カァッ!
「あ、暑すぎる、なんで部室が外にあるんだよ
しかも屋上なんてわざわざお天道様に近ずく必要ないじゃん何時でも見守ってくれるよ太陽は」
「仕方ないだろう同好会故室内は借りれないんだ
皆で語れば暑さも忘れる!いざ!心頭滅却!」
何言ってんのこの時代錯誤三つ編み会長は
心頭滅却て黙っとるやんけ
そう言って俺たちはできるだけ影のあるところで胡座をかく
「でも他の同好会は室内ですよね?確かぁ果樹園研究同好会とか」
おい屋外でやるべきだろうが
室内で栽培でもしてんのか
てか何その同好会、園芸部でいいじゃねぇか
「あーもう!閑話休題だ!今は活動しよう!今日のテーマは幽霊ビルの秘密正直幽霊なんざ信じてないが都市伝説とならば話は別だ!」
「幽霊ビルってあの〇〇町にある壊す予定のビルですよね?」
「そのとおりローカル都市伝説にしてはここら辺の地域で有名になりすぎている!ということで今夜は皆で探検を行う!」
「わぁー!すごーい!夜に出歩くなんて楽しそう!」
「あのー」
「なんだ赤崎、さては怖いのかァ!?」
「いやうるさ、違うんすよこの幽霊ビルについてなんすけど結構やばい話多くて、なんでも俺たちみたいに入ってった人達が朝になると気絶して発見されるそうなんです。」
「なにぃ!?それは本当か!?ならば尚更我々でことの真相を暴かねばならないな!」
やばい火に油を注いでしまった
行きたくないなぁ怖い物って怖いから怖いんですよ?
「よし決定だな今夜の21時に最寄りの駅で集合だ!」
決まってしまったしょうがない遅刻の贖罪としてついて行きますか
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着替える為に家に帰る
麻倉と一緒に帰っていたが途中の交差点で別れた
(また後でね陽君!遅刻しちゃダメだよ!)
麻倉の頼みとならば約束を守らねばならないな
アパートの階段をのぼり向かって右側の角部屋の鍵を開け入る
「たでーま」
「あ、おかえり陽」
一人の女性がキッチンで料理を作っている
今日はチャーハンか
ってことはおばさんは夜勤ってことね
「陽、私いまから夜勤だからこれ食べてね冷蔵庫にサラダとイチゴもあるから、シーザードレッシングも使い切っちゃって」
「分かった、おばさんも気をつけてね」
「夏休みだからって夜更かししちゃダメよ」
「分かってるって、ほら時間過ぎてるよ」
「あぁ急がなきゃ!えーとえーとお皿洗ったら布巾の上に置いておいて!ちゃんと鍵閉めて!行ってきます!」
「うぃ〜」
そう言って叔母を見送った後、自身の部屋に向かう
俺に親と呼べる親はいない
顔も声も聞いたことがない
なんでも自分が産まれてまもなく父親は交通事故
母親は持病で亡くなったそうだ
別に悲しくなんかない寂しくなんかない
本当の親から受ける愛情は全て叔母から貰った
今の親は叔母だ……
「うんま、何だこのチャーハン」
俺は着替え晩御飯にありついている
相変わらず叔母は料理が上手い
なんて思いながらチャーハンを平らげ苺を頬張る
苺は俺の大好物だ
皿を洗い叔母に言われた通り布巾に置いておく
なんてことをしてたら現在20時になろうとしている
ウチは駅から遠いからもう少ししたら出なきゃ遅刻するので準備をする
バッグにスマホ、財布、懐中電灯を入れ
夜は少し冷えそうだからシャツを1枚羽織り
靴を履き家を出る
徒歩はキツイので自転車で向かうとする
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下校で麻倉と別れた交差点で本人に会う
白のロングワンピースとロングデニムにサンダル
なんともまぁ夏らしい服だ
俺の服は白無地のシャツにデニム……
ペアルックじゃん!ウフフ
なんてことを考えていたらあっという間に駅に着く
幸せな時間はすぐ去るものだな
「うむ!時間通りだな偉いぞ赤崎!」
「お褒めに預かり光栄です、てか会長の服っていつも思うんすけど結構イケイケですよね」
黒のインナーにクロップドトップに真っ白なダメージの入ったスキニーなんてギャップ凄すぎる
そんでそんなイケイケなのに仁王立ちで腕組まないの
改札に向かい隣町まで電車で移動する
そこからは徒歩で3人で他愛のない会話で時間が過ぎてゆく
そんな時間もあっという間に過ぎ
例の幽霊ビルに着く
「結構雰囲気があるな……」
照明はなんかは当然のこと無く有るのは頼りのない懐中電灯の光だけ
「ここから入れるな、よし二手に分かれて探索と洒落こもう私と麻倉結芽ちゃんは1階を赤崎は2階3階4階5階を頼む」
ほぼ全部じゃねぇか
幽霊信じないんじゃなくて単に怖いだけじゃん
ここで逆らってもきっとあの手この手で周らせるつもりだろうからさっさと階段に向かう
「気をつけてね陽君」
「うん、麻倉も」
そう言って俺たちは分かれたこれが本当に最後の別れとも知らずに
扉出てきませんでした
登場人物分かりづらいと思うので次の話あたりで紹介します