アーニャのあにっ!?    作:コーラを愛する弁当屋さん

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楠雄の会話文と地の分に違いを出すために、会話シーンでは楠雄のセリフには()をつけることにしました!


mission① あにができました

 

 ——前回のあらすじ。

 

 知らない場所に強制テレポートさせられ、そこにいた見知らぬ女の子に兄と間違われた。……どういうことだよ。

 

 

 ——現在の状況。エスパーの女の子が、目を輝かせて僕の周りを飛び跳ねながら、「あに」と連呼している。うん。これまたどういうことだよ。

 

 

 ……。

 

「あにっ! あにっ!」

(……違うよ)

 

「あにっ! あーにっ!」

(……ううん、違うよ?)

 

「あーにっ! クスオはアーニャのあーにっ!」

(ちがうよー。クスオはアーニャのお兄ちゃんじゃないよー)

 

「うそっ! だってアーニャとクスオはそっくり!」

 

 だからそっくりじゃねぇよ。僕の方が大人だって言ってんだろ。あと僕の方がピンクが濃ゆい。

 

 

 ——さて。そろそろこの子の相手も面倒になってきたし、この研究所から脱出してしまおう。

 

「だっしゅつ!? あに、アーニャもつれてけ!」

 

 ……ふぅ。まずはどうやって脱出するかだが。

 

「あ〜っ! あにがアーニャのことむしした! いもうといじめはだめ!」

(だから妹じゃねぇと……)

 

 こほん。まず、瞬間移動やテレポートはこの研究所内では使えなかった。だからそれはだめ。かといって、普通に歩いて出て行こうとすれば、研究対象として僕を捕まえようとするだろう。

 

「えっ! またおでけけするの?」

(おでけけってなんだよ、おでかけだろ)

 

 ……まぁ僕が捕まるはずはないが、エスパーのアーニャを研究対象としているここだと、何かしらエスパーやサイキッカーに対する対抗手段を持っていないとも限らない。ここは慎重に出た方がいいだろう。

 

「さいき?」

 

 おい、どうして僕の苗字を知って——いや、そういう意味で言ったんじゃないな。こほん。というわけで、僕が選ぶ脱出プランは——。

 

「はいっ! アーニャには、だっしゅつぷらんがふたつある!」

 

 いや、聞いてないから。ではもう一度。僕が選ぶ脱出プランは——。

 

「ううっ、うううぅぅ〜」

 

 ……今度はボロボロと涙を零し始めたぞ。こいつコロコロ表情変わるな。実は大人で凄腕の女殺し屋じゃないだろうな。本当は僕みたいな変身能力とか持っているとか言うなよ。

 

「ううう〜。ア、アーニャーのだっしゅつぷらんをきいて〜」

 

(……わかったよ。聞くから泣きやめ。あ。そうだ。なぜかちょうどポケットにピーナッツの小袋があったからあげ「ぴーなつ!」)

 

 ……嘘泣きかよ。お前、本当に演技派だな。

 

 

 ψ ψ ψ

 

 

「モグモグ……アーニャのかんがえただっしゅつぷらんは〜」

(こら。ちゃんと飲み込んでからしゃべれ)

「……ゴクン。アーニャのかんがえただっしゅつぷらんは〜!」

 

 ……。

 

 それから、アーニャが提案してきた脱出方法は以下の2つ。

 

 

 

 —— 作戦① ボンドマン大作戦! ——

 

 SPYWARSのボンドマンのように、敵を蹴散らしながらゴールまで一直線!

 

 

 —— 作戦② サイダー大脱出! ——

 

 改造人間サイダーマンのように、サイダー空気砲で壁を吹き飛ばし、サイダージャンプで脱出する。

 

 

 ……どっちもシンプルだな。ボンドマンとやらは知らないが、サイダーマンは知っているぞ。

 

 ん? でも雄太が好きなのは2号じゃなかったか? 

 もしかしたら、アーニャがこの研究所にいる間に世代交代したのかもな。教え……なくてもいいか。

 

「どっち! どっちにする!? ワクワクっ!」

 

 ふむ。どっちかを選ばないといけないのは癪だが、現実的なのは②のサイダー大脱出だろうか。これならサイコキネシスで壁を吹き飛ばせばいいだけだしな。

 

 ——って、待て待て。僕は一人で出ていくのだから、この子の希望を叶えてやる必要はない。

 

「……えっ」

 

 さっきまでワクワクワクワクうるさかったアーニャだったが、僕が自分を連れて行く気がないと分かったのか、急に動きを止める。

 

 ——そして。

 

「……うぐっ、ひっぐ」

(! ……お、おい)

「ひっぐ……やぁだ。あにぃ、アーニャをおいていかないで……」

 

 大粒の涙を流しながら、制服のズボンを掴んで引っ張り始めた。その泣き顔にさっきまでのふざけた感じは全くなく、本気で懇願しているように見えた。

 

(なんで、会ったばかりの僕と一緒にいたいんだよ)

「ぐすっ……アーニャ、パパとママとはなれて、ここにきてからずっとひとり。おともだちもいない。アーニャみたいなエスパーもぜんぜんいない。とってもさびしい。だ、だから、おなじエスパーのクスオにあえて、アーニャすごくうれしい」

(……)

 

 そこまで言うと、アーニャは僕の足にキュッとしがみついた。

 

「……アーニャ、もうひとりはやだ。かぞくほしい。あに、いっしょにいて?」

 

 

 ——他の人にはない能力を持つが故の苦悩。それは僕も痛いほどよくわかる。僕には底抜けに楽観的な両親がいたから疎外感とかは感じなかったが、アーニャくらいの歳で一人きりとなれば、それはもう寂しいだろう。

 

 ……仕方ない。これも何かの縁だ。家族を求めるこの子の両親を探し出してやるくらいなら、僕の家に帰る方法を探しながらでもできるだろう。さすがに家族になってやることはできないからな。

 

(……わかったよ。アーニャ、一緒に脱出しよう)

「……ほんと?」

(ああ。ここから出て、パパとママのところに帰るのを手助けしてやる)

「! ほんとっ?」

(本当だ。お前の本当の兄にはなってやれないが、家族の元に戻す手助けはできるからな。……まぁ、なんだ。同じエスパーのよしみだからな)

「……あにぃ、だいすき〜!」

(うぉっと、急に体を登り出すんじゃない!)

 

 アーニャは足をよじ登り、僕の首に抱きついてきた。

 ……全く、とんでもないことになってしまったな。ふふっ。

 

「ところであに、よしみってだれ?」

 

 ……。

 

 アーニャ、よしみってのは名前じゃないぞ。

 

 

 

 

 

 ψ ψ ψ

 

 

 

 

 アーニャが落ち着いたのち、僕はさっそく研究所を脱出することに決めた。

 

 

「あに、どっちのぷらんでいく?」

(サイダー大脱出だ。しっかりとつかまっていろよ)

「う、うぃ!」

 

 アーニャを片手で抱き上げて、手近な壁を数秒見つめる。すると透視能力が発動し、壁の向こうが姿を現す。

 

 ……よし、うまい具合に誰もいないな。では脱出するか。

 

 ——サイダー空気砲!(サイコキネシス)

 

 とてつもない音と共に、目の前の壁に大穴が開く。そして、その次の壁も連鎖的に大穴が開いていく。サイコキネシスにも規制のようなものが働いているのか、威力は思ったよりも弱かった。

 

「うおおおっ! あに、すごい!」

(むっ、今は夜だったのか。もう空が暗いじゃないか)

 

 ——ピカっ!

 

「わああっ!」

 

 空を見上げた僕達に、眩しい光の檻が掛けられる。……まずいサーチライトだ!

 

「誰だ! そこにいるのは!」

「何かを抱えてるぞ……っ! 被験体007だ! 取り戻せ!」

「非常事態発生ー!」

 

 次の瞬間にはけたたましいサイレンが鳴り響き、武装した集団がここに向かってくる音が聞こえる。

 

 ちっ、さすがに外は厳重警戒していたか。

 

「あ、あにっ! つかまっちゃう!」

(心配ない。敵が来る前にここから離れるぞ)

「そ、それはつまり!?」

(ああ。行くぞアーニャ……サイダージャンプ!)

 

 ——ポッ! プシュウウウウウ! 

 

 おい、こんな音は鳴らないはずなんだが?

 

「う、うおおおっ! サイダージャンプだぁ!」

 

 ……実際にはものすごい跳躍からの空中浮遊なのだが、アーニャにはサイダージャンプに見えたらしい。

 

 

 

 

 

 ψ ψ ψ

 

 

 

 

 

 研究所が見えなくなるくらい離れた頃。僕は一度空中で静止し、この後どこに行くべきなのかを考えることにした。

 

 研究所は相当な山奥にあったらしく、だいぶ離れた今も周囲は山だらけだ。

 

 さて、どっちに飛べばいいものか——。

 

「あにっ、あっちからこころのこえきこえる!」

(えっ……山じゃないか。山の中に人がいるってことか?)

 

 アーニャが指差す方を見ても、その方向には山が広がっているだけだ。そして僕には心の声は聞こえていない。制御装置を付けた状態では、テレパシーは僕から半径二百メートルの範囲にいる人間の心の声を聞き取ることができる。ゆえにここから半径二百メートル以内に人はいないはずなのだ。

 

 しかし、僕の問いにアーニャは首を横に振った。

 

「ん〜ん。もっと向こうから!」

(なに? 見えないくらい遠くから聞こえるってことか?)

「うぃ!」

(……アーニャ、お前はどれくらい離れた所までの声が聞こえるんだ?)

「わかんない。けんきゅうじょでは、おそとからのこえはきこえなかった」

(……そうか)

 

 もしかしたらだが、僕がテレポートや瞬間移動ができなかったように、あの研究所によってアーニャのテレパシーにも何らかの制限が付けられていたのかもな。アーニャの本当のテレパシー能力は、本来の僕ほどとはいかないかもしれないが、相当強いのかもしれない。

 

(よし、じゃあそっちの方向に進んでみるか)

「うぃ! しゅっぱーつ!」

 

 ……はいはい。

 

 

 

 —— 一時間後 ——

 

 

 

 一時間ほど飛行すると、アーニャの言った通りに本当に人の住んでいるであろう街が見えてきた。

 

「あ、なんかみえた!」

(ふむ。本当に街があったな。お前のテレパシーのお陰だな)

「ふふん! アーニャえらい!」

(そうだな。えらいえらい)

「むっふ〜!」

 

 空にはすでに陽が昇っており、街の感じから察するに、朝市が開催されているようだった。

 

 ……この街で色々と準備をした方がいいな。研究所がアーニャを探しているだろうし、服を着替えさせた方がいいだろう。この白の服では目立つからな。

 

(アーニャ、朝市に行くぞ)

「あさいち?」

(そうだ。そこでお前の服とかを手に入れるんだ)

「お! くふ〜くふ〜♪」

(……ふく、だ)

 

 ゆっくりと高度を下げ、人目の付かない所に着陸する。すると、急にアーニャの様子が変化した。

 

「うっ!」

(? どうかしたか?)

「……な、なんでもない」

(……そうか?)

 

 なんでもないことはなさそうだ。内心では(うう〜、うう〜)ってすごく辛そうだぞ。

 

 ……もしかして、街に入ったことでテレパシーで受信する心の声が急増したせいで酔っているのか?

 

(おい、心の声が多くて、苦しいのか?)

「うぅ……うぃ。きもちわるい……」

(……わかった)

 

 再度空中に飛び上がり、街から少し離れた所にある森の太く大きい木の上に着陸する。そして、木の幹にアーニャを寝かせた。

 

 この太い幹なら、落ちることはないだろう。

 

「うぅ〜、あにぃ〜」

(……おい、ちょっと眠れ。昨日の夜から寝てないからな)

「で、でもあさいち」

(起きたら連れて行ってやる。だから眠れ)

「……アーニャねむくないよ」

(そうか。なら子守唄を聞かせてやる)

 

 僕はテレパシーの能力を使って、アーニャの頭の中に直接子守歌を流して聞かせることにした。これなら寝れるだろう。

 

『ね〜むれ〜、ね〜む』

「すぴ〜。すぴ〜」

(早っ!)

 

 序盤も序盤で寝たぞ。眠くないなんて、こいつ嘘ついてたな。

 

「すぴ〜。すぴ〜」

(……)

 

 完全に深い眠りについたようだ。これならしばらく起きないだろう。

 

 僕は立ち上がり、眠るアーニャの体に、制服の上着をかけた。……風邪でも引かれると大変だからな。

 

(……はぁ)

 

 思わずため息がもれる。実はアーニャを抱えて飛びながら、自分の家にテレポートできないか何度か試してみた。しかし、一度も成功しない。それは学校でも、僕の住んでいる街全体はおろか、地球の僕の知っている場所全てだ。

 

 他の能力が使える以上、僕の超能力がなくなっているわけではない。そうなると、ここは僕のいた地球ではない、というありえない答えになってしまうのだが……。いやすぐに決めつける必要はない、とりあえずはできることをやっていくしかないんだ。

 

 さて、アーニャが起きる前に、一度あそこに戻ってみるか。研究所内じゃなければ、一度行ったところだし成功するだろう。

 

 ——瞬間移動!

 

 

 

 

 —— アーニャside ——

 

 

 

 アーニャは、ゆめをみました。けんきゅうじょにきたばかりのころのゆめです。

 

 アーニャがへやでぼーっとしていると、どあからはくいをきたおとながさんにんはいってきます。

 

『さぁ、〝勉強〟の時間だよアーニャ』

「……アーニャおえかきしたい」

『そんな幼稚なことはしなくていい。お前の力は世界平和の為に役立てなくては』

 

 ……アーニャはさびしくて、かなしくて。ないてしまいました。

 

『泣いている暇なんてないぞ。遊んでないで勉強だ』

 

 ……だから、アーニャはべんきょうがきらい。こんなせいかつはいやだ。

 ……だれか、アーニャのかぞくになって、アーニャをだきしめて?

 

 あれ? アーニャにはかぞくがいたよね? 

 アーニャの、あにはどこ?

 

 

「……っ!」

(起きたか、アーニャ)

「……あ、あに?」

(違うぞ。兄ではない)

 

 よ、よかった。あにができたのはゆめじゃなかった〜。

 

「おきたから、あさいちいく」

(ああ。でもその前に)

「?」

 

 アーニャがおきあがると、あにがなにかをくれました。それはくろいつのみたいなかたちで、きいろいもようもついているあくせさりー? とかいうやつでした。

 

「? これなに?」

(お前のテレパシーを抑えるための装置だ)

「そ、そうち?」

(わからないか。……そうだな。スパイの秘密道具といえばわかりやすいだろ)

「! すぱい! ひみつどうぐ!?」

 

 アーニャはうれしくてたちあがりました。ずっとほしかった、すぱいのひみつどうぐをあににもらえたのです。

 

「ど、どうやってつかう!?」

(頭のお団子ヘアの上にかぶせろ)

「か、かぶ……?」

(……の、乗せればいいんだ)

「おお!」

 

 アーニャはもらったひみつどうぐを、あたまのおだんごのうえにのせました。すると、あたまのなかのこころのこえがちいさくなっていきました。しかもうごいてもずれません。

 

「おお!? こころのこえ、ちいさくなった!?」

(うまく行ったか。これならある程度人混みに混ざっても平気だろう)

「おおお……あにすごい、あにがつくった?」

(まあな。お前のいた研究所に瞬間移動して、破壊した壁を調べて、僕達の能力に干渉する素材を探し出して拝借して、それをアクセサリー風に加工した。これなら付けても変じゃないだろう。まぁ僕の制御装置の即席版だな)

「そ、そざ? はいしゃ? かんしょ? せぎょ? そくきば?」

(……僕が作った、それだけ分かってればいい)

「おお! あにのてづくり! ぷぜれとん!」

(プレゼントと言いたいのか? ……大袈裟なやつだ)

 

 そのとき、アーニャはきづきました。このひみつどうぐをつけていれば、あにとまたおなじところがふえます!

 

「あに! これでまたいっしょのとこふえた! すぱいのひみつどうぐもおそろい!」

(これは制御装置……まぁいいか。そうだな、おそろいだな)

「うぃ!」

(……さて、じゃあ服を調達しよう。いくぞ)

 

 それから、アーニャとあにはいちばにいきました。

 

 さいしょはふくを選びます。

 

(どういうのが好きだ?)

「アーニャわかんない。あにがきめて」

(えっ。そうだな……これなんかどうだ)

 

 あにがえらんでくれたのは、おむねのとこにしろのりぼんがついた、くろいわんぴーすでした。

 

「アーニャ、それにする」

(……いいのか。好きなものを選んでいいんだぞ)

「あにがえらんでくれたのがいい」

(そうか。じゃあこれを買おう)

「うぃ。……あに、おかねあるの?」

(……こういうときくらい、超能力者の力を存分に使ってもいいだろ)

「あに……わるよのう」

 

 かってもらった(?)わんぴーすにきがえて、ほかのおみせをまわります。あにははやくもりにもどりたがっていましたが、こーひーぜりー? とかいうおやつをみつけるなりとびこんでいきました。

 

(……もぐもぐ。アーニャ、食糧を少し買ったらここを出るぞ。もぐもぐ)

「う、うぃ(すごいたべてる……)あ」

(どうした?)

「あ、なんでもないます」

(そうか? ……なんでもないます?

 

 とおりがかったおみせに、とてもかっこいいおにんぎょうがいた。

 おもわずみてしまったけど、アーニャおかねないからかえないや。

 

(……)

 

 かいものがおわると、あにはアーニャをいちばのいりぐちにつれていくと、(買い忘れがあった。ここで待て)と、いって、いちばにもどっていきました。

 

 さびしかったけど、あにはすぐにもどってきました。あにのてには、かいわすれたというなにかがはいったかみぶくろをもっています。あにはアーニャのまえにくると、もっていたかみぶくろをわたしてきました。

 

(……これもやる)

「? アーニャにくれる?」

(ああ)

 

 かみぶくろをあけて、なかをみてみる。するとなかには。

 

 ——がさごそ。……あっ!

 

 さっきかっこいいとおもった、おにんぎょうさんがはいっていたのです。

 

 ぴんくいろのらいおんに、つのがにほんはえてる!

 アーニャとあにといっしょ!

 

「これ、これ!」

(欲しそうだったからな。それで寂しさも薄れるんじゃないか)

「あにっ! うれしいっ!」

(だから、いきなり抱きついてくるんじゃない)

「えへへ〜! キメラさんもうれしそう!」

(……キメラさん? その人形の名前か?)

「せいしきめいしょーは、キメラちょうかん!」

(そ、そうか。喜んでいるなら、まぁいい)

「あに、アーニャよろこんでる!」

(……はいはい)

 

 ……パパとママ。あえなくなってからずっと、ひとりでさびしかったけど、きょうからはひとりじゃありません。

 

 きょう、アーニャにあにができましたっ!




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