テストが終わり、12月になっていた。
時期的にはクリスマスだが、平田直志には恋人がいない。
話し相手は出来たし、友達も、そこそこ…
だが、直志の欲望は尽きなかった。
「俺に恋人をくれぇ~!」
クラスメイトの、小岩井よつばに祈願する。
「よーし!宮女でナンパだ!」
「いや、いきなり、ナンパ!?」
「カワイイ女の子を恋人にするぞ!」
「あーだが、リスクが…」
「何事もリスクは付き物だ!
だから、それを打開してこそだ!
さぁ、男だろ!いくぞ!直志!宮女に!」
「お、おう!分かった!行くぜ!宮女に!」
放課後、俺とよつばは、宮益坂女子学園の校門にやって来た。
「直志は、どんな子が好みだ?」
「顔が可愛くて、普通かスリムだったら、誰でも」
「じゃあ…」
と、よつばが連れて来たのは…
「よつばの友達だ!」
「な、何故、私が…」
「花海陽菜ちゃんだ!よつばの友達だぞ!」
「ひ、平田直志です…」
「花海陽菜だ」
(うわぁ、可愛い子だな…それに大人しそう…)
「それで、私は何をしたら」
「恋を知ろう!そして学ぶんだ!」
「恋愛感情をか?わかった」
「よ、よろしくお願いします…」
「じゃあ、早速、二人でデートだ!」
「デートとはいえ、何をしたらいい?」
と、陽菜が言いだす。
「もうすぐ、クリスマスだし、ツリーを観に行くとか?」
「おーっ!直志!ロマンティック!
じゃあ、よつばは帰るから!楽しんでな!」
「お、おう…」
「直志と言ったか。私は花海陽菜だ。
よつばの友達だ」
「平田直志です。よつばのクラスメイトです!」
と、改めて挨拶をした。
直志が思い切って、色々と言い出す。
「陽菜さんは、何が好きですか?」
「好きな事か?」
「えっと…特技とか!」
「そうだな…数学」
「俺、数学が苦手だしな…」
「教えるのは得意ではないが、見る事なら、出来る」
「わかった。今度ね。じゃあ…好物は?好きな食べ物とか!」
「あいにく、食に関心は無い。
10時間も飲まず食わずだった時もある」
「それって…なんか、ヤバくない?」
「一度、死にかけて、遥に助けられたことがある」
「遥って、桐谷遥ちゃん!?」
「あぁ。よく私に色々な事を教えてくれる」
「芸能人だからなーそれに、トップアイドルだし!」
「アイドルは物知りなのか?」
「どうだろう…人それぞれだと思うが」
「そうか。人は色々な価値観に考えを持つ人が多いのだな。
少し興味がある」
「えっと…具体的には!」
「人の感情や感性、思考に思想と…
人のアレコレは多すぎて、私の研究が追い付かない」
「そんなことを研究しているのか…」
と、直志が頑張って、話の話題を考えるのだった。