11月になり、神山高校の全日制の一年生は、
期末テストが迫っていた。
平田直志はと言うと…
「数学、また赤点だ」
「オメェは数学だけだもんな。
俺は全教科だぞ?」
と、彰人の五教科の点数は全て赤点だった。
直志は数学のみ赤点続きである。
「山川先生もテスト対策しないと、
土曜日、一日中、補習だ!
って、脅されているし…」
「はぁ…山川の先公め…」
「真凛は役者活動しているから、
テスト当日まで、勉強出来ねぇし…」
「よつばは?」
「鳳えむって子に勉強を教わっている」
「…俺も教わりたい」
「あんな子に?」
「楽しいから!」
「まぁ…否定はしないけどよぉ…」
すると、白石杏がやって来た。
「そんな、二人の為のに、家庭教師を用意しました!」
「嫌だ」
「カワイイ女の子!」
「何でそうなる?」
「今回は風紀委員の倉谷先輩に、
私もだけど、三人でしごかれてもらいます!」
「白石もかよ…」
「風紀委員の倉谷先輩って、頭いいからな…」
翌日。空き教室にて、二年生の倉谷桃子先輩が、
一年生の彰人、直志、杏を指導するのだった。
「それでは、始めますね」
「倉谷先輩!ビシバシしごいてください!」
と、直志が言いだす。
(気持ち悪…)
と、彰人が思った。
「それで、みなさんは、どの科目が苦手ですか?」
「俺は数学」
「私は全教科」
「俺も全教科」
「…見ましたよ。学年の成績。
彰人さんはビリから6番目、直志さんはビリから7番目。
杏さんに至っては、ビリから11番目じゃないですか!」
「そりゃ、容量と頭の悪さで…」
「言い訳は結構です。やるしかありません」
「鬼の風紀委員にしごかれるなんて、死んでもご免だ…!」
と、彰人の小声の愚痴が聴こえたからか、
チョークが、彰人の顔に飛んできた!
倉谷先輩が投げつけただろう。
「何すんだよ!」
「言い訳は止めてください。やる気が無いなら、出て行ってください」
「わかりました」
こうして、数学の指導が、3時間にわたり、行われていた。
「倉谷先輩って、結構、成績優秀だからね~
私にとっては、頼れる先輩なんだ~」
「白石さんも。頼れる後輩が出来て、
先輩として、誇りに思っています」
(倉谷先輩…美人で頭いいし、風紀委員…!
おっかねぇ…!)
と、直志と彰人が思った。
帰り道。直志と彰人が一緒に帰っていった。
「はぁ…疲れた…」
「俺もだよ」
「ここまで、しごかれるなんて、思わなかった…」
「ことある事に、注意されるからな…
頭に入る別けねぇだろう…」
「えむちゃんに教わりてぇ…!」
「覚えにくいと感じる…」
期末テスト、大丈夫だろうか?