俺は友達を作りたい   作:アッシュクフォルダー

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第二十三話 リアル桃太郎

いよいよ、神山高校の芸術祭当日。

 

1年C組は、リアル桃太郎という、コントをすることになった。

 

(それでは、次は1年C組より、コント演劇、リアル桃太郎です!)

 

と、俺達のステージが始まった!

 

(遡る事、数十年前。

おじいさんとおばあさんは、

桃太郎という捨て子を拾い、我が子同然のように、

育てていました。

 

しかし、おじいさんとおばあさんは、

親戚中に金をだまし取られて、

借金を背負い、ヤクザにチンピラに絡まれていました)

 

(あのさぁ、じいさん、ばあさん。

こっちもボランティアじゃないから、

払ってくれないとさ~困るんですよ?)

 

と、今日も、おじいさんとおばあさんの住む、

アパートに借金取りが、毎日のように来ていました。

 

(ごめんなさい!こっちは、家賃も払えない状態で…)

 

(だから!もう、お金は!)

 

(もう、頭に来た!出すとこ、出してやる!)

 

と、借金取りのヤクザは、遂にブチ切れました!

 

すると、桃太郎が、おじいさんとおばあさんのためにと思い、

その借金取りを、ボコボコにしました!

 

(おらっ!僕の育て親の、おじいさんとおばあさんに、

二度と、金をせびらない!たからない!ゆすらない!

事を誓え!)

 

(ちくしょう!こうなったら!親父!)

 

(俺らの事務所で好き勝手やってくれたみたいだな?

俺らヤクザは、金を搾り取るだけ、搾り取って、

干からびてから、捨てるような、ただの奴隷に過ぎねぇぞ!)

 

(この外道が!成敗してやる!)

 

と、桃太郎とヤクザの組長の一騎打ち!

 

非情な死闘の末、桃太郎が勝利を抑えた!

 

(おじいさん。おばあさん。

僕はやりました!悪名高い、道仁誠組を倒したぞ!)

 

と、桃太郎はヤクザから奪われた金を、見事に取り返し、

その後、桃太郎とおじいさんとおばあさんは、

一生、幸せに暮らしたとさ。

 

(今、思ったけど、何だこれ?)

 

これが、平田直志の感想だった。

 

その後も、模擬店の輪投げコーナーも、

それなりに盛況していた。

 

俺は、彰人と一緒に、模擬店を周っていた。

 

「彰人が俺を誘うなんて、珍しいな」

 

「よつばは、他の連中と行くから、

どうにか、よつばじゃない相手で良かったけどな」

 

「そっか」

 

射的にダーツ、すごろくと…

文化祭は食べ物関連の屋台が全てだったが、

芸術祭は遊び関連の屋台が全てだった。

 

「文化祭とは違った、盛り上がりだな」

 

「あぁ。新鮮な体験だよ。

俺、中学の時、修学旅行以外の行事、全部休んでいたからな…」

 

「マジかよ…」

 

「あぁ。人と関わるのが怖くても、全日制に行けたのは、

嬉しい限りだけどな」

 

こうして、神山高校の芸術祭は、大盛況に終わった。

 

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