ハイスクール・フリート ~護衛艦『やまと』出航ス~   作:大艦巨砲主義者

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対面

ニイハウ島要塞基地 室内ふ頭

 

 

やまとが室内ふ頭に停泊してから早一週間。やまととブルマーの睨み合いが続いていた。やまとと、その近くのふ頭に停泊しているかしのの周りには、アサルトライフルを装備したブルーマーメイド隊員が数十人配置され、二隻を警戒していた。こちらも、念のため艦外で警戒を行っている乗員には、防弾チョッキと89式が装備されていた。

 

 

ただ、ブルーマーメイド側も、所属不明の超大型艦というイレギュラーな状況下は想定していなかったらしく、状況は膠着していた。

 

 

「ふ頭の停泊から一週間経過、か……」

 

 

手元の腕時計を確認しながら、修はつぶやく。

 

 

「少し疲れたな……」

 

 

万が一に備え、総員配置としているため、自分もCICに張り付いており、休憩しているような状況ではなかった。もちろん、他の乗員も疲労困憊なのは同じため、いくら疲れているとはいえ、艦の責任者である自分が休むわけにはいかない。

 

 

だが、出される食事もおにぎりと缶飯、睡眠もCICでの仮眠だけでは、やはり体力も精神も厳しい。

 

 

コンコン

 

 

「お疲れ様です艦長、コーヒーをお持ちしました」

 

 

副長の楓がコーヒーを持ってきたようだ。

 

 

「ありがとう」

 

 

「いいえ」

 

 

手元のコップに暖かいコーヒーが注がれる。楓が一緒にもって来たミルクとシュガーを入れると、一口飲みこんだ。

 

 

「副長、俺にもお願いしま~す」

 

 

砲雷長の湊がそう言ってコップを差し出す。

 

 

「はあ……、自分で注いで」

 

 

「え……、はいはい」

 

 

湊はポットを受け取ると自分のコップに注ぎ始める。

 

 

「あ、砲雷長、俺もください」

 

 

「私もお願いします」

 

 

すると、他の乗員も次々にコーヒーを要求する。皆精神的に疲弊していて、ほんの少しの癒しでも欲しているのだ。

 

 

「進展、ありませんね……」

 

 

「うん……」

 

 

ふ頭に停泊してから、ブルーマーメイド側からの連絡は一切ない。このまま総員配置を続けていたら乗員の精神的にもよくない。どうにか、少しでも話がしたいところだが……

 

 

「……!艦長!通信です!」

 

 

「なんて!?」

 

 

通信士は、通信内容が印刷された紙を渡す。

 

 

「ええと……『こちらブルーマーメイド本部、ニイハウ島要塞基地である。貴艦の最高責任者との面談を要求する。 ニイハウ島要塞基地司令 武蔵野 京香』」

 

 

「来たか……、楓」

 

 

「俺は行くよ、俺がいない間、やまとを頼める?」

 

 

「はい」

 

 

「ありがとう。もし何かあったら……。やまとをよろしくね」

 

 

「了解!」

 

 

楓は、修に向かって敬礼をする。修も、それを敬礼で返すと、振り返り、CICの出口へと向かって歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十数分後、修の姿は、やまとの甲板上にあった。修の周りには、89式を構えた隊員がおり、奇襲に備えて待機していた。そして、甲板下のふ頭には、数名のブルマー隊員がおり、そちらも奇襲を警戒をしているようだった。

 

 

(相手さんもフル警戒だな……。まあ、ここでいじいじしていても仕方ないから行くか……)

 

 

合図をすると、やまととふ頭をつなぐタラックが降ろされ、ふ頭に接岸する。固定を確認したところで、ふ頭に降りる。

 

 

「よっと……」

 

 

「護衛艦やまとの艦長さんでよろしいですか?」

 

 

「はい」

 

 

「私は、大野 淀実おおの よどみと、申します。武蔵野基地司令の秘書をさせていただいております。よろしくお願いします」

 

 

大野と名乗る眼鏡にロングの髪の彼女は、柔らかな声であいさつする。

 

 

「イージス護衛艦 BBG-01 やまと艦長、波戸修と申します。よろしくお願いします」

 

 

「波戸艦長ですね。基地司令室のご案内します」

 

 

そのまま、修は、淀実についていく。周りでは、ライフルを構えたブルマー隊員が、警戒を行っていた。

 

 

(フル武装だな……。銃は……M4系かな?まあ、銃とかよく知らないけど)

 

 

(抵抗したら速射殺……。はないか、でも、何かあったら対抗できそうにないな、今持ってるの9㎜拳銃だけだし、護衛もいないし)

 

 

そんなことを考えながら、淀実についていくこと数分。とある部屋の前につく。

 

 

コンコン

 

 

「護衛艦やまとの艦長さんが到着いたしました」

 

 

『ああ、いれてくれ』

 

 

「どうぞ」

 

 

淀実がドアを開ける。

 

 

「失礼します」

 

 

部屋の中に入ると。執務机に座った。眼鏡に銀髪の女性が目に入る。

 

 

「護衛艦やまと艦長、波戸修と申します。今回はお話をさせて頂く機会をありがとうございます」

 

 

「いや……。私も話してみたかったところだ。まあ、座ってくれ」

 

 

ソファーに案内され座ると、相手も対面するようにテーブルを介して、反対側のソファーに座る。

 

 

「一週間も待たせてすまなかったな。上とのゴタゴタが色々面倒でな……」

 

 

「いいえ、大丈夫です」

 

 

「まあ、自己紹介からだな」

 

 

「ブルーマーメイド本部 ニイハウ要塞基地司令 武蔵野 京香むさしの きょうかだ。よろしく」




キャラ紹介


名前:武蔵野 京香
NAME:MUSASINO KYOUKA
所属:ブルーマーメイド総本部 ニイハウ島要塞基地
役職:基地司令
階級:一等指揮監督官
好きな物:カレー
嫌いな物:豆腐
得意教科:全部
苦手な教科:無し
誕生日:11月1日
星座:さそり座
血液型:AB型
呼称:基地司令
概要:ブルーマーメイド総本部、ニイハウ島要塞基地の基地司令 おもにハワイ王国(はいふり世界のハワイは、アメリカ合衆国に併合されていない)に存在するブルーマーメイドの指揮を行う。ブルーマーメイド全体の指揮は、海上安全整備局が行うため、全体指揮能力は持っていない。
イメージキャラクターは、艦これの武蔵

どうも、作者です。突然ですが、質問です。今の作者の作品って、台本形式と台本形式じゃない方のどっちが読みやすいですか?もしよかったら、アンケートお願いします!

  • 台本形式「こっちの方が読みやすい!」
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