わちゃわちゃ青春騒動   作:ケンゴリ

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 この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


 関係ないからぁ!!!


遭遇と騒がしい日々と

 

 

 

 

 

うだるような暑さのなか通学路をいつもの時間にいつものペースでいつも通り歩く。日影が一つもないこの道は6月半ばという夏の訪れどころか酷暑を披露してくる現代の気候ではなかなかに辛い。額に滲んだ汗を何度も拭いつつ一歩一歩確実に目的地へ前進していく。

 

 道中に地元住人の気さくな挨拶を軽い会釈で返しつつ一度立ち止まって水筒で喉の潤す。

 

「ふぅ……」

 

 体が生き返るような気分のいい感覚に包まれ一息つくと

 

「………………」

 

「おぅっ!?」

 

 いつの間にか目の前に人が立っておりこちらを覗き込んで来ていた、それに驚き変な声をあげてしまう。知らない人だった…近くの女子校の生徒だろうか、その学校の制服に身を包んでいた。

 

「えっと………何か?」

 

「…………」

 

 こちらの問いかけに答えず変わらずじっと覗き込んでくる様子に困惑しつつ冷静に対応するよう努める。なんかやばい人だったら怖いし……待って?この人犬耳生えてない?よく見たらなんか尻尾もないかこの人。え?こ、コスプレか?コスプレだよな?困惑気味の僕には意に介さず目の前の犬耳少女はこちらに目を向けたままスゥッー……と息を吸うと

 

「う○こーー!!!」

 

 そう言って突然走り出してどこかへと行ってしまう。いや普通に足はっや……あっという間に視界に収まりきらないほど遠くへと言ってしまったのだった。

 

「………なんだったんだろう?」

 

 僕のそんな呟きは夏の暑さでぬるま湯のようになった風に乗って流れていくのだった。

 

 

 

 

 

 

…………………………。

 

 

 

 

 

 私立男々高校(だんだんこうこう)。通称、オトコー。名前で想像できると思うが所謂私立の男子校で僕が通う学校の事でもある。真夏の暑さにしんどい気分を味わいつつも登校し、学校に到着しても校内は暑苦しい男どもしかいないという少し辟易としそうな感じだ。

 

 しかし、僕は毎日学校に登校する事をそこまで面倒と感じることはない。何故なら僕にとって学校という場所は楽しい場所であるからだ。男々高校は確かに暑苦しい生徒が多いがそこには僕の無二の親友達がいる。彼らのおかげで僕は楽しい学校生活を送れている。

 だから学校に行く事を僕は毎日嬉しいと感じているのだ。

 

 

 

 

 

 

「おはよう」

 

 自分の教室の引き戸を開けつつ軽く朝の挨拶を口にする。教室内は空調の冷たい風が室内を冷やしていて心地のいい風を感じつつ室内を見渡せば

 

「おす!」

「ようっ!」

「おはよ〜」

 

 クラスメイトの男達が気さくに挨拶を返してくれる。こういう何気ない感じが好きなのだ。みんなに「やぁ」と返しつつ自分の席に座り一息つく。

 

「シンスケにしては珍しくギリギリだったな?」

 

 クラスメイトの1人にそう声をかけられ釣られて僕は教室の時計に目を向ける。朝のチャイムがなるまであと3、4分と言うくらいだった。僕こと、シンスケは自分で言うのも何だが僕はクラスの中では生真面目で通ってる、朝のチャイムが鳴る15分前までには席について最初の授業の準備をしている。その姿を見られてクラスメイトにはよくバカ真面目だなぁと評されている。

 今日こんなギリギリになってしまったのは単純に先程遭遇した変な女の子が原因だ、彼女の謎行動に呆気を取られているうちに時間がなくなり急足で登校する羽目になってしまったのだ。ホントに何だったんだあの人は……

 

「何かよく分からない女の子に絡まれてね……」

 

「絡まれたって……何か物騒だな」

 

 絡まれたっていうか……まあ訂正するのも面倒なのでいいか。

 

「あれ?そういえばあの2人はまだ来てないのか?」

 

 教室を見渡しても見当たらない親友達を指してそう告げる。

 

「あの2人が時間通り来ることあったか?」

 

「それもそうか」

 

 その言葉に同意だった。このクラスどころか学校全体を大騒ぎさせるような嵐のような2人なのを忘れていた。多分今日もどこかのタイミングで騒がしく教室に飛び込んでくるだろう。っと、そんな事を話してるうちにチャイムが鳴った、これで2人は遅刻確定だ。

 

「んじゃ、席戻るわ。後で今言ってた絡まれたっていう話取材させてくれよな」

 

「はいはい……流石は将来に文○砲を飛ばすような記者を目指してる新聞部のロッキーだね。抜け目ない」

 

 ロッキーは「まあな」と少し邪悪な笑みを浮かべるとそそくさと席に戻って行った。今は大人しかったがあいつも取材となると目を血眼にして獲物を見つけたハイエナのようになるから気をつけないといけない。

 

 

 

 

………………。

 

 

 

 

 朝のホームルームを終えて、担任の教師のいつも通りにいない2人に重いため息を溢しながらもそのまま一限目の授業が始まった。この男々高校はこんな名称ではあるが意外にも文武両道をモットーにしていて、授業も進学校に近い雰囲気がある。

 偏差値も他所の私立高校に比べれば少し高いし、部活動もいくつか全国レベルの競技も存在してる。名前からは想像できないが全国的に少しだけ有名な高校ではあるのだ。

 で、あるからして授業自体は結構真面目な雰囲気で進んでいるから僕も含めたクラスメイトは基本的に真面目に受けている……授業中騒がしくするような人なんて………

 

「ぬおおおおおお!!!遅!!れて!!すいっ!!!まっせん!!!」

 

 1人の大男が引き戸の扉を諸共吹っ飛ばしながら、その勢いのままスライディング土下座で授業を進めていた教師の元まで滑り込む。大男というか巨漢というかとにかくデカい。高校生とは思えない筋骨隆々とした筋肉お化け。

 その勢いに押され教師は「ヒッ」と小さく悲鳴をあげていた。

 

「ごめんなさい先生!!自分不器用なんで!!筋トレする時間を逆算して遅刻しないよう登校するつもりが計算ミスって普通に遅刻しました!ごめんなさい!!!」

 

 大真面目に全校生徒に響き渡りそうな大声でふざけた言い訳をするが多分本当だ。こいつはそういう奴なのだ。

 

「け、ケンゴ君?いつも言ってるだろ?扉は外して開けるものじゃないって……」

「すいませんっ!!!!自分不器用なんで!!!!!!」

「ヒェッ」

 

 教師の言葉に被せるようにクワッと大声で言い放たれ教師はさらに顔を青くした。可哀想だからやめて差し上げろ、まだここに赴任して一年目の男性新人教師らしいから。

 

「あっ!!それと、走ってこっち向かってる途中いたんでコイツも一緒に連れてきました!!!」

 

 ケンゴが巨漢すぎて気づかなかったが誰か小脇に抱えられていた。丁寧に解放されたその人はため息をつきながら制服の汚れを手で振り払う。見覚えのあるというかうちのクラスメイトだ。ウチの制服を身に纏っている。しかし学ランのボタンを上から三つ目まで開けて(校則違反)おしゃれにシルバーのネックレスやピアスやらをつけている(校則違反)。

 しかしルックスがいい為かどれも彼自身を引き立てるいい素材となっていた。

 

「じ……ジェイ君も一緒だったんだね、ジェイ君はどうして遅れちゃったんだい?」

 

 気後れしていたが何とか持ち直した新人教師は優しくジェイに語りかける。パッと見ジェイは不良みたいな見た目だが……。

 

「いやーごめん先生、普通に寝坊しちゃった」

 

 と、ほんわかとした笑顔を浮かべて素直にそう言う。ジェイはわざわざ敵を作ったりするような事はしないタイプで結構冷静な男である。

 

「そ、そうなのかい?その理由もう30回以上聞いてる気がするけど…」

「次回から気をつけますんで」

「ジェイもそう言ってるんで許してやってくださいっっっっっっっ!!!!!」

「ヒョッ」

 

 ケンゴの勢いで教師はとうとう泡を拭いて……いや、すごいぞ泡吹いてるのに意識保ってる怖っ。

 

 そんな先生には目もくれずジェイは僕の隣である自分の席に腰掛けた。

 

「………本当は?」

 

「んにゃ、普通に配信見ながら焼き鳥とビール(ノンアルコール)キメてたら寝落ちしちゃってそれでね」

 

「あ、寝坊はホントなんだね」

 

 理由は予想通りであったけど。ジェイは割とパソコンカタカタさせる趣味で恐らくこの学校で誰よりもパソコンに強いだろう。ネット的な意味で1番の秀才だ。

 

「先生!!大丈夫すか!?しっかりしてください!!!先生っ!!!」

 

 満身創痍の先生に自慢の筋肉で力一杯揺さぶってトドメをさしているケンゴは頭は弱いが筋肉的には学校どころか世界で通用しそうな筋肉の秀才だ。筋肉の秀才ってなんだろうか。とにかくそれくらいの肉体の持ち主なのだ。

 

 そんな様子のケンゴを見てジェイはずっと爆笑していた。

 

 

 

 ケンゴとジェイ、この2人が毎日学校を騒がしくする毎日が渦中であり中心。そして、僕のかけがえのない親友だ。

 

 

 

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 2限目から2人は合流して授業に参加したがやはり静かに授業が進まわけなく

 

 

 

「ふんっ……ふんっ!」

 

「ケンゴ君!授業中にダンベルで筋トレしちゃいけないとあれほど…」

「すいませんっ!!!自分バカなんで言われてたの忘れてましたっ!!!ぬうんんんっ!!」

 

 ゴンッとダンベルを一応見た感じは優しく床にに置いていたはずなのだがすごい音がなった。一体何キロあるんだろうか……

 

 

 

カタカタカタカタカタカタカタカタ

 

 

 

「ジェイ君!今は現代文の授業だから……パソコンは必要な」

 

カタカタカタカタカタカタカタカタ

 

「だからジェイ君……」

「あ、僕ノートはデジタル派なんですよ。遊んでるわけじゃないよ?音も控えめのキーボード使ってるし」

「でもやっぱり紙のノートに手書きで……」

「先生のSNSのセクハラ発言ばっかの裏垢、全校生徒に広めますよー?」

「ひいいい!!なんで知ってるんだああああ!?」

 

 うわぁ………。

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 結局各教科の教師達が2人に振り回されつつその日の授業は終わり放課後に。

 

「はー、やっと終わったよ。シンスケ、ケンちゃん…帰ろうぜー」

 

「おうっ!」

 

 ジェイにそう言われ元気よく返事をするケンゴと対照的に僕は頷いて返す。毎日互いに用事がなければ3人で一緒に寄り道しながら帰るのが通例だ。

 

「今日は何処に寄るの?」

「ジムだな!」

「却下」

 

 一度ケンゴに連れられジェイと僕は一緒に学校施設のジムに行って筋トレしてみたがただただ辛いだけだったので却下である。楽しそうに汗を流していたのは君だけだったよケンゴ。

 

「むう、仕方ない……ならどうする!?俺はどこでも着いていくぞっ!!」

「ケンちゃん暑苦しいわ」

「俺の胸筋はもっと苦しくなるほど厚くなれと言っている!!」

「脱ぐなキモいから」

 

 こんなやり取りもいつも通りである。いや、本当に僕にとってかけがえのない時間だ。真面目意外全てが最悪だった僕を変えてくれた2人だからこそ思う心境だ。

 

「じゃ、カラオケなんてどうかな?2人とも前に歌うの割と好きだって言ってなかった?まだ3人では行った事ないし」

「お、いいね〜」

「賛成だっっっっ!!!!」

「「うるさい」」

 

 お前ほんと何でもかんでも大きければいいと思ってないか?体も声のボリュームも。

 

 

 

 

 

 そんな訳で3人で近くのカラオケに向かったのだが

 

 

 

 

「なんで3人別々の部屋なんだ!!」

 

 叫ばずにいはいられなかった。違うだろ?普通こういうのって男同士恥ずかしげもなく全力で歌いあってふざけた合いの手送りあってバカ笑いするもんなんでしょ?そんな感じのを期待していたのになんでだよっ!

 とりあえずジェイにスマホでチャットを送る。返事はすぐに来た

 

『俺ヒトカラしかしないから』

 

「なんで僕の誘いに乗ったんだよ!!」

 

 スマホを柔らかいクッションに叩きつける。流石にそれくらいは冷静である。仕方ない、ケンゴを呼ぼう。ジェイがカラオケを別々の部屋で予約したから流れでみんな個別に案内されてしまったが合流してしまおうじゃないか。

 チャットを送る。しばし返信を待つが………。

 

「すまーーーん!!!今筋トレ中だからあとでな!!!!」

「うわ防音貫通してここまで声聞こえてきた!」

 

 確か結構離れた部屋に案内されてなかった?何でここまでハッキリ聞こえるん?怖いよ、シンスケ怖いよ。

 ていうかカラオケで筋トレすんなよ。筋肉バカめ!あ?ジェイからチャットが……

 

『よっしゃ、3人で一緒の歌歌おうぜ』

「どうやってだよっっっ!!!」

 

 ついマイクを手に言ってしまうのだった。耳キーンってなった。

 

 

 ちなみにお代は全部ジェイが払ってくれた。上手く振り回されている気がする……。

 

「よし!!2人とも次はあの海辺の夕陽に向かって追いかけっこだ!!」

「「黙れ」」

 

 お前それ砂浜でランニングしたいだけじゃないかいい加減にしろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな感じで、このお話は僕ことシンスケと、親友のケンゴとジェイ。学校のの仲間たちやこれから出会う仲間達との下らないけど退屈しない……そんな日常を語るお話しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 お読みいただき感謝感ゴリ。

 マイペースに執筆いたしますので暖かい目で見てくれると幸いです。
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