異世界に行きたかった女の子がナザリックの一人になったと思ったらやらかした   作:アルトリア・ブラック(Main)

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第0話『異世界転移し早速やらかす』

ふと死にたいと思った時があった、かつての私の仕事は介護士で、それはもう最悪な仕事だった。

 

無論、割と幸せな時期がある時もある。そういう時は大概良い人達であるからだ。

 

人なんてものはボケたら人間じゃない、そう感じた決定的な瞬間があった。私は、人と話すのは好きだけど、精神的に脆かった。

 

いじめられたし、普通に指を刺されたこともあるし、まぁ、いじめられっ子だった。

 

そんな根暗卑屈と思われるかもしれないが、当然、人らしく陽キャほどにはならなくても人懐っこくする術も学んだ。

 

だってそうじゃなきゃ世の中生きていけない

 

ていうのはあくまで学生時代までで、成人すれば当然何で生まれて来たんだろうか死にたいなーと思う事は山のようにあった。

 

介護士なんて仕事は元々向いていなかったのかもしれない。あの仕事はサイコパスか感受性がまるでない奴が向いているような仕事だ。

 

介護士から入居者への暴力はニュースになるのに、その逆はない。知ってるか?あの老人達その気になれば杖も振り回せるし、殴る力も容赦ないんだぞ

 

 

…とまぁ、私の話はここまでにして

 

「あら、栞里はバスケ好きなのね」

 

きゃーと甲高い声を出すのは今世の母

 

…今世とか前世説明しなくても分かるだろう?私が前世の知識があってまた生まれ変わってるっていう成り代わりだが転生だかそういう展開になっている。

 

今世の名前は東雲栞里、今年で高校生の18歳の女だ

 

(…死んで良かったー…すっっごく痛かったし、あれから私の描いてた二次創作晒されてんだろうなぁ……警察かネット内部に…うん、忘れようもう前のことは…)

 

前世の死因はガッツリ自殺、首つったか切ったか覚えてはいないがすっっごく痛かったのは記憶に残ってる。あ、でも電車に飛び込んだわけじゃないのははっきりしている。

 

前世の父親が電車に飛び込むのはクソ迷惑のクソ野郎と罵倒していたからだ。

 

前世の後半は頭の中死という単語に埋め尽くされていたからまぁ無理ないな、と思った。

 

そして、転生させてくれたのには素直に感謝している。

 

理由はこのVRMMORPG《ユグドラシル》というゲームを見つけてからだ。

 

ユグドラシル、私の大好きな異世界転移モノの漫画。私にとって初のなろう系に手を出させた作品。

 

この世界で私は異世界へ行く為、親から貰った貯金もお小遣いも全部叩いて今に至る。

 

親が富裕層で良かったよ!お前らの金は私の異世界転移のための道具でしかないんだからなぁ!

 

と派手に笑っているのを後ろで微笑みながら見る今世の母と父

 

なんかちょっと罪悪感を感じたけど、部屋に入りゲームに接続する

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅ、誰もログインしてないと」

 

外見に似合わない口調でそう話しながら廊下を歩く

 

自分が作ったアバターは前世の世界で大流行したFate作品のソシャゲ『Fate/Grand Order』から借りたゲーティアだ。

 

あの禍々しい感じは大好きでそそられるし、いろんなスキルぶち込んで文句なしのスペックにして今に至る。

 

そして、ここはナザリック地下大墳墓

 

あの悪名高いギルドに加入できた時の興奮は未だに忘れない

 

野良としてひたすらレベル上げ、異形種を助けまわっているたっち・みーに狩られかけるが同じく異形種を狩ろうとしている人間プレイヤーを撃ち倒していた所を意気投合、そして、彼らとの生活は楽しかったが、当然現実世界の問題もある。

 

前世という知識のおかげである程度のコミュニケーションを取り親の言う通りにして来た。だってこちらの世界のことはどうせすぐどうでも良くなると言うこともあり、ゲームの方に注ぎ込んだ

 

『セバスの設定思いつかないんで最終日ですけど、書いて良いですよ』と言われたのを思い出す

 

セバスの空っぽな設定欄に原作を崩さない程度に軽く書いておく

 

そうこうしていると誰かがログインして来る。

 

「…今日もこれで最終日か」

 

ふと、ギルド長の声が聞こえて来る。

 

「そうですね、ゲーティアさん帰ってこないですねー」

 

そう話す二人の声をメッセージ越しで聞いていた。

 

今日は栄えある異世界転移の日、自分の作ったNPCを見てホクホクとしていた。

 

一人はレベル100になり、満足他のNPCは制作上、あそこまでしか出来なかった。

 

「よし」

 

仲間が去り、しんみりする中、一人私だけは残したものはないか確認していた。

 

『ゲーティアさん。いますか?』

 

「はいいますよ」

 

このナリで女口調は無理があるが、面と向かう時は勿論ロールプレイで挑む

 

「今から転移してそっちに向かいます」

 

そう言ってカーソルを玉座の間に設定する

 

玉座の間に移動して来ると、そこにはモモンガとプレアデスがいた。

 

「あ、ゲーティアさん、ごめんなさい彼ら連れて来てしまいました」

 

「まぁ、問題ないだろう」

 

そう言ってふむと考えるながら見ているとモモンガがこっち見ているのに気づく

 

「どうした?」

 

「…いや、いまだに凄いなぁって」

 

モモンガは感心している理由が何となくわかる

 

「最初は男だと思ってたしなぁ?アイツらも」

 

「…いや、喋り方も何から何まで女っぽくないんですよ、アバターはまぁ禍々しい男ですし」

 

そう言ってジーと見られる

 

ナザリックに加盟してからずっと男としてプレイしてきた。

 

ガワゲーティアを作る際、どう考えても女体化させたくなかったし、そうなれば男としてゲーム内で生きると決意し男としての口調を心掛けていたら、現実世界でも使いそうになって親兄弟に頭大丈夫か?と言われたこともあった。

 

アイテム集めとダンジョンチームと分ける前に男女に分かれて行くことになったのだが、その時にペロロンチーノさんとたっちさんにこういう場合はどっちかと問いかけた時にペロロンチーノ関してはぶっ倒れたのかアバターのみ中身が失神という状態に陥った。

 

「…あの、スンっとした顔で女だが?と呟くゲーティアさんシュールすぎて…」

 

「別に男キャラでも良いだろうが」

 

声に関してはボイスチェンジャーでソロモンに近い声を探し続け、それをボイスチェンジャーで使って話している

 

モモンガさんと一緒にこれからの異世界を考えるとワクワクしてしまうが、それはうまく顔に出さず、モモンガさんが出した椅子に座り最後の時を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

結果的に言えば無事に異世界に転移できた。

 

「どうされましたか?モモンガ様、ゲーティア様」

 

その言葉に声が上ずるモモンガさん。

 

モモンガさんは動揺しながらも周囲の状況を探るためにNPC達に指示を出す

 

「ゲーティアさん、このまま闘技場に行きますけど、どうしますか?」

 

「まぁ、行くが…」

 

二人で闘技場に行くとアウラとマーレが挨拶して来る

 

「モモンガ様!!ゲーティア様!」

 

やって来た二人がお辞儀して来る

 

シャルティアもやって来てお辞儀して来る

 

「遅くなりました。モモンガ様、ゲーティア様」

 

「…では、至高の御方々に忠誠の儀を」

 

やって来た一行が跪く

 

「第一、第二、第三階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン、御方々の前に」

 

「第五階層守護者コキュートス。御方々ノ前ニ」

 

「第六階層手、アウラ・ベラ・フィオーラ」

「お、同じく第六階層守護者、マーレ・ベロ・フィオーレ、御方々の前に」

 

「第七階層守護者、デミウルゴス、御方々の前に」

 

「守護者統括、アルベド、御方々の前に」

 

「第四階層守護者・ガルガンチュア及び、第八階層守護者ヴィクティムの除き、各階層守護者御方々の前に」

 

圧巻だなぁと思っていると

 

「素晴らしい…」

 

隣にいるモモンガがそう呟く

 

「守護者達よ、今後も励むのだ!」

 

そう言ってモモンガが気持ちよくなっていた。

 

 

「目がマジだった…」

 

「まぁマジだったな」

 

そう返してスキルを確認する

 

ゲーティアを作るに当たって魔神柱をセットで作ったおかげでスキルがたんまりとあった。

 

それからしばらくして、例の村の件になるが、第八階層でいろいろやっていたせいで逃してしまった。

 

人型化出来ず留守番を提案され、渋々残ったが、ナザリック内の生活も捨てがたかった。

 

 

 

 

 

 

それから数日後、派手にやらかした。

 

シャルティアの洗脳の原因になった傾城傾国の回収に行き回収した矢先にツアーと遭遇してしまった。

 

すっかり忘れていたこの流れ、そして、スキルをフル活用して挑むはずだった。

 

何故かエントマが視界に入り、どう考えてもツアーとのレベルの差と、ツアーの攻撃対象がそちらにも向いてテンパった。

 

テンパったせいで今に至る

 

 

「……いや、まぁ、プレイヤーは何度殺しても蘇るから封印に持ち越すのは良いけど…そんな宿儺&虎杖スタイルに近い感じで封印するなんて思わないじゃん?」

 

近くを歩いていた旅人達が興味津々に見に来てしまったのが災いした。

 

旅人達はツアーと自分との戦いに巻き込まれて焼死、子供だけが生きていた。

 

慢心しすぎて気絶寸前だった私をツアーはよりにもよってその少年に封印した。

 

内に秘めた的な感じ

 

「んー、暇だから寝るか、こんな拘束プレイ嫌だけど」

 

鎖が両手に巻き付いており、解こうとブッチしても負けじと撒かれるせいでやる気無くなった。

 

また同時に眠くなって問題棚上げだが、寝るかーととりあえず眠ることにした。

 

 

 

一方、ツアーは突然現れたプレイヤーに思いきり攻撃したものの、全弾避けられたがプレイヤーが連れてきていたえぬぴーしーを逃すので手一杯だったのか、重症まで追い詰めることができた。

 

(気絶してるのか、なら今すぐに封印しなければ!)

 

プレイヤーは何度殺そうと復活してくる。

 

ツアーは持っていた剣に封印しようとしたが剣が腐食して行く

 

ツアーはそれから苦肉の策として人間の子供にそのプレイヤーを封印した。

 

幸いにも封印されたプレイヤーの意識は表面下にはなく、普通の子供となっていた。

 

(…本質は明らかに悪だった…この子供が善であろうと…)

 

この子供は一時的に青薔薇のラキュースに預けることになった。

 

「私が戻ってくる二ヶ月後までなるべく外に出さないようにして欲しい」

 

そう言うとラキュースは「質問良いですか?」と聞いてくる

 

「なんだい?」

 

「…この子供は何故外に出したらいけないのですか?」

 

彼女達に本当のことを伝えるべきか少しだけ悩んだ。

 

彼女達からしてみれば自分は評議国にいるアダマンタイト級冒険者として説明してる。

 

イビルアイ 以外には

 

「この子の内にいるのは悪しき魂だからだ、詳しいことはイビルアイに聞いてほしい」

 

そう言ってツアーはとりあえずイビルアイを呼び寄せる

 

面倒ごとを持って来やがってみたいな目を向けられ、苦笑いをこぼす

 

「それはこの子はレベル100のプレイヤーを封印した姿だからだ」

 

「!!レベル100!?」

 

この世界の通常のレベルは大きくて30以上、通常は10にも及ばない。

 

「本来なら殺すなりした方が良かったのだが、ぷれいやーは何度殺しても蘇る。だから八欲王の時と同じように封印するしか他無い」

 

その子供はラキュースをじっと見ていた。

 

「ツアー、もしかして、あの子は…」

 

「記憶はない。完全に封印できている、だが一つ問題がある」

 

「問題?」

 

「ぷれいやーに仲間がいる可能性が高い、少なくともえぬぴーしーを逃してしまった」

 

「!!」

 

「もし、仮にこの者がぷれいやーだとしたらえぬぴーしーが必ず取り返しに来るだろう。だからこそ、私はこの子供から極力離れなければならない」

 

あの場に居合わせた己が連れて歩いていては意味がない。

 




【登場人物】
東雲栞里
前世の知識あり、オーバーロード原作勢、色んなアニメが大好き
NPC・レベル100一人後複数

ゲームアバター・ゲーティア
【基本形態・ソロモン、第二形態・ソロゲーティア(半化け物)、最終形態・ビースト時の姿】

【ゲーティアとナザリックに関して】
本来は至高の四十一人として扱われているが、最初期に辞めた一人の後釜に入る感じで四十一人としてある。
ユグドラシル時代ではNPCや自分のキャラを作ることに関しては熱意を込めてたが、他に関しては興味関心が薄かった、初期NPC制作可能レベルは2750だが、ゲーティアの課金のせいで大きく跳ね上がっている。
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