ある日。彰人の頼みで、直志は結婚式のエキストラになるのだった。
彼は困惑していた。
「結婚式のエキストラ!?」
「うん。冬弥が心配だ。冬弥も参加する様だから、
参加して欲しい。俺は、そん時、用事で来られないんだ…」
「わかった」
その後、平田直志は青柳冬弥の動向を観に行くために、
エキストラに参加する事になった。
「すみません。本日エキストラとして参加する、
平田直志っていう者ですが…」
青柳冬弥も参加する様だが…
「あぁ、先ほど、お電話してもらった方ですね。
皆さん、あちらの控室にいらっしゃいます。
衣装も用意していますので、着替えてから、
あちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
(それにしても、厳かで豪華な結婚式場だな…
ちゃんとしている…見るのは、15歳にして初めてだけど)
着替えた後…
(サイズはあったけど…それにしても…
エキストラは、俺を含めて、20人くらいか…
こういうことは、あまりよくわからないが…
わざわざ、こんなに集まるってことは、
きっと盛大な式になるはずだ。彰人の頼みだ。頑張らないとな。
東雲彰人から転送してもらった、メールの内容は、
先ほど、大まかに確認したが…当日は、演出担当者が説明する。
と、あった。まだ、それらしい人物が見当たらないぞ…)
2人の式場スタッフが、挨拶した。
「エキストラの皆さん、お待たせしています」
「いよいよだな」
「只今、本日の演出担当の方から、
連絡が入りました。少々遅れるようです」
「その為、先に本日の流れを、
我々、式場スタッフが、ご説明します」
(俺も、よくわからないから、
説明してもらえるのは、助かるな)
「まず、今回の内容は、新婦様から新郎様への、
サプライズとなっていますので、
他の出席者の方に、内容を言うのは、
一切禁止されています」
「事前にお知らせした通り、
今回、皆さんにやっていただくのは、
式場内のフラッシュモブになります」
(フラッシュ…モブ?なんだろうな…?
どんなことをするんだろう?)
「段取りとしては、次の事を致します。
まず皆さんには、出席者のふりをしつつ、
屋外の人前式に参加していただきます」
「式の最後に、立会人代表である、
新郎様のご友人が、おふたりに対して、
こう言います」
(いかなる時も、互いに愛し合うことを誓いますか?)
「と、問います」
「新郎さまが誓い、新婦様が誓おうとした時、
この男性の方に、ちょっと待った!
と、声を上げていただきます」
(…?ちょっと、待った…?」)
「この男性の方には、新郎様の前に立ち、
こう言います」
(自分も彼女を愛している! 結婚しよう!)
「と、その場で、彼女にプロポーズします」
(…?)
「そこで、新婦様は、(私はこの人しかいない)
と、新郎様を選びます。
皆さんは、その場で、お幸せにと言い、
そのセリフをきっかけに、ダンスと歌が始まり、
おふたりを祝福する、内容になっています」
(よくわからないが…頑張ろう…難しいけど…)
「ダンスと歌については、既に担当が振り分けられています。
各自練習してください」
「その他、詳細はについては、
演出の担当者が、到着次第、指示があると思いますので、お待ちください」
こうして、彼はエキストラとして、参加することになったが、
先に冬弥を探すことになった。