残り5分! 後、5分、最年少パルクール選手が逃げ切ったら、
彼が勝ってしまう!
なお、もし、最年少パルクール選手が勝ったら、
その100万は全額、彼の100万円になる。
(司先輩!遥ちゃん!彰人くん!この子を捕まえるんだ!)
彰人は焦りつつあったが、冷静さを失うことは無かった。
そして、彰人がパルクール選手を、
どうにか、残り4秒のところで捕まえた!
「あちゃ…負けちゃった!」
「はぁはぁはぁ…死にかけたな…」
「や、やったのか?」
と、司が言いだす。
「賞金は紛れもなく、俺達の物だ!」
こうして、賞金は2万ずつ山分けされた。
「やったぜ…!直志!」
「あぁ。トレーニングのマネージャーとして、
俺も全力以上にやり遂げて見せたぞ…」
バタリと、直志が倒れた。
「直志くん。倒れちゃったね」
「それ程、俺達のことが気になっていただろ」
そして、直志が目を開けて、立ち上がった。
「ここまで頑張ったのは、俺達の頑張りだったな…」
と、直志が息切れしかけていたが、
それでも、言葉はマトモに喋れた。
「お前は参加してなかったのに、応援に夢中だったからな」
「みんな~!」
「みのり!雫に愛莉!」
みのりと雫はチアガール衣装を着て、
遥を応援していた様だ。
「どうしたの?この格好…?」
「だって、遥ちゃんが出るから!」
「つい、密かに作ったのよ!」
「私は…抵抗感があったから…」
「フフッ、でも、みんな、ありがとう」
神山高校 一年C組にて
「直志。お疲れ様」
「真凛…」
「結構、頑張っていたからね、
休むことも大事だよ?」
「だからって、無暗に休みたくないからな~」
「直志は頑張り屋さんだね」
「そ、そうか?」
と、クラスメイトの星川真凛と会話をしていた。
放課後、平田家にて
「直志。随分と疲れているね」
「そりゃ、パルクールのマネージャーをやっていたから、
疲れて当然だよ…父さん」
「パルクールって、動く奴か?」
「あぁ。最年少パルクール選手が東京にやって来る催しがあってな…」
と、直志は父親と会話をするのだった。
「直志。無理は言うな。明日は休んだ方が良い」
「わ、わかったよ…休みたくないが、
身体が妙に痛い…!」
直志は敷布団を敷いて、布団三枚で寝た。
翌日。家ですることは無い為、
商店街を散歩していた。
学校は休んでいるが、おつかいも兼ねての事である。
(おつかい、さっさと行って、
遊ぶ事もないから、早く帰ろう…)
そんな気持ちでいっぱいだった。
「今日は豚肉と牛肉を焼くだけか…」
と、直志は精肉店で、牛肉と豚肉を、
2人分ずつ、買うのだった。