彰人と俺は、訳あって、ドッグランをすることになった。
「どうして、俺まで、こんな目に…」
「犬が苦手だから、仕方ないだろ!」
「冬弥か、真凛か、よつばちゃんを連れて行けばよかったんじゃ…」
「よつばは友達と、真凛は撮影の仕事、
冬弥に至っては、テスト勉強だ」
「俺ら、サボっているし…」
「あぁ、派遣の家庭教師は嫌だけどな…」
次は誰になるとやら…そんなことを考えている暇は無かった。
俺と彰人は、ドッグランに来ているのだからだ。
「石原って奴の代わりに、マックスの面倒を見ることになったとは…」
マックスとは、石原という同い年位の少年の飼い犬である。
「さてと、アイツの代わりなんだ。
妥協はしねーぞ?」
「歌と一緒だね…」
「あ、あぁ…」
ディスクランに参加することになり、
マックスの飼い主から、説明を受けた。
「投手が投げたディスクを、犬がキャッチしたら、
ポイントになるんだな」
「そうだな」
「1分という制限時間内に、沢山投げた方が良いらしいし、
遠くに一回の得点を大きくしたり、
複数回を短く投げるかだな」
「彰人が投げたディスクは直線に飛んで、
マックスがキャッチしたな」
「あぁ」
と、戦略を彰人と俺とで考えるのだった。
「俺が咄嗟に投げたディスクを、ジャンプして飛んだな」
「俺たちで練習することになったけど、
よし、やってみるか」
「あぁ」
「胸の高さに水平にだな」
「そうみたい」
彰人はディスクを投げた!
「すごい!コントロールバッチリだ!」
「んじゃ、これなら、どうにかなるだろ」
(直志といるから、順調に進んでいるが…
問題は本番になってからだ)
と、彰人は深刻そうな表情をしていた。
(ディスクドックは、ディスクをキャッチさせた後、
そのディスクを、マックスって言う犬から、
受け取る必要がある。走って来る犬から、ディスクを…
弱気になるな!やるしかねーだろ!)
と、彰人は思った。
「さっそく、投げるぞ!」
「難しかったら、飼い主が止めるらしいぜ?」
「それなら、何とかいける!」
「あぁ」
(よし!いけ!マックス!)
「彰人、スゲー、キレイにまっすぐ飛んだ!
それに、マックスがジャンプしてキャッチした!」
問題は犬のディスクを彰人が受け取る事だった。
「彰人!いけ!」
と、思わず叫んだ。
(直志が言っているから、頑張るしかねー!)
(ビビるな…!ビビるな!ビビるんじゃねーぞ!俺!)
と、彰人は思った。
結局、受け取れず…!飼い主がディスクを拾った。
(な、情けねー…)
「俺は情けない。俺が悪いんだ。
飼い主から引き受けたんだから!)
「そうだな」
「あれっ?キミたちは?東雲くんに、
えっと…平田くんだね?」
「神代先輩?」
神代類が俺らの前に現れるのだった。
あろうことか、犬型ロボットを連れてくるのだった!