俺は友達を作りたい   作:アッシュクフォルダー

30 / 34
第三十話 年末の一時

12月30日。年末年始の時期になっていた。

 

今日も俺は、よつばや彰人と遊んでいた。

 

「おい!真凛がいないぞ!」

 

「そーいや、冬休みは撮影がって、

遊べれねぇって言っていたし」

 

「真凛は役者だったな…ハードなスケジュールを、

こなしているって言うしな…」

 

「そんなに、過酷なのか!?」

 

「よつばには、わかんねぇと思うけどな」

 

「よつばをバカにしているのか?」

 

「さぁな」

 

「まぁまぁ…」

 

と、俺がこの場をなだめようとしていたその時だった。

 

「おーい!よつばちゃーん!」

 

「えむ!陽菜!」

 

「よつばには、友達が多いな…」

 

「おう!」

 

「会えたな」

 

「お、おう…」

 

「直志と陽菜は、お熱いですな~ひゅーひゅー」

 

「茶化すなよ…よつば…」

 

「あついってどういうことだ?」

 

「知らなくても良いから」

 

「そうなのか?」

 

「うん」

 

と、陽菜は(お熱い関係)の意味を、よく知らない様だ。

 

「ねぇねぇ、みんな、何していたの?」

 

「よつばはな、彰人と直志と遊んでいたぞ!」

 

「コイツ等、みんな、よつばの友達なのか?」

 

「おう!みんな、よつばの友達だぞ!」

 

「陽菜ちゃんはね、直志くんとお付き合いしているの!」

 

「あぁ。恋というのは、本当に盲目になってしまうのか?」

 

「何て言うか…そうとは限らないし…」

 

「そうなのか?」

 

「おう…って、彰人がいねぇ!

どこ行きやがった!」

 

と、彰人がいつの間にかいなくなり、

恐らく、自らこの場から離れただろうと、思った。

 

「ねぇねぇ、陽菜ちゃんと直志くんって、付き合っているから、

あたしもよつばちゃんも、応援しないと!」

 

「おっ!直志と陽菜は、それぞれ何が好きなんだ?」

 

「好きな事か…何て言うか…やりたいことが無いから…

無趣味ってところか…」

 

「陽菜ちゃんは?」

 

「私か…これと言って色々あり過ぎて、何とも思えないな」

 

「陽菜ちゃんはね、すっごく数学が出来てね、

難しい数式や理系問題をスラスラ~って解いちゃうんだ!」

 

「天才だぞ?よつば達の頭脳的存在!」

 

「そこまで自慢する事では無い。

私が欲しいのは、ヒトの感情と性格、気持ちだ」

 

「えらい、複雑だな…」

 

平田直志は家に帰り、父と一緒に大晦日の一時を過ごしていた。

 

「男で一つで、ロクに働けれずに済まなかったな…」

 

「ううん。大丈夫だよ。気にしなくて。

俺は神山高校でいっぱい友達が出来たから、

それで俺は幸せだから」

 

「そうか。直志が幸せなら、お父さんが悩むことが無いな」

 

「父さん…」

 

「父さんも、頑張って働いて見せるさ。

仕事も長続きが無く転々とさせて、本当に済まなかった…」

 

直志の父は、体力や身体こそ丈夫だが、

片頭痛や体調不良に悩まされている。

 

それも、食生活や普段の生活に問題があった様だ。

なお、一週間前に運転免許証を返納した模様。

 

「久々に、直志。おじいちゃんとおばあちゃんに、

会いに行くか?」

 

「幸之助おじいちゃんと、ミエおばあちゃんか…

家も近いし、会いに行こうよ!父さん!」

 

「そうだな」

 

と、直志は祖父母に会いに行くことを心待ちにしながら、

父と共に年を越すのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。