俺は友達を作りたい   作:アッシュクフォルダー

36 / 36
第三十六話 中学時代の同級生

直志と彰人が、一緒に公園で話し合いをしていた。

 

「この前は、散々だっただろ?」

 

「まぁ、変な場所に吸い込まれるし、MEIKOさんが4人もいるなんて…

ドッペルゲンガーでも観ているのか?

錯覚か?それとも、俺が若年性認知症になったのか?」

 

「おいおい、考えすぎだろ…」

 

すると、声がした。

 

「あっ、直志!彰人!」

 

「お前は…」

 

「えっと…浦崎大輝さん?」

 

「フルネームかよ…」

 

「にしても、久しぶりだな。大輝。

サッカー部での見舞い以来か?」

 

「俺のことを覚えてくれているなんて…」

 

「そりゃ、俺等、中学時代、三年間同じクラスだったからな!」

 

「嬉しいよ。俺なんかを覚えてくれて」

 

「あの時は、助っ人として来てくれて、ありがとう。

それと、直志。友達出来たか?」

 

「彰人や真凛やよつばがいる!」

 

「高校に上がって、ちゃんと友達が出来たんだね」

 

「俺の一生の宝物だ!」

 

「言い過ぎだろ…そりゃ…にしても、その後、どうしたんだ?」

 

「実はサッカーを辞めて…」

 

「えっ?」

 

「リハビリもしたましたけど、普通に走るのも困難になって…」

 

「そうか…」

 

「あっ、でも、今は大丈夫です。日常生活も何とか送れていますから。

それに、やりたいこともあるから」

 

「やりたいことか…」

 

「えっと…これです!」

 

と、大輝が取り出したのは、漫画だった。

しかも、鉛筆で手書きの。

 

「去年から、書き始めて、修行中って感じですけどね…」

 

「一年で、こんなのが描けるのか…?」

 

「俺には真似が出来ない」

 

「最初は見よう見まねが目立ってきましたけど、

今は、かなり真剣にやっています。

毎日、持ち込み用の原稿を描いていて…」

 

「そういや、大輝の兄貴も漫画を描いていたな。

最近、調子はどうだ?」

 

「えっと、実は今、一緒に描いていて…」

 

「マジかよ…」

 

「一緒に?」

 

「兄弟揃って…!?」

 

「俺がサッカーできなくなった後、兄貴が誘ってくれたんです。

それで、今は兄貴が原作で、俺が作画をやっています」

 

「担当も付くようになって、デビューも上手くいけばと、

言ったところです」

 

「スゲェな…そりゃ、よかった」

 

「はい。ただ…」

 

「何かあったのか!?」

 

「あっ、いえ、何でも無いです…

それより、兄貴も用事で、都内にいるんで、

彰人も直志も会いに行くか?

兄貴も二人に会いたがっていて…喜ぶと思います」

 

「あぁ、大丈夫だが…」

 

「じゃあ、連絡してみます!」

 

「あれっ?彰人に直志?」

 

「俊輝さん。久しぶりだな」

 

「兄貴!もう用事!もう終わったのか?」

 

「大輝…」

 

「あっ、偶然、二人に出会ったんだ!

兄貴にも会ってもらいたかったんだ…」

 

「…」

 

「あー悪い。あまり、長居が出来ない。

この後、別の用件で…」

 

「あ、そっか…」

 

「二人共、済まなかった。待ってくれたみたいだが…」

 

「気にすんな…」

 

「俺も会えて嬉しい」

 

「ありがとう。じゃあ、また」

 

「またな」

 

「すみません…なんか…」

 

「俺は会えただけで幸運だ…!」

 

「じゃあ、漫画が完成したら、見せるね!じゃあ、また!」

 

彰人は何か感じていた。直志も何か思った。

不穏な気配がすると…!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。