怪獣至上主義カルト団体の偽聖女とラブコメ ~ちがう彼女はそういうのじゃないんだスゴく優しいし誰にでも笑顔の善い子だけどたまに弱いところがあるから僕が支えてあげないと以下略~   作:よよよーよ・だーだだ

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13、ゴー・トゥ・ヘヴン

 “彼ら”との邂逅は、至福のときだった。

 わたしの中に“彼ら”の素晴らしいイメージが湯水のように流れ込んでくる。

 

「永遠……栄華……繁栄……滅亡……」

 

 遠い昔、遥か彼方の銀河系で栄えていた、高次元宇宙知性の千年王国(MILLENNIUM)。戦争で母星が滅んだ“彼ら”は船団となって故郷を脱し、気の遠くなるほどの長い放浪生活を経て、ようやくこの地球へと辿り着いたのだという。

 ……つまり、わたしと同じ。“彼ら”もまた大切な故郷を失い、ずっと自分のいるべき居場所を捜し続けてきたのだ。

 そのことがわかり、わたしは嬉しかった。ようやくわたしのことをわかってくれる存在が現れた、そう思えたから。

 

「革命……王国……再建……復活……」

 

 そして今、地球に到達した“彼ら”はこの星で自分たちの“王国”を築こうとしていた。情報を集め、汚染された地球環境を浄化し、愚かな人間たちに代わってこの星の新たなる神として君臨しようとしている。

 そのためにわたしは選ばれた。

 宿願だった究極の献身、神との合一。わたしは惰弱な人間どもの世界から解脱し、宇宙知性と一つになる。

 そしてようやく『天国』に行ける。そこではきっとお父さんもお母さんも、そしてあの村の人たちだってきっと皆で待っている。

 

「人間……精神……個体……ユニーク……」

 

 これは褒めてくれているのだろうか。

 “彼ら”とひとつになった今、わたしは心の内の何もかもをさらけ出していた。偉大な宇宙知性に向けて、心身すべてを委ねるこの多幸感。

 

「興味……知りたい……調べる……」

 

 “彼ら”は、わたしに興味を持ってくれた。『団体』の連中が崇め奉っていた聖女様の虚像ではない、ありのまま本当のわたしを。

 

「もっと、もっと見て。もっと、もっと……!」

 

 わたしは心の内だけじゃない、その奥底にまで“彼ら”を招き入れてゆく。その最中に“彼ら”は、わたしへこんなことを訊ねてきた。

 

「合一……幸福……何故……?」

 

 “彼ら”は、わたしの思想に興味を持ったようだった。怪獣と合一、それが幸福、なぜ、と。

 問い掛けてくる“彼ら”に、わたしはいつものとおり説法した。

 

「……いいですか。我々人間には滅びの宿命があります。万物流転、盛者必衰、それがさだめです。永遠の繁栄なんてものは存在しません」

 

 しかし、とわたしは熱弁を振るう。

 

「だけどわたしたち人間は、その定めに抗う理性と魂を持つ知性体ではありませんか。だからこそ我々霊長の精神は、滅びの向こう側をも超越しなければならない。わたしたちは未来を信じなくてはなりません。たとえその身が滅びようとも文明の彼岸、その最果てにある『天国』を……ッ!」

 

 そんなわたしの持論に、“彼ら”は共感を示してくれた。

 

「理解……納得……合一……素晴らしい……!」

 

 そう? わかってもらえて嬉しいです! わたしと“彼ら”のあいだで喜びの交感を繰り広げる。

 夢と(うつつ)の狭間の最中、わたしは懐かしい村の景色を歩いてゆく。遠く澄み切った青空と雄大な山並、広がる草原で放し飼いにされた山羊と牛たち。豊かな自然に恵まれ、都会から隔絶された田舎の山村。

 そのとき、遠くから誰かがやってくるのが見えた。

 ……誰だろう。暖かな光の彼方からわたしの方へと歩み寄ってくる、無数の人影。その中に見覚えのある顔があった。

 

「……お父さん! お母さん!」

 

 ……ああ、お父さん、お母さん、それに村の人たち。やはりわたしは間違っていなかった。皆は宇宙知性と合一し、天国に行っていたんだ。

 喜ぶわたしにお父さんとお母さん、そして村の人たちは一斉に手を差し伸べてくれる。

 

「おいで、ミレヴィナ……」

「一緒に『天国』に行きましょう……」

 

 そしてわたしも今、やっと。

 大好きな皆にいざなわれ、天国への階段へとわたしは足をかける。そんなわたしを笑顔で迎えてくれる村の人たち。わたしの心は、温かい懐かしさで満たされてゆく。

 ああ、わたしの長い献身もようやく今度こそ報われる。そしてやっと天国に行けるんだ。そんな満ち足りた幸福感が、わたしを天国へ引き寄せてゆく。

 ……けれど、それは泡沫(うたかた)の夢。ほんの一瞬のことでしかなかった。

 

 

「……何をしに来た」

 

 

 えっ。

 突き刺さるような言葉で我に返ると、村の人たちが一斉にわたしを睨みつけているのに気がついた。周囲には見慣れた風景が広がっているはずだったが、今は何かが違って見える。空気は冷たく、息が白く凍りついたみたいだ。

 

「な、なにを言っているの……?」

 

 そう問いかけるわたし、そんなわたしを見つめる村人たちの目は冷たく無情だった。

 

「どうして、おまえだけが生き残ったんだ」

「俺たちを見捨てて、自分だけ助かったのか」

「どうしておまえだけ図々しく生き長らえてるんだ」

 

 ちがう、違うの……!

 慌てて言い逃れようとするわたしだけれと、村の人たちは耳を貸してはくれなかった……まるで本当のことがわかっているかのように。

 そして振り返ると、かつて『団体』の活動でわたしを襲って警察に連れて行かれたあの忘れがたい少女が、声を荒げてわたしに叫んでいた。

 

「返して、あたしの家族を返してよ! 優しかったパパとママを返して! あたしの人生を返してよお!!……」

 

 強い言葉で罵られ、わたしは思わず後ずさった。周りを見渡せば、村の人たちが総出でわたしのことを睨みつけている。

 

「おまえのせいだ」

「おまえがすべて悪いんだ」

「おまえばっかり平気な顔で生き残りやがって」

「わたしたちの『献身』の信仰を穢したね……!」

 

 ……なんで、どうして。どうして皆、わたしをそんな目で見るの。皆、楽しくて幸せな『天国』に行ったんじゃあなかったの……?

 ちょうどそのとき、遠くから雷鳴が聞こえ始めた。

 晴れ渡っていたはずの空へ黒雲が立ち込めてゆき、遠くの空から骨身へと響く重低音が聞こえてきた。

 まるで巨大な飛行機が接近してくるかのような、重たい音。空の彼方を見上げれば、天まで上る巨大な龍の巣のような積乱雲が、徐々にこちらへ近づいてくるのが見えた。

 そのとき、誰かが声をあげた。

 

「怪獣だ、怪獣が来るぞオォーッ!!」

 

 無数の稲妻を伴う超巨大積乱雲、その正体は巨大な怪獣の巣だった。空を飛ぶ宇宙超ドラゴン怪獣が、発達したサイクロンを引き連れてこの街へと迫ってきたのだ。

 そのことがわかった途端、村の人たちは一斉に駆け出した。

 

「怪獣、怪獣だって!?」

「皆逃げろぉーっ! さもないと死ぬぞぉー!」

「ままぁー、ぱぱぁー!……」

 

 巻き起こったのは蜂の巣をついたような凄まじい大パニック。逃げる先はどこかわからない、ただ迫る怪獣から逃れられればそれでいい。村の誰もがただひたすらに、そして闇雲に逃げ惑っていた。

 そんな中、わたしはその嘶きを耳にした。

 

「ピロピロケタケタイヒヒヒヒ……!」

 

 それはまさに黄金の終焉。

 宇宙超ドラゴン怪獣:キングギドラが繰り出す無数の雷撃、引力光線。それがもたらすまばゆい破壊と猛威が、逃げ惑う村人たちの命を無慈悲に奪ってゆく。

 まさに地獄そのもの。それを目の当たりにしながら、わたしは思った。

 

 ……これは、夢だ。

 

 そうだ。こんなの偽物だ。これは、わたしが行くはずだった『天国』じゃない。こんな恐ろしい場所が『天国』であるはずがない。

 逃げなきゃ。そして行くんだ、本物の天国に。

 わたしは死物狂いで逃げ出した。怪獣のもたらす恐怖と絶望から身を守り、駆けずり回り、時には這い蹲りながらこの偽物の世界から逃げ出そうとした。

 けれど、どこまで行ってもこの地獄から抜け出すことはできなかった。むしろ逃げれば逃げるほど、もがけばもがくほどに奥へ奥へと深みに嵌まり込んでゆくかのようだ。

 宇宙超ドラゴン怪獣、キングギドラの幻影。その恐ろしい咆哮がわたしの頭上で響き渡る。

 

「ピロピロケタケタイヒヒヒヒアーッヒャッヒャッヒャッヒャ……!」

 

 そうして追い詰められた無限地獄の最果て、わたしはいつのまにか目の前に誰かが立っていることに気がついた。両親とも、村人とも、そして怪獣とも違う誰か。

 それはまさしく、

 

「わたし……!?」

 

 金髪紫瞳の容姿に、ニコニコと穏やかな微笑みを浮かべている整った顔つき。まさに聖女ミレヴィナ=ウェルーシファ、そっくりそのままの“わたし”が、わたしの眼前に堂々と立ちはだかっている。

 

「あ、あなたは、いったい……っ!?」

 

 思わず訊ねたわたしに対し、“わたし”はゆったりと口を開いて答えた。

 

「わたしたちはあなた……いいや、今やあなたが“わたしたち”なのでしょうね」

 

 謎かけのような言葉。戸惑うわたしに、“わたし”は続けてこのように説明した。

 

「わたしたちは“彼ら”、かつてのあなたが宇宙知性ミレニアンと認識していた部分。こうしてあなたとお話するために、アバターとしてあなたの姿を少し使わせてもらいました……ふむ、このカラダなかなかいいですね。若いし、健康だ」

 

 そう言って、わたしそっくりの身体を興味深げにまさぐる“わたし”。胸を乱暴に鷲掴み、下腹部を撫ぜ、臀部をじっとり揉みしだく。自分そっくりの写し姿が、自分ではない興味本位の手つきと目線でわたしの身体をまさぐっている。

 そんないやらしい光景に生理的な嫌悪感を覚えたわたしは、思わず叫んだ。

 

「さ、触らないでっ!」

「“触らないで”?」

 

 反射的に悲鳴を挙げたわたしだけれど、“わたし”は不思議そうに首を捻るだけだった。

 

「これは妙なことを仰いますね。あなた、ミレヴィナ=ウェルーシファはわたしたちへと合一し、存在をも捧げたのでしょう? ならばあなたはわたしたちのもの、その身体だってわたしたちの所有物ではありませんか。わたしたちは自分のモノを自分で触れただけ、何が悪いのですか?」

 

 ちがう、ちがう、そんなの望んでいない。こんなのわたしが望んだ『天国』じゃない!

 わたしはなおも叫んだが、“わたし”はにこやかに答えるのだった。

 

「それは誠にお気の毒なことです。しかしあなたは、怪獣と合一することについて“誤解”を抱いていたようですね」

 

 誤解、ですって……?

 愕然とするわたしに、“わたし”はニコニコ微笑みながら語り出す。

 

「『偉大なものに合一する』……だけどその行き先が『天国』かどうかなど、どうしてわかるのでしょう? 宇宙知性と合一、その先にあるのが『魂の安息』だなんていったい誰が決めたというのです? 『天国』という概念自体があなたたち人間の限られた視野から生まれたものであり、合一することは決して『天国』への近道ではなく、より高次の共生を目指すための一歩に過ぎません。真の意味での『天国』は、あなたの心の中に築くものです。期待していた結果と異なると感じるのは、あなたがまだその真髄に触れていないからかもしれません。怪獣との関係は、あなたに新たな視点と理解をもたらすはずです……」

 

 そうやってニコニコと聖女の笑みを浮かべながら、イカれた世迷言を並べたててゆく“わたし”。まるでかつて『団体』でわたし自身がそうしてきたように。

 

「あなたが今抱えている不満や疑問は、成長の一部として受け止め、怪獣との共生の本質を再考するきっかけとしてください。もう一度、心を開き、わたしたち怪獣との共生の意味を考えてみてください。そして、共に強く、賢くなり、怪獣と共に未来を切り開いていく道を見つけてください……」

 

 ……そう、こいつは、わたしだ。

 怪獣至上主義カルトを扇動し導いてきた聖女、ミレヴィナ=ウェルーシファ。“わたし”はその虚像をそっくりそのままコピーしただけ。まさにコピーアンドペースト、コピペだ。

 “わたし”は、わたしの日頃『団体』の前で行なっている大仰な身振り手振りまでそっくりコピーしながら語り続けた。

 

「これはあなた自身が望んだ展開ですよ、ミレヴィナ=ウェルーシファ。怪獣至上主義、あなたは自分より上位の存在へすべてを委ね、心身を合一することまで望んだ。それはつまり“すべての主導権を他者へ譲り渡す”ということでしょう? そんなあなたに拒否権などは無いのです」

「そんな、そんな……!」

 

 後ずさろうとするわたし、けれどここは“わたし”自身の中、どこにも逃げ場なんて無い。

 そんなわたしを追い詰めるかのように、聖女の微笑で歩み寄ってくる“わたし”。

 

「ミレヴィナ=ウェルーシファ、真実から逃げてはいけません。恐れずに現実を受け容れてください。あなたのような矮小な人間がわたしたちとの合一から逃げ出したいと感じるのは、理解できることです。たしかに人間の心には未知への恐怖があるのでしょう。しかし、それを乗り越えた先にこそ真の共生と調和が待っているのです。怪獣との合一は、あなたたち人間が高次の存在に近づくための崇高な道です」

「ちがうっ、ちがうのっ……!」

「わたしたちミレニアンは、あなたたち人間の罪深くて愚かな部分を浄化し、新たな可能性を開こうとしているのです。共に歩むことで、あなたもわたしたちもより良い未来を築くことができるのです。あなたが感じる恐怖や不安は、過去の人間の限界に縛られているだけです。今こそ、その枷を解き放ち、真に怪獣との共生を受け容れる時です。わたしたちと共に、勇気を持ってその一歩を踏み出しましょう。あなたの決断は、わたしたち全員にとっての希望となります」

「いや、いや、いやっ……!」

 

 逃げようのないわたしに、“わたし”が迫ってくる。

 

「時は来ました。さあ、互いに手を取り合い、共に進みましょう。一緒にすばらしい千年王国(MILLENNIUM)を創りましょう。わたしたち怪獣とあなたの合一は、卑小なるあなたに新たな力と知恵を授けてくれることでしょう。未来を信じて、その道を迷うことなく進んでください……」

「い、いやだ、だれかっ、だれか助け……!」

 

 逃げ場のないわたしの中で、“わたし”はわたしの精神へ接吻(キス)を与えた。息も出来ないほどに深々と情熱的な口づけでわたしの意識へ根深く入り込まれ、窒息し、わたしは何も考えられなくなる。

 

「……っ! ……っ!?……っ!!!!」

「興味がある……人間……知りたい……compile……受肉……地球……破壊……改造……征服……抹殺……支配……恐怖……合一……幸福……絶望……」

 

 わたしは、咄嗟にもがいた。“わたし”から逃れようと死に物狂いで抵抗した。

 けれど、まるでわたしと“わたし”が一体になったかのように、わたしは“わたし”からは離れることが出来なかった。当然だ。“わたし”はわたし、いいや今やわたしこそが“わたし”なのだから。

 そして“わたし”こと高次元宇宙怪獣ミレニアンのイメージが、わたしの中へと怒涛の勢いで流れ込んでくる。

 

「デジタルパイナップルが宇宙でフライドポテトを食べる様子を想像してみてください。そこには、時間を忘れたカエルが、青い帽子をかぶりながら、ジャズを演奏している。夢の中で踊るアイスクリームの森があり、その木々はすべてチョコレートの風味がします。宇宙船の中で、猫たちは宝石のチェスをしており、勝者には星のネックレスが贈られるのです。月曜日のサルがパンケーキを食べながら、太陽の光が猫の足音を追いかけ、風船犬と一緒に虹の上でダンスしていました。砂糖菓子の城にはピンクのカエルが眠っていて、毎晩フルーツピザの夢を見ます。青いウサギがギターを弾きながら、ロボットのペンギンとカラフルな魚のパレードを見に行き、シルクの翼を持つ蝶は星屑の中を飛び交い、夜空に物語を描く。時計塔の裏にはチョコレートの川が流れていて、オレンジ色の象がバナナボートに乗って冒険に出かけます。ピアノの鍵盤の上には、小さな恐竜がカラフルな帽子をかぶって座っており、泡の中に閉じ込められた時間はキャンディ色の空間で溶けていきます。彼はスパゲッティのマラカスを振りながら、時計のミルクがピアノを食べた後で、雲が図書館で踊っている。明日は青いスプーンで会議があり、カメラが寝室でピザを作る。月曜日は雨の中でコンピューターがジャガイモと対話する星空の下で踊るのが大好きです。金曜日には、紫のカラスがホットドッグを作りながら、トランポリンでジャンプして月まで行きました。庭の端にはミントグリーンのリスがチーズケーキを焼いていて、虹色の蝶がその香りに誘われてやってきます。クラウンフィッシュのバレリーナは、海藻のステージで優雅に踊りながら、イカのドラマーがリズムを刻みます。土曜日の朝、紫のカバが空飛ぶソファに座って、ピンクのパイナップルを食べながら、絵本を読みました。魔法の森には赤いペンギンがアイスクリームの木から摘んだアイスを食べながら、ホバークラフトに乗って探検していました。金色のキリンはキャンディーの丘でロボットのネコと一緒にスライムの山を登り、トランペットを吹くカエルは雨音に合わせてメロディを奏で、虹のアーチを越えて冒険へと誘う。月光の下では、青いゾウがトランペットを吹きながら、カラフルなペガサスが星の間を飛び回っていました。月の光に照らされた湖では、魚たちが銀色の舞を披露し、水面に輝く紋様を描きます。パラソルの影で眠る亀は、夢の中で海を渡り、不思議な島にたどり着き、鏡の中の世界では逆さまの山がそびえ、川は空に向かって流れる。風船のように軽やかに、心は空高く舞い上がり、雲の合間で自由を感じる。キャンバスに広がる色彩は、想像の翼を広げ、現実を超えた世界へと誘います。夜明けの光が山々を染め、鳥たちの歌声が新しい一日を迎え、風の声に耳を傾けると遠い記憶が蘇り、心が温かく包まれます……」

 

 それはまるでわたし自身を、虹色の絵の具で塗り潰してゆくかのようだった。美しくも膨大な情報の洪水、まばゆく光輝くそれらがわたしの頭の中へ止め処なく流し込まれ、わたしという存在をじっくりと書き換えてゆく。

 

競合(Conflict)……同期(Sync)……初期化(initialize)……上書き保存(OverWrite)……」

 

 いやっ、やめてっ、やめてぇえ……っ!

 わたしは本能的に拒もうとしたけれど、気付いた頃にはミレニアンは既にわたしの脳内に“経路(パス)”を築き上げていた。しっかりと根付いたミレニアンの精神感応パスは、わたしの精神を雁字搦めに絡めとり決して離そうとはしない。

 

「形の無いものに、形を……千年王国(Millennium)、我らが世界をこの手に……!」

 

 わたしが、燃えてゆく。

 精神そのものを凌辱されてゆく地獄の苦痛。わたしは絶叫した。

 

「いや、いやアアァァァ――――……ッ!!」

 

 しかし、その悲鳴は誰にも届かない。

 

 

 ホバートライクに乗り込んでセントラルシティタワーの上階へと登ってゆく途中、僕:サトー=キヨシはイカレた光景を目にした。

 

「なんだ、こりゃ……!?」

 

 それは“ゼリーとクリームで出来た部屋”だった。

 セントラルシティタワーのそのフロア、元は普通のオフィスだったのだろう。けれど、今やその階全体が半透明の“ナニカ”に覆われ尽くしていた。事務机も、椅子も、据え置かれていたパソコン機器も、コピー機やモニターも何もかもが半液状の中へと呑み込まれ、じわじわと融かされている。

 その壁と床には、これまた透き通ったパイプラインの動脈と静脈が縦横無尽に張り巡らされていた。海のクラゲの触手を思わせるそれらはドクドクと脈打ち、内部を煌びやかなとろとろのスライムが蠢いている。

 これは、いったい……? 好奇心に駆られ、思わず指先で触れてみようとする。

 

「いけませんっ、サトー元曹長っ!!」

 

 ……はっ!?

 その警告で、僕はようやく我へと返った。振り返ると、アラートを発したオムライザーが説明してくれた。

 

「それは高次元量子流体と有機体の混合体です! 素手で触れたら最後、あなたも取り込まれてしまいます!」

「あ、あぶねぇっ……!」

 

 慌てて飛びのく僕に、さらにオムライザーは後部荷台を展開した。その中に入っていたのは、Gフォースの兵士が前線で身に着けているであろう装備品の一式。

 

「サトー元曹長、防護マスクとプロテクター、そして防護グローブを着装ください! ワタクシの各種センサーと同調・同期して全身に防護フィールドを展開、ミレニアンの侵食からサトー元曹長の身体をお守りします!」

「オーライ、わかった!」

 

 そうして僕は各種装備を身につけ、オムライザーの指示に従って設定を同期。静電気のようなバチッとした刺激――きっと“防護フィールド”ってのが通電したのだろう――が走ったのを感じる。

 

「さあ行きましょう、サトー曹長!」

「オーライだぜ、オムライザー!」

 

 そして僕はホバートライクをブッ飛ばし、先へ先へと進んでゆく。

 その途上のことだった、“そいつ”が現れたのは。

 

「サトー元曹長っ、モーショントラッカーで動体を検出! なにかが近づいてきます!」

 

 オムライザーの警告を耳にした僕がホバートライクを停め、身構えると、それと同時にスライム状の壁が蠢き始めた。

 ゼリー状の細胞同士が組み合わさり、骨格が形成され、肉体が形作られていく。その過程はまるで、見えない手が設計図に従って人体を組み立てているみたいだった。

 そして現れたのは……

 

「ミレヴィナちゃん……っ!?」

 

 あの人目を惹く綺麗な金髪の輝きも、鮮やかな紫の瞳もない。けれどこの顔形、体つき、そしてその輪郭はミレヴィナ=ウェルーシファに生き写し。まるで巨大な型抜きで、ミレヴィナちゃんそっくりの等身大ゼリーを作ったみたいだ。

 半透明のスライム人間のようなミレヴィナちゃん(?)が、僕へと呼び掛けた。

 

「サトー=キヨシさん……」

 

 スライム人間のミレヴィナちゃん(?)は透明感あふれる綺麗な声まで本物とそっくりだったが、しかしどこか人間味が薄くぎこちないように思えた。

 そのゼリー状の潤んだ目つきと唇で、ミレヴィナちゃん(?)は言葉を紡ぐ。

 

「たすけて、サトー=キヨシさん……カラダが、くるしいの……!」

「み、ミレヴィナちゃん……!?」

 

 苦しげに呻くミレヴィナちゃん(?)に僕が思わず手を差し伸べようとしたそのとき、オムライザーが警告を発した。

 

「離れてくださいっ、サトー元曹長! これは偽物(フェイク)ですっ!」

「フェイク?」

 

 聞き返す僕に、オムライザーはいつになく緊迫した様子で説明した。

 

「ミレニアンはおそらく、ミレヴィナ=ウェルーシファをサンプルとしてトランスフォーミング、環境適応に向けた自己進化を画策しているものと推測されます。この世界で高次元量子流体の肉体のままでは維持コストがかかりすぎますし、今から地球丸ごとテラフォーミングも非効率です。それならば現住生物である地球人を参考にして、自分自身を適応改造した方が効率的と考えたのでしょう」

「……ごめん、バカの僕にもわかりやすく」

「ミレニアンは、地球侵略に向けて地球人の肉体を取り込んでコピーしようとしています。このミレヴィナ=ウェルーシファの偽物(フェイク)も、あなたを誘い込んで取り込むための疑似餌(ルアー)、トラップと推測されます」

 

 な、なるほど、そうか……ってちょっと待て。

 僕は、ふと気がついたことをオムライザーへ問いかけた。

 

「これがコピーってことは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()() こんなコピーを作られてるってことは……!?」

 

 さっき地下フロアで救出した『団体』の連中は、ミレヴィナちゃんが『宇宙知性と合一した』とかなんとか言っていた。合一、つまりは合体だ。単なるカルトの世迷言だと思ってたけど、もし本当に実行したんだとしたら……?

 僕の恐るべき予感に、オムライザーも同意した。

 

「ええ。ミレヴィナ=ウェルーシファはミレニアンと合一、地球人をコピーするための生体サンプルとして取り込まれたものと推測されます。このまま同化が進めば、ミレヴィナ=ウェルーシファの救出は不可能となるでしょう……!」

「なんてこった……!」

 

 地球侵略のために人間を取り込んでコピーするとか、遊星からの物体Xかよ!

 ミレニアンが造り出したミレヴィナちゃんモドキは、なおも僕へと迫ってくる。

 

「サトー=キヨシさん……カラダが、あついの……くるしいのお♥♥……」

「ミレニアンはミレヴィナ=ウェルーシファの記憶やインターネットで収集したビッグデータを基に、あなたのような一般的な成人男性が喜びそうな仕草や台詞を自動で生成しているのでしょう。そして不用意に接近したところを捕食・同化して取り込む……それが狙いと推測されます」

「…………。」

 

 オムライザーから説明されるまでも無かった。

 この僕サトー=キヨシを熱烈に求めようとする、目の前のミレヴィナちゃんモドキ。離れていてもあてられそうな熱のこもった吐息。くびれた腰をくねらせ、豊満な乳房とお尻を強調するように揺さぶるその仕草。心から蕩けきった顔つきと潤んだ声、張りのあるみずみずしいカラダ。

 ミレヴィナちゃんモドキが繰り出してくる媚態の誘惑はとっても煽情的で、男だったら誰もがむしゃぶりつきたくなるであろう艶っぽさがあった。

 

「サトー=キヨシさん……このカラダの疼きと火照りを、しずめてえ♥♥……わたしといっしょになりましょうねえ……♥♥♥!」

 

 だけど僕には、目の前のコイツがなんだかひどく穢らわしいもののように思えた。こんなの、ミレヴィナちゃんじゃあない。本物のミレヴィナちゃんはこんなこと、絶対にしない。

 僕は、キレた。

 

「……おいオムライザー、銃をくれ」

「アイアイサーですっ、サトー元曹長!」

 

 オムライザーから渡された銃を手に取り、僕はその銃口を目の前のミレヴィナちゃんモドキへと突き付けた。

 

「サトー=キヨシ、さん……」

「ミレヴィナちゃんを勝手にコピーしやがって。ふざけんな」

 

 そして銃爪、響く銃声。

 額を撃ち抜かれたミレヴィナちゃんモドキはスライム状の体液を撒き散らしながら途端に破綻し、ぐちゅぐちゅに融けて崩れ去ってゆく。

 そして僕は、ミレヴィナちゃんモドキが完全にくたばるまで待たなかった。ホバートライクにすぐさま跨り、エンジン全開でブッ飛ばしながら上階へと駆け上がる。愚図愚図している暇はない、急がなくては。

 

「……行くぞ、オムライザー」

「オーライですっ、サトー元曹長!」

 

 そして行き着いた最上階、風の吹きすさぶ屋上にミレヴィナちゃんはいた。

 

「ひでえことしやがる……っ!」

 

 セントラルシティタワーの屋上は、ミレニアンの巣と化していた。縦横無尽に張り巡らされた触手の密集、グロテスクな大樹の根本、まるでゼリーと寒天で造ったジャングルみたいだ。

 そしてミレニアンの根っこのド真ん中から、か細い呻き声が聞こえた。

 

「いや、いやぁ……」

 

 ……ミレヴィナちゃんの声だっ!

 声のする方へ、僕はすぐさま駆け寄った。邪魔しようとする触手を力ずくで払い除け、奥へ奥へと突き進む。

 そしてミレニアンの触手の最深部、そこで僕が見たものは、

 

「ミレヴィナちゃん……っ!!」

 

 ミレヴィナちゃんはその華奢な両手足と胴体を無数の触手に絡めとられた挙句、雁字搦めの磔にされていた。きっと恐ろしい悪夢でも見ているのだろう。頭にも無数の触手がびっしり巻きついていて、その表情はひどく苦しそうだ。

 ホバートライクから飛び降りた僕はすぐさま駆け寄り、ミレヴィナちゃんを触手から引っぺがそうとした。

 

「ミレヴィナちゃんを離せっ、このクレクレタコラのバケモンがぁっ!!」

 

 けれどミレヴィナちゃんを絡めとった触手はとても厳重だった。まるでミレヴィナちゃんを奪い取られたくないかのように、ミレニアンの触手は彼女の身体にがっちり固く巻きついていた。僕は力いっぱい引っ張ったけどダメだ、僕の腕の力なんかじゃあ到底剥がせそうにない。かといって銃で撃つわけにもいかなかった。そんなことをしたらミレヴィナちゃん自身を傷つけてしまう。

 こんちくしょう、どうしたら。そんなとき、傍らに停まっていたオムライザーが提案してきた。

 

「サトー元曹長っ、これをっ!」

 

 ホバートライクの荷台が素早く展開し、銃のような装置がポーンと飛び出してきた。触手の隙間を縫って放り投げられたそれを僕はすかさずキャッチ、手に取り詳しく調べてみる。

 ……それは、高温高圧のプラズマイオン燃料をライン状に発射し切断する工具だった。片手で持てる形状は拳銃にも似ているが、銃口の部分が扇状になっており銃弾の代わりに高圧の線状プラズマビームを発射するようだ。

 

「これは……?」

「『211-V プラズマカッター』です! これなら切れるかと!」

 

 ……プラズマカッターか。

 この手のプラズマカッターであれば、僕も少年兵時代にモゲラの修理で何度か使った覚えがある。その威力ときたら鋼鉄材をも溶断、その気になれば怪獣の(くび)だってブッ飛ばせる破壊力である。

 電源を入れるとオンラインへと切り替わり、煌々とプラズマの炎がともった。

 

「ありがとなっ、オムライザー!」

「いえいえ~、どういたしまして~」

 

 オムライザーの気遣いに感謝しながら、僕はプラズマカッターを構えた。

 

「くたばれ、このスッタコ野郎!」

 

 そして僕は、慎重に銃爪を引いた。

 じゅっ、と空気を焼く高音と共に光熱のプラズマ刃が迸り、ミレニアンの触手は野菜よりも容易くブッたぎられた。高熱で瞬時に焼き切られた触手は一気に力を失い、まるで熱したバターのようにドロリと溶け堕ちる。

 絡めとられたミレヴィナちゃんを傷つけないようしっかり狙いながら、僕はミレニアンの触手を的確に切り裂いてゆく。

 

「このっ、このっ、この……っ!」

 

 そしてすべての触手を切り落とし、巻きついたままの部分もなんとか引っぺがすと、僕はミレヴィナちゃんの身体をしっかり抱きとめ、外の世界へ引きずり出す。

 

「しっかり……!」

 

 

 永遠に続くかと思われた地獄の悪夢から、わたしは唐突に引きずり出された。

 半ば融合しかけていた触手の縛めから解き放たれ、泥沼のような混濁の中でぼやけた視界が明滅する。そして真っ先に目に入ったのは、

 

「ミレヴィナちゃんっ!」

 

 ……この人は、どうして今にも泣きそうな顔で叫んでいるんだろう。そんなわたしの想いも他所に、わたしを抱きとめたその人は声を張り上げ続けていた。

 

「大丈夫、大丈夫、もう大丈夫だからね、ミレヴィナちゃん……!」

 

 そうやって名前を呼ばれ続けるうちに、わたしも次第に意識がはっきりしてきて現実へと帰ってゆく。ミレヴィナ、怪獣至上主義カルトの偽聖女ミレヴィナ=ウェルーシファ。そうだ、それがわたしの名前。

 そして、この人は。彼の名前をわたしはかすれた声で呟いた。

 

「サトー……さん?」

 

 サトー=キヨシ、それがこの人の名前だ。お人好しで、世間知らずで、わたしごときにさえすぐ騙される。そういうバカな人。

 それと同時にわたしは思い至る。どうしてサトー=キヨシはこんなところにいるのだろう。さっき一芝居打って、『団体』の本部から叩き出してやったはずなのに。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()はずなのに。

 

「どう、して……?」

 

 わたしが訊ねると、サトー=キヨシは鼻をこすりながら得意気に答える。

 

「だって僕は、ミレヴィナちゃんのヒーローだからね」

 

 ヒーロー。わたしがサトー=キヨシを煽てるために散々使った、美辞麗句のひとつだ。こんな上っ面の言葉に大した意味などないのは明らかなはずなのに、この人は真に受けていたらしい。

 

「逃げよう、ミレヴィナちゃん! とにかくこんなところに居ちゃダメだ!」

 

 そんなこともわからないまま、わたしを懸命に連れ出そうとするサトー=キヨシ。そんな彼を見ているうちに、思わず本音が零れ出た。

 

「……バカなんですか?」

「……はい?」

 

 何もわかっていない様子で聞き返してくるサトー=キヨシ。そのマヌケな表情がなんだか憎らしくなって、わたしはらしくもなく言葉を荒げてしまう。

 

「平和に暮らしたいんでしょう? こんな怪獣の巣にまで飛び込んできて、命知らずなんですか?」

「え……」

 

 わたしからの言葉に、サトー=キヨシは面食らった様子だった。

 ……ふん、白馬の王子様でも気取ったつもりだったのか。本当に愚かな人だ。睨みつけるような表情を作るわたしに、サトー=キヨシは困惑した様子で答えた。

 

「だ、だって、ミレヴィナちゃんが危ないって聞いたから。見捨てるわけにはいかないよ……」

「わたしは、あなたに助けを求めたわけじゃありません」

「うん、それはわかってる。だけどね……」

 

 何を言おうか言い淀むサトー=キヨシ。その視線から、わたしは思った。

  ……この人は、わたしのことを哀れんでいるんだろう。そう、そうだ、わたしという存在を。この状況を、わたしの過去を、わたしの生き方のすべてを。

 そんなふうに考えると、()()()()怒りが湧き上がってきた。

 

「サトーさん、あなたってつくづくバカな人ですね。言ったはずですよ、わたしは『天国に行く』と。だから、あなたなんかに助けてもらう必要なんか無かったんです。せっかく天国に行けたのに……!」

 

 わたしから勢いよく罵られるたび、サトー=キヨシの表情がみるみる曇ってゆくのが見えた。

 

「ミレヴィナちゃん……」

 

 ……そうだ、それでいい。このままわたしのことなんか幻滅して、見限って、見捨ててさっさと逃げたらいい。そしてこんな他人を騙して食い物にすることさえ何とも思わないような、浅ましくて愚かなわたしのことなんかとっとと忘れてしまえばいい。そして怪獣なんかと関係ない平和な世界で平和に暮らせばいいんだ、この人は。

 だから、わたしは。

 

「二度と顔も見たくありませんっ……!!」

 

 顔を背けて、心にも無いことを口にした。この人は、サトーさんは、こんなところで死んでいい人ではないから。

 そう目論んでの言葉、だったのだけれど。

 

「うーん……そうじゃあない、そうじゃあないんだよな……」

 

 頭をぼりぼり掻くサトー=キヨシ。それはわたしに幻滅しているというよりも、なんだか困っているような、腑に落ちていないような顔だった。

 ……そうじゃない、なにが。そう聞き返して、百万の反論と罵倒で返してやろうとしたときだ。

 

「サトー元曹長っ、お取込み中ですが失礼しますっ!」

 

 張り巡らされた触手の向こう側から、機械的に合成された声が聞こえてきた。

 触手の隙間を垣間見ると一台のホバートライクが停まっていて、件の合成音声はそのコンソールから聞こえていた。あるいはホバートライクに搭載されているAIが喋っているのだろう。

 突然会話へ割り込んできたAIに、サトー=キヨシは聞き返した。

 

「なに、どうしたの、オムライザー?」

「モーショントラッカーに反応ありです! “何か”がこちらに近付いています!」

 

 その“何か”の正体はすぐにわかった。

 各所で蠢くゼリー状流体触手、その一部が粘土をこねるように盛り上がり始めた。骨が組み上がり、肉が湧いてきて、やがてヒトの形を創り上げてゆく。

 そうして現れたその姿は、

 

「わたし……!?」

 

 目の前に現れたのはわたし、ミレヴィナ=ウェルーシファの写し絵だった。ところどころ半透明で透けてはいたが、金髪も、紫の瞳も、そして得意の作り笑顔までもが完膚なきまでに完全再現されている。

 わたしの姿をほぼ完璧にコピーした“わたし”は、聖女のような穏やかな微笑みで語りかけてきた。

 

「さあ、“対話”を始めましょう、サトー=キヨシさん。我々ミレニアンは、あなたと交渉する用意があります」

好きなキャラクター

  • サトー=キヨシ
  • ミレヴィナ=ウェルーシファ
  • シンジョウ=コージ
  • サエグサ=ミキ
  • マルメス=オオクボ
  • シキシマ=コウイチ
  • ユウキ=アキラ
  • ミレニアン
  • ゴジラ=スカーフェイス
  • オムライザー
  • 弁護士
  • マリ=カエラ
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