ハイスクール・フリート ~護衛艦『やまと』出航ス~ 作:大艦巨砲主義者
待っていた方、サーセンした。色々書いてたんですけどやる気が出なかったんです……。ところで、筆者がウダウダしてるうちに2026年になってしまいました。皆さんにとって去年はどんな年でしたか?筆者は呉に行ったり横須賀に劇場版はいふり見に行ってたり、陸自のヘリに乗ったりしてました。
本日4月9日は、はいふり10周年です。GATEの二期が来年に控えた今、はいふりも二期の制作が決定してほしいものです。
我々ファンはいつでも待っているぞ!!
「ここが本艦のCICです」
時間はしばらく経ち、ブルマー一行は艦内の見学に入っていた。
本来なら、繊細な電子機器と電信室に次ぐ機密が詰まっているCICに海自以外の人間を入らせるのは明らかにご法度だが、全身を金属探知、X線、爆発物探知でくまなく検査したので大丈夫との判断だ。
「ここがやまとのCICですか……」
異世界の軍艦のCICにブルマーの隊員たちは興味津々である。大量のモニターとスイッチが並ぶのは壮観だ。
「CICだけでもかなりの人員数がいそうだ。これだけで改インディペンデンス級の半数は居るかもな」
「そうですね、見ていてください」
修は近くにいた乗員に指示を出す。乗員はコンソールパネルを何やらカタカタと操作し始めた。
キュィィィ……
CICに機械音が響きわたり、周囲に設置されたモニターの電源が入る。
「これは……」
モニターが明かるく光り輝き、画面に様々な情報が表示され始める。もちろん、防衛機密に当たる部分は除いている。
「これが本艦の戦闘システムの根幹を成すイージスシステムです。アメリカで開発されたこのシステムは、主に対空戦闘を目的に開発されましたが、その解析能力を生かして対地、対水上にも対処可能で、同時識別可能数は500以上、同時対処可能数はイルミネーターの数にもよりますが、本艦は6機設置しているので24以上の目標に対処可能です」
「レーダーはAN/SPY-7、探知距離は1500㎞以上。艦橋基部の旧司令塔に2台、後部艦橋に2台の計4台が設置されています」
「……」
武蔵野は口元に手を当てながら考える。
(化け物のような艦だ……。言っていることが本当ならば、従来の戦術はすべて無意味になってしまう……)
(対艦ミサイルと呼ばれる兵器があれば、墳進魚雷や砲撃の約射程40㎞をはるかに超える距離での精密攻撃が可能だそうだ。その上、ブルマーはRATt事件にて墳進魚雷の実用性に疑問を持ち、大艦巨砲主義への回帰を図っている。これではこの艦と戦闘になろうものならば手も足も出ずに一方的に殲滅されてしまうのではないか?)
「……以上が本艦のスペックです。武蔵野司令、どうかなさいましたか?」
修の一言に武蔵野はハッとする。
「ああ……、凄い艦だと思ってな」
「ありがとうございます。本艦は我々の誇りですから」
「では、次の場所に行きましょう」
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艦載機格納庫
続いて、一行は格納庫の見学に移っていた。格納庫では、5分隊の乗員たちがSH-60Lと海鳥改を整備している。
「これが艦載機?こんなものが本当に飛行するのか?」
彼女たちは、見慣れない異世界の飛行機械に首をかしげる。それもそうだ。この世界では、ライト兄弟の師匠がグライダー飛行に失敗し、こちらでは既に太古の産物と化した飛行船や気球がいまだ現役で運用されている。
そのため、飛行機はもちろん、ヘリコプターやミサイルなどと言った兵器、現代の航空宇宙工学の結晶である宇宙ロケットや、人工衛星なんて夢のまた夢、空想科学小説の中のお話だ。
(そりゃそうだよな。俺も転生した直後に飛行機を見たときなんかUFO呼ばわりしたし、宇宙に人が住める拠点があるなんて知ったときは開いた口が閉まらなくなったよなあ……)
と、自分が転生したときの事をしみじみ思い出しながら、修は解説を続けた。
「本艦に搭載されている艦載機は、ヘリウムや温めた空気などの軽い気体に依存せずに飛行できる、いわゆる揚力を用いて飛行するタイプの航空機です」
「……え?我々でも研究段階の物なのに、もう実用化を?」
「はい、私たちの世界では、100年以上前に発明されていました」
「100年……」
あまりの技術格差に隊員たちは絶句する。それもそうだ。目の前にあるのは彼女たちにとって一世紀以上先のテクノロジーの塊だ。
「本艦の艦載機はSH-60L、シーホークとMV/PA-32J改、海鳥改が3機づつの計6機です」
「艦載機の任務は対艦、対地、輸送、偵察など様々ありますが、我が海上自衛隊では対潜水艦戦闘を主な任務としており、潜水艦が反撃できない空から一方的に攻撃できます」
「たしかに、潜水艦はただでさえ探知しずらいのに、水上艦艇の数倍の探知距離があることも普通にあるので、かなり厄介ですよね……」
「ええ。潜水艦には私も、かなりの苦汁をなめさせられました……」
修と大野は、潜水艦との苦い思い出に、顔をゆがませる。他のブルマーの隊員たちの表情を見るに、同じ経験があるようだ。
水上艦にとって潜水艦は補足が凄まじく難しい上に、それらしき音源をソーナーで確認しても、それが本物の潜水艦かどうかは潜望鏡を発見するか、攻撃を受けない限り基本的に攻撃することは出来ない。よって、潜水艦が少しでもいる可能性があれば、危険性が完全になくなったと判断されるまで睡眠時間すら削って総員配置体制につき続ける。
……が、これでもほぼ一方的に撃沈される上に、どうにか避けて反撃しようにも簡単に逃げられる事も多いため、水上艦乗りは潜水艦を目の敵にしているのだ。
「ですが、航空機はその機動力を生かして潜水艦の探知距離を凌ぐ距離を探知できますし、潜水艦のスピードでは逃げ切ることもできず、反撃する手段もないので、水上艦における救世主です」
「「「おおー」」」
格納庫にブルマー隊員たちの歓声が響き渡る。潜水艦が水上艦の天敵なのは異世界でも同じようだ。
「すみません。この航空機をブルーマーメイドで生産、運用することは可能ですか?」
ブルマーの隊員の一人が聞く。早速、この異世界の新兵器に可能性を感じているようだ。
「……申し訳ありません。我々としてもそこまでの協力はできません。ですが、それ以外でしたらもちろん最大限協力します」
「そうか……、だが、協力の意思が改めて確認できてよかった」
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前甲板
「今日は楽しかったよ」
「こちらこそ」
「それじゃあ、また」
タラップを下っていく武蔵野を見送り、艦内見学は終わった。
護衛艦やまと 艦載機紹介
MV/PA-32J改 多目的偏向翼哨戒機『海鳥改』
全長:12.1m
全幅:13.7m
全高:3.8m
最高速度:470㎞/h
巡航速度:440㎞/h
実用上昇可能限度:10000m
エンジン:T700-IHI-401C2
出力:2145馬力(離昇出力) ×2
フェリー時航続距離:3000㎞(増槽 ×2)
作戦行動半径:約700㎞(対潜装備)
レーダー:J/APG-2
磁器探知機:AN/ASQ-81
電波妨害装置:AN/ALQ-131
乗員:2名(操縦士、射撃手兼副操縦士)
固定武装:M230 30㎜機関砲(装弾数650発)
追加武装:12式短魚雷
67式150㎏対潜爆弾
91式空対艦誘導弾
AGM-114K/M ヘルファイア
AGM-65 マーベリック
ハイドラ70ロケット
91式携地対空誘導弾
その他:ソノブイ
概要
ベル社と三菱重工が共同開発した架空のティルトウイング艦上哨戒機。ジパングの海鳥を改修して哨戒機にした型。
対潜キチと化した海上自衛隊からの要請により川崎、三菱重工共同で魔改造され、ジパングでは存在しなかった対潜捜索機器や兵装、その他電子機器がこれでもかと追加されたサブマリン・デストロイヤー。
固定武装のM197 20㎜ガトリング砲はM230 30㎜機関砲に換装され、離島奪還作戦にて部隊の火力支援が行える。また、歩兵の銃火器ならある程度被弾しても問題なく飛行できるように防弾も強化された。
コストの増加が懸念されたが、不要とされた空対空ミサイルの運用能力がオミットされたため、増加を抑えられた。
やまとに艦載された海鳥改は一号機『チドリ』二号機『マナヅル』三号機『トモヅル』の愛称が与えられている。
SH-60L シーホーク
概要
静粛化、高性能化が進む中国、ロシア海軍の潜水艦に対して対抗するために三菱重工によって開発された最新哨戒ヘリコプター。実在する。
やまとに艦載された機体にはそれぞれ、一号機『ブルーホーク』二号機『レッドホーク』三号機『ホワイトホーク』の愛称が与えられている。
どうも、作者です。突然ですが、質問です。今の作者の作品って、台本形式と台本形式じゃない方のどっちが読みやすいですか?もしよかったら、アンケートお願いします!
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台本形式「こっちの方が読みやすい!」
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「こっちの方が読みやすいに決まってる!」