偉大なる航路のとある島で国同士の戦争が勃発していた。
その国は他国に侵略戦争を仕掛けて、それで勝利し、奪った金で世界政府に天上金を支払い、加盟国から除名を免れていた。
その国の名は、ウォッカ王国
今回も世界政府に支払う天上金を得るために他国に侵略戦争を仕掛けていた。
彼らは今回も楽な戦争だと思っていた。それは彼らの軍には10歳にして最強少年兵がいたからだ。
その少年の名は、カイドウ
カイドウは物心がついた頃には戦争で活躍するほどの少年兵であり、その力で様々な国々を蹂躙していくほど強かった。
しかし、今回、侵略している国でカイドウと互角に戦う者がいた。
最初は何の冗談なのかウォッカ王国の大人の兵士は驚愕した。
しかも、カイドウと互角に戦っている者もカイドウと同じ少年だった。
『ウォオオオオオオオオ!!』
ドッッゴォォオオオ!!!
『うぁああああ!!』
二人の戦いはお互いの得物がぶつかる度に凄まじい衝撃波を生み、お互いの軍を巻き込むほどであった。
「ウォロロロロロ!!」
「ふっははははは!!」
そんなお互いの軍にまで大きな被害を出す2人は...この戦いを楽しんでいた。
「ウォロロロ!!...面白れぇこんな戦争は初めてだ!!」
「ふっははは!!俺もだ!!」
カイドウは今までの戦争では満足のいく戦いができず不完全燃焼であったが...
今、自分の目の前に互角に戦う者がいる。それに歓喜し倒したと思った。
だが、そんな戦いに水を差す者いた。
「カイドウ!!そこまでだ!!撤退だ!!」
「あぁ!!?撤退だぁ!!?ふざけるな!!俺は今楽しんでんだ!!邪魔するな!!」
カイドウに撤退と命令しに来たのは自軍の兵士だった。その命令にカイドウは顔を顰めて不満を口にするが、
「ダメだ!!将軍命令だ!!さっさと引くぞ!!」
「何だと!!?」
カイドウは獲物を持ちその兵士をさっさと殺して、自分の見つけた好敵手との戦いを再開しようと考え行動に移そうとした瞬間。
さっきの好敵手から声がした
「はぁ~、興ざめだなぁこりゃぁ」
そう言って自分の持ってた獲物をしまい、自軍の方に歩き始めた。
「おい!!お前!!」
「ん?何だ?」
「何だじゃねぇ!!俺との戦いはどうするだ!!」
「さっきも言ったろ。興ざめだと」
「それに......お前とは誰にも邪魔されずに
「!!」
「まぁ~なんだ今回はお互いに引こうぜ。カイドウ」
「なら、次はあった時、俺と一対一で戦え」
「ああ、わかったよ。じゃぁな」
そう言って自軍の戻ろうとした時にカイドウに呼び止めるられる。
「おい、お前名前はなんだ」
「俺?」
「お前以外に誰がいる。」
「それもそうか...俺は、アルファ・D・バルドだ」
*
“偉大なる航路”
ハザード王国
あれからウォッカ王国との戦争から3年が過ぎた。
バルドはその後も戦争で様々な国々を蹂躙して勝利して来たが、ウォッカ王国ほどの戦争はなく、どこか気が抜けていた。
そんなある日、バルドは将軍からの命令で王宮に連れられに来ていた。
「んで、いったい何のようすか?将軍様~」
「......黙ってついて来い」
「ヘイヘイ、分かりましたよ。」
バルドは気だるそうに将軍に話しかける。将軍はバルドの言動に苛立ちながらもそれを我慢し、バルドに黙って来るように言う
バルドは黙って将軍の後をついて行き、暫くして玉座の間に着き中に入ると......
当たり前のように玉座に国王が座っておる。将軍は国王の横に立つ
そして、国王はバルドあること言う。
「...バルドよ。お前を海軍に徴兵することになった。」
「あぁ!?俺が海軍にか!?」
「そうだ。お前の力はわが国では持て余してしまう。」
「何の冗談だ!!?断る!!」
「そうか......なら仕方あるまい。」
「!!」
バルドが国王からの命令を断った瞬間、柱の陰から海兵が現れてバルドを鎖で雁字搦めに拘束した。
「ぐぅ!!この野郎!!」
「バルドを引き渡す代わりに、この国には次回から『
バルドが拘束された途端、政府の役人がこの国に世界会議の参加権を与えると言い出した。
それに対してバルドの中の何かがキレた。
「ふざけるな!!俺を政治の道具に使うんじゃねェ!!」
ドォンッ!!バリバリバリバリ!!
バルドがキレて大声で怒鳴った瞬間、全員が泡を吹き気絶した。
バルドが無意識に放ったのは覇王色の覇気であった。
覇王色の覇気は、数百万人に一人しか素質を待たないとされており、この覇気を持つ者は“王の資質”をもつとされている。
「!!......何だ!?これも覇気なのか!?」
バルドは覇気の知識は軍の教官から教えてもらっており、自分も覇気を使っていたが、それは武装色と見聞色の2種の覇気だけであった。
覇王色の覇気は非常に珍しく、他の2種の覇気と違って鍛錬をして得られるような覇気でない為、バルドにあえて教えられなかったのか、または教官自身も知らなかったのか......
だが、今のバルドには自分の覇気のことよりも今の現状を見てあること決める。
「もうこの国にいられねなぁ......良し!!海に出るか!!」
「そうとなれば......色んな奪っていくか!!海軍や国の兵士が来る前に...」
バルド直ぐに玉座の間から移動してある場所に向かったそこは宝物庫であった。
そこは様々な国々の戦争で手に入れた財宝や業物などが沢山保管されてあり、バルドはそこから色々物色しようと考えていた。
「うっひょ~すっげぇ~数のお宝と武器......いいね!!物色し放題だ!!」
そこにあるお宝の数にバルドは目を輝かして、物色をしていく
そして少ししてから外が騒がしくなり始めてきた。
バルドは外の状況を察し、そろそろ逃げようとした時、あるものに目が留まり動きを止めた。
それは宝物庫の奥にあった。そこに一本の漆黒の刀と
「...黒い刀と...まさか!?悪魔の実!?始めて見たぜ。」
「ん?この本は......『悪魔の実図鑑』...マジかよ」
バルドは悪魔の実図鑑の内容が気になり、手を伸ばし内容を見ようとした瞬間......
「貴様!!ここで何をしている!?」
「!!......ちっ、長居し過ぎたぜ!!」
宝物庫に入ってきたの別の将軍が国の兵士を連れてきてバルドに銃口を向け包囲する
「バルド......貴様、よくもやってくれたな。恩知らずが...」
「はっ!!俺を海軍になんかに売ろうとするからだよ!!」
「だからって!!あの場に
「......はぁ!?皆殺し!!?何の事だ?全員気絶してるだけだろ?」
突然、将軍からの発言には驚き、バルドは困惑した。完全に寝耳に水だった。
「......シラを切るつもりか。ならこちらも容赦はせん!!...構え!!撃て!!」
ドンドンドンドンドン!!
「!!...ちっ」
囲んでいた兵士達は将軍の合図で一斉に撃つ始めた。
バルドは咄嗟に漆黒の刀を掴んで反撃をする...
「っ!!くぅう...おらぁああああ!!」
『!!』
ドッゴォオオオオ!!
バルドの放ったら強烈な斬撃は目の前いた兵士や将軍を跡形もなく消し飛ばした。
そしてバルドの右腕がミイラ見たいに干からびれいた。
「!!...これ妖刀かよ!!...返せ!!」
「ハァ...ハァ...覇気を大量に吸い取るなぁ。この刀...」
「......さっさと逃げるか。」
刀を左腰に掛け、悪魔の実と図鑑を鞄にしまって、宝物庫を離れる。
いつかはこうなる事を察知し、国の裏側の入り江に1年程の前に奪い隠した漁船の方に向うが......
「おいおい......マジかよ。」
「......少年兵一人にここまでするかよ...」
バルドが城を出た、街道は海兵と政府の役人が武装し、埋め尽くされていた。
その街道の先頭から正義と書かれたコートを羽織った一人の海兵が現れた。
「......君がバルド君だね」
「そうだが...」
「率直に言う大人しく投降するんだ。理由は...言わなくてもわかるだろ。」
「ちっ...(面倒だなぁこの兵数......海には軍艦の数は4隻...)」
「(クソ!!これじゃぁ裏の入り江についても直ぐに追い付かれて沈められるなぁ)」
海兵が大人しく投降する様に言い、バルドは周りの状況を見て舌打ちする。
周りには多数の海兵と役人と国の兵、それに軍艦が4隻、仮に兵士たちの猛攻を回避できて、裏の入り江にある船に乗って海に逃げようにも軍艦の速力ではすぐに追い付かれて砲撃の餌食になり、海の藻屑になってしまうと、バルドは考えた。
「そのまま、大人しくしなさい。バルド君」
そして、海兵は懐から手錠を取り出し、バルドに近き錠をかけようとした瞬間......
ドスッ!!と音がし......海兵の胸がバルドの貫手で貫かれた音だった。
「がはっ!!ごほっ!!や、やはりこうなるか...こ、後悔...するなよ...バルド君」
海兵はそう言い残し力尽き倒れ、周りの兵は動揺した。
特に海兵の動揺が一番凄かった。
「准将!!」
「あのカギ!!よくも准将を!!」
バルドはこの状況を打破するには力尽くでしかないと考え......
そして、右手についた返り血をはらい、刀を抜き両手で持ち構える。
刀を抜きた途端、急激にバルドの覇気を吸い取られるが......
「くぅうう...うぉおおおおお!!!」
「お、おい...な、何かするつもりだぞ!?」
「奴を打ち取れ!!」
バルドは宝物庫で放ったら覇気の斬撃をここでも放つつもりあった。
だが、さっきの放った斬撃は武装色の覇気を吸収して放った斬撃であったが、今回は覇王色の覇気を刀に吸収させていた。
バルドはたった一回使っただけでその感覚を掴みそれを実践しようとしている。
「“刀皇覇斬”!!」
『!!!?』
覇王色の覇気を纏った凄まじい斬撃
その威力は凄まじく街道を埋め尽くさ程の海兵や政府の役人、国の兵士は跡形残らず、消し飛んだ。
だが、その斬撃はそれだけではなく遠くに見えていた軍艦4隻の内、1隻が真っ二つに斬られていた。
「ハァ...ハァ...ハァ...す...凄まじいなぁ...けど...消耗も激しいなぁ」
「......残りの軍艦も沈めないとな。はぁ~...しんどぉ」
バルドの斬撃で街道にいた兵士は全滅し、軍艦も1隻沈められてしまった。
その光景を見て、事情を知らない階級の低い海兵たちは混乱していた。
どうしてこんな光景になったのか分からなかった。
「何が起きているんだ!!」
「おい!街道にいた兵がいないぞ......!!」
「何かの能力か!?」
しかし、将官以上の海兵は事情を知ってはいたが、それでもこれ程の力があるとは思っておらず、思考が少し停止したが直ぐに正気に戻り指示を飛ばす。
「落ち着け!!直ぐに軍艦を港に付けろ!!上陸し、状況を確認しろ!!」
『は、はっ!!』
「......いや、上陸しなくてもこっちから出向いてやったぞ。海兵ども」
海兵たちは慌てて行動を起こすが、バルドは既にまで来ており彼らを睨んでいた。
「貴様!!バルドか!?」
「正解......そしてさようなら」
ザン!!
一人の海兵が軍艦に乗り込んできた少年を言い当てるが、バルドは瞬時に武装色の覇気が纏った手刀で海兵の首を撥ね、他の海兵たち言う
「悪いがてめぇらの軍艦には沈んでもらう」
バルドは大きく飛び上がり漆黒の刀を抜き、武装色の覇気を纏わせ一閃
「“閃刃斬奸”」
バルドの放った斬撃はさっきの斬撃より、威力は弱いがそれでも軍艦を真っ二つにするほどの威力であった。
そして、バルドは空中を蹴り残った2つの軍艦の方へと向かう
この時、バルドは当たり前のように空中を蹴って移動するが、この移動方法は「六式」の一つ、月歩と呼ばれている。
「く、来るぞ!!撃て!!撃ち落とせ!!」
2隻の軍艦が沈められる光景を見た海兵将官は空中から向かってくるバルドにたいして発泡命令を言い、海兵たちは撃ちまくるが......
「おせぇ...そんな鈍間な弾に俺に当るかよ」
撃ってきた弾を避け、刀で切り裂き、攻撃を搔い潜り軍艦の甲板に降り立ち
フッと頭に思い浮かんだ事があった。
「......よくよく考えたら、別に船を沈めなくても航行不能にさえすればいいじゃん」
「少し冷静に考えたら思いつくだろうに......この刀に覇気に吸われ過ぎたか?」
「まぁ......冷静に切り替えていくか」
バルドは少し冷静になり、自分がしてた無駄の多すぎるやり方に、刀に覇気を吸われ過ぎて冷静さを忘れたのかと考えるが、直ぐに気持ちを切り替えていった。
「船を航行不能にするんだったら、マストと舵を壊せばいいか。あと数人、海兵を始末しとくか」
「...それに覇気のコントロールの練習に丁度いいな。」
バリバリバリバリ!!
バルドは覇王色の覇気を刀に纏った時のように身体に覇王色の覇気を纏う、髪の色が黒から赤黒変色し、刀を逆手に持ち替え、姿勢を低くし手を甲板に着く、その構えはクラウチングスタートのポースに近く異様な構えであった。
「さぁ、始めるか一方的な蹂躙を...」
ドン!!
「ガァアアアアアアッ!!」
甲板に集まった海兵たちはバルドの異様な雰囲気に一歩も動けずにいた。まるで蛇に睨まれた蛙のように......
そして、バルドは咆哮を上げ動き出す。
海兵たちははバルドの動きがスローモーションに見えていた。
そして、一人の海兵が言った一言が海兵たちにはハッキリと聞こえた。
「......魔獣だ」
それを最後に甲板にいた海兵たちの思考が真っ白になる。
「フゥ~...まぁこんなものか。海兵」
バルドはひと暴れを終える頃には、海兵たちは死屍累々としていた。
腕や足、腹などを斬られて呻く者、あまりにもの恐怖で震える者たちで溢れかえっていた。
「う、うぅ」
「あ、あぁ」
「た、助けて...」
「......さて、残り1隻。さっさと片付けるか」
そう言いバルドは空中を蹴り、残り1隻の軍艦へと向かった。
*
その日、一人の少年兵の手によって国が滅んだ。
その少年兵は、多数の海兵や政府の役人、国の兵士を相手にたった一人で挑み、そのことごとくを倒した。
だが、それだけでは収まらず、2隻の軍艦を沈め、2隻は航行不能になるほどであった。
生き残った海兵たちの証言では、その少年兵は人間ではないと恐る恐る答え、口々にアレは人の枠組みから外れた化け物。『魔獣』と呼んだ。
これらの事件は、『魔獣事件』と呼ばれ、その少年兵に初頭にし破格の懸賞金が毛掛けられた。
魔獣のバルド
懸賞金1億2000万ベリー
後に“魔獣のバルド”は“百獣のカイドウ”と兄弟の盃を交わし、2人で百獣海賊団を結成することになるが......それはまだ先の話である。