異世界に行きたかった女の子がナザリックの一人になったと思ったらやらかした 作:アルトリア・ブラック(Main)
『大墳墓の侵入者』って結構苦手な人いて驚きました。友人の一人に勧めたらヤダ怖いと言われました。
バハルス帝国国土のやや西部に位置する帝都には、鮮血帝がおり、その者に仕えている人間に会いに行くことになっていた。
今回、アウラは別件で外しておらず、ナーベラルとの二人だった
(万が一のことがないように蘆屋道満が見てくれてるらしいけど…あのNPC凄い悪いこと考えてそうであれなんだよな…ゲーティアさんの作ったNPCってなんであんなに個性爆発してんだろ…いやアルベド達も凄いけど…)
あれから、ゲーティアさんからは『アインズ・ウール・ゴウンと名乗った方がいいし、その方がもしかしたらここに来ているかもしれない他のギルメンにも判断つくだろう』なんて言われてしまった。
確かにこの世界に来ていたら、その名前を聞き来てくれたら嬉しいこの上ないが、それは何も自分でなくても良い気がした。
(ゲーティアさんはやたら自分がやらかしたからモモンガがいいって言ってるけど…めんどくさいからやりたくないだけなんじゃないかな…)
ゲーティアの行動は先見の明があるように思えてならない。
確かに最初のやらかしはあったが、それ以降は色々当てていて、デミウルゴスの話にも普通に乗っかるからモモンガとしても自分じゃなくてゲーティアさんの方がいいと思ったのだが、やらかした際に向こうには顔を見られたからあまり表に出たくないと言っているが、最終形態なら問題ないんじゃないかと思った
しかし、あの形態では玉座に座れないし、素直にヤダと全力で反対されてしまえば無理強いできなかった
帝国の道を歩きながら、これから会う人間に関しては胃が痛くて仕方なかった
デミウルゴスからはその人間さえ押さえれば帝国との駆け引きは問題ないと言われたが、ゲーティアさんはどこから仕入れたのか『魔法が大好きすぎて狂人になるから気をつけるように』と言われた
何をどう気をつけろと言うのかは全然教えてくれなかった
その人物に教えられた宿舎に入る
アダマンタイト級冒険者ならすぐに入れるようで、すんなりと入れ、そこから高級客室を割り振られる
(俺は食べれないんだけどな…ゲーティアさんの部屋に送ってもらおうかな)
具材だけでもタッパーに入れて…と思う
こういう雑なやり方をしてもゲーティアさんのNPCは文句を言わないから助かるのだが、最近は高級宿舎に泊まるたびに食事ができるゲーティアさんに味わってもらいたくて送っていることもある。
時々不味いとすぐ伝言でくる時もあるのだが
適当に会話をしつつ、これから合う人間を待つ
しばらくすると一人の老人、フールーダが入室してくる
簡潔に話を進めたく、探知阻害魔法をかけている指輪を外すと、壊れた
歓喜の涙を流しながら地べたに這いずり靴を舐めるようにして『神よ!!』なんて言ってくる
(狂人って!こんなレベルになる狂人なんて思わないよ!!)
ゲーティアさんのしてやったりと言うような悪い顔が思い浮かぶ
(…あの人分かっててやってないか?)
ゲーティアさんはその人間が過去に何をしていたかを調べ、そこから性格を何となく出しているらしいが、それにしたって怖いぐらいの当たり方である
「うむ、単刀直入に言おう、我が居城に生贄を招き込んでほしい」
足をスッと退けてデミウルゴスから言われた通りの話をそのままする
そういえば目が高齢の人間に似つかわないぐらいのキラキラした目で『分かりました!!』と叫ばれ、怪訝に思ったのも伝わったのか
「私の持っている物全て貴方様に!!」ともっと壊れた
さっさと帰りたくなり、必ず送ることを約束し、その場から早々に立ち去る
ティアマトが少女形態になって勝手に第七階層に来ていた
頑張ったらできたと言っていたが、勝手に領域を離れるなと軽く叱るとショボンとしながら
「疲れていたから、愛おしい存在が」
そう言われ恥ずかしいような何というか複雑な感情だった。
ここに階層守護者と蘆屋道満たちがいなくてよかったと思いつつ、ごめんなさい、と素直に謝るティアマトを見てあの頃を少し思い出した
ティアマトという設定に少しだけ、自分の趣味?というか考えを盛り込んでしまった
もう制作段階からドラコーといい己の趣味も入ってしまっているので原作準拠とは行かなかった
「詳しいことはまた話すから領域に戻るように、問題が発生してはならないからな」
そう言って何とか帰らせようとすると、素直にティアマトも『分かった』と言ってドアのほうへ向かう
転移際にこちらを振り向いて
「母はいつでも待ってる」
それだけ言って消えてしまう
ティアマトを作った背景を思い出し、頭を抑える
別に痛くないが、何というか、あの頃は色んな意味で心が荒んでいた。
自分が願った母としての設定を入れてしまったかもしれない。
そう考えて素直に恥ずかしくなってきた
黒歴史を晒されるというのはああいうことかと恥ずかしくなる
(ん…?あんな優しく作ったか?)
東雲栞里以前の記憶がほんの少し薄くなってきていることに気づく
(まぁ、いいか、あんな記憶なくても問題ない)
それよりもモモンガがワーカーを招き入れるための準備は出来たという伝言がくると同時に、ワーカーのメンバーが原作オーバーロードの世界より増えていることに感心しつ、ティアマトだけではなくドラコーの領域にもいかせられるのではないかと思ったが、第七階層に入った瞬間普通の人間なら焼き切れるだろう
モモンガが帰還し、蘆屋道満も仕事を終えたのか部屋に戻ってくる
ティアマトが領域に戻り、形態も戻ったのを確認するとアルベドの声が聞こえてくる
『下賤の者たちが楽しめるよう精一杯のもてなしをしております』
『そうか』
モモンガの不満そうな声に笑いそうになりながらも、これから起こることは東雲栞里以前から好きな話だった。
弱者が強者に蹂躙されていく、ワーカーたちの背景にも辛い過去はあれど、モモンガたちナザリック面々からしてみれば何でもないことのように
嗤いそうになった時、脳裏にノイズが走る
【物語としては面白いよね、でも、本当にあったら嫌じゃない?だって私たちって間違いなく、弱者側だし、でもお金で行きたくなる気持ちは分かるけどね、こんな死は嫌だけど、ハムスケの所での死なら良いんじゃない?】
誰かの記憶
最も大切だった何か
弱者を痛ぶるのは趣味じゃないと笑う誰かの声、モザイクが掛かったように見えない彼女の表情、黒髪だけが見えた
誰だ、そう思った時
「ゲーティア?大丈夫か?頭が痛いのか?」
「ちょっと待ってくだされ、モモンガ殿」
二人の声が聞こえてくる
隣にいつの間にかいたドラコーが心配そうな眼差しで見ていた
『ゲーティアさん、大丈夫ですか?』
心配したモモンガの声、アルベドもこれから招き入れる領域の者にストップをかけていた
「…すまない、一瞬痛かっただけだ、気にしないで続けてくれ」
そう言うと『本当に大丈夫ですか?』と聞いてくる
「問題ない、ここまできて止めることは出来ないからな」
本当に大丈夫だと言うとモモンガからは無理しないようにと言われる
しばらく考え、ワーカーが増えているならエルヤーだがなんだか知らないが、あの男にあんな簡単な死に方は勿体無い気がした
最も嫌いな男
ハムスケには悪いが、別のワーカーを当てる方がいいと急に提案するとアルベドは何の問題もなかったのか分かりましたと言って変更してくれる
そのエルヤーの後ろを怯えるようにして着いていく三人のエルフを見て、また何か思い出しそうになったので一旦ため息をつき、ティアマトに伝言を飛ばす。
侵入者たちがウキウキと墳墓の地表にある宝を見て喜んでいた
「そこで止めておけば良かったというのに、人間とは浅ましい生き物ですな」
ニタニタ笑う蘆屋道満にうんうん頷くドラコー
遺跡の中央に位置する大霊廟。今にも動き出しそうな生々しさを持つ巨大な戦士像が、王を守護する騎士のようにそれと取り囲む
その戦士像の足元に身を潜めるヘッケランは、大霊廟の四方を固める小霊廟の一つを注意深く見つめていた
しばらくして、ヘッケランの目が小霊廟から疾走してくる五人の姿を捉える
「グリンガム、遅かったな」
「陳謝する。待たせたようだな」
「集合時間まで決めていた訳ではないし、問題ないさ。それより場所を早く移動して、これから先をどうするか決めよう」
ヘッケランは身を屈め、周囲を警戒しつつ先導する
怪しい影はどこにも見られない、不思議なほどに
「聞きたい、汝のチームは財宝を発見したか?」
隠しきれない興奮に彩られた声、今回のワーカーチームは意外にも数が多い、この墳墓にどれだけ金になるものがあるか分からないが、少なくともグリンガムは見つけられたようだ
「かなりあったぞ、ウハウハだ。老公も同じことを言っていたぞ」
「汝らもか、この墳墓に来たのは正解だったな」
「全くだ、ここに葬られている偉人さんには感謝しないとな」
本来なら人の墓を荒らすなんて行為が御法度なのだが、今更そんなことは言っていられない。
現にこんなに財宝があるのだ
それにワーカーたちの数も多い、老公も墳墓内の探索をするか考えているようだった
中央に戻り、改めて墳墓内に入ることになった
奥の扉を開けると、通路が一本、奥まで続いていた。想像していた通りというべきか、清潔な状態が保たれていた
カビやコケ、それに付随する虫など一切発見できないぐらい綺麗な石造りの通路で、左右の壁は二段分抉られ、そこには布か何かでぐるぐる巻きにされた人間の死骸のようなものがあった
それでも悪臭はしない、ただ冷え冷えとした空気と死者の気配だけだった
「ロバーテイク、アンデットの反応はある?」
「いえ、ないですよ」
「しかし、本当にこの遺跡は謎だな、建築様式、埋葬方法も違い、年代を特定することができない。下手したら600年以上前のものかもしれないな」
「もし、そうだとしたら歴史的発見」
「わかりましたから、早く進みませんか?私としてはとっととモンスターを狩り殺していきたいのですが?」
不満げなエルヤーにど同意はしたくなかったが、一行はそのまま進む
しばらくすると、奥から無数の音がしてくる
「いくら何でもこりゃないだろ!!」
ワーカーたちの笑い声が響く
前方から来たのは無数のアンデット、ワーカーたちからしてみれば最も容易く倒せる敵でしかない、こんな立派な墳墓だというのに、守護するのがアレとは情けない
そう大笑いするワーカーたち
グリンガムがスケルトンたちを一掃する
「とはいえ、油断するのは愚劣!強大な力を持つアンデットの出現する可能性を考慮し、警戒を絶やすことなく進むぞ!!」
グリンガムの言葉に口元を引き締め、一行は前に、遺跡の奥を目指して進む
その先に待つ宝の山を期待し胸を躍らせながら
「表層でも結構なお宝の山だったから奥にはもっとありそうね」
イミーナの言葉はかなりワクワクしており、興奮を抑えられていなかった
「そうですね、この人数のワーカーたちでも手に余るぐらいのお宝はあるんじゃないでしょうか?」
不思議とロバーテイクも興奮気味に言っていた
その言葉に少し違和感を感じたものの、アルシェも確かに表層であれだけの宝があったのだから奥にはもっとあるかもしれないと胸躍らせる
一人に回る報酬が多ければ、妹達とも幸せに暮らせるのではないか
そう期待し歩を進める
奥に入ってから謎の興奮に胸を躍らせていた
「道満、お前も性格が悪いな」
ニッコリと笑う道満を頬杖をつきながら見るゲーティア
「ンンンンン!!何が起こるのか分からない恐怖ばかりでは勿体無いでしょう?彼らにはもっと前を向いて頂かなくては!」
蘆屋道満が彼らに幸福や興奮感を与えるスキルを付与したのがわかった
「希望と絶望の相転移!その感情から変換されるエネルギーの総量は凄いものですぞ!!」
希望を与えていればいるほど、彼らがいずれ気づく末路に絶望を抱くだろう
「……お前らしいな」
【顔が見えない彼女】
東雲栞里以前の頃の知り合いというか親より強い絆だったかもしれない。
オーバーロードも好きで中でも重度のツアーのファン。
Fateではギルガメッシュが好きだった
逆に嫌いなキャラはメイドインアビスのワズキャン(調べるのは自己責任)とハッピーシュガーライフの松坂さとう。家族に似てたから嫌いだった
オバロの中で嫌いなキャラはいないが、生理的に恐怖公は無理だったらしい。
底なしに明るく、イメージ的な性格はイリヤ
ちなみに作者はメイドインアビスのワズキャンもボンドルドも好きです。勿論、ハッピーシュガーライフの松坂さとうも大大好きです。