並行世界のアガスティア   作:羊1世

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第13話 2日目

風呂で踊った後はさっさと寝ることにした。もう何も考えたくないのだ。2階に上りベッドが備え付けられている寝室に向かった。

 ぎいぎいと木の板がきしむ音がするけれどこの家には自分しかいないのだから遠慮せず鳴らしながら登って行った。

 家の照明は謎動力のランプが天井にあって壁にあるスイッチでオンオフを切り替えられるようだった。

 廊下の電気を消すと真っ暗で寝室に窓から差し込む月明かりだけが部屋を照らしていた。

 きれいな星空だった。ここが異世界であると言われたら納得できるだけの満天の星空だった。ちなみに月は1つしかなかった。

 「ここの世界には星座なんかまだないのかな、そうだとしたら好きなだけ作ってしまおうかな。」

 自分の星座を作るチャンスかもしれない、そう思うと異世界に来てしまったのもこの星空に免じて許してもいいかなと思った。

 窓から身を乗り出してぼーっと空を見上げていたらいい加減首が痛くなってきた。バランスをとるために下を向いた。雑草でぼうぼうの庭を見てしまった。嫌なものが目に入ってしまった。

 私はメニューを開いてカーテンを購入し、窓から差し込む月光と嫌な現実を遮るとベッドにもぐりこんで今度こそ寝たのであった。

 明日は、いいことあるといな。

 

 

 今何時だろうか。

 時計がないため現在時刻がわからない。後でメニューで購入しないと。

 ベッドから這いずり出て1階におりる。階段がおはようときしむ音で挨拶してくる。私はそれにあくびで返して鏡で身だしなみを確認し、洗面所で寝ぐせを適当に直した。

 完璧な身だしなみだ。今日はPTに誘われてしまうのではないだろうか?

 そんなことを考えつつメニューから朝食を購入して食べた。初めて購入した朝ごはんは鮭定食だった。

 朝が早い社会人だったら骨をとるのにイライラしそうな鮭であった。消費したカルシウムを小骨で補給するしかない。喉に小骨が刺さったらHPが少し減ることが分かった。

 日替わり定食はすべてプラ容器に入っていたため容器を全部ゴミ箱に捨てて私はダンジョンに向かう準備を始めた。

 とはいってもメニューから盾と白いローブを取り出して着るだけだった。なんなら盾を背負ってダンジョンまで向かう必要はない、重いし。アイテムボックスの中に入ってるのを確認すればダンジョン前で改めて装備すればいいからだ。

 白いローブのほうは、5000ポイントも使って買った防具より性能が少しだけよさそうだった。悲しい。

 忘れ物はなかった。むしろこの悲しい気持ちを家に忘れていきたい、HPも減ったし。よしじゃあダンジョンに行くぞ。

 颯爽と家から出ると太陽の日差しが心地よかった。雲一つない快晴の空だったため日差しを手で遮って空の様子を確認した。

 太陽の位置的に今は10時くらいだろうか、よくわからないけどまだ東のほうに太陽がある気がするので正午にはなってないはずだ。

 「お昼はどこで食べよう」

 私は家からでて1時間はかかるダンジョンに歩いて向かうことにした。なんでもいいから歩いていきたくないなあ。

 

 

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