異世界に行きたかった女の子がナザリックの一人になったと思ったらやらかした 作:アルトリア・ブラック(Main)
飛び飛びで少し加筆前回しました。いろいろオバロの話書いてて面倒で省いてしまった…(⌒-⌒; )
少年ことルイは両親をあの草原で失い、気づいたらツアーさんに保護されていた。
ツアーさんは僕のことを悪しき魂だからとか言っているけど、そんなことよく分からない
会っていきなりそんなことを言われて意味が分からない。
イビルアイさん達青の薔薇の人達に保護された日の夜、夢を見た
白髪の不思議な服を着た男の人が自分の夢の中でただ眠っていた。
両腕に鎖があり、バチバチと稲妻がスパークしていた。
寝ているのか、近寄ろうとすると
《我が王に触れるな》《貴様さえいなければ…》
「ひっ…」
男の背後からギョロギョロしている目玉が柱?大木のような木々が見える
男の影から息が詰まるような瘴気が立ち込めて来る
《こんな封印、さっさと解いてやる…》
「は、なして…」
首を絞められそうになった時、強烈な光が差し込む
「…!!はっ!はぁ!」
飛び起きると隣でラキュースと言われた女性が心配そうに見ていた。
「とてつもなくうなされていたわ、自分で自分の首を絞めるぐらい…」
そう心配そうに言って水を取りに行くと言っていなくなったラキュースとそばに立っていたイビルアイが冷静に
「…会ったのか」
そう聞かれ、その言葉の意味が分かりヒューヒュー過呼吸になりそうだった。
「……不思議な服装の男の人の背後から化け物が…」
あの化け物を見て直感的に理解する。
ツアーさんが僕を悪しき魂とか言った理由。
僕の中に、誰かいる
「僕の…中に…あの化け物…いるの?」
そう呟くとイビルアイは頷く
「…勝手に僕の中に封印して…?勝手に?」
「…君の怒りは最もだ、でも、世界のためだったんだ」
残酷な言葉、この化け物が何をしたかなんて知らない、寝ているあの男の人はきっと悪い人の親なんだ
「…勝手なこと…して…世界のためなんて言うなよ!!」
「っ!?」
激しい怒りと共に窓ガラスが少年の声で割れる
「返してよ!僕の普通の人生を!!」
そう叫んだ瞬間、イビルアイ が息を呑む
「ルイ!」
ラキュースの叫び声にハッと後ろを向くと、影が泥のようになっていた。
その手から伸びる男の大きな手、ガシッと僕の身体を掴む
遠のく
意識が剥がれるように奥に引き込まれる
………どうすればいい?コレ?
「離してっ!お願い返して!!」
自分の腕の中で暴れる少年
俗に言うアレだ憑依系ラスボス系漫画
ラスボスと主人公が同じ身体を使うみたいな展開だ、と思った。
…え?自分ラスボス側?確かにこんなナリしているけど
宥めようとすると、両手に巻いてある鎖から結構な電流が流れ余りの痛さに少年を離すと、涙目になりながら少年は僕の体から出ていけ!と叫んでいた。
「…出ては行きたいんだが、コレのせいで出れんだけだ少年」
とりあえず落ち着けと腕の鎖を見せると、少年は冷静になり腕の鎖を見ていた。
「…ほどいたら出ていってくれるの?」
その言葉に当たり前と言うと少年が寄って来て鎖を外そうとしてくれるがびくともしない。
「…解けない…」
「恐らくは9位階魔法じゃないと解けない感じだな」
「お兄さんでも解けないの?」
「解こうとしたらさっきと同じ感じだ」
「お兄さん、どうして封印されたの…?」
そう聞かれ、軽く応戦したことしかないと伝える
こちらからしてみればツアーの存在は知ってたが、向こうの性格的にプレイヤーがいたから封印したのだろう。
とりあえず、少年に敵意がないことを示して、手っ取り早く封印を解いてもらうためにナザリックに行くしかないのだろうが…
(…人間蔑視だし、何より封印解除の仕方、向こうだって分かるかな…?解除の仕方がこの子供を殺すだけなら…)
自分が殺すのも視野に入れたが、さっきみたいに全力で電気攻撃されたらたまったもんじゃない。
「封印解除するために僕、冒険者になる」
「ん?」
少年は私を外に出したいらしい、まぁ確かに自分の中にもう一人いるなんて最悪だし、私からしてもせっかくの異世界ライフをこんな風に過ごすのは少し嫌だ。
あのラスボスみたいに…
「そうか頑張れ」
ルイは次の瞬間、意識が現実に戻る
その瞬間、イビルアイが威嚇して来たが、不思議と怖くなかった
《レベル低いな…50ちょっとか》
頭の中に響くあの男の人の声、最後にゲーティアと名乗った。
「…ルイくん、大丈夫…?」
心配そうに見て来るラキュースに
「僕は大丈夫です…必死で逃げたので」
そう言って不貞腐れるようにベットに潜り込む
人の人生を奪った彼らなんて知らない。
ゲーティアを外に出せばきっと僕の生活も元に戻るはずだ、と信じて、冒険者になりたいという提案は明日にしようと思い、目を閉じる
一方ナザリック地下大墳墓では緊急会議が開かれていた。
空白の片割れの玉座
アインズは怒りに拳を握りしめていた。
この世界にプレイヤーの影は見え隠れしていた。
それは確かにわかっていた。
それでも、仲間を、友を封印なんてした男は許せないとそう感じていた。
エントマの話では不意打ちだったと聞いた。
「あ、アインズ様」
怒りに身を任せて怒っていた時、アルベドから声をかけられる。
「エントマへの罰を」
眼下には俯き震えながら座っているエントマがいた。
「わたしのせいでゲーティア様をあんな賊どもに封印されるなどということをしてしまいました。どうか、どうか死刑に」
「エントマ、落ち着け」
「!」
ビクつくエントマ「いえ、いえ!殺してくださいアインズ様!!私は至高の御方を犠牲にしてしまったことを命を持って償わなければなりません」
詫びるエントマに
「エントマの罪は後回しだ!急ぎゲーティアさんを探しに行くんだ!」
「はっ!」
ゲーティアさんからのアクションがない以上、何に封印されてしまっているのか分からない。
プレイヤーを上回る存在がいる可能性に嫌な予感を感じる
エントマの話では白金の鎧がゲーティアさんと戦っていたらしい。
ゲーティアさんのスキルチェックの前にあんなことになったので、上手く戦えなかったのかもしれない。
あらゆる可能性を考えながらNPCに指示する。
翌日、ルイは青の薔薇のリーダーに冒険者になりたいと話した。
しかしその思いは受け入れられなかった。
ツアーさんの話では、自分の中にいる奴がその過程で封印を解こうとしたらいけないということだった。
《この世界ではプレイヤーが猛威を奮ったから敵視されても無理はないが、いささか酷くないか?多少見た目が悍ましいだけだというのに)
ゲーティアの話では、攻撃されたから攻撃したというだけだった。
プレイヤー関係なんて知らない、僕は普通に生活していたというのに
「ルイくん、本を借りて来たわよ」
暇しないようにラキュースさんがそう渡して来る
1人残った部屋でふと考える
転移出来る魔法があれば、どんな攻撃も防げる力があれば
そう思っていると…
《転移魔法も知っているし、防御魔法に関しては知識があるぞ》
ゲーティアの言葉に『本当?』と小さな声で呟く
出来る限り大きな声で話さないようにというのはゲーティアから言われた。
監視されている可能性があるからと
《坊やのレベルじゃ転移魔法は習得出来ないし、出来たとしてもやり方を間違えればバラバラだな》
レベルを上げる方法はないのか、と聞くとこの世界のレベルの上げ方は分からないと言われる
その言葉に最初は分からなかったが、ゲーティアはこの世界の人間じゃない、平たく言えば外側の世界の人間だとイビルアイは言っていた。
「ルイくん、気分転換に出かけない?」
そう声をかけて来たのはラキュースでその言葉に頷く
ずっと室内にいるのは可哀想だとラキュースの言葉でイビルアイは渋々納得していた。
ラキュースに手を引かれて外に出る
王都の街は相変わらず変わらなかった
両親が生きていた時はなるべく大通りを歩くように言われたのを思い出す。
王国は治安が良くない。他国に比べれば女子供1人で歩くのは危険行為だと言われたことはあるが、一緒にいるのアダマンタイト級冒険者のリーダーであり、そんな大っぴらに喧嘩を売るような行為はしないだろう。
馬車に乗る程でもないのか、まっすぐに歩いて冒険者組合に行く、適当に任務を受注した後、道具を揃えるために店に寄った。
「見て来て良いですか?」
そう言うと『何かあったらすぐに逃げてね』と言われる
買い物している店の2階にある図書館に入り、適当に本を読み漁る
第一魔法からの情報が載っているが、ゲーティアが言っていた第九魔法の情報なんて微塵もなかった。
《レベルが低いな、相変わらず》
ふと、ゲーティアの声が聞こえて来る。
彼が言うには第一〜第六位階魔法なんて弱すぎて覚えてはいるが、滅多に使わないという話だった。
ここにある本では封印を解く手掛かりなんて何もなかった。
ラキュースに魔法について聞こうと降りると
「おい、ラキュース、聞いていないぞ、あの子供を連れて来ているなんて」
その声はイビルアイで、僕の中にいるゲーティアの危険性を知っているから僕を外に出したくないと言っていた人
この人は強いのかと内心で問いかけると
《弱い》
嘲笑うような嗤い声が聞こえて来る
あまり慣れない行為に頭を抑えるとラキュースがやって来る
「大丈夫?頭痛いの?」
そう言ってラキュースが僕を抱えてくれる
「ずっと室内にいさせるのも虐待じゃない。それに、昔まで普通だったことを取り上げられるなんて可哀想じゃない」
そう言って僕の背中を撫でてくれる
「そうは言ってもな…」
ふと、イビルアイとラキュースの周りに僅かな幕が見えた
「あら、聞かせないように魔法なんて発動するの?」
「当然だ、その子供自身は普通でも中にいるのが普通じゃない、お前は実感がないからそうやって甘やかせるのだろうが、そいつの中にいるのはかつての十三英雄や八欲王より異常なほどの力の持ち主だ」
そう言う彼女の言葉に違和感を感じるものの、確かに、ゲーティアから感じられるのは異質な何か、触れられただけで思考が奪われるような恐怖を感じた。
でも、話して見て危険視するような恐怖はなかった、戦いに巻き込まれただけと言っているし
「彼らの話って実在したの?」
「八欲王は分からんが十三英雄は実在している」
彼女達の話を聞きながらラキュースに
「ラキュースさん、第九魔法の載った本とかないの?」
そう聞くとなんとも言えない顔になる
「第三魔法でも使えたらこの国じゃすごい人って扱われるのよ、それが急に第九魔法?」
「おい、小僧、どこでその位階魔法を知った?」
イビルアイからの言葉にフィっと顔を逸らす
どうも彼女は好きになれない、こんな敵意を向けて来る彼女なんて好きじゃない。
「おい…」
「どこで知ったの?」
ラキュースが優しく聞いて来る
「………知りたかっただけなの」
「この国だけじゃない帝国でもそんな魔法を使える奴なんていない、それを知っているのはお前の中にいるぷれいやーだけだ、もしかして、会話したのか?」
「!」
その言葉にラキュースも驚く
「お前はぷれいやーか?」
そう聞かれ違うと首を振る
《坊や、そのイビルアイと話させてくれ》
頭の中に響く声に戦闘になったら殺されると思うと、ゲーティアは笑う
《死にたくないなら俺が守ってやる》
今までは何も言わなかったのに、突然そう提案してくるゲーティアに違和感を覚えるが
「……話したいって言ってる」
「ぷれいやーと話すのがどれだけ危険か分かるか?ツアーがいない状態でそのぷれいやーとは話せない」
《弱虫だな、まぁ、レベルが50少ししかないから怖がるんだろうが、いきなり殺すなんてしない。そうだな、坊や彼女にインベリア王国のキーノ》とでも伝えてくれ》
嗤う声に嫌な予感はしつつもイビルアイを見て
「インベリア国の王女、キーノ」
そう呟くとイビルアイから明らかな動揺と殺気が発しられる
「どこで知った!!その名前を!!」
怒号に思わずラキュースもビクつき、2人の間にレベル差もあるのかラキュースがたじろぐ
しかし、ゲーティアの影響なのか僕には何も恐怖は感じなかった
「僕は知らない、でも、彼がそう言ってた。貴女からして見ても話しないと無理なんじゃないの?」
ラキュースが地面に降ろしてくれる
イビルアイと向き合うように見ると、イビルアイは僕を倒して来る
「イビルアイ!!」
ラキュースが止めようとするが、イビルアイに来るなと叫ばれて身動き取れていなかった。
首を絞められ苦しくて手を叩いていると
助けて、と思ってもゲーティアは何の反応もしない
死にたくない、と思うと
《坊や、後もう少しだ》
そう嗤う声が聞こえて来た瞬間、イビルアイが吹き飛ぶ
《外には出れない感じか…》
身体が勝手に動いてイビルアイの方に飛んでいく
『話をしようと言っただけじゃないか、そう殺そうとするな、俺だって不満なんだぞ、今の状況は』
勝手に話す口、イビルアイに近づいて行く身体
僕の手じゃない、男の手が見えた
「…貴様が…ぷれいやー」
「る、ルイ…?」
『元々はいきなり攻撃して来たあのツ…白金の竜王が悪いんだぞ?プレイヤーだからと言って攻撃して来るなんて通り魔と変わらなくないか?』
「………何が、目的だ」
イビルアイが息も絶え絶えに言う、ゲーティアの見た目は確かに恐ろしかった、でも、彼女達が怯えているのはそれではないきがした
『目的も何も、封印を解いてほしいだけなんだがな』
「ゲーティア返して…僕の体」
直感で理解する、このままだったらマズイと
「返して!」
そう強く言うと視界が一気に目の前になる。
手がいつもの僕の手で目線も変わりなかった
「ルイくん!」
どっと疲れ、その場に倒れる
【ゲーティアとギルメンの関係】
モモンガとの仲は良好だが、ウルベルトやたっち・みーからはあまり好ましく思われておらず、ウルベルトに関してはNPC作成値が大きく上がった要因がゲーティアの課金のおかげではあるものの、金に物言わせているその態度が気に入らなかったものの、ゲーティアの作るキャラの個性の凄さには素直に感心していた。
ペロロンチーノからはあるキャラを作った関係でそっち方面に趣味嗜好が働いているのではと勘違いされている。
タブラとも設定面ではお世話になった関係だが、仲良しと言われるとそうでもない。可もなく不可もなし
死獣天朱雀からは本質が見抜かれており、自分の娘のように扱ってた(ガワが男でも)決して彼女の心が生きている上では救われないどう事は理解していた。