ここは、彰人と直志の友達が描いたマンガのセカイかもしれない。
「マンガって、どういうこと…?」
「実は今日、そのダチに偶然出会って、漫画を描いているって聞いて、
その作品を見ていたら、似ている気がして、
あの黒いライオンがいた気がする」
「少し見たら、何か世界観が似ていて…
あれは、確か、主人公が色々な世界を冒険して、
空間も時空も旅する設定だったような…!」
「山や海、未来の街、森や林と、幾多の場所に行けれる。
そのあたりの状況も、ここに似ている。
この場所を作ったのが、話を作った兄貴なのか?
作画をしている弟なのかは、わからないが」
と、彰人と直志が、寧々と愛莉と絵名とMEIKOに説明した。
「だとしたら、どうして、私たちまで巻き込まれているの?
知り合いじゃないはずなのに…」
「そこまでは、さすがに知らねぇよ」
「その子達に詳しい話を聞けたら、
どうして、このセカイが出来たのかが、
聞けれるかもしれないし、調べられそうね」
「どうやって、元の場所に戻れるとやら…」
「確かに、前に欠片のセカイに行った時は…
自然に帰れた訳じゃないし、
そのセカイでやらないといけないみたいなのが、あった気がします」
「でも、ここでやるべきことって…?」
すると、MEIKOが…
「もしかしたら、声にヒントがあるかもしれないわ」
「どういうことだ?」
「え?」
「声にヒントって、どういうこと?」
「私が想いの欠片を見つけた時、声がしたの。
ノイズの入った声だったけど、何か聞こえたの。
何か言っていたわ。
それで探していたら、声の発生源を見つけたけど、
その途中で、あのモンスターに襲われそうになったの」
「それで、私たちと合流したって訳なのね」
「えぇ、そういうこと」
「でも、発生源は見つけたんだよね。それって…?」
「これよ」
「もしかして、これって、Gペンのペン先?」
「あぁ、知っているわ!これ!漫画を描く時のペン先だったような…」
「これから、声が…今は何も聞こえない」
すると、光だした。
そこには、漫画を描いている兄弟たちの回想?
と思わしき、何かが映し出された。
これは一体…?
「今のは…」
「みんなにも見えたの?もしかして、あの二人が?」
「あぁ、俊輝と大輝だ」
「やっぱり、アイツ等のどっちがかが、
この想いの欠片に関係しているみたいだな」
「でも、何で病院で漫画を…?」
「大輝は以前、事故で足を怪我してしまってな。
それで入院していた。その時に、兄の俊輝が、
漫画を描くことを誘ったらしい」
「そんなことがあったんだ…じゃあ、ここと何か関係あるのかな?」
「その可能性は高いと思うわ」
「でも、今のだけじゃ、よくわからないわね…」
「もし、飛ばされた理由があるなら、知りたいけど…」
「実はノイズみたいな声は、他にも聞こえているの」
「えっ?」
「え?」
「後、一か所、いや、二か所かしら?
遠くから聞こえているわ。
この声の発生源を突き止めたら、今みたいに欠片の想いが、
どんなものかもわかるし、
元のセカイに戻るヒントが見つかるかもしれない。
それに、あの想いの欠片は、最初から、濁っていて、
声を聞けたら、その濁りが無くなるかもしれないわ」
「じゃあ、その声が何かも調べに行こう。
今のところ、これ以外に手掛かりが無いから」
「えぇ!行きましょう!メイコ、今の声が聞こえているのね。
どっちの方面?」
「本当に微かな聞こえだけど、あっちの方よ。
みんなも、耳を澄ませたら、聞こえるじゃないかしら?」
5人は耳を澄ませてみた。
「え…えっと…あっ、聞こえた!」
「あっちから、聞こえるぞ!」
「本当にノイズが聞こえたな…!」
寧々がルートを考えだす。
「あっちの方角だと、岩場を通らないといけないし…
大きな岩で見えづらいけど…
見つからずに、声が聞こえる場所に行けば良いのね?
なら、あっちの方角に進んだらどうかな?
開けた場所を通るより、逃げやすくなると思う。
後は、変な猛獣に出会わないように、ルートを探っていけば…」
愛莉、彰人、寧々、絵名、直志、MEIKOは、
ジャングルに迷い込んでいた。
「ストップ!この先に、別のライオンがいる…!」
「俺が様子を探って来る」
「大丈夫か?」
「何とかするから!」
「えぇ、お願い。直志くん」
「あのライオンは、目的があるみたいで動いているみたいだな…
道を塞いでいるから、何匹かで、誰かに見つからないように、
監視しているって感じだな…
なら、巡回しているだから、あっちに行った隙に…こっちだ!」
そして、二個目の発生源を発見する。
「あった!二個目の発生源!」
「これは…インクか?」
「そうみたい。ラベルに漫画用インクって、書かれてある」
「じゃあ、これもさっきみたいに…あ」
すると、突然、光だし、回想シーンが映し出された。
「また、見られたわね」
「今のは、二人で作った漫画を初めて持ち込んだ時かな…?」
「ふふっ、仲の良い兄弟って感じだったわ」
「まぁ、そうっすね」
「それにしても、草薙さんは凄いわ。
ルートをここまで考えてくれるなんて。
私ではそこまで考える事が出来なかったわ」
「あ、いや…ゲームの潜入ミッションをしていて、
出来るかもって、思っていて…正直、成功するとは思いませんでした…
あんな、リアルなモンスター、初めて見ましたし…
というか、むしろ、皆さんん、よく、わたしの提案に乗ってくれましたね」
と、寧々が言いだす。
「よくわからない場所だったから、得意な人について行ける方がありがたいかなって」
「残りは後一か所だけど…どこだろう?」
「最後の声は、あっちよ!」
と、MEIKOが案内をした。
場所は分かっている状態で、見つかりそうだ。