俺は友達を作りたい   作:アッシュクフォルダー

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第十七話 彰人と俺と犬

平田直志が暇そうに、公園で歩いていると、

東雲彰人と出会った。

 

「彰人くん!」

 

「直志、奇遇だな」

 

「何しているの?」

 

「ジョギングだ」

 

「そっか」

 

「オメーは?」

 

「暇だから、散歩しに行っている」

 

「直志って本当に暇な奴なんだな…」

 

「まぁ…否定はできないけどね…」

 

「自販機はあったか?」

 

「あっちにあるよ?」

 

と、俺は彰人にオール100円で売られている、

自販機に案内した。

 

「安くて助かるぜ」

 

「自販機を探し出すのが、趣味でね。

一番安いので、40円だった!」

 

「マジかよ…事実上の飲み放題じゃねーか…

んなに、いらねーけどな」

 

「あぁ、だな」

 

彰人は浮かない顔をして、こう呟いた。

 

「小さな犬でも、走ったら迫力あるな…」

 

「俺、犬は少し苦手で…」

 

「俺もだ。さっさと、ドリンクを買うか」

 

「あぁ」

 

と、俺と彰人は、100円の水を一つずつ買った。

 

しかし…

 

「直志。ディスクを拾って欲しい」

 

「えっ?」

 

「落ちているから」

 

「俺だって、怖いし…」

 

結局、俺が犬用のディスクを拾っては、

遠くに飼い主の方に投げた!

 

「マジか。ジャンプして取り上がった」

 

「ホントだ」

 

どうにかなったようだ。

 

飼い主から、お礼を言われた。

 

犬が鳴いた。

 

しかし、俺と直志は、少し怯えつつも、飼い主に応対した。

 

飼い主は、練習として、ディスクで遊んでいるらしい。

 

どうやら、大会が行われるらしいが…?

 

「げ、元気な犬ですね…」

 

「あぁ、そうだな」

 

その飼い主は、俺等と同い年くらいの男の人だった。

 

犬は俺と直志の方を見ていた。

 

「えっ?な、なでなで?」

 

「してもらいたいみたいだ…」

 

飼い主は犬が苦手であることを察したようだ。

 

その為、また会う事になった。

 

「はぁ…騒がしいな…」

 

「俺もだ」

 

「直志。俺のタイムを計って欲しい。

もし、良かったらだけどな」

 

「わかった計ろう。100m走?50m走?」

 

「どっちもだ」

 

「わかった」

 

俺は彰人の為に、ジョギングのタイムを計るのだった。

スマートフォンのタイマーで

 

「何秒だった?」

 

「100mは11秒。50mは8秒だったよ」

 

「わかった。ありがとな。直志」

 

「どういたしまして」

 

直志は思い出した。

 

いつも、犬と出会うたびに何故か、吠えられて、

襲われることが非常に多く、それが原因で犬に対する、

苦手意識が高まってしまった。

 

猫の方がマシだが、猫もどちらかというと、苦手らしい。

 

平田家にて

 

「直志。友達と遊んだのか?」

 

「あぁ!俺!初めての友達と遊んだ!

東雲彰人くんって言ってね!俺、スゲー嬉しい!」

 

「お父さんも嬉しいよ」

 

親子で嬉しさを共有した。

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