何年ぶりかの小学校についた。一応教科書の内容をパラパラと読んでみたが、さすがに小数の掛け算など簡単なものばかりであった。
担任「はーいみんな席について!来週から夏休みに入るから夏休みの宿題を配るよ〜」
悠馬(そうか、もう夏休みになるのかちょうどいいタイミングで時間の巻き戻ししてくれたな)
心のなかでほくそ笑みながら、夏休みの宿題の内容を見てみたがこれも国立理学部に通っている悠馬には簡単すぎる内容であった。
悠馬(これなら夏休みに入るまでに終わりそうだし、思いっきり夏休みを満喫できそうだ。某名探偵少年もこんな気持ちになってたんだろうな)
その日にあったテストでも満点をとり、上機嫌になりながら帰路へとついたが、ある一つの疑問が浮かんだ。
悠馬(あの頃できなかったことをやってやる!とは意気込んだものの、一体何をすればいいんだ?青春を取り戻す方法ってなんだ?)
そう、何を隠そう金谷悠馬は生粋の陰キャオタクであり、恋人はおろか友人すらほとんどいない人生ソロプレイヤーであった。
悠馬「せめて友達、あわよくば幼なじみをつくって夏の思い出をつくりたいなぁ」
そんな哀しげな言葉を呟いているうちに家へとついた。
見慣れた玄関も10年ぶりだと懐かしい気分になるが、そんな情緒にヒビを入れるかのような見知らぬ靴があった。
悠馬「誰か家に来てんのかな?」
母「悠馬〜帰ってきたの?あなたにお客さんよ」
おかしい、なにかがおかしい
悠馬はかき消えぬ疑問感を抱きながらその"お客さん"のいるリビングへ歩を進めた。
???「こんにちは金谷悠馬さん」
小学6年くらいだろうか、そこには顔立ちがかなり整った少女が正座をしていた。
悠馬「あ、あぁどうもコンニチハ」
悠馬(俺にこんな美少女幼なじみなんていたっけ!?ってか焦ってどもっちゃったし、バタフライエフェクトってやつ?)
???「私、瀬川由沙っていいます。隣に引っ越してきて同い年の子がいるって聞いたので挨拶をと」
悠馬(うおおおお!!もしかして定型幼なじみ恋愛イベント発生かコレ!?)
悠馬「あの、こちらもどうぞよろしくお願いします」
由沙「それじゃまた学校で〜」
横を通り過ぎるときにうっすら森の中のようなイイ匂いがしたような気がする。
悠馬(見た目よりちょっと活発な子だったなぁ、てか今更ながら小学生に恋愛とか大丈夫なのか?)
ふわふわとした気になりながらその夜、ベッドでいろいろな妄想をしながら眠りについた。