ』
息が詰まった感覚がした
あれだけ死にたくないと言っていた彼が自分を殺してでもという発言をした事がどれだけの覚悟が必要な事かなど考えるまでもなく分かってしまった
だから、全力で戦った
最低でも死なないように気絶させようと頑張って何とかダウンを取った、それでも────
『あっぶねぇな、意識が飛んでたよ。何か勝手に行こうとしてたけどまだ終わってねぇよ。言いたいことも全然言えてないし』
何度でも立ち上がった
殴っても、投げ飛ばしても、撃っても、何度も何度も起き上がってくる。私の心も限界だった
『クソ…が…』
でも先に限界を迎えたのはタツヤの方だった
ボロボロになって、彼の羽織っていた風紀委員会の紋章が刻まれたコートは見る影も無くなっており、弾もほぼ尽きかけで満身創痍の状態で気絶した
漸くみんなを助けられるんだ
そう思って校門に歩いたそんな中
まるで背中から刃物で刺されたかのような、そんな鋭い感覚を覚えて後ろを振り返る、そこには
『ふざけんなよ…』
何かをブツブツと言いながら立ち上がっていたタツヤがいた。最初は信じられなかった
何でまだ立ち上がれるの?
何でそこまでして私を止めるの?
最早、理解すらできなかった
その刹那、ほぼ直感でガードした盾に信じられない衝撃が走って私は吹き飛ばされた
『巫山戯んなよホシノ…お前何勝手に1人ぼっちだと思ってんだよ!』
瞬間理解した
彼の拳に吹き飛ばされたのだと、一体何処にそんな力があったのか理解すらできなかった
受けたはずの盾越しに腕が痛んだ
でもそんな事よりも遥かに────
『後輩を…アイツらを置いていくなよ!?』
彼の言葉の方が格別に痛かった
ガードをしても体に走る鈍い痛み、反撃してもまるで効果のないタフネス、そして回避も出来ない、何より──
『いつもそうだ!全部1人で抱え込んで!大丈夫なフリしてカッコ付けやがって!何だよ!?何奴も此奴も強くなると自分の心の強さまで強くなった気になるのか?!自惚れんな馬鹿野郎!?』
言葉という絶大な一撃
その一撃が突き刺さる度に明確に銃と盾を持つ自分の手が震え、拳を避ける気力も無くなり、体から力が抜けていくのを感じていた
『何でお前は周りを頼らねぇんだよ!?先生じゃなくても、俺じゃなくても、
『しかも!お前は知ってる側だろ!?ユメさんが死にかけたあの時!あの病院で!お前は泣いてただろ!?知ってるはずだろ!?何も言えずに何も出来ずに置いていかれることがどれだけ苦しい事のなのか!?』
蓋をしたはずの心にヒビが入ったのを感じたのは錯覚でもなんでもなかった。そして────
『そんなお前がなんで───今、アイツらの前から勝手に消えて、その苦しみを押し付ける側になってんだよ!?』
そう言いながら迫るタツヤ君の拳を最後に私の意識は途絶えた
目が覚めるとそこはアビドスの保健室
周りには先生や皆、ユメ先輩まで雑魚寝していた
そして私の隣のベッドにはタツヤが寝ていた
もう限界だった、皆が寝ているのをお構い無しに、痛みが走る身体も無視して年甲斐もなく泣き喚いた
私の声で飛び起きたみんなに全てを話して、怒られながらもみんなと一緒に泣いた。
全部漸く涙腺が引いた頃、タツヤ君は漸く起き上がった。何があったのかを話しても私に倒された辺りからまるで記憶が抜け落ちていたらしい
私が負けたというと『そんなはずは無い』と一蹴されてしまった、私の心をこんなにしておいて覚えてないなんて酷い男だ
その後は皆に頼っていいかと聞くと二つ返事OKしてくれた、でも
『まったく、最初からそうすればいいんだよ。どんな超人でも一人ぼっちじゃ生きられない。今度からは独断専行はやめろよ?』
と言われた、私を止める為に1人で戦おうとしたタツヤが言うことじゃなくない?と言うとみんなのヘイトが一斉にタツヤへと向かったのには内心スッキリした、何も覚えてないなんてずるいよ
その後はカイザーの奴らを潰すことにした
タツヤ君曰く、銀行強盗した時に取ってきた資料を使えばヴァルキューレも動いてくれるとなり、事が一気運んだ
『よぉ、カイザーのお偉いさん。よくもまぁウチの可愛い後輩と友達に手出してくれたな?そんなお前には牢屋に入ってもらう…その前にだ、今から大会を開こうと思う。コイツの金玉を順に殴っていって最終的に1番デカい悲鳴出した奴が優勝っていうルールだ。*3…え?正気だぜ?少なくともホシノやユメさんが今まで受けてきた仕打ちに比べれば安いもんだろ?どうする?皆はどうする?お、全員参加か!というわけでやってみよう!まずはユメさんから────』
正直、最後のアレはすっごいスッキリした
何ならまだ殴り足りないくらいだし
こうしてカイザーの脅威からアビドスを守り抜いた私たちの物語は幕を閉じた
…そのはずだった
あの時の校庭で私が押し殺していたはずの感情…そのひとつでもあった
分かっている、理解はしている
私よりも彼女───空崎ヒナという彼の隣にいるべき存在が既にそこにいるのだと
だから、抜け駆けなんてことはしない
それでも、もし空崎ヒナが隣にいなかったら
そんな奇跡が起きたらその時は──
「私が貰っちゃってもいいよね?」
柊木タツヤは激怒した
かの邪智暴虐の先代風紀委員長を殴らねばならぬと理解した。
タツヤには組織運営など分からぬ
タツヤは元はただのゲヘナの風紀委員だった
銃を撃ち、規則違反者をしばき回っていた
それでも、死という恐怖には人一倍敏感だった
そして今でも納得の行かない事がある
それは──────
「やはり俺が風紀委員会副委員長なのは間違っていると思うんだがどう思う?」
「何で私に聞くのかなぁ?」
という訳で遥々やって来たのはトリニティ
折角なのでスイーツ店のラウンジで我らがゴリラこと聖園ミカに相談に乗ってもらいましょう
本人もああは言っているが、俺的にはミカが適任だと思う。今はともかくティーパーティーメンバーでもあり、パテル分派のリーダーとして組織運営という経験もある。キヴォトスの組織図を把握しきれていない先生や大規模な組織には属していないホシノに比べれば適任だ
「というか風紀委員の仕事ほっぽり出してまでトリニティ来るなんて暇なの?」
「問題ねぇよ、ウチの後輩だって優秀だし最近は飲食店の爆破テロも減ってきてるからな…今日ここに来たのもお前の顔見に来たのもあるし」
「…そっかぁ」
「何ニヤニヤしてんだよ」
例の飯テロ作戦は大成功だな
おかげで美食研の被害は大幅に減った…かと思いきや最近はゲヘナの外での爆破事件が増え始めた、クソが
「…で話は戻るが俺が組織のNo.2ってどうよ?」
「質問を質問で返すようで悪いけどなんで相応しくないと思ってるの?」
「何でって…そりゃ、俺そんなに強くないからだろ」
「折るね☆」
「なんでだよ!?マジでやめろォ!?」
ふざけんなよ!?
お前マジで花山薫みたいな握力してるせいで肩掴まれるだけで嫌な音が聞こえるんだぞ!?力加減間違えて握撃とかシャレにならんぞ!?
「な〜んてね、冗談だよ」
「ビックリしたぁ…ほんと辞めろよその冗談、お前なら簡単に出来そうなぶん恐怖倍増だわ」
「ごめんね☆…でもその謙遜も行きすぎると煽ってると勘違いされても仕方ないよ?」
「…まぁ、善処するよ」
謙遜じゃないんだけどなぁ…まぁ、これ以上言い張っても仕方ないな、マジで折られそうだし
「でもよ、仮にも秩序側に立つ治安維持部隊のNo.2が卑劣な戦術で戦ってるのってどうよ?」
「それはまぁ…確かに?」
「これ言ってしまえば戦隊ヒーローが悪役の決め台詞中に必殺技打ち込んでるようなもんだよ?」
「正直その例えはよく分からないんだけどそれで平和になるなら結果良くない?」
「いや、それはそうなんだが…要は組織の体裁的にどうなのって話だ」
組織において外面というのは大事なことだ
特に風紀委員会はゲヘナにおいて警察的なポジションにいる、信用が命であり、信用されなきゃ一般生徒の協力すら得られなくなる
「でも、許容できる範囲じゃないかな?そういうのが特に求められるのって組織のリーダーだし、タツヤくんは耐久力のない雑魚だし大目に見られてるんじゃないかな?」
「さらっと俺の事ディスったな、事実だから何も言えないけど」
「それにやっぱタツヤくんみたいなレベルになると抑止力みたいな感じになるんじゃないかな、ツルギちゃんみたいに」
「ツルギと俺はゾウとアリを比較するようなもんだろ…まぁ、でもそういう捉え方はアリなのか?」
抑止力か…確かにゲヘナという力こそが正義みたいな環境下なら俺の卑劣さも抑止力として機能するのかもしれない
でも、それだけなら他にも適任はいたはずだ
だからこそ納得が行かない
「というかそこまで来ると何か心当たりとかないの?副委員長に推薦されたんだし、何か功績とか」
「功績と言われても…あ、ペーパーレス化とかはあるかもな」
「ペーパーレス化?」
「分かりやすく言うと紙の書類とか辞めて全部パソコンとかスマホを通してデジタル化しようぜって話だ」
これは俺が風紀委員会に入った時から進言していた政策で時折あの書類がないとかそういうトラブルがまあまああったから、いっその事電子化させて管理しやすいようにした方がいいのでは?という考えから生まれたものだ
「なるほど…それで効果はあったの?」
「まずこれがデジタル化前の風紀委員会内部のアンケート結果だ」
「『働き方に不満がありますか?』に対して『不満がある』が62%で『やや不満がある』が23%…え、何このブラック組織…」
「そんでもってこれがデジタル化から半年くらいたった頃のアンケート結果だ」
「…え?満足と不満の割合が逆転してるんだけど…もしかして改ざんした?」
「してねーよ!」
そう、デジタル化によって風紀委員会全体の業務効率が爆発的に上がったのだ。勿論リモートワークも可能なので残業せずとも事務仕事を家に持ち帰る事が可能
勿論最初の頃はパソコンなどの電子機器の使い方に困惑する者もいたが、その辺も織り込んでミレニアムから電子機器の取り扱いを教える専門家も依頼した
結果として俺の打ち出したこのペーパーレス化は後に万魔殿にも導入され、好評を博すこととなった
「因みに風紀委員会のデータサーバーはミレニアムのハッカー集団ことヴェリタスに依頼して作成した特注のソフトウェアによって尋常じゃない対サイバー攻撃性能を備えてるよ」
「えぇ…」
「しかも特段機密性の高い物は紙として保管してるから万が一サーバーがダウンしてもどうにかなるよ」
「何と戦おうとしてるの!?」
当たり前よ、備えあれば憂いなし
実際、色彩襲来時はデータが吹っ飛びかけたけど紙の方は無事だったからな
「後は…功績って程じゃないけど部下の教育とか仕事の割り振りとかも結構評価されてた気がするな」
「へぇ、何となくタツヤくんって部下を使い潰しそうなイメージあるけど意外」
「そんな事しねぇっての。でも、特別な事は何もしてないんだよ。仕事をやったら褒めて評価する、一人ひとりの長所と短所を考慮した上で仕事を割りふる、体調崩さないようにシフトとスケジュール管理、どれも上司としての基本だろ?」
「漫画でしか見たいことないような理想の上司じゃん!?」
これくらいは基本よ
部下は褒めて伸ばすもの、仕事は適材適所で消化するもの、休みは申請通りになるように調整するもの。仮にも上司だから部下の体調管理もお手の物よ
「…うん、挙げてみると逆に副委員長にならない理由がないね☆」
「そうか?俺としては部下関連の事は普通の事だと思うんだが…」
「お待たせしました」
「ってお、キタキタ!」
俺には蜂蜜とクリームで飾られたパンケーキ、ミカにはブルーベリーやいちごで飾られたパンケーキが運ばれた。
フフフ、実は今日来た目的の1つはコレなのだよ
1ヶ月前から予約しておいたスイーツ店
本当なら空崎と来る予定だったんだが急遽予定が入ったらしく、折角なのでミカと来たのだ。まぁ、空崎とならまた来れるから別にいいか
「あー、やっぱ糖分っていいね!」
「タツヤくんってこういうの興味あるんだね…あ、ホントだ美味しい…!」
良かった良かった
最近何かと曇り顔のミカがこうして笑うところを見せてくれるとは嬉しいねぇ…ん?
「ねぇ、見てよ。あそこの席」
「うっわぁ…魔女と一緒の空間に居るなんて最悪…」
「ホント、折角ここの店に入れたのに…どの面下げて来てるんだろ」
「…っ」
あの2人組…トリニティ名物トリカスだな?
正直噂に聞いていたが、いざ目の前で見るとなんと言うか…ある意味ゲヘナよりも意地が悪いな
聖園ミカは不安よな、タツヤ動きます
「悪い、少し離席する」
「あ、うん…」
席を立ちトイレに行く―――と見せかけて即座にUターン、気配を隠してトリカスどもの後ろに立つ
「ねぇ、キミ達ィ?*4」
「「ッ!!??」」
おお、ビビっとるビビっとる
ここで2人だけに分かるように少しだけ殺気を出しつつ言葉を綴りましょう
「さっきから小さい声でボソボソなんか言ってるけど言いたいことがあるならデケェ声で話せよ?聞こえねぇだろ?」
「な、何なのですか貴方!?」
「別に彼女にどんな悪口を言おうが貴方には関係の無いことでしょう!?」
おっとぉ?まだ口答えする気力があるようだな?ここは不良民族ゲヘナ人の底力を見せてやろう
「何言ってんだ?関係あるかどうかはお前らが決める事じゃないだろ?ほら、何て言ったのか…デケェ声で言ってみろよ、な?」
「「ひぃ!?」」
流石のトリカスも俺の気迫にビビったらしく、店員の呼びかけも無視して尻尾巻いて逃げて行った。
ザマァm9(^Д^)プギャー
「悪いな、少し御手洗に行っていた*5」
「う、うん…ありがとう」
「…ティーパーティーの二人に気遣って我慢してるのは悪い事じゃない。でも、溜め込むのは関心しねぇぞ?俺で良ければ相手になるから気にせず電話しろ」
「うん…こういう時だけカッコイイなんてズルいなぁ…」
その後は何事も無くスイーツを堪能して充実した一日を過ごしましたとさ、めでたしめでたし
「…そう言えば機密性の高い物が紙の資料とか、私に言っても良かったの?」
「…黙ってて貰うことって出来ますかね?」
「じゃあ、一日ショッピングで☆」
「…来週でいいっすか?今週は空崎と出掛けるんですよ…」
「仕方ないなぁ☆」
・チンピラ系有能上司系主人公
自分の立場が高くないか?と疑問に思っている男
むしろ低いんだよなぁ…
風紀委員会内部での評判はクソ高い
お得意の心理学的技能で無理してる部下も速攻で見破って家で寝かせるし、力が発揮できる舞台も用意して手柄はちゃんとその子の分にする、何ならちょっとくらい手伝っても全部部下の手柄扱いする
なお、相手の恋心はわからない模様
そろそろガンジーが助走つけて殴りかかってきそうなレベルのクソボケ
ハッタリの技術を伸ばした結果、ヤのつく人もビックリの脅し文句と超低音声が使えるようになった
尚、この後トリカスにチクられてツルギから注意を受けるが良くやったと褒められる
・お零れに預かるつもりのホシノさん
自分に資格がないことは百も承知
でも、チャンスが来たらどんな手を使ってもモノにしたいと考えているタイプ。何なら正直2番目でもいいと考えている
主人公にボコられた時に自分の心を弄られてしまい色々変わってしまった
うへー、責任は取ってもらうよ?(ホルス目)
・予想外の伏兵聖園ミカ(陥落済み)
色々あったが、自分は2人の幸せを祈ってる…筈だけどちょっと内心まだ迷い気味なので取り敢えずくっ付け隊に加入している。
この度、相談相手になっただけなのにトリカスから助けてもらったり、色々してくれたり、ショッピングに行けることにめっちゃ舞い上がっている。
なお、コイツの友人2人はタツヤとヒナちゃんの関係性とかある程度把握しているのだがミカがタツヤに堕ちてる事に対して「仮に失恋したらフォロー出来るか…?」と不安になっている
・聖園ミカには危機感を覚えてる幼馴染
意外と強力な伏兵にかなり警戒している
内心、このクソボケには一夫多妻制で責任とらせようかと思ってしまった。なお、ホシノとの殴り合いのところで思わぬ心の弱さを測れてなかった過去をつつかれて少しダメージを受けた
この後、同じ店で食べさせ合い(あーん)をした
・実は恋のキューピットこと黒服さん
実はホシノが自分と契約する意思があることやカイザーと繋がっていることを自ら話した男
本当はタツヤの神秘の本領を見るつもりだったがその後の2人の絡みを遠目で見てて何か(カプ厨)に目覚めそうになった