2月13日。バレンタインデーの前日。
小岩井よつばは、
平田直志と星川真凛にチョコレートを渡していた。
「おーい!なおしー!まりんー!
よつばのチョコレートだぞ!ぎりだぞ!ぎり!」
「よつばから、チョコレート貰えるなんて…俺は感激だ!」
「よかったね。直志君」
「生まれて初めてだよ!チョコレートを貰えるなんて!」
と、平田直志は今年に入って、最も興奮していた。
「ありがとう。よつばちゃん。彰人君には渡さないの?」
「渡すぞ!あきとにも!」
東雲彰人がいる前で、よつばが言いだすのだった。
「それを目の前で言うのかよ…」
「欲しく無いのか?ほら!欲しく無いのか?」
「はいはい、わかったよ…」
よつばが彰人にチョコレートを渡した。
「よつばちゃん。彰人くんのことが本当に好きなんだね」
と、真凛が言いだす。
「よつばは!あきととケッコンする!」
「はぁ?する訳ねぇだろ?」
と、彰人が拒否した。
「よつばは本気だからな?」
「冗談じゃねぇ…」
と、彰人とよつばが、
四年後辺りにケッコンしそうになり、ヤバくなっていた。
「直志君。そう言えば、もう一人の子からの、
チョコレートは無いのかな?」
「陽菜ちゃんの事?さぁ…?」
数十分後、メールが届いた。
(直志。明日、バレンタインデーだから、チョコレートを買った。
プレゼントがしたい)
「直志君にも、いるじゃないか。お姫様が」
「そりゃ…まぁ…はい」
「ひょっとして、自身が無いの?」
「そういうところだ」
迎えた、2月14日、当日。
平田直志と花海陽菜は、神山高校の正門前にいた。
「直志。今日はバレンタインデーといって、
チョコレートを渡すらしいぞ?」
「それくらい知っているけど、知らないとか…」
「今まで知らなかった」
「マジかよ…」
「チョコレートを作った」
と、陽菜は直志に対して、手作りのチョコレートを渡した。
「お、おう…ありがとう…陽菜さん。食べて良いか?」
「あぁ」
しかし、そのチョコレートはかなりの激甘だったらしく…
「!?」
「どうかしたのか?」
「甘すぎだ…砂糖を入れ過ぎたのか…」
と、平田直志の容態が若干悪くなった。
「お菓子作りには、あまり慣れてない…済まなかった…」
「あぁ、レシピ通りに観ただろうか…」
「その通りにやったはずだが…」
「陽菜さん。次から気を付けよう…」
「わかった」
平田家にて
「直志。チョコレートを貰えたのか。お父さんも嬉しいよ」
「恋人からだよ。父さん」
「遂に恋人が出来たんだな。お父さんも非常に嬉しい限りだよ」
と、何故か父親が興奮していた。
息子が恋人が出来たことに嬉しさのあまり、興奮していた模様。