エルデンクエスト   作:凍り灯

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火の熱さを知ること

 

 

 

 

 

「大ルーンを渡してくれ」

 

騎士たちを囮とした秘策、"竜継ぎ"すらも、メリディアン含む四人を打ち負かすには至らず。ゴドリックは追いつめられていた。

 

────左腕をその場で切り落としてまで継がれた、しかし今や動かなくなった竜の首は、まるで大蛇のようにうねり、あたりに火炎の息吹を撒き散らした。

 

ゴドリックが扱う嵐の力と見事噛み合った結果生まれた炎の嵐によって、渦巻く熱風がチリリと鎧を撫でる戦場、それでも怯むものなどいやしない。ここにいるのは死を糧にする褪せ人、勇猛なる半浪、そして焼かれればむしろ固くなりそうな陶器の戦士のみ。

 

「褪せ人風情が何を言うかと思えば…不遜なりっ!!父祖に誓いもう二度と!!この頭は褪せ人風情に垂れてなどやれぬわッ…!!」

「哀れな…果てて、成り果てて、そのような姿にまで(やつ)してまで求めずにいられないとは」

ネフェリの言葉に、片膝をついたゴドリックはさらに怒りを燃やす。継がれた腕は幾つもへし折れ、或いは切り落とされ、あまつさえ自らの竜炎で焼かれる始末。

惨めだ。そのような視線を、されど知らぬと立ち上がらんとする。

 

 

『力こそ王の故よ』

 

 

メリディアンに、忘れていた言葉が脳裏に()ぎる。

戦って戦って戦い抜いて、最後まで戦い果てた男の声が。

 

王の一族、その末裔…貪欲に力を求めたゴドリックもまた────

 

「…おお、ゴッドフレイよ。貴方の子孫は誰もがきっと誇り高い。それが(おぞ)ましかろうとも…(さげす)まれていようとも」

 

なんとか両の足で立ち上がったゴドリックに、それぞれが容赦なく獲物を、或いは拳を構えた。彼の左腕に継がれた竜の首は、ピクリとも動かない。それを引き()りながらもゴドリックは大斧を杖に前に進もうとする────も、それは失敗した。重い身体は持ち上がることはなく、地面へと沈む。

 

戦いは終わったのだと、皆が理解した。

 

()いつくばり、褪せ人への呪詛と、父祖への祝福を譫言(うわごと)のように吐き出し始めるゴドリックは、いっそ哀れですらある。ネフェリはそんなゴドリックにせめてこれ以上痴態(ちたい)を晒さぬようにと斧を振り上げる。

 

それを、メリディアンが止めた。

 

眉庇(バイザー)が上げられたことで(あら)わになった、彼の暗青(あんせい)色の両目がネフェリの目を静かに覗き込んでいる。

 

「任せてくれないか」

「…ああ」

 

────彼が止めたのは、同情したからではない。

それがネフェリにも伝わったから、彼女は斧を下げることが出来た。

…思えばメリディアンがゴドリックを見る目は、最初から不快感を出していなかったような。半狼の男ですら嫌悪感を送っていたというのに。

 

例えるならば、メリディアンのそれは戦士の壺と似ていた。

純粋に、目の前の戦士への敬意と戦意、それ以外を削ぎ落とした人ならざる平坦さ。だが、恐らく戦士とは、こうあるべきなのかもしれないともネフェリは思ってしまう。

 

だからこそ、この乱戦の中冷静に、そして恐ろしい程正確に矢を放てるのだろうと。

 

 

ゴドリックに近づくメリディアンに視線が集まる。それは戦場を俯瞰(ふかん)していたメリナも同様だ。

 

かのデミゴッドの前で片膝を突いた彼が取り出したのは短剣────湾曲(わんきょく)した独特の刃を待つ短剣だ。

 

()()()()()()()()()のはメリナただ1人だけであって、ずっと後ろに一人いる彼女の驚愕(きょうがく)を知るものは誰もいない。

 

動揺のまま、メリナは深緑のローブの上から、思わず内に隠した一振りの刃を触る。

 

 

()()()

 

 

彼女の持つものと全く同じ剣が、メリディアンの手にある。

 

 

まるで彼女のその感情を感じ取ったかのように、メリディアンは一度振り向き…メリナは彼の赤と青の瞳と、目があった。

 

────後で、必ず話す。

 

彼の目はそう、言っている気がする。

 

彼女の反応を待たずに構わず向き直ったメリディアンは、短剣を片手にその赤熱したような左目越しに、倒れ伏すゴドリックの背を見下ろした。

ああ、この目はまた、見えているのだ。

 

 

それは火の粉だ。

 

 

火の粉が溢れ吹き出ている。彼の大きな背中の、ある一点より。

その橙色の粒子は何を焦がすわけでもなく宙を舞っていた。黒焦げ内に火が燻る樹木に強い風を送り込んだような、吹きあがる火の粉。

 

勿論そんなものはブライヴにもアレキサンダーにも、ネフェリにもましてやメリナの目にすら見えていない。ずっとただ一人、恐らく今()()()()()()()()彼だけが見えている()()

導かれるように、メリディアンはその火の粉溢れる一点目掛けて刃を振り下ろした。

 

鋭く貫く音、突き刺さる刃、老人の小さな悲鳴…間もなく、()()()()がゴドリックの身体を包み込み始めた。

激しいわけでもないが、みるみるとこの巨躯を金色に染める。

 

「…!」

 

黄金は、突き立てられた短剣より溢ていた。剣の力か、それともメリディアンの力か…しかしこれがただ苦しませるものではないと彼らは気が付く。

ゴドリックは(うめ)けど、苦悶(くもん)に絶叫を上げることがなかったからだ。どこか炎の揺らめきも優しげに見える…例えるならば火葬のような…そう、これはもしや、葬送の炎か。

 

誰もが黄金の炎に目を細める中、一人、メリナだけがメリディアンの背中を、(まばゆ)い金の光が照らす中で瞬きもせずに見ていた。

 

 

真紅の大布、それを背負った背中を。

 

 

やがて、(さなぎ)のようになったゴドリックの亡骸だけが残った。

強さの証である継ぎの身体の一切を燃やし尽くされ、彼本来の小さな身体だけが。ただの胴体と首だけを残して。

 

「黄金の君主よ、この空を燃やす炎と共にあれ」

 

祈るような言葉を呟いた言葉は、誰にも聞こえない。

デミゴッド、接木のゴドリックはこうして敗れ、それは久しく現れなかった大ルーンを得た褪せ人の出現を意味していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────では、約束通り君を歓迎しよう。円卓の真の一員として…私はギデオン=オーフニール。褪せ人として、エルデンリングに見え、エルデの王となるために、全てを()ろうとしている」

 

メリディアンはブライヴとアレキサンダーを残し、一度円卓へと出向いていた。メリナは訳あってか、円卓の間へは行けない…正確には近づくことが()()()()()()()という。メリナ自身が理由も、誰がそうしているのかも知らない。

 

ただ"不戦の約定"が定められた上階のみが対象であるらしく、テラスより下階の居室の一室にて後ほど合流する手はずとなった。…メリディアンの所持していた"短剣"のことを明かすため…それは同時に明かしていなかった彼の過去のことを話すために。

 

「…君は、数少ない同志だ。ずっと、そうであってくれたまえ────」

 

大ルーンを手に入れたメリディアンは、円卓の閉ざされた大扉の奥へと誘われた。そこには巨大な手、老いた二本の指だけを鎌首のようにもたげた、"二本指"…そしてその人ならざる()()を正しく伝える指読みの"エンヤ"がいるだけ。

彼ら、或いは彼女らは言う。

 

 

────偉大なるエルデンリングは、黄金の律。それは世界を律し、生命は祝福と幸福を謳歌する。

だが、それは砕けてしまった。

律の砕けは、許されぬ大過。それは当然の報いをもたらし…今や世界は、生命は、どうしようもなく壊れている。

呪いと不幸が蔓延(はびこ)っているのだ。

だが、"大いなる意志"は、世界と生命を見捨てない。

お主たち褪せ人に、祝福の導きをもたらし、使命を与えたのだ。

褪せ人よ、お主の持つ大ルーンは、エルデンリングの大欠片。

それを、もう一つ手に入れよ。

そしてエルデの王となり、黄金の律を修復するのだ────

 

 

エンヤは、二本指の言葉の後に、こう付け加える。

 

 

指様は導いておられる────あんた達褪せ人が…奪うことをね。

 

殺し、奪え。躊躇(ちゅうちょ)するな。期待に応えられなかったデミゴッドどもを、大いなる意志は見捨てたのだから。だから褪せ人が選ばれたのだ。

 

さぁ、私たちは知っているぞ、お前の、お前達の道行きを。

 

 

古き褪せ人よ、仲間達を集いて、エルデの王となれ。

 

 

二本指は、雄弁(ゆうべん)に歌うようにその指先を震わせた。

 

 

 

 

 

「────あぁ、待ちたまえ」

 

メリディアンは、これより待ち受ける打ち倒さなければならないデミゴッドの話をギデオンから彼の書斎で聞いていた。彼の言葉は、彼の二つ名、"百智卿"に相応しい知識で以て有益な情報をメリディアンに伝えてくれたのだ…そう、円卓の同志として。

 

その彼に、別れ際にメリディアンは呼び止められる。

 

「君は確か…メリディアンと名乗っていたな」

「…ああ…それが、何か?」

「君がその名について知っているのかどうかはどうでもいいことだが…一つだけ忠告しておこうと思ってな」

 

(しわが)れた眼光がメリディアンを射抜く。

言葉の内容とは裏腹に、知らぬでは済まさぬと言うように。

 

「その名は、思っている以上に重いかもしれんぞ」

「忠告は覚えておこう。改めて、多くの情報を感謝する」

「ふむ…分かっているならば、それでいい」

 

 

────あぁ、よく知っているとも。

 

 

その、はずだった。

記憶はないが、確かに知り過ぎていたはずだった。身体かそれとも魂か或いは違う部分がそれを彼に訴えている。ゆえに返す言葉は、彼はこれ以上持ち合わせていないのだ。

 

今度こそメリディアンは、彼の書斎を後にした。興味の視線を誤魔化さないギデオンを置いて。

 

 

 

 

 

さて、メリナの元へ向かう前に、彼は円卓の一員と幾つか言葉を交わしていく。

 

情報は命、安全に話す場が設けられているのならば、そうすることに越したことはない。メリディアンはそのために丁寧な交流を欠かすことはしたくない。今や一人だけの命ではないのだ、その状況が一層彼にそうさせていた。

 

その中で、再会したネフェリがギデオンの義娘であることが発覚したり、ローデリカの無事を、そして()()()()()彼女の"調霊"の才能を円卓の鍛治師である"ヒューグ"の下で見事開花させるなどの一幕があった。

 

"ディアロス"とは探し人がいる同士としての共感を、聖職者"コリン"とは黄金樹信仰の祈祷について、死衾(しきん)の乙女"フィア"のお誘いは丁寧にお断りしつつ、魔術師"ロジェール"とは彼の探し物についての協力を結んだ。

 

人を胸に抱いたような独特な鎧を身につけた、死を狩る者"D"には"獣の力"に興味ない?どう?なんて聞かれて戸惑いこそしたが、メリディアンはその話に大いに興味を持つことになる。

 

…と、このように多くの褪せ人と交流し、それなりに時間を使ってしまったのだが、メリナはさして気にすることもなく、一つ下の階下の奥の居室、そのくたびれた寝具の上に腰掛けていた。

 

メリナは近くの暖炉の火を見詰めており、メリディアンに気がつくと小さく顔を上げる。

彼女の背にある壁には(きら)びやかな黄金樹の絵画がかかっており、暖炉の火の反射も相まって、燃え上がる黄金樹の前に立っている錯覚を彼に覚えさせる。

 

彼は近場の倒れた椅子を立て直し、彼女の正面へと座る。

 

古い木製の床板が軋む音が響き、パチリと薪から火の粉が弾けた。

 

気がついたように、彼はなんの変哲のない騎士の兜、それを外し女性とも見てとれる顔を揺らめく火の光に(さら)け出した。右目はいつものように暗い青を(たずさ)えているが、左目はいつもより、明るい赤色を宿しているようにも見えた。

枯れ葉色の長い枝垂(しだ)れた頭髪も、火に照らされてまるで紅葉のように真っ赤だ。

 

「覚えている限り、全て話そう」

「私は、あなたが言いたくないことを聞き出そうとまで思わない」

「いいや、聞く権利が君にはあると思う…もっとも、私とて多くを覚えているわけではない、あまりにまとまりのない話は控えるつもりだ。それに…あー、やはり言えないことも少しあった」

「…私はあなたが話すべきことを、聞く。メリディアン、あなたが誠実であろうとしていることは理解しているつもり…好きなようにすればいい────でも次から、妙なことを口にしたならば言葉を区切らずに最後まで言いなさい」

「すまん」

 

メリディアンは素直に謝った。そして今度から口に出さない様に気をつけようと心の中で誓う。

しかし悲しきかな、彼は一応自覚してはいるが、自分で思った以上に空気やら雰囲気やらに出やすいと言うことを理解しきれていなかった。つまり、今度は「言いたいことがあるならちゃんと言いなさい」と怒られることになる。頑張れ。

 

いやはやどこから話すべきか…少しだけ悩んだ彼は、静かに語り始める。

 

「────そうだな、まずは"母"の話をするべきだろう」

 

円卓の奥、誰も来ることのない部屋で、彼は決して長くもない話をする。

これは二人だけの秘め事。いつかブライヴたちに明かすことになるとしても、今ではない。本当ならば、話してしまっても構わないと、彼は思っている。

けれどもう少しだけ、このままでいたかった。

 

揺らぐ炎だけが、パチリと微笑みながら全てを聞いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"祝福"を通して元の場所へ戻る二人。

 

ゴドリックを打倒した広場、その中央に姿を現した二人は、玉座のある棟の方面にブライヴとアレキサンダーがいることを確認する。

休みながら待っていてくれていいと言ったのに…というメリディアンの考えは、聞き覚えのある別の声によって掻き消された。

 

 

「このナメクジ野郎を庇おうってか!ぁあ!?」

「貴公、そうではない。だが、彼は最早死んだのだ、亡骸を踏み潰すこともあるまいて」

「こいつはな!人を散々こき使って!継ぎに継いでこのざまさ!戦士ッ!?あんたのそれはっ、他の戦士に対する侮辱じゃねぇのか!?」

「うーむ、しかしなぁ…」

「…」

 

二人と口論をしているのは門衛のゴストーク。正門を開けてくれた人物だ。

どうやらゴドリックに対して並々ならぬ怒りをもっているのは、その顔を見るまでもなく伝わってくる。

恐らく、ゴドリックの死体を(もてあぞ)ぼうとしたところを、アレキサンダーが止めたのだろう…あぁ、戦場では、たまにそういうこともあった。対してブライヴは黙り込んだままであり、静観の構えだ。彼にとって、勝手にすればいい程度の感情しかないが、あまり気持ちのいいものでもないのも確かだ。

 

その様子にメリナが少しだけ顔をしかめ、しかし動く気配はない。そのメリナは視線を隣のメリディアンに送る。ほら、思った通りメリディアンは彼らの元に向かって歩き出した。

 

「っ…おお、あんたか…あんたもこのわからずや共に言ってくれ!見ろ!こいつは俺の左腕も"継ぎ"に使いやがった!…こんなことされて、散々俺を(おとし)めておいてッ、俺に何もするなってか!?俺はあんたらみてぇな力もなんもなく、ここで耐え続けたんだッ!やっと自由になったんだ!怒りをぶつけるのがそんなに悪いことか!?ええッ!?」

 

彼はこれ見よがしに、失われた左腕をメリディアンの前に突き出した。

悲願だったのだろう、しかし貯めこんだ怒りをぶつけようとすれば止められる、よりによってそのゴドリックを倒した者たちに。

 

ゴストークは納得がいかなかった。

 

何故こいつらは良くて、俺はダメなのか。この醜いクソジジイを(なぶ)ることの何が悪いのか。こいつのやってきたことを知った上で言ってるのか。

罵倒(ばとう)はいくらでも口から飛び出す。

明らかに敵うはずのない戦士の壺や半狼、褪せ人相手だろうが怯まない、冷静ではないのだ。

 

…しかし彼もまた死体を漁って甘い汁を吸っていた戦場漁り。

メリディアンらが正門ではなく、彼が勧めた裏口から行ったのならば罠に嵌めて殺して装備を奪う気満々でもあった。

正門を強行突破したことによって運よく誰もその事実を知ることはなくなったが。半狼であるブライヴは死臭の濃さからなんとなく勘づいてはいたりする。

 

だからこそブライヴは静観。

どちらも堕ちた人間、興味など持てるはずもない。ましてやメリディアンのような、真っ直ぐな男を知っているならば。

だからメリディアンが戻ったら放り投げる気だった。ひでぇやつである。そのメリディアンは、自分から突っ込んできたわけだが。

 

「ゴストーク、私は元々王都にいた騎士だ。怒りはわかる、だが、私も風化し尽くしたとはいえ、その行為を認められる人間ではない。…だから、私にいい提案がある」

「…………提案…?」

 

メリディアンの素性を聞いて、少しだけ冷静になったゴストークは、今の現状が命の危機だということを思い出した。種族の垣根とかそういうのぶっ飛ばした集団である、よく考えたらヤバイ!

思い出したように冷や汗を流したゴストークは努めて冷静に彼の言葉を聞き返した。

 

…一体、何を言い出すつもりか。

お前をここで殺すことだよぉ!!!とか言われるんじゃないかと身構えるも、その提案はなんと予想外のこと。

 

「死体を嬲るのはやめてくれ、その代わり彼の"悪名"をこれからの旅路で広げて来ようじゃないか!」

「…!…そいつはいい!やってくれ!こいつの"醜態(しゅうたい)"を!」

「…?」

 

あれ?なんか二人で言っているニュアンス違うな…メリナとブライヴはメリディアンの話し方から気が付く。アレキサンダーは別の意味で?マークを浮かべた。メリディアンらしくないやり方だなーって。

 

そう!メリディアンは!ゴドリックがデミゴッド最弱と蔑まされながらも喰らいつかんとした姿に感銘を受けていた!

もちろん、彼の行いが許されざることだったことは理解している。それでも"戦士"には敬意を、幼少から染み付いた心得は忘れられない。

 

 

「あぁ!任せろ!ゴドリックの悪名(勇名)を!」

 

 

この場が収まるならもういいやそれで。

 

意図したすれ違いをメリディアンが起こしている…のかなぁ?なんなら悪行含めて勇名(ゆうめい)と思ってるかも…面倒になったブライヴはもうその後の彼らの盛り上がりを無視した。結局ずっと黙ったままである。

 

 

 

────その後ゴドリックの亡骸はメリディアンによって運ばれ、ストームヴィル城の裏手、崩れた"イリス教会"よりも先にある高い丘の無縁墓地へと埋葬される。狭間の地の外周、外界の海の方を向いたそこをメリディアンが選んだ理由はわからない、誰もこの時聞くことはなかったからだ。

 

高く、外の海を見下ろすそこは、やってくる船を見つけるのには丁度いい場所だ。それこそ灯台のようなものが似合う場所だろう。

いつか戻る"誰か"をいち早く見つけることが出来るかもしれないここが、ゴドリックには良いと思ったのだ。彼は後にそう語った。

 

 

 

…ちなみにアレキサンダーがゴストークの所業を止めたのは、ゴドリックを自身の内側に取り込もうとしていたからなので、実際のところ色々とすれ違っていたのである。今回は、メリディアンが止めたので取り込むのは失地騎士の死体だけとなった。

 

価値観の違いとはいと難し。

 

壺人のことをあまり知らなかったメリディアンはうんうんと頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









本日は二話目の投稿なのでご注意を!

さぁいよいよDLCです。でも明日早いから触りしか出来ないです!Shit!
感想等お待ちしておりますが、DLCの話は一切しないようにお願いします!こんな作品見てる人なんてほとんどいないでしょうが、念の為お気をつけください。

あと、一応明日もちゃんと投稿するつもりです…多分…


■メリディアン
かつての黄金の一族の在り様を知っているからこそ、所業がどうあれ素直に共感が出来た。良いも悪いも、覚えていなくとも見てきたはずなのだ。

覚えている限りではあるが、だいたいはメリナと共有した。


■メリナ
自身のことを含めて、彼の推測交じりではあるが大事なことを知ったが、それで思い出せたわけでもなく、目的は変わらない。麓までは共に歩むだけ。


■ブライヴ
今回セリフなし。メリディアンにはある程度気を許しているので喋る方だが、それ以外はこんなものかも。


■アレキサンダー
ゴストークが嬲ろうとするのを止めた後にしれっと壺に入れるつもりだった。悪意はないのである。


■ギデオン
メリディアン、その名を知っているが、彼もまた多くは識るわけではない。
だからこそ識りたいのだ。


■ゴストーク
なんかいい感じの関係のまま別れた。


■ゴドリック
黄金樹の麓に戻れずとも、"誰か"を迎え入れることは出来るかもしれない。
それはまだまだ先の話。





■二本指
古き褪せ人よ、仲間達を集いて、エルデの王となれ。





-二本指の伝承-

指は声を持たず、だが雄弁であった
指は執拗に(うごめ)き、空に神秘を(つづ)った
そして我らは言葉を得た。信仰の言葉を


-友なる壺-

人の血肉を、その生の源としながらも
壺たちは皆善良である。あるいはそれこそが
彼らが作られた理由であったろうか


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