ハイスクール・フリート ~護衛艦『やまと』出航ス~   作:大艦巨砲主義者

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どうも作者です。今年もなんやかんやで大晦日ですね。
作者は、思い直してみると、人生初の横須賀カレーフェスとか佐世保とかいろいろあったなと思います。皆さんは今年どんなことがありましたか?

それでは、良いお年を!


対談、ブルーマーメイド!

「武蔵野 京香だ、よろしく」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「ああ、よろしく」

 

 

「まあ、聞きたいことは色々あるんだが、単刀直入に聞こう」

 

 

「どこの所属だ?」

 

 

「……」(いきなり来たか……)

 

 

京香は、手元の書類を手に取ると、ペラペラとめくりだす。

 

 

「海上自衛隊?なんて組織、聞いたことがない……。それに、護衛艦やまと、補給艦かしのなんて艦もデータにないぞ」

 

 

書類をめくりながら話す。

 

 

「改めて聞く。どこの所属だ?」

 

 

鋭い目つきと声で、修に質問する。眼鏡越しのその目に、修は少し恐怖を覚える。

 

 

「……通信でも申したとおり、やまと、かしの共に、日本国海上自衛隊の所属です。そして、我々はブルーマーメイドに敵対する意思はありません」

 

 

「……ふざけているのか?もし、そのままの態度だったら、この場で拘束しても構わないんだぞ?」

 

 

京香の目つきと声色が一層鋭くなる。

 

 

「ふざけていません。私をこの場で拘束するのは構いませんが、もし、搭乗員に危害を加えることがあれば……。こちらも、それなりの措置を取るように命令してあります」

 

 

修も声色を鋭くしながら話す。艦長である修には、艦と全乗員を守る責務がある。自分が拘束されることで、艦と乗員が守られるなら構わないが、相手が攻撃的な態度で来るのであれば、こちらも同じ態度で迎えなければならないと修は考えていたのだ。

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 

二人は、お互いを睨みあいながら事態は膠着し、部屋に沈黙がこだまする。

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 

「……フッ」

 

 

「!?」ビクッ

 

 

その時、京香の口元がピクリと動き、フッという笑い声が、沈黙を破る。それに反応した修は、とっさに腰のホルスターに手をかけ、9㎜拳銃を抜こうとする。

 

 

「フッ……ハハハハハハ!」

 

 

「な、何が可笑しい!」

 

 

京香は、目に涙をうかべながら笑いつづける。修は、ホルスターに手をかけたまま、膠着してしまう。

 

 

「ハハハハハ……いや、すまない。お前は海賊の類とは違うなと思ってな……」

 

 

京香は目に涙をうかべながら話す。

 

 

「昔……私が実動部隊で働いていたころ……。海賊船を拿捕したときがあってな」

 

 

「は、はあ……」

 

 

「その時に、海賊船の船長を尋問したときに、その船長が、男のくせに大泣きしながら乗員と船はどうなってもいいから、殺さないでくれと懇願してきたんだ」

 

 

修はホルスターにかけた手を少し緩める。

 

 

「反吐が出るかと思ったよ、乗員と船を簡単に見捨てる船乗りがいるのかと。気づいたら、私はそいつを思いっきりぶん殴ってたさ……」

 

 

「……」

 

 

「でも、お前は違うようだな。15?16くらいか?」

 

 

「……16です」

 

 

「そうか……。だが、お前は艦や乗員を見捨てなかったし、本物の目をしていた」

 

 

「私が学生のときは、覚悟できていない艦長は多かったよ」

 

 

京香は、目にたまった涙をぬぐいながら話を続けた。

 

 

「……で、海上自衛隊所属と言ったが……本当のところはどうなんだ?」

 

 

ピリついた空気が和らぐ。修は座りなおすと、口を開いた。

 

 

「海上自衛隊の所属は本当です。ですが、馬鹿らしい話で……」

 

 

「なんだ?」

 

 

「実は……。自分たちは異世界から来たのではないか、と……」

 

 

「は……?」

 

 

修は、何故かこの世界に転生してしまったこと、そして、自分自身はこの世界の出身であることを話す。

 

 

「ふむ……艦内が黒い霧に覆われて転生。で、お前はこの世界の出身か……」

 

 

「自分達でも信じきれない話ですが……」

 

 

「当てはあるのか?まあ、ないか」

 

 

「はい……」

 

 

「お前は、前の世界に戻りたいのか?」

 

 

「……」

 

 

修は考えこんでしまう。

 

 

(この世界には、ミケちゃんともかちゃんもいる。二人には絶対に逢いたい……。でも、乗員たちにも前の世界での家族と生活が……)

 

 

「……」

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

 

「……たいです」

 

 

「ん?」

 

 

「帰ります。元の世界に」

 

 

「そうか……だが、なにか未練でもありそうな顔だな」

 

 

「……」

 

 

「まあ、艦長としては、それが正解かもな」

 

 

「……」

 

 

「まあ、その話が本当かどうかはさておき、ブルーマーメイドとしても、よくわからない艦を放置したままにしておけない」

 

 

「はい」

 

 

「敵対する意識がないのなら、上が処遇を決めるまで、ブルーマーメイドへの仮所属、と言うのはどうだ?もちろん、乗員の安全や補給も保証する」

 

 

「いいんですか!?」

 

 

乗員の安全と補給、異世界に転移した以上、望めなかったものだ。この千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。

 

 

「ああ、ただし、仮所属の間はブルーマーメイドの指揮下に入ってもらう」

 

 

「そうですか……」

 

 

「まあ、無茶なことや死ねと命令することはないさ」

 

 

「わかりました。とりあえずこの話は、やまとに持ち帰った後に、乗員と一緒に決めたいと思います」

 

 

「……そうか、なるべく早く良い返事が返ってくることを願う」

 

 

京香は、修に向けて手を差し伸べる。それに対して、修も手を差し伸べると、二人は固く握手をしたのであった。

どうも、作者です。突然ですが、質問です。今の作者の作品って、台本形式と台本形式じゃない方のどっちが読みやすいですか?もしよかったら、アンケートお願いします!

  • 台本形式「こっちの方が読みやすい!」
  • 「こっちの方が読みやすいに決まってる!」
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