【コミカライズ】探索者イリアスは人見知り   作:差六

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第二十三話「うるせー知らねーの精神」

 もそもそと口を動かしていたオウルが、眉間に皺を寄せて呟いた。

 

「なんかこれ、しょっぱくねぇか」

「……うん、舌がビリビリする」

「つーかこれ、なんか量多くねぇか」

「……うん、また三人前作っちゃった」

「まあ、残ったら夜に回せばいいだろ」

 

 アリスがこの家を去ってから三日目。未だに僕は元に戻った生活に慣れていなかった。何をするにも三人前用意してしまい、そのたびにオウルになんとかしてもらう有様。アリスがもう終わりでいいと言って出て行ったのだから、僕も早く切り替えるべき。分かっているのに女々しい自分にため息が漏れた。 

 

「今日の配達、俺が行くか?」

「ううん、行く。平気、大丈夫」

 

 人と会うのはいつも通り不安だけれど、こうして家でうだうだアリスのことを考えているよりもずっといいはず。オウルの気遣いに首を振り、今日の配達物を持ってとぼとぼと玄関の扉を開く。お使いはちゃんと頑張ろう。

 

「思ったより落ち込んでんな。…………あー、クソ。やっぱ、目ぇ離した俺の責任だよなぁ」

 

 

 

「今日もありがとうね。おや、アリスちゃんはどうしたんだい?」

 

「おうおうよく来た坊主! ん? 嬢ちゃんは今日一緒じゃねぇのか?」

 

「助かったよ、そこに置いといてくれ。これは駄賃だよって、あれ、あの子は?」

 

アリスがいないことに違和感があるのは僕だけじゃなくて、配達先の人も一緒らしい。どこに行ってもアリスのことを聞かれる。そしてそれは、迷宮協会に行っても同じだった

 

「珍しいですね、今日はお一人ですか?」

「……エリーさんも、同じこと聞くんだ」

「ここ最近はずっと、アリスさんと仲良くしてるのを見ていましたから」

 

 こういう返答も同じ。そして僕が返すのも似たようなものだった。

 

「アリスはもう、三日前から家にいません」

「……三日前。まさか、ゴルゴンに」

「あっううん、そうじゃなくて、自分のお家に帰ったんです」

「記憶が無事戻った、ということですか。私も安心しました」

 

 浮かびかけた微笑は、僕の様子を見て怪訝そうな、心配そうなまなざしに変わる。エリーさんはその表情のまま、僕の顔を見つめながら首を傾げた。

 

「違うのでしょうか?」

「ちょっと複雑で、説明が難しくて」

「よろしければお話ください。話すだけで楽になることもあります」

「でも協会の人達、ゴルゴンの後片付けでずっとバタバタしてますし」

「私は今日も暇です。さる方から書類を受け取るために待機しろ、と上長に言われていますが、恐らくしばらくは来ませんので」

 

 エリーさんは今日も時間があるらしい。だったらお言葉に甘えた方がいいのかもしれない。何をすればいいのか、何をしたいのか、何をしちゃいけないのか。大切なことが全部見当たらない。今の僕には分からないことが多すぎる。

 

 ぽつぽつとアリスの事情、記憶喪失じゃなかったことや偉い人だったことを説明していると、片目を閉じたエリーさんが緩やかに口を挟んだ。

 

「想像よりも込み入った話のようですね。イルくん、この後何か予定ありますか?」

「えっううん、今日はずっと暇です」

「でしたら、私とデートをしましょう」

「……でーと?」

 

 

 

 ガラス作りの照明で柔らかく照らされる店内には、静かだけど寂しくない、優しい雰囲気で満ちている。木製の机や椅子、その他の調度品はどれも実用性と気品を兼ね備えていて、選んだ人の確かなセンスを感じさせる。それにしてもさっきからする、不思議と落ち着くこの香りはなんだろう。

 

 物珍しさにきょろきょろと見まわす僕を、エリーさんは和やかに眺めていた。

 

「喫茶店は初めてですか?」

「はい。オウルはこういうところ苦手だし僕も、アリスも知らないところに入るの、勇気が必要で」

「それでいいと思います。この街にはよくない店も多くありますから、子供だけでは危ない時もあるでしょう」

 

 よくないお店。ぼったくりとかそういうのかな。僕じゃ穏やかに切り抜けることなんて出来ないだろうから、エリーさんの言う通りにしておこう。しばらくそういう気分にはならないだろうし。

 

 大人として見栄を張らせてください、と手渡されたメニューを眺めていると、見慣れない言葉が目に入った。

 

「コーヒー?」

「三層で採れる豆を使った大人向けの飲み物です。お茶よりも苦いですが、独特なコクと旨味があるらしいです」

「……大人向け」

「ちなみに砂糖やミルクで苦みの調整も出来ますよ」

「それじゃあ、試しに飲んでみてもいいですか?」

「もちろんです」

 

 エリーさんが厳かに頷き、高らかに指を鳴らす。すると赤毛のおじさんが苦笑いしながら歩いて来た。

 

「呼び鈴あるからそれで呼んでよ……」

「マスター、いつもの二つ」

 

 ツッコミを無視されたにもかかわらずおじさん、マスターさんは気を悪くした様子を見せなかった。むしろ僕にごゆっくり、なんて優しく言葉を残すくらい柔らかい雰囲気のまま。ほとんど見たことがないタイプの人だから、なんだか新鮮で不思議な感じがする。

 

 僕がマスターさんの後ろを追っている間、エリーさんは店内を見まわしていた。お客さんがまったくいないことを満足そうに確認し、僕と目が合うと微かに笑みを浮かべる。迷宮協会だとあんまり見ない表情。なんとなくマスターさんと似た雰囲気を感じる。

 

「見ての通り、ここはまったく流行っていません。私たちを除くとお客様は皆無です」

「聞こえてるよー?」

「なので、どのようなお話をされても大丈夫です。先ほどの続きを聞かせてください」

 

 またしてもガン無視だった。こんなに失礼なことしてもいいのかな。不安になってマスターさんを見ると、気にしなくてもいいよ、と言うように緩く手を振り返してくれた。いい人だった。

 

 こうして二人のいい人、エリーさんとマスターさんの好意に甘えて、僕はまた一から説明を始めた。アリスの記憶のこと、嘘のこと、三日前に別れた時の会話。ただでさえ話すのが苦手なのに、『竜骸』や『聖女』のことを誤魔化しながらだから、我ながらつっかえつっかえだった。それでもエリーさんは最後まで辛抱強く聞いてくれた。

 

「…………なるほど」

「色々全部、分からなくなっちゃって」

 

 中でも特に、アリスの気持ちが。アリスは僕とオウルと過ごす毎日を、とても楽しんでいたと思う。ずっと続けたいという気持ちも、きっと本心だった。けれどあの日、アリスは夢は終わるもの、だからもういいと言っていて。先生の言葉がそれが本当だと示していて。信じるものが、信じたいものが二つあって、それぞれ正反対の方向を向いているから、もう何も分からない。

 

「イルくんは、どうしたいんですか?」

「……アリスと、話がしたいです。何も、何も分かってないから、まずはちゃんと」

「でしたら、アリスさんのところへ向かえば」

「だけど僕が知ってるよりも色んな事情が、人が関わっていそうで。何も考えないで動くとまたたくさんの人に、オウルにも迷惑をかけてしまいそうで。それにアリスも、もう終わりでいいって言ってたし」

「……ふむ」

 

 人の社会は複雑怪奇で曖昧で、僕には分からない都合によって動いている。思いのままに行動して世界がどうなるか。情けない話だけど、街に出てきて半年以上経ってなお、僕は未だに想像も出来ていない。

 

「私は子供の頃からお話が、特に英雄譚が好きで、今でも休日によく読んでいます」

 

 唐突に趣味を打ち明けられた。とても似合うなとは感じたけれど、一体それがどうしたんだろう。今関係ある話かな。俯いていた首が自然と斜めになる。

 

「一番のお気に入り、『勇者の降誕』から今のイルくんに贈るべき、悩みを一撃で粉砕する勇者のセリフを紹介しましょう」

 

 そんな言葉があるんだ。自信に満ちたエリーさんの面持ちに、僕も自然と期待が溢れる。けれどもそこから飛び出して来た言葉に、僕はまず耳を疑った。

 

「うるせー知らねー」

「えっ」

「うるせー知らねー、です」

「え、あの、き、聞こえてはいます」

 

 疑ったけど真実だった。戸惑いを隠せない僕へ、畳みかけるようエリーさんは言葉を続ける。

 

「イルくんの言う通り、アリスさんは複雑な状況にあるかもしれません。それでもイルくんは難しく考えすぎです」

「でも」

「大抵のことは適当にやっても、途中事故や大問題が起きても、最終的にはなんとなく形になるものですよ」

 

 静かだけど反論を許す余地のない、経験から来る確信に満ちた口調。僕の考えとは反対のはずなのに、なんだか納得せざるを得ない妙な説得力。不思議なそれに翻弄されていると、エリーさんがまたしても僕をびっくりさせることを言い出した。

 

「例えば、イルくんは『竜骸』様をご存知ですか?」

「えっ!? あ、は、はい」

「ご安心ください。巷では名前を呼ぶと攫いに来るなんて言われていますが、あれは子供を叱りつけるための作り話です。本物の『竜骸』様は、子供にはまず手を出しません」

 

 元々目の前にいますとは言えない。というかそんな話作られてたんだ。童話の怪物みたいな扱いでちょっと鼻が高くなる。このまま悪評でも何でも積み重ねていけば、いつかは大陸中に『竜骸』の名は広まるかも。そうしたらきっと、じゃない、エリーさんの話をちゃんと聞かないと。

 

「さて、その『竜骸』様ですが、半年ほど前にとあるギルドを半壊、現状を見れば事実上崩壊させました」

「『ブラウンウィード』、ですよね」

「はい。百年以上もの間、一層『森』を取り仕切っていた一級ギルドです」

 

 僕のやらかし第一号だ。思い出して気分が重くなる。

 

「彼らはかつて再編後の迷宮内調査、採取並びに討伐、市場との交渉や折衝など、一層での活動を一手に引き受けていました」

「……だから、その人達が『竜骸』のせいで働けなくなって、大変なことになっちゃって」

「そうですね。一層からの採取品が突然全て途絶え、当時街は大混乱に陥りました。協会で暴れ出す商人の方もいましたね」

 

 現場にいたから実際に見た。泣きわめく、地面を転がり回る大人の人を見たのはあれが初めてだったと思う。

 

「ですが、結局はそれも一瞬のことです。一週間もすると、いつも通り市場は動き始めました」

「……そうだったんですか?」

「あえて乱暴な言い方をすれば、たかがギルドが一つ無くなっただけですから。一層で活動出来る探索者は必要以上に残っていました」

 

 あの直後から僕はオウルと暮らし始めたから、それに慣れるのに必死で街のことなんて気に出来なかった。だからてっきり、あの混乱はしばらく続いたものだとばかり。なんとなく安心してしまった僕へ、エリーさんは『ブラウンウィード』の話を続ける。

 

「加えて、確かに『ブラウンウィード』は人々の生活に貢献していましたが、同時に多くの問題も抱えていました」

「問題?」

「端的に言えば癒着と圧力です。一層は建材や薬草、果実に砂糖など市民の生活に密接した採取品が中心であり、その供給を担う『ブラウンウィード』は自然と強大な権力を握るようになっていたそうです。探索者や商会、恥ずかしい話ですが協会幹部ですら、彼らに賄賂を贈っていた形跡が残っています。また反対に、尻尾を振らない方たちには多様な方面から嫌がらせをしていたことも、後ほど明らかになりました」

 

 もっとも、それが崩壊の原因になった訳ですが。皮肉気にそう言い捨てたエリーさんは、今度は少し口調を明るくして言葉を繋ぐ。

 

「それらが全て、あの時組織ごと粉砕されました。ある意味では、一時の混乱と引き換えに健全さを取り戻したとも言えます。それでは、ここまでを統括して」

 

 どこか誇らしげに語り終え、締めくくろうとしたエリーさんが突然言い淀む。

 

「エリーさん?」

「……私はいったい、何を言いたかったのでしょうか?」

「え、エリーさん?」

「冗談です」

 

 冗談を挟むタイミングが独特だった。笑っていいのか、そもそも笑えるところなのか分からない。エリーさんは時々こんな感じだ。多分これが大人の冗談ってもので、僕にはまだ理解出来ていないだけと思う。試しに今度、オウルにも聞いてもらおう。

 

「私の知る限り『竜骸』様は最強の探索者であり、個人としては最高の影響力を持つ方です。単身で一級ギルドを相手に出来る、まして滅ぼせるなど、世界中を探してもあの方だけでしょう」

「はい」

「そして『竜骸』様はそれからも今に至るまで、デルファに蔓延る多くの物事を破壊してきました」

「……はい」

「しかし、それでもこの街は壊れていません。変わりつつ、補いつつ、誤魔化しつつ、『ブラウンウィード』の時と同様、世界は今日も無事に回り続けています」

 

 エリーさんの言う通り、僕は色んな人や物を粉砕してきた。そしてエリーさんが続けた通り、デルファはそれを乗り越え今日も平和を守り続けている。少しずつ、僕の中で何かがほどけてきた気がする。

 

「だからイルくんも、何をしても大丈夫です。一人の気持ちで起きる、起こせる問題なんて些細なもの。イルくんくらいの年なら周りの声なんて気にせず、やりたいことをやるべきです」

「それで、さっき言ってた?」

「はい。うるせー知らねーです」

 

 似合わない軽薄な言葉とともに、エリーさんは重々しく頷いた。それから当然のような顔で、へんてこな提案をする。

 

「早速練習してみましょう」

「えっ?」

「んんっ。突然訪ねて、アリスさんの家に迷惑がかかるかもよー?」

「……うるせー知らねー?」

「その調子です。よそのお家に変なことすると、オウルさんも大変かもなー?」

「う、うるせー知らねー」

「いいですね、どんどん行きましょう。アリスさんだって、今は話したくないかもねー?」

「うるせー! 知らねー!」

「ばっちりです。完璧にマスターしましたね」

 

 ぱちぱちとエリーさんが軽い拍手をする。乗せられた、あっさり流されてると理性は言っているのに、魂はうるせーそんなこと知るかこのやろーと叫びだしている。まるで最初から心の中にあったみたいにしっくりきて、やる気と元気が満ち満ちて来た!

 

「エリーさん!」

「はい」

「なんか、なんかこう、燃え上がって来ました!!」

「そのようですね。想像以上の効果に、正直私も困惑しています」

 

 何の根拠も無いけれど、なんだかなんでもいける気がする! 衝動のまま立ち上がる僕を目の当たりにして、トレイ片手にやって来たマスターさんが空いた手で頬をかいていた。

 

「コーヒー持って来たけど、その、大丈夫?」

「大丈夫です、いただきます!」

「あっそんな一気に飲むと」

「苦いです!」

 

 口の中は苦みでいっぱい。コクとか旨味とかまったく感じない。これが大人の飲み物。子供だから何がいいのかさっぱり分からない。それでもちゃんとお礼は告げた。

 

「ごちそうさまでした! 苦い以外、味全然よく分かんないです!!」

「慣れが必要な飲み物だからね。初めてなら、最初から角砂糖とか入れて来た方がよかったかな」

「私はノンシュガーで構いません」

「いつも三つ以上は入れるでしょ。何急に見栄張ってるの」

 

 大人なエリーさんでも角砂糖が三つ必要。それだけしても飲むってことは、味が分かればもの凄く美味しいのかもしれない。一気飲みじゃなくて、我慢してもっと味わえばよかったかな。勢いと好奇心のまま、マスターさんに聞いてみる。

 

「じゃあまた今度、もう一回試しに来てもいいですか?」

「いつでもおいで。エリーちゃんのお友達なら大歓迎だよ」

「ありがとうございます! エリーさんも、ありがとうございました! 帰ってオウルに話してみます!!」

「言い忘れていましたが、それがいいでしょう。うるせー知らねーをする前に、まずは頼りになる人へ相談してください」

「今日みたいにですね、分かりました! いってきます!!」

「いってらっしゃい」

 

 そっくりな手の振り方で見送ってくれる親切な二人。その優しさに勇気をもらい、ぶんぶんと手を振り返しながら僕は駆け出した。

 

「イリアス君、聞いてたよりずっと面白くていい子だね」

「ふふん」

「それに内容はともかく、あのエリーちゃんがあんな親身に相談を聞くなんて。大人になったね、お父さん感動したよ」

「当たり前。私はイルくんにとって親切で頼りになる、知的でクールなお姉さんなんだから」

「……いやあれじゃ精々、たまーに頼れることもある、超イロモノ変人系お姉さんじゃない?」

「えっ」

 

 

 

 玄関の扉を壊しそうな勢いで開き、居間で気だるげに過ごすオウルへ全力で声をかける。

 

「オウルオウル!」

「帰って来たか。あー、イリアス、アリスのことは俺が」

「ごめんなさい!」

「あん?」

 

 そしてそのまま頭を下げた。急な謝罪で困惑しているだろうオウルへ、もっと混乱する言葉をさらに叩きつける。

 

「これから、今から凄く、すっごく迷惑かけると思うから! うるせー知らねーってするから、先に謝っとく! ごめんなさい!!」

「……お前、それは」

 

 驚きを漏らしながらオウルが立ち上がり、僕の前まで歩いてくる。そのままいつものように僕の頭に手を乗せ撫で始める。がしがしと乱雑な、それでいて優しさを感じる手つきもいつも通りだった。

 

「いいぜ、いくらでも来い」

 

 思わず顔を上げるとここ三日間見なかった、オウルらしいワイルドな笑みがそこにあった。たどたどしく僕が僕の言葉の意味を説明し始めても、それは変わらない。むしろますます深くなる。

 

「えっとね、凄いっていうのは本当に凄くて。もしかしたら、街から出てかなきゃいけなくなるかも」

「はっ舐めんなクソガキ。こちとら屋根の無い生活の方が長いんだよ。自分の心配しとけ」

「先生に教えてもらったから、僕も大丈夫!」

「だろうな。晩飯、三人分でいいか?」

「もうちょっと作っておいて、きっとたくさん食べるから!」

「そういやそうだったな」

 

 材料残ってたっけな、と斜めを見上げるオウルは、迷惑をかけられることなんて欠片も気にしてなさそう。もし本当に街を出ることになっても、この態度は絶対に変わらない。そう断言出来るくらい。オウルの優しさが嬉しくて誇らしくて、もう一度家から飛び出す前に、思ったことをそのまま告げた。

 

「あのねあのねっ」

「おう」

「オウルありがとう、大好き!」

「……あのな、そういうのは惚れた女に取っとけ」

「じゃあいってきます!」

「って、もういねぇ。速ぇなおい」

 

 

 

「にしても、うるせー知らねー、か。随分懐かしいもん聞いたな」




※ この時点でアリスの居場所は分かっていません。
次回「ブレーキ壊れかけ」です。
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