第二次侵行
大規模な魔獣達が異世界からこっちの世界に攻めてきた。
世界総人口の7割がこの戦いで死亡あるいは行方不明になっている。
始まりの英雄と呼ばれる男が現れる戦いでもあった。
それから50年の月日がたった。
物語が再び始まる。
人間と魔獣の生存戦争が再び始まる。
「こちら第六部隊、船坂、接敵、数4体、交戦を開始します。」
魔獣は4体全員四足型、大きさは大型犬くらいランクはおよそ1、2以上はおそらく無し。
射撃で一掃する。
偶然の接敵であったが、落ち着いて対処する。
四足型のうち2体は近づいてきて、残り2体は距離を持って見ている。
まず、近づいてきた2体に自身の拳銃で射撃をかました。バンと言う音が鳴り響いた。命中、1体は仕留めた。もう一体はかなり近づいてきたので、腰のホルダーからナイフを逆刃でだし、喉元を突き刺し仕留めた。死角になったところを2体突っ込んできたので、1体は蹴りで仰け反らせる。そのままもう一体にぶつけた。
距離が空いたので2対の眉間にそのまま射撃を打ち込んだ。
「こちら第六部隊、船坂、敵魔獣を一掃しました。」
報告をあげ、死骸から魔獣のコアを抜き取る。
この作業が苦痛だ。屠殺業に転職した方が儲かるんじゃないかと毎回考えてしまう。他の部隊員が追いついてきた。
「船坂さん、早すぎっすよぉ、俺らの仕事無いじゃ無いっすか。」
と南が言い出して、
「ほんと早いですね。」
と横島が言った。
「隊列を守れ。」
とだけ林隊長が言い、
「こっちのが被害少なそうなんで単騎突撃しました。」
私はそう言い返した。
そんな事を言い合ってるうちに次がきた。
「次のがきましたね。どうします?」
大型犬くらいの大きさのランク1の魔獣が10体程が奥の林からやってきた。
「南の弾幕を中身に、取り逃しを横島、船坂でとってってもらう。」
「船坂、了解」
「南、了解」
「横島、了解」
南が前衛に立ち、突撃銃で弾幕を貼った。
弾幕を逃れたのは3体、うち一体に拳銃で眉間を撃ち抜いた。
もう一体は、そのまま近づきナイフで首元を裂きとどめを刺した。
残り1体は横島が斧で一刀両断、胴を薙いだ。
戦闘自体は1分もたたない程度で終わった。
「すぐ終わりましたね。」
と口が滑ったら
「油断するな」
と林隊長に言われた。
しばらく探索しているうちに、また魔獣と遭遇した。
「今度はツノ有りランク2は確実ですね。隊長どう見ますか?」
「船坂、南は射撃で援護、前衛は俺が出る。横島は他に居ないか背後を警戒しといてくれ。」
「船坂、了解」
「南、了解」
「横島、了解」
「じゃあ開始で」
隊長の魔獣機を展開した。隊長の魔獣機は、俺たちの武器型と違い鎧型非常に消耗が激しい代わりに、性能は一級品、高機動、高火力、高防御。ランク2でも殴り負けしない性能をしている。
「幻獣機起動」
林隊長が一言言うと、ブーンと言う低い起動音とともに林隊長は駆け出した。やっぱり早い。魔獣の正面から拳を握りしめて一撃を放った。魔獣はそれで吹っ飛び、木に叩きつけられた。そこにすかさず、俺と南で銃撃を打ち込んだ。さらに林隊長が追撃でもう1発打ち込んだ。魔獣は木ごと折れた。
「隊長打ち込んだ感じコアの位置は心臓の辺りです。」
南がそういうと、隊長は貫手で心臓の辺りを貫いた。
貫いた先には魔獣のコアがあった。
「隊長、体調は大丈夫ですか?」
俺はそう聞いた。
「この程度の時間なら問題ない。」
そう隊長はぶっきらぼうに言った。
そんな感じでランク2以上との遭遇は今回の討伐ではこの一回しか会わなかった。4時間ほど周辺を回ったが結局討伐数ランク2、1体、ランク1、26体と言う結果だった。
前線基地に戻りシャワーを浴びた。
「お疲れ、今回も大活躍だったな船坂。」
と南に軽口を叩かれたが
「ありがとう、そっちも大活躍だったじゃ無いか。」
こっちも口を返した。
「いやいや実際援護ばっかで、実際の討伐数は船坂のが多いじゃん。」
「そうは言うが南の援護がなければ、ここまでの成果を、出せたかは怪しいぞ。」
シャワー室から出て食堂に向かう。
その途中で横島とあった。
「今日の林隊長かっこよかったよね。」
開口一番にそういった。
「お前はいつもそれしか言わんし、林隊長はかっこいい。」
俺は食堂に向かいながらそういった。
「わかってるじゃない。林隊長はかっこいいのよ。」
実際こいつは林隊長に惚れて防衛隊に入っている。
未だ林隊長には何も出来ていないが、
いづれこいつが犯罪紛いなことをしないか監視するのも仕事に増えるかもしてない。とか考えながら食堂に着いた。
今日のメニューはカレーだ。比較的人気ですぐにおかわりが無くなる。
大盛りでカレーをすくってサラダ、牛乳、コロッケを一緒にもらう。
席は南の右隣に座った。
飯を食っている途中で右隣に第一部隊の原田さんが隣に座った。特に話す訳でも無いが、原田さんのカレーの量がすごい。俺の3倍は盛られたカレーが2皿も有る。相変わらず大喰らいだ。
原田さんのが先に飯を食い終わり、席をたった頃、南から
「お前もなかなか食うけど、原田さんには、勝てんな。」
「おまえは、あれに勝てる人類がいると思ってるのか?」
「いやいや、船坂さんなら勝てますよ。」
と南は笑いながら言った。
「今日の戦い、林隊長久々に幻獣機起動しましたね。」
「あれな、相手もランク2だったし出て当然っちゃ当然だと思うんだよ。」
「にしてもやっぱ速いっすね。」
「ああ、めっちゃ速い、あんだけ動けるようになりたいもんだ。」
そんなこんなで飯を食いつつ雑談で盛り上がったりした。
食事をし終わり、部屋に戻る途中で林隊長とあった。
第一部隊の船坂 龍之介と話をしている様だ。
「航か、今日もなかなかだったみたいだな。林さんから聞いたぞ。」
龍之介に話しかけられた。この人は少し苦手だ。多分昔訓練の時ボコられ過ぎてから苦手意識を持っている。一応義兄では有るが、強い所以外尊敬出来ない。最近は模擬戦で2割くらいは勝てるようになってきたが、それでもまだまだボコボコのボコにされる。
「ランク1相手ですし一応六道流の免許皆伝者なんであれくらいは、」
「そういうな、お前の歳で免許皆伝まで極めてるのはいないでしょ。俺でも免許皆伝するのに15年かかったんだし、お前は9年でしょ。才能って意味じゃ俺より上でしょ。」
「龍之介さんにはまだ叶わないですし、」
「そりゃ、あれだな。俺のが先に鍛えてるからな。いずれ俺も抜き去るんじゃない?まあ、これからも修練に励みなさい。じゃあな。」
「船坂、明日の会議忘れるなよ。」
そういうと、龍之介さんと林隊長は会議室の方へ向かって言った。
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