転生したら、仮面ライダーになった件   作:森雄

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仮面ライダーVSアナザーライダー

 アナザー響鬼VSラグルドと牛千呂と屍馬Side

 

「右から周れ!」

「俺に命令するな!!」

 

 屍馬の言葉に命令された気分になった牛千呂は文句をいうが、右側からゾンビブレイカーを当てた。

 ゾンビブレイカーに施されたチェーンソー部分が回転し、アナザー響鬼の身体を削り続ける。

 

「う……がぁあ……!?」

 

 身を削られる。意味は違うが名は体を表すと言って良い状況に襲われているアナザー響鬼。

 

 牛千呂の持つゾンビブレイカーの刀身にあるデットリーポンプでテリブルチェーンの回転速度を高めていき、同時に毒の供給を行ないながら、切削と溶解するほどの「poi-zom」という毒でダメージを受け続けるアナザー響鬼だが、口から鬼幻術 鬼火に似た火炎を牛千呂へと放たれた。

 

 放たれた火炎がとても高威力なため怯む牛千呂はゾンビブレイカーを盾にして後退りする。

 

「くっ!?……この……!」

「牛千呂!」

 

 そんな牛千呂を助けるためにラグルドは音撃棒烈火の先端に炎の気を集中させた。

 

「鬼棒術 烈火弾」

 

 巨大な火の玉をアナザー響鬼に放つ事で火炎の放射を停止させるだけでなく、その場から軽く吹き飛ばした。

 吹き飛ばされたアナザー響鬼へと疾走態に変貌した屍馬がアナザー響鬼の落下地点へと先回りして後ろの二本脚で強力な蹴りを放つ。

 

 牛千呂は屍馬に移動力で負けている事が気に入らなかったのか、左手にバイクのハンドルを思わせるレイズバックルを取りだした。

 

 そのレイズバックルをデザイアドライバーの左側へと装填した。

 

SET

 

 装填すると牛千呂の左側にバイクのマフラーから火が出るエフェクトとBOOSTと描かれていた。

 装填したレイズバックルはブーストレイズバックルと呼ばれるゾンビレイズバックルと同じ大型のレイズバックルだ。

 ブーストレイズバックルを装填する際に、ボーンドゲートを閉じた状態にされていたゾンビレイズバックルのウェイキングキーを捻ってからブーストレイズバックルのハンドルレバーを回転させた。

 

DUAL ON

 

ZOMBIEBOOST READY FIGHT

 

 先程まで何も装備されていなかった下半身に赤い装甲で構成された脚部にバイクのマフラーを思わせる装備が装着された。

 

 両脚のマフラーから火が噴出して、疾走態と一時的にだが、疾走態と同等の一時加速を行ない、アナザー響鬼に近づいてゾンビブレイカーで大地に押し付けた後、デットリーポンプを脚で刃先まで上げた。

 刃元にまで自動的に戻ってきた事で、必殺技の準備がされた。

 

POISON CHARGE

 

 ゾンビブレイカーの柄部分にあるトリガーを押して必殺技を発動した。

 

TACTICAL BREAK

 

 刃に紫色のオーラを滾らせた斬撃が周るチェーンソーで一閃し、ブーストのマフラーで加速させた足蹴りで上げたアナザー響鬼に下からゾンビブレイカーを当てた。

 ゾンビブレイカーの必殺技が自由落下中のアナザー響鬼は猛毒と切削のダメージに襲われる。

 十分にダメージを与えたと判断した牛千呂はラグルドの方へとゾンビブレイカーで投げ飛ばした。

 

 投げ飛ばされたアナザー響鬼の腹部へと、ラグルドがベルトのバックル部分に装着されている音撃鼓 火炎鼓を埋め込んだ。

 

 すると、片手で収まる程度の音撃鼓がアナザー響鬼と同等の大きさへと巨大化した。

 

「音撃打 猛火怒濤」

 

 音撃棒を大きく振り上げて左右興戸に強い音撃を叩き込み続けると最後に両手で音撃鼓に叩き付けた。

 

 すると音撃鼓から放たれた清めの音がアナザー響きに注がれていき、最後の一撃がアナザー響鬼に注がれた事で、紫電と火花に包まれて爆発した。

 

 爆発すると、そこから黒い禍々しいウォッチが現れ、ひび割れて砕け散った。

 爆発して起きた煙が晴れると、そこには翠色の長髪の男大鬼が倒れていた。

 

「ぅ……ぁあ……」

 

 翠色の男大鬼は気を失っているようで、息はしてはいるがピクリとも動くことはなかった。

 屍馬は男大鬼に近づいて動脈を図った。

 

「生きてるな」

 

 そう言って疾走態になった屍馬が馬の部分に男大鬼を乗せた。

 

「オーマ様もアナザーライダーを相手されているから、俺達は大鬼の救助を続けるぞ」

「あぁ」

「はい」

 

 ラグルドの指示に従って、屍馬は疾走態で、牛千呂はブーストライカーに搭乗し、ラグルドは召喚した雷爪豹族に乗って避難誘導を任せたゴブエモン達の元へと向かって行った。

 

 ────────────────────────

 

 アナザービルドVS俺と滅と迅Side

 

 ラグルド達がアナザー響鬼との戦いを終える少し前。ビルドアーマーを纏った俺は告げた。

 

「勝利の法則は決まった!」

 

【仮面ライダービルドの力を確認しました。<継承者(ツギシモノ)>の権能:能力転換を発動。<仮面ライダージオウ>の権能:平和戦士(ライダー)を<仮面ライダービルド>に、<継承者>を<物理学者(ベストマッチ)>・<創製者(ウミダスモノ)>に転換します】

 

<演算者>からの報告で新たな能力を一時的に身に纏う事が出来た。

 

 俺と滅の斬撃を受けたアナザービルドは後退りするが、いつの間にか手に持っていた小さなボトルを持っていた。

 アナザービルドが口元へとボトルを持っていくと呑み込んだ。

 

「ボトルを呑み込んだ!?」

 

 ボトルを呑み込んだ事に驚く迅。

 無論、驚いているのは迅だけじゃない。俺と滅も驚いている。

 

 そんな俺達のことなど関係なく腰にあるベルトの回転レバーに右手を添えて回し始めた。

 すると赤と青のボトル部分が赤と赫のボトルの色へと変わる。

 

大鬼(オーガ)・火炎 ベストマッチ」

 

 そう言ってアナザービルドの膂力が豚頭将軍とアナザービルドとしてのパンチ力を遙かに超えた数値となり、火炎を纏った両腕で大地へと殴打した。

 

 すると大地から火柱が幾つもの出てきた。

 

「うぉ!?」

「……!」

「……チッ……」

 

 ビルドの力を使える様になった俺は兎の跳躍力を駆使して火柱から回避しながらアナザービルドへと近づき、ドリルクラッシャークラッシャーをぶつけた。

 回転するドリルクラッシャークラッシャーの攻撃を受けて大地に付けていた手が離れた。

 

 何回も繰り返す用にドリルクラッシャークラッシャーをぶつけていく。

 

 火柱が消えた事で滅と迅も自由に動けるようになった。

 迅と滅は各々のアタッシュウェポンを交換し終えると、迅はスクランブラーを展開して近づき、アタッシュアローの剣部分で斬りつけていく。

 

 ドリルクラッシャークラッシャーの切削とアタッシュアローの切断。二つの攻撃から火花を出してダメージを受けているアナザービルドだが反撃として大鬼の膂力を持って攻撃を防ぎ始めた。

 

 俺と迅がアナザービルドが相手をしていると、滅が渡されたアタッシュショットガンに滅亡迅雷フォースライザーに装填しているスティングスコーピオンプログライズキーを装填した。

 

Progrise key confirmed. Ready to utilize.

 

STING ABILITY

 

 必殺技を準備している滅に続いて、迅がアタッシュアローをアタッシュモードに戻してから、アローモードに戻して剣状態の必殺技の準備を終えた。

 

CHARGE RISE! FURU CHARGE!

 

 同時に俺も必殺技の準備を進める。

 

フィニッシュタイム!

ビルド!

 

 ジクウドライバーに装填している二つのウォッチのボタンを押して、ライドオンリューザーを押して回転させた。

 

 迅がアナザービルドの炎の拳を紙一重で回避して剣状態のアタッシュアローの必殺技で吹き飛ばした。

 

カバンスラッシュ

 

 続く様に俺がジャンプすると吹き飛ばされたアナザービルドはグラフに挟まり、身動きができなくなる。

 

 同時に滅がアタッシュショットガンの必殺技を放った。

 

スティングカバンショット

 

 カバンショットガンから射出されたアシッドアナライズがアナザービルドに刺さり、毒がアナザービルドへと注ぎ込まれる。

 

 そしてトドメとしてジャンプしていた俺がグラフへと降り立ち、法則通りに落下しながらドリルクラッシャークラッシャーでアナザービルドをぶつけた。

 

ボルテック!タイムブレイク!

 

 アナザービルドを貫通するように放った必殺技が炸裂し、アナザービルドが大爆発した。

 

 アナザービルドの中から鎧が粉々に砕かれた豚頭将軍が現れ、体内から出てきた黒いウォッチが火花を出して破砕した。

 

 ウォッチが破砕すると、ボトル内に吸収された負傷した大鬼が現れた。

 

【告。アナザー響鬼・アナザービルドの討伐を確認】

 

 ラグルド達もアナザーライダーを倒したようだな。

 俺は倒れている大鬼を担ぎ滅と迅に言った。

 

「ラグルド達の元に向かうぞ」

「いいけど、この豚頭将軍はどうするの?」

 

 迅が指さす方向に倒れている豚頭将軍の事を訪ねてきた。

 俺は返答した。

 

「殺す必要は無い。元々、大鬼族を助けるためにやってきただけだ。命を無駄に奪う必要は無い」

 

 そう言って両肩にあるフルボトルショルダーを黄色と紫色に変化したことで、アーマーの赤と青の部分も黄色と紫に変色した。

 すると、ドリルクラッシャークラッシャーが、44(シシ)コマ忍忍(ニン)法刀という大きな4コマに小さなコマ話が11個ある大型刀へと変化した。

 

「ラグルド達と合流するぞ」

 

 ボタンを押していき、1コマ部分の一つが光った事を確認して、この場を振った。

 すると、剣筋から濃密な煙が発生して大鬼含む俺達四人を包み込む。煙が晴れるとその場から消えていた。

 

 ────────────────────────

 

 アナザー響鬼を倒したラグルド達は、ゴブエモン達と合流していた。

 

「ゴブエモン。オーマ様は?」

「ハッ!まだお見かけしておりません!」

 

 畏まるように告げるリグルより少々背が小さい帽子を被ったホブゴブリンことゴブエモン。

 

 彼らは大鬼族の里に入った場所にて救い出せた大鬼族をまとめていた。

 しかし、その中にオーマが助けたあの若い男大鬼と巫女服の女大鬼はいなかった。

 

 ラグルドがゴブエモンと話をしていると白い煙が突如現れ、煙が晴れるとアナザービルドを相手にしていた俺達が現れた。

 

「オーマ様!」

「すまん。待たせたな」

 

 俺がラグルドと話をしていると救出した大鬼族の者が発言した。

 

「長!?」

 

 声のする方へと視線を向けると、彼等の視線は俺が担いでいる大鬼族を見ていた。

 

「お前達……無事だったか……」

 

 息を切らしながら仲間の無事を喜ぶ大鬼族の長。

 無事を喜ぶ大鬼族達を蟲してゴブエモンに訪ねた。

 

「救えた大鬼族の数は?」

「ハッ!救出数は30人であります」

 

 姿勢を正したゴブエモンからの報告を受けた俺。

 報告を受けた俺に長が仲間に肩を借りながらも尋ねてきた。

 

「御仁よ。助けて頂き感謝申し……「待て!」?」

 

 感謝を告げる長に待ったを掛けた俺は里の方へと視線を向けるとそこには数百体の豚頭族が此方へと向かってきていた。

 

「オーマ。討伐する?」

「いや。これ以上は救出は難しいだろう。残念ながらここらで撤退するぞ」

 

 そう言って44コマ忍忍法刀で煙を発生させて、俺達を覆うように広げた。

 

 煙が晴れると俺達の姿は消えていた。

 

 ────────────────────────

 

 煙で消えていた俺達が現れたのは嘗てラグルドが村長として存在していたゴブリン村だった。

 

「……ふぅ」

 

 ラグルドの収めていた村に転移した事を確認した俺はウォッチを外した。

 

「オーマ様。ここはもしや……」

「あぁ。ラグルドが収めていた村だ。大鬼族の里からかなり離れてる。豚頭族に襲撃される事はないだろう」

 

 そう伝えると変身していた者達とホースオルフェノク化した屍馬が変身を解除した。

 

「さて、大鬼族の長。すまんが30人ほどしか救えなかった事を謝罪する」

 

 謝罪する俺に長は首を振った。

 

「いや。私含め30人もの同胞を救って頂き感謝する」

 

 そう言って長は頭を下げた。

 

「ありがとうございます!!」

 

 他の29人の大鬼族も頭を下げて感謝をしてきた。

 里に着いた際には既に襲撃されて被害を受けていたとはいえ、30人しか救えなかったのは俺としてはあまり良い結果とはいえない。

 

「貴殿達に救って頂いた同胞の中には子供も多く助けて頂けた。貴殿達が気に病むことではない。魔物の絶対的ルールである"弱肉強食"にのっとれば、敗者に口なし。思う所はあれど、同じ轍は踏まぬ」

 

 長の告げる言葉に同意するかのように幼い子供までもが、同じ覚悟が籠った目をしていた。

 俺はそんな彼等がとても気に入った。

 

「では、これからどうするんだ?」

「……今さらだが、貴殿の名をお教え願いだろうか」

「俺はオーマ=テンペスト。我が友リムル=テンペストと共にホブゴブリンや雷爪豹族や嵐牙狼族や機械人間を纏めている機械人間だ」

「機械人間?聴いた事のない種族ですな」

「あぁ。新しく生まれた機械系魔物と人間の要素が合わさった種族だ」

 

 人間と機械系魔物の要素を持つ新たな種族と知って驚く大鬼族。

 

「オーマ殿……いえ、オーマ様」

 

 大鬼族の長と29人の大鬼族が地に握り拳の両手を付けた座礼をしてきた。

 

「我ら30名の大鬼族の忠誠を貴殿に捧げます。どうかお受け取り願います」

 

 30名の大鬼族が俺に忠誠を捧げてきたのだ。

 流石の展開に驚愕する俺達。

 しかし、あの仮面の魔人とアナザーライダーを生み出したタイムジャッカーのヴァティスの事を考えるなら、戦力補給は必然かと思い受け入れる事にした。

 

「わかった。大鬼族の長よ。お前に名を与える」

 

 そう言うと長は当然のことだが、他の大鬼族も驚いていた。

 

「本当ならば30人全員に名付けたいところだが、生憎……俺は分身体だ」

 

 分身体である事を告げると彼等は更に驚いていた。

 

「分身体の俺が名付けできる数は精々三人までだ。それ以上は分身が保てない」

 

 俺はそう言いながら牛千呂と屍馬を見た。

 

「彼等は大鬼族の里に訪れる前に俺が名付けた牛頭族と馬頭族の者だ。つまり、あと一人分しか名付けが出来ない。長である君に名を与える」

 

 そう言ってから滅達に顔を向けた。

 

「滅。名付けしたら分身体の俺の魔素量が完全に途絶えて消滅するが、本体にはこの事態は伝わっている。ラグルド達を連れて新天地まで案内してくれ」

「わかった」

 

 滅の了承を得た俺は早速、大鬼族の長に名付けをする事にした。

 

「大鬼族の長よ。お前は今後……曙彌(あけみつ)を名乗れ」

 

 そう名付けると、俺から大量の魔力が長へと注がれた。

 

 その時、俺の視界が完全に暗くなり、意識が遠退いていくと同時に存在感が消えていった。

 

 分身体の俺が消えた途端にラグルド達が叫んだ。

 

「オーマ様!?」

「慌てるなよ。分身体だからこそ無理を強いて名付けをしたんだからさ!」

「迅の言うとおりだ。オーマの本体は新天地にある。心配なら新天地で会って確かめればいい」

 

 滅と迅の言葉を受けてラグルド達は頷き、本体がいる新天地へと滅と迅の案内の元、向かって行ったのだった。

 




次回~爆炎の支配者~
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