夏休み初日まであと4日となり、悠馬の宿題も残りわずかとなった朝。慣れた足取りで学校に着き、彼にとって数少ない大学まで親友の真斗から耳よりな話を聞いた。
真斗「今日から転校生がくんだって 職員室で話してたよ」
悠馬「ガチ〜!?」
悠馬(まさかね、あの子年上っぽかったし流石に…いやでも確か同い年って…)
思案を巡らす間に先生からの号令で着席を余儀なくされ、思考の片隅へ置こうとするがそこに待ったをかけられた。
先生「今日からうちのクラスに転校生を迎えることになりました」
由沙「瀬川由沙です。東京から引っ越してきました。これからよろしくね!」
悠馬(まじか、俺の時代ついにきた〜!!近所に住んでて同学年同クラス!これもう役満だろ てかちょっと大人びてたのは都会人だったからかぁ)
しばらくの間自分の運命力を天に感謝し、どう仲良くなり青春を充実させるか放課後まで思い悩んだ。
悠馬(うーん異性の友達はどうやってつくるんだ?そもそも思春期に異性と関わりを持てるものなのか?むむむ…)
真斗「…ーい、おーい!聞いてる?」
悠馬「え?あぁなんの話だっけ?」
真斗「だーかーらー僕の宿題手伝ってくれって〜!去年最後の日に終わらせて親に怒られたから早めに終わらせたいんだよー」
その時脳内シナプスに尋常ならざる電光が駆け巡る。
悠馬「それだァーーー!!!」
悠馬(宿題を手伝うという名目で仲良くなるきっかけを作ればいいんだ!ちょうど自由研究とかも残してるし、一緒に題材を考えたり実験を協力しあうということも…)
悠馬「悪いけど今用事ができたからまた今度な!」
真斗「えっ ちょっ 僕の宿題は〜!」
その夜青春充実への段取りを考えた
悠馬(やっぱり瀬川さんの宿題を手伝うには夏休み初日からがベストかなー下手に遅いと本人が進めちゃうし、何より夏休み中に仲良くなって夏祭りとか楽しみたい!!そのためには…)
悠馬「真斗の先に手伝ってやるか〜親友より転校生を優先するのはアレだし」
ある程度目星をつけたところで今日も床につく。夏休み初日まであと3日。
今日は土曜日 真斗の家で宿題の件を処理していた。
悠馬(にしてもやっぱ4年生の問題って簡単だなぁ 四角形の面積とか漢字の問題とか、でもデシリットルとか習っても意味あるか?帯分数も係数かけてるみたいで見づらいし今後中学高校で使わない知識多くねえか?)
そんなことを考えながら急ピッチで進め、何とか日曜日に終わらせた。
悠馬(明日は1学期最後の日…割と待ちわびたよ)
夏休み初日まであと1日。