こうして、平田直志の人生としては初となる、
女の子のとデート日だった。
「陽菜ちゃん!」
「待たせたな」
「なんか、オシャレだね。陽菜ちゃん」
「そうか?遥にコーディネートしてもらったからか」
「とっても、似合っているよ…」
「ありがとう」
「それじゃあ、どこに行こうかな?」
「デートとは何だ?」
「そこからか…」
どういう訳か、ネットカフェへ…
パソコンで、恋愛の指南を直志が検索するのだった。
「パソコンを触るなんて、初めてだからな…」
「私がやろうか?パソコンは得意だ」
「わかった」
しかし、調べても答えが出てこないので…
「いい答えが無いな…」
「恋と正解も不正解も無いのか…」
「そうだな…そうだね」
「恋の形は人それぞれ、それが結論かも知れない」
「まぁ、楽しもう。何せ、デートだし!」
「そ、そうなのか?」
「そうだよ!俺は楽しく一日を、
その日だけでも、過ごしたい」
「そうか。わかった」
二人はドーナツ屋へと、やって来た。
「ドーナツでも、食べるか」
「あぁ。気分転換になると、よく言われるが、
カロリーに気を付けた方が良いと言われた」
「一つくらいだったら、大丈夫だと思う」
「そうか」
直志はチョコレートドーナツとプレーンシュガーのドーナツを、
陽菜は、クリームドーナツを注文して、食べた。
なお、飲み物は二人共、無料の水である。
「美味しいか?」
「あぁ。甘い。それに口に合う」
「そうか…あっ、陽菜ちゃん」
「何だ?」
「陽菜ちゃんの行きたいところとか無い?」
「私はどこでもいい」
「買い物とかどうだ?」
「私は買い物に行ったことは殆どない。
この前、よつばと一緒に、スーパーマーケットや
商店街で買い物をした」
「買い物は楽しかった?」
「初めての経験だったから、何とも思わない。
それに、クリスマスは賑やかに盛り上がるのだな」
「そ、そうだな…」
「私はクリスマスは、あまり知らないが、
えむやよつばに聞いたところ、
ケーキを食べるらしい」
「あークリスマスケーキか…」
「直志は食べないのか?」
「金ないし…あんまり食べたことが無いしな…」
「直志は、色々なことを知っているな」
「そんなこと無いし…あーでも、頼ってもいいんだぞ?」
「何かわからない事があったら、頼る」
「ありがとう」
「あーいよいよ、今年も終わりか…
今年は初めて友達に恵まれたな…」
「私も友達というのに、巡り合えた気がする。
この一年で」
「俺は友達や話し相手がいなかったからな…」
「そうだったのか…私もだ」
「お互い様…って、感じだな」
「あぁ」
「よし!年が明けても、友達を作るぞ!」
と、直志が意気込みを言うのだった!
完