ブレイヴストーリー   作:watomal

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第3話

 

 

「なんだなんも無いじゃん」

2階の探索を済ませ今は3階に向かっている

2階には誰かが使ったデスクや椅子が乱雑に置かれ3階にはタバコの吸殻や空き缶がそこらじゅうに捨てられている、きっとヤンキーとかが捨てたのだろう

 

「にしても暗いだけあって結構雰囲気あるな、何かしら出てきそう」

人気の無いビルを1人で歩くには割と勇気がいる

まぁオバケなんて信じてないけカツーン

「ヒィ!」

俺の後ろの方でなにか音がした

振り向いたらなにかが居るんじゃないだろうか

そんな事が脳裏をよぎる

「大丈夫大丈夫オバケなんか居ないさ!お化けなんてなーいさ!お化けなんてうっそさ!」

歌に合わせ勢いよく振り返る

「きゃあ!」「ヒィ!」

「うわぁぁぁ!ああ、あ、あら?あ、麻倉?それに会長?」

「きゅきききゅきゅに急に振り向むむむくな!びびびびびつくりするだろうがぁ赤崎ぃぃぃぃぃ!」

「こっちのセリフっすよ!居るなら居るで声掛けなさいよ!」

正直チビりそうだった

てか、この人俺以上にビビってる

 

「あいたたごめんね陽君、急に声掛けちゃってびっくりしちゃったね」

どうやら麻倉は俺の悲鳴で驚いて尻もちを着いてしまったようだ

「こっちこそごめん大きい声出してほら捕まって」

俺は手を差し伸べ麻倉の手を引っ張る

 

「しかし流石は幽霊ビル雰囲気があるな、なんというか冷たいようなそこに誰かがいるような見られているような……」

なんでこの人(会長)はいちいち怖いこと言うのよ

しかしそれは俺も感じている何かそこに居るような感覚

「さっさと4階まで行って早く引きあげましょうよ」

「うむ、そうだな麻倉結芽ちゃん行けそうか?無理なら先に帰ってもいいぞ」

「大丈夫ですよ会長さん!私こう見えても頑丈なんです!」

「無理しなくていいんだぞ麻倉」

「大丈夫だってば!ほら早く行こ!」

そう言って俺たちは4階に向かう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふむ4階もさして2階と3階と変わらんな」

「ですね〜」

4階の階段を登りきって奥にあるいちばん広い部屋まで辿り着いたがそこには同様に古いデスクや椅子、空き缶やタバコの吸殻が落ちてあった

「さぁ満足しましたか会長?とっとと帰りましょう」

「うーむそうだな長居は無用だ帰るとしよう」

「帰りにアイス食べたーい!」

「お、麻倉結芽ちゃん!いい提案だな!私はチョコモナカジャンボが食べたいぞ!」

「はいはい、早く食べたきゃさっさと出ましょーね」

普段と変わりない会話をしているが嫌な予感がする

少しばかり急ぎ足で階段に向かう

「……」

「どうした赤崎」

「会長……俺たちドア閉めましたっけ」

「い、いや私は閉めてはいない麻倉結芽ちゃんは?」

「わ、私も閉めてません」

嫌な予感的中だ俺は2人の腕を掴み引っ張って階段へ向かう

 

「うわ!ちょ!待て赤崎!」

「よ、陽君どうしたの!?」

「ごめん!2人とも今は走ってくれ!」

2人を引っ張りながら走ると同時に何かが後ろから追ってくる

そして何かに追いつかれて目の前に立ちはだかる

キシャルルルルハァー

「ゆ、幽霊だ……」「ホントにいるなんて……」

「な、なんなんだお前は……」

幽霊?魔女の影の様な化け物が黒煙を纏いながら長い爪を立てている

膝が笑い足がすくんで動かない

会長は腰を抜かし床に座り込んでおり

麻倉は気絶し俺にもたれかかっている

今この状況では逃げられないどうればいいんだ

そんなことを考えているつかの間

化け物は姿を消した

「はっ!ど、どこだどこに行きやがった!」

首を振り回し探すが見当たらない

すると麻倉がいる方から冷気を感じる

麻倉の頭に手をかざし何かをしている化け物がいる

「やめろ!」

俺は化け物に手を振りつける

化け物には当たらず煙を殴っているかのようにすり抜ける

 

キシャシャシャシャ

笑ってやがるこの状況を

遊ばれてるんだ俺たちは

やっぱり予感がした時に帰っていれば

「くそ!ごめん麻倉!会長!守ってやれなかった!ごめん」

無力な自分に反吐が出る

それにつられ涙が止まらない

 

キシャシャシャシャ

無力な俺をあざ嗤いながら化け物の爪が俺たちに襲いかかる

 

「光弾《レイ》」

 

ギシャー!

大きな音と共に光が化け物を打ち砕く

頭からゆっくりと消えていく化け物の後ろにはローブのようなものを着た男と白く大きな扉が佇んでいた

化け物が消えたと同時に俺の意識も……

 




やっと扉出てきたぁ
そんなわけでざっくり登場人物紹介

赤崎陽(あかさき よう):高校2年生 両親はおらず叔母とアパートで二人暮し 好物はいちご 叔母の作るチャーハン
結芽に特別な感情を持っている

麻倉結芽(あさくら ゆめ):高校2年生 陽とは高校1年生からの付き合い 両親と3人暮らし 好物は鍋物 陽と同じような感情を持っている

椎名 雛(しいな ひな):高校2年生(ダブり) 陽と結芽の先輩だった人今は同じクラスメイト 両親と弟の4人暮らし 好物はぶどう味の飴 結芽がとにかくかわいい後輩

バルバローネ:陽達に襲いかかった化け物

ローブの男:ローブの男
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