俺は友達を作りたい   作:アッシュクフォルダー

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第十話 直志と冬弥と困惑

エキストラの代役をすることになった、平田直志。

 

(こういったのは、プロや詳しい人が、

集まるかと思っていたけど、

案外、そうじゃないようだな。

メールを見る限り、俺は歌を歌うチームか。

歌詞や音源は、メールで添付されている様だ。

これなら、開場まで、練習が十分に出来そうだ)

 

「あの、よければ、一緒に練習しませんか?

みんなで、歌いますし、

そっちの方が良いかと思い…」

 

冬弥から、俺に話しかけてきた。

 

「冬弥くん!」

 

「直志までいたのか。気が付かなかった」

 

「俺は彰人の頼みで、冬弥の様子を観に行くことになって…」

 

「彰人がか?済まなかったな。彰人が。

知っている人がいて、一安心したよ」

 

「俺も結婚式の事なんて、わからんからな…」

 

「それは、俺もだ。お互いに頑張るしかない」

 

「だな」

 

スタッフが困っていた。

 

「えっ?本当ですか…!?どうしましょう…」

 

「ん?」

 

「何だか、スタッフさんが焦っているみたいです。

どうしたんでしょうか…?」

 

「俺、少し様子を見に行ってくる」

 

 

そして、直志は、式場スタッフに尋ねた。

 

「あの、どうかしましたか?」

 

「あ…それが、演出の担当者が、

行く途中でケガをしてしまって…」

 

「後、3時間後に、式が始まりますので、

今から新しい人を、手配して、演出をつけてもらうのも、

難しいようですし…」

 

「このままだと、中止になる可能性があると、

新郎さんにも、伝えておきます」

 

「そ、そんな…」

 

俺は、困惑していた。

 

 

「このまま、中止になるんですかね…」

 

「仕方ないじゃないですか。

演出の人がいないから」

 

「あの、俺たちだけで、

やることは、出来ないのか?」

 

「演出を付けるのは、簡単なことじゃない。

特に、この大人数だ」

 

「それくらいは、考えられるだろう」

 

「そうか、すまなかったな」

 

俺は、どうするか悩んでいた。

 

(このまま、中止になってしまうだろうか…

彰人だったら、どうするのか…?)

 

 

その後、結婚式の控室にて。

何とか、新しい演出者がやって来た。

 

見た目的に、俺と同じくらいの人だった。明らかに。

 

「さて、本番まで、残り、2時間半。

泣いても笑っても、時が過ぎれば、

開演のベルは鳴ります。

そのベルを、どういった、心境で聞くか、

それは、みなさんの行動次第です。

皆さん自信で、決めることが出来ます」

 

(すごい、一気に空気が変わった)

 

「さて、残り時間も限られています。練習をしましょう」

 

「わかりました!」

 

「わかりました!」

 

と、俺と冬弥は気合を入れて、結婚式のエキストラに、臨むのだった!

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