異世界に行きたかった女の子がナザリックの一人になったと思ったらやらかした   作:アルトリア・ブラック(Main)

7 / 21
異世界転生物って最高ですよね

後、ここからルイの出番が少し減りだすのと、パソコンで打ったり携帯で打ったりするので行間が違ったりするかもしれないです。


第6話『帰還そして…」

ーナザリックー

 

ナザリック地下大墳墓に転移してから逃げたい欲望に駆られつつも背後からはルプスレギナのキラキラした期待の眼差し、横からはニタニタ嗤う蘆屋道満の気配。

 

もう背に腹は変えられない、と決断し、メイドが涙目になりながらも扉を開けてくれる。

 

そこにはまだ守護者はおらず、壇上にいたのはモモンガさんとアルベドだった。

 

アルベドは自分を見ると涙を浮かべながら階段を素早く降り、土下座するような勢いで

 

「お帰りなさいませ!!魔術王・ゲーティア様!御帰還を心よりお待ちしておりました!!」

 

涙ながらにそう言われ緊張していた気持ちが少し吹き飛ぶ

 

いや、だいぶ吹き飛んだが

 

「すまなかったな、心配させて…それと…」

 

壇上から降りて来たモモンガは素直に

 

「お帰りなさい。ゲーティアさん」

 

アンデットの癖に声は分かりやすく嬉しそうだった。

 

その光景にアルベドとルプスレギナは泣きそうになりつつも、モモンガの声が急に変わり

 

「言いたい事たくさんあるんで、とりあえず円卓の間に集合で」

 

「………ハイ」

 

やらかした手前怒られるだろうなぁと思っていたので、素直に返事する

 

「アルベド、他の守護者にはゲーティアさんの帰還はおいおい知らせる。準備が出来るまで玉座の間で待っていてくれ、道満は…」

 

「ンンンン!!拙僧も大人しく端に詰めておきますぞ!!轢き殺されたくないので!」

 

そう言ってその場から掻き消える

 

轢き殺されるってなんだ、と思った次の瞬間…

 

「余に会う事もなく封印された上に一人ぼっちにさせるとは何事だぁあ!!!」

 

「グッ!!」

 

どこからともなく飛んできたゾドムズビーストことドラコーに諸共吹き飛ばされて壁に激突する。

 

自分よりやや小さいが体重は100キロでスピードも桁外れであり、鎧も換算するととんでもない破壊力だ、人間だったら木っ端微塵になっていたレベルで痛かった。

 

突撃して来たのはゾドムズビースト、別名でドラコーと呼んでおり、彼女を作ったのは転移した後のためで、ユグドラシルでは運用した事はゼロだ。

 

原作に忠実に破壊力と攻撃力を課金に物言わせて作ったらこうなった。最初の第一再臨姿にしようとしたら卑猥だからダメと言われ、渋々第三臨姿にした。

 

まぁ、転移後のこの世界なら第一再臨姿でもいけるだろうが、いささか…というかレベルだ。

 

黙っていると

 

「いいかげん泣くぞ! いいのか!? 余は一度すねたらめんどくさいぞ!」

 

原作?をイメージした通りのセリフを叫ぶドラコー

 

「あー…そのすまなかった。やらかして封印されたのは俺の責任だ、お前たちには心配をかけた」

 

そう言って頭を撫でると「本当に心配したのだぞ!!後もう少し帰って来るのが遅かったらティアマトと外に出ておったぞ!」

 

「うん、やめて、いろんな意味で大変な事になるからやめて」

 

思わず女のような口調になってしまうが、咳払いする

 

ドラコーと蘆屋道満に関しては好きだったから作ったキャラだったのだが、ティアマトは同じビースト仲間として作りたかった(ドラコーもそうだが)のもあると同時に…

 

【お前なんて生まれてこなければ良かったのに】

【金だけが掛かるあんな出来損ない要らなかった】

【私だって好きで産みたくなかった、あんな不細工】

【適応障害にうつ病?働けないなんて怠けて甘ったれた奴だよ】

 

東雲栞里の前の人生、そう言われた言葉が脳裏に過った。

 

母親の愛情なんて知らなかったが、東雲栞里の時の母のような感じだろうとイメージしつつ、ティアマトを作ったらとんでもないことになった。

 

ドラコーを宥めながら思い出す。

 

六大神のNPCは創造主(?)が死んでからは暴走し、魔神に堕ちたという話、それが本当だか分からないが、そうだとしたら危ないことをする所だった。

 

八欲王の方にはそういう逸話がないから分からないが、少なくとも、自分がこのまま行方をくらましていたらドラコー達はナザリックを離反していた可能性が高い。

 

元々、異世界転移した後の世界を蹂躙できるだけのスキルと能力を備えたのだ、それが敵に回ったことを考えたらお腹が痛くなって来た。

 

(…ある意味モモンガすごいな…)

 

あの化け物達を抑えられるなんて、頭が上がらないなと思いつつ、ドラコーが落ち着いたのを見てモモンガ達の方へ行く

 

「モモンガさん」

 

そう言うと一連の流れを見ていたモモンガと優しい瞳で見ていたアルベドにスッと頭を下げる

 

「迷惑をかけてごめんなさい。俺が帰るのを待っていてくれてありがとう」

 

そう言うと隣にいたドラコーは驚き、アルベドは『頭をお上げください!』と必死に膝をつきながら言って来る

 

モモンガも『そんな頭下げてまで謝罪しないでくださいよ』と言われる

 

「それに、まだまだ問題はありますし、それも一緒に解決して行きましょう。正直、ゲーティアさんがいないと俺も無いはずの胃が痛いですし、これからは全力で頼りますからね」

 

そう言って骨の手を出して来る

 

「……そうだな、よろしく頼む」

 

左手を出すと

 

「とりあえず、ゲーティアさんを封印した下劣な奴は殺しましょう。それと、その封印に関しては調べて行きましょう」

 

「はい」

 

モモンガとアルベドの殺気に『俺のやらかしだからな…』と呟きそうになるが耐える

 

「とりあえず、ゲーティアさんは一度円卓の間に行きましょう」

 

そう言われ、二人だけで円卓の間に行き、いなかったことのことを話される

 

どうやらリザードマンの村に侵略はしていないようで、変な風に事が進んでいた。

 

エンリ・モットが村長になっている、冒険者モモンとしての活躍はリ・エスティーゼ王国内に響き渡っているという。

 

「ゲーティアさんの右腕にある鎖って封印の残りのような感じですか?」

 

そう言われてルイについても全部話すと

 

「…キツイですね、自分の黒歴史が現地の人に少し筒抜けになるのって」

 

「まぁな、モモンガが作ったパンドラを製作中の時のこととかが部外者に知られるような感じだしな」

 

「ちょっと!!いきなり攻撃して来ないでくださいよ!!」

 

そうツッコミを入れられる。

 

「それに、アルス・ノヴァもルイに残ったままだ」

 

そう言うとモモンガがピシッと固まる

 

「大惨事じゃないですか」

 

「蘆屋道満にも同じこと言われたな」

 

「そりゃそうですよ!ゲーティアさんの無敵性を引き剥がすような力なのに!」

 

確かにゲーティアとしての弱点を晒しているようなものだが

 

「少なくともアレはレベル100ないと機能しないし、あの少年のレベルは今現段階じゃ5にも満たないし、当面は大丈夫だと思っている。それに、ルイが何かしようものなら早々にナザリックに連れて来ることにしているしな」

 

「………やらかして封印されたのに」

 

「………それは言わないでくれ、確かに慢心した」

 

そう言い合いながらふと思い出す

 

あの時、エントマがツアーに殺されかけた。

 

「モモンガさん、エントマは大丈夫でしたか?」

 

そう聞くと

 

「あぁ、あの後、私に罰をとか言っていたから、取り敢えずは保留にしました。ゲーティアさんが死んでたら少し考えましたけど」

 

「…ちょっと過激ではないか?」

 

「そうですかね?」

 

モモンガの中での優先順位が原作でもやばかったのを思い出す。

 

確かに、モモンガはNPCを自分の子供のように可愛がっている節はあった。

 

でも、一番はギルドメンバーだった。

 

いるはずのない幻影を追い求め、NPCの命の前にギルメンの影が見れればそちらを優先するぐらいヤバい方向に舵を切っていたような気がした。

 

「とりあえず、エントマには謝らないとな…」

 

「そこら辺の采配は任せますよ」

 

そう言って嬉しそうな声が聞こえて来る

 

ある程度の話し合いが終え

 

「……今更だが、ずるいな」

 

隣を歩くモモンガに『何がです?』と聞かれる

 

「お前は骨だから顔に出ないが、俺は表情があるから顔に出やすい、支配者面は出来ないからモモンガ、頼む」

 

「え?!無理ですよ!?ただのサラリーマンの俺に支配者なんて、貴女の方が向いてるじゃないですか」

 

「知識だけ、態度はモモンガの方が絶対に良い」

 

譲らんぞと全力で対抗すると『わかりましたよ…』と言われる

 

 

 

 

それから玉座の間に行き、守護者の面々が跪く光景を見て『これは確かにプレッシャーやばいな』と思っていると、自分が帰還したことを知っているアルベド以外は皆々泣きながらに感謝を述べられた。

 

守護者達の後ろにいたプレアデスの面々を見て、一人だけ地面に頭を擦り付けるぐらいの勢いで下げている存在を見て立ち上がる

 

玉座から立ち上がった自分に驚いた守護者達。しかし、動揺して取り乱さないあたりは凄い

 

守護者達を通り抜け、プレアデスの面々、特にエントマの前に立つと膝をつき

 

「あれから怪我をしてないか?エントマ」

 

そう言うとエントマは必死に『怪我などしておりません!』と涙ながらに話していた。

 

「この私の愚かな行いのせいで、御身が封印された挙句、スキルに大きな弊害を受けさせてしまい!命を待って償いますっ!いえ!それ以前に八つ裂きにしてください!」

 

案の定な苛烈な言葉にんーと少し考える。

 

ここで罰する方が守護者の前では良いことだろう。

 

「エントマ、顔を上げろ」

 

魔術王らしく(もう既に化けの皮でも外れていそうだが)エントマを見ると

 

「確かに私はお前を守ろうとしたのは事実だ。しかし、やらかしたのは私の責任だ、あの時あの場面ですべき行為はアレではなかった。つまる所、私の責任でもある」

 

「そんなことは!!」

 

「私のやらかしのせいでお前がそう悔やむ気持ちも分かるが、私としてはお前に責任はない。今回は私の責任ということで話をつけるが、今後、前に出しゃばりすぎて他に迷惑が掛からないよう気をつけるのだ」

 

「は、はい…」

 

隣にルプスレギナがいるのを見て

 

「許されない事が罰、ということだ」

 

そう言って立ち上がり元来た道を戻ろうとすると守護者達が跪き、道を開く

 

東雲栞里の前の人生でもそんなアニメを見た気がした。どれだけ許されたくても、許してくれるような人がいないということを

 

玉座に戻ると、モモンガさんが伝言で『許されないことが罪ってどういうことですか』と聞いてくる

 

〈そのまんまの言葉通りだ。許されたいという想いで謝罪を口に出したんだろうが、相手はそれを許してしまい、行き場がないということだ〉

 

『うーん、それが良い事かはわかりませんけど…』

 

モモンガは納得しないだろが、私が富裕層ということを気にしてか、それ以上は言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第八階層〜海〜

 

ゲーティアがティアマトのために作った領域であり、ここにはヴィクティムでもあまり寄り付きたくないと思う領域であった。

 

そん中、領域にいるティアマトの元にも創造主が帰還したという報告はゾドムズビーストから聴き、歓喜した

 

それでも会いに行けないのは自ら身体が大きいせいもあり、小さくなるのはある段階を踏まなければならないからだ。

 

ヴィクティムから水晶を貰い、ゲーティアの帰還が本当であるということ、右腕にだけ痛々しい封印をされている事以外は変わりがなかった

 

「わたしの、いとおしい存在、おいて行かないでね、わたしの▪️▪️」

 

母として、つくられた者として、創造主が帰ってきてくれるということが何より嬉しいことだった

 

(でも、わたしの身体の大きさでは▪️▪️を潰してしまいそう……)

 

ゲーティアが最終形態になれば問題もないのだが

 

ティアマトだけは唯一、他のNPC達とは違う在り方で造られた

 

Fate原作に準拠にしながらもティアマトの設定の一覧にはかつての創造主が願った母の像があったからだ。

 

本質はFateと変わりないが根底にあるのは寂しさを抱えていた彼女への愛があった。それを無意識に盛り込んでしまっていると気づかずにいるのだろう

 

 




ティアマト
【レベル】96
【種族】異形種(竜)
【住居】第八階層
【属性】中立

【性格】
メソポタミア神話における創世の神のひとり。ナザリック以外の者に対しての敵視はある。その根底には人類を殺さないと自分が殺されるという感覚がある。
東雲栞里の前の人格が思いっきり影響されており、同じ創造主から生み出された者は等しく愛し、慈しむが、それ以外は敵視している。唯一の例外は創造主が心を許した者だけ

【詳細】
転移後の世界の為に作り出された。運用した事はあるが、ある形態が卑猥とされネットで話題になった。
転移後の世界では創造主が封印失踪した事を知り、大発狂した。第八階層のあれらとルベドが全力で止めたおかげで事なきを得た。
創造主とその創造主に創られた者達のみにし心を開かないが、アウラとマーレにはわずかに心を開いている。
転移後の世界に放てばツアー以外の国は滅びるだけの本能の赴くままに世界を蹂躙する怪物と化するかも
レベル96のくせに解き放てば破壊力は国を容易く滅ぼせる力を持っている。

【交流関係】

・ゲーティア
創造主にして愛おしい存在、私を置いていかないで、そばにいてほしい、貴方のことが大好きだから

・ゾドムズビースト(妖妃)
あぁ、私のかわいい妹。
帰って来て、私の元に

・蘆屋道満
私のかわいい弟、わたしを愛して、裏切らないで、見捨てないで
(尚蘆屋道満からはらかなり苦手意識を持たれている)

・アウラ
同じ親から生まれていないけれど、貴女のことは愛しているわ、いつでも会いに来て
(アウラからは優しいから好きだけどちょっとデカいから怖い)

・マーレ
アウラのかわいい弟、貴方の事も愛しているわ、いつでも愛してあげる
(マーレからは『あの人何言ってるか分からないから怖いけど、優しいのかな?』と)

・モモンガ
愛おしい存在の友人、でも、脆そうだから近づかないで眺めてる。
(ゲーティア行方不明時)愛おしい存在が居ないならこんな場所いらない

ルベド
恐ろしい子
(ルベドからは勘弁してくれやこっちだって怖いと思われている)

第八階層のあれら
おなじところにいるだけなのね
(危うく泥飲まされるところだった、勘弁してほしい)

死獣天朱雀
愛おしい存在を理解していて向き合ってくれていたのにどうして捨てたの、愛おしい存在を救えるのはーーだけだったかもしれないのに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。