異世界に行きたかった女の子がナザリックの一人になったと思ったらやらかした   作:アルトリア・ブラック(Main)

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適応障害とうつ病のダブルパンチ、そしてそろそろ復帰する日…

それまで思考は異世界転移します。やっぱり、オバロは原作を参考にしてます




第15話『より最悪な戦いへ』

 

至高の四十一人の一人、ゲーティアの起床はモモンガより遅い、蘆屋道満が医師のように呪いが殺戮中に発動しないようにいろいろ術を組んでくれる。

 

それから朝ご飯だ

 

アンデットであるアインズと違ってゲーティアは趣味程度になら取れると言われたのだが、呪いのことを鑑みて睡眠・食欲・休憩は必ず取るように蘆屋道満からきつく言われてしまった。

 

(…うーん、朝か…)

 

降りた天幕の中で欠伸を噛み殺す

 

ジーと見ている存在がいることを思い出す。

 

モモンガの方ではメイドが寝番とやらを務めているらしいのだが、その寝番には同じ至高の四十一人の一人であられるゲーティア様にもすべきだという話になる。

 

ただ一般メイドでは呪いのせいで即死するので、ゲーティアの寝番はプレアデスの面々とオレオールを入れたプレイアデスの面々が寝番を務めることになった。

 

(……オレオールの寝番の日は圧倒的に少ないけど…それでも戦闘メイドに寝番を務めさせるのって問題じゃないか…?)

 

ルプスレギナも他の面々に比べれば来る頻度は少ないが、それでも多いし、彼女たちによっては雰囲気が全然違う。

 

ユリは背筋を伸ばして何時間でも動いでいないようだし、シズに関してはも朝起きた時の空気はユリ並みにしっかりとしている。

 

ソリュシャンもきちんとしていて、ナーベラルも欠点の付け所がない。

 

ルプスレギナも意外にもきちんと欠伸も瞬きもしていないぐらい真面目だと、あのユリが褒めているのを聞いた

 

ムクリと起き上がると今日の当番だったユリが大きな音を立てないように立ち上がり、うるさくならない声で

 

「おはようございます。ゲーティア様」

 

「おはよう。ユリ」

 

まだぼんやりとするが、頭を少しだけかく

 

「それでは、ゲーティア様、セバス様と交代致します」

 

そう言って頭を下げて早々にセバスと交代する。

 

お礼を言うタイミングもないぐらい早い

 

「失礼致します。セバスです。ゲーティア様、天幕を開けさせていただきます」

 

「…あぁ」

 

天幕を開け、起き上がると速やかに毛布を羽織らせてくれる。

 

さささっとこなすセバスは執事の鏡だろう。

 

背もたれの所にささっと背中が痛くならないようにクッションを入れてくれ、ホットミルクコーヒーを差し出してくる

 

食べれないモモンガにしては悪いが、結構、充実している。

 

人間の新聞を見るなどと多くのナザリックの面々は嫌っているので、頼まないが、セバスやユリには頼みやすい

 

まぁ二人に頼めば当然、外に行くので護衛もつく、新聞を買ったこも少なからずバレるのだが

 

ゲーティアがホットミルクコーヒー?なんて疑問に思うかもしれないが、飲み物は基本的に好きだ。

 

そのコーヒーを少し飲み置こうとするとサッとセバスが出してくるお盆に載せる

 

もうなんか凄くていちいち感謝すればそれはそれで自害するとか言いかねない。

 

今回取り寄せたのは王国の新聞で、貴族同士の揉め事、次の王は悪魔騒動で活躍したザナックを押す声が多いものの、第一王子のバルブロを押す貴族の多さも異常だ。

 

国民の意見としてはザナックをらしいが、王はどっちも選んでいない

 

それから何の犯罪発生率や食べ物の売り上げについての話になる。

 

簡潔に言えば『ひどい』

 

新聞を閉じるとセバスがもっと綺麗に畳む

 

台の上にあった帝国の新聞も見せてくれるが、王国とは真逆の良いことばかりしか乗っていない。

 

フールーダが閑職に追いやられたとは書いていないが

 

これから国は良くなると国民達の意見も多い

 

コーヒーを飲みながら帝国のほうが人間として出来ていること、ジルクニフの支配している国の方が絶対に良いということ

 

新聞は良いところしか載せない可能性はあるが、王国の新聞は悪いところがやたら乗る。

 

それしかないだけかもしれないし、頑張って良いところを載せてこれなのかもしれないが

 

セバスが選んだ服を着て執務室の椅子に座る

 

(…王国の視察は難しいけど、あの皇帝の身振り的に考えれば墳墓の人間?が視察するのは構わないだろうか?)

 

王国との戦いのために打ち合わせしたいと難癖つければ行ける気が100する。

 

(…でもな、俺が行くってなれば相当厄介なことになるからな、蘆屋道満とドラコーに頼むべきか)

 

ドラコーが剣を抜かなければ問題ない。

 

セバスに礼を言って一回席を外して貰う。

 

(…いや、イレギュラーを発生させるのも問題だな)

 

そう思い、帝国に行くのは後々にしようと思いつつ食事も取り終わり、玉座の間に行く

 

デミウルゴスの話ではロウネはアインズとゲーティアに最大の魔法を戦いの前に放つということになった。

 

アインズに関してはあの魔法と決めているらしいが、ふとゲーティアは最大魔法をするには最終形態になる必要があり、あれは間違いなく今じゃないし、最悪呪いが発動してしまう可能性もある。

 

あの魔法を今の形態で放つことも不可能ではない。

 

(…モモンガが黒い子羊達を召喚する可能性を考えれば俺は、少なくともそれ以下の攻撃魔法にした方が良いな、魔導王として上に立つアインズがあくまで王であって、俺はその副官的な立ち位置に居なければならないし…最悪ツアーが出てくることは…ないと祈りたいし)

 

そう思案しているとモモンガが伝言でどうしたんですか?と聞いてくる

 

階層守護者の目がこちらを向いていた

 

プレッシャー…が凄い

 

「すまない。考え事をしてた、モモンガの言う通り皇帝の依頼は受け入れよう。ただ、俺の最大魔法は最悪土地を抉る可能性もあるし、加減ができるか少し不安な部分もある。それにお前達に迷惑をかけた通り、呪いのせいもある。今この形態で放つことも視野に入れている」

 

そう言うと階層守護者達は呪いをかけたツアーに忌々しいような言葉を言いつつ、受け入れてくれた。

 

「現場に行く護衛に関してなのだが、私はマーレを連れて行くつもりだ」

 

そう言うとマーレは嬉しそうでアウラは少し悔しそうだった。

 

「それで友は…」

 

「モモンガの言う不安も分かる。連れて行くのは勿論、ドラコーだ。道満はすまないが後方の、帝国軍の後ろにいてほしい」

 

そう言うと『かしこまりました』と言われる

 

「私達が留守の間、頼んだぞ、アルベド、コキュートス、デミウルゴス、アウラ、シャルティア」

 

モモンガの言葉に全員がハッと頭を下げる

 

とりあえず玉座の間から離れる

 

アルベドには二人がいない間の防衛を任せている為、階層守護者達と話していた。

 

プレアデスの面々しかいないが、そこでゲーティアは

 

「もし、万が一にも白金の竜王が出てくれば全力でそっちを相手にする」

 

そう言うと「逃げるを視野に入れないんですか?」と言われる

 

確かに相手の力量は原作通りとは行かないかもしれない。

 

でも、あの鎧だけならドラコー単体だけでも行けるし、本体が出てきても最悪…

 

「相当厄介なことにならない限り逃げるつもりはあまりない。完膚なきまでに殺す。相手の攻撃の仕方は少なくとも分かっているし、本当にやばくなったらティアマトも出す」

 

そう言えば後ろにいたプレアデスも息を呑む

 

ティアマトはあのナリでアンデットのように死の概念がない。

 

なら、そう簡単に死なないし、耐久性もバカみたいにある。

 

あのルベドが勘弁してほしいというぐらい耐久値を高める為に課金しまくってああなった。

 

殺意増し増しのゲーティアの言葉にプレアデスは息を呑み、モモンガはため息をつく

 

「……そこまで言うなら任せますけど、今回また呪い付与されたらティアマトの少女形態での…」

 

「マジで辞めてくれ、絶対にやらかさないから其れだけはやめてください」

 

全力でお願いと言われてモモンガは笑う

 

「俺は結構あの形態のティアマト可愛いと思いますよ?マフラー外したらやばいとは思ってますけど」

 

「…黙秘を貫く」

 

そう言われ苦笑いする

 

 

 

 

 

 

 

王国との戦い、その陣を構えている場所にて、アインズ・ウール・ゴウンとゲーティアがやってきたという報告を受ける。

 

駐屯所を外れ、騎士に先導されながら二台の見事な馬車が静かに進んでくる

 

ニンブルは周囲の騎士、そして、カーベインに告げる

 

「最敬礼でお願いします」

 

その言葉と共に現れたアインズ・ウール・ゴウンとゲーティアの姿に兵士たちが気圧されると同時に連れている従者の違いに騎士達はざわめく

 

アインズ・ウール・ゴウンが連れている従者はフードを被った少年?であり、それに相反し、ゲーティアが連れているのは真紅の剣を持つ金髪の派手な鎧を着ている女だった。

 

(…主人より目立っていないか…?)

 

しかし、二人とも気にしていない上に金髪の派手な女の方はピッタリゲーティアにくっついている。

 

二つの馬車を牽引している先頭に乗っていた男は降りて、ゲーティアとアインズ・ウール・ゴウンの間へ行く

 

「魔導王閣下、ゲーティア閣下に最敬礼!!!」

 

カーベインの大声に騎士達の幾多の声が重なる。

 

「歓迎感謝する。帝国が誇る騎士の諸君」

 

ヤケに普通の声なのが逆に恐ろしい、ゲーティアの方がまだ恐ろしい声なのに

 

「頭を上げてくれたまえ」

 

頭を上げ、彼らを見る

 

「これより野営して頂く場所まで、私、ニンブル・アーク・デイル・アノックがご案内させていただきます」

 

「そうか、色々と迷惑をかけると思うがよろしく頼む、あと、押し付けがましいようで済まないが、出来れば友の野営場所も近くに頼む」

 

そう言われ友と呼ばれたのがゲーティアを意味する

 

魔導王が友と呼び慕っている話を今知った。

 

アンデットとこの男、種族が分からないが、この二人は友人同士だと言う。

 

「構いません」

 

「重ね重ね迷惑をかける。ありがとう」

 

そう普通に言われては調子が狂う

 

「それでですが、明日戦端は開かれます。魔導王陛下方の兵はどちらに…?」

 

どこにもいないのを見て言うとアインズは「あぁすまなかった」と言って耳?に手を当てる

 

「聞こえるか、シャルティア、私のいる場所にゲートを開け、そして兵をこちらに送るのだ」

 

言葉が終わるのと同時にどよめきがおこった。

 

アインズ達の背後に黒い半球のようなものが浮かび上がったのだ

 

五百の兵が姿を見せた。帝国六万の軍勢を考えれば、あまりにも少ない数と言える。

 

しかし、侮ることのできる者はこの場にいない

 

目の前の異様な軍勢は口以上に勤勉に物語っている。

 

「これが我が軍だ」

 

絶句した騎士達にアインズは楽しげに話す。

 

 

 

 

 

 

ツアーは離れた地からかつて封印した気配を感じとる

 

最悪な状況が起こった

 

封印が解き放たれた

 

あの少年は取り殺されてしまったのだろうか

 

無辜の少年に対する申し訳なさと同時にこの戦いに白金の鎧だけでも行くべきかと鎧を起動させようとすると…

 

《今行くと余計に大惨事になるよ》

 

竜王である自分には本来感じないはずの悪寒と寒気がくる

 

白金の鎧が動かなくなる。

 

「…まさか」

 

五百年前に転移してきた彼ら彼女の中の、自分へのアタックが色んな意味で酷かった存在を思い出し頭が痛くなる。

 

復活した可能性は少ない、現に八欲王の武器はここにある。

 

八欲王本人が復活したにしてはエリュンエンティウが静かすぎる

 

同時並行に起こる内容にどっちを対処したら良いんだと頭が痛くなる。鎧が動かせない以上、本体で動くリスクも高いため、エリュンエンティウを監視することに専念する。

 

今起こっている災厄の方を対処したかったものだが




魔導王という名前はゲーティアが寝てた時に決まってました。

ちなみにゲーティアは魔術王です
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