転生したら、仮面ライダーになった件   作:森雄

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三つの戦場・下

『ラグルド。俺達も出るぞ!』

『了解した』

 

 ラグルドは右手に「変身音叉音角」を鳴らし、紅丸は腰にアークルが顕現させると変身ポーズを取り、牛千呂はデザイアドライバーを顕現させて、自分が一番使っているゾンビレイズバックルを右手に持って、ドライバーの右側に装填した。

 シズさんの腰にあった手の形をしたベルトの金具のような部分「ハンドオーサー」に手の形をした宝石をもつ指輪「ドライバーオンウィザードリング」を翳して「ウィザードライバー」を顕現させた。

 

SET

 

ドライバーオン プリーズ

 

 シズさんはウィザードライバーのシフトレバーを動かして、右に向いていたハンドオーサーを左向きに変えた。

 すると、変身音が鳴り響いた。

 

シャバドゥビ タッチ ヘンシン!

 

 ラグルドは音叉を額に近づける。

 

「変身!」

 

 シズさんは左手にあるフレイムウィザードリングからハンドオーサーに翳して、左手を横に伸ばした。

 すると、フレイムウィザードリングから魔法陣が現れて、シズさんを通り過ぎるように魔法陣が通過する。

 牛千呂はゾンビバックルを起動させた。

 

ZOMBI

READY FIGHT!

フレイム!プリーズ!ヒーヒー ヒー!ヒー!ヒー!

 

 紅丸は左側のボタンを押した。

 

 すると紅丸は仮面ライダークウガ・マイティフォームへ、ラグルドは炎に身を纏うと炎を払うように左手を振うと、仮面ライダー響鬼へ、シズさんは魔法陣が身体を通すと仮面ライダーウィザード・フレイムスタイルに、牛千呂は仮面ライダーバッファへ変身した。

 

 ラグルドは音撃棒烈火を両手に持ち、紅丸はマイティフォーム状態で片手に<黒炎>を片手に灯し、シズさんは右手にガンモードのウィザーソードガンを、牛千呂はゾンビブレイカーを取りだした。

 

 ラグルドは炎を纏った烈火を振って豚頭族を次々に討伐していき、紅丸は<黒炎>で燒き盡くし、白老が音速の速度で幾度となく多くの豚頭族を斬りつけていき、紫苑は一刀で数人の豚頭族を討伐し、シズさんは銃弾を放ち、ソードモードへと変更して斬りつけていき、牛千呂はゾンビブレイカーで豚頭族に毒を盛りながらチェーンソーで身を削り続け、屍馬はホースオルフェノク姿の疾走態へと変わって攻撃を盾で防ぎ、剣で斬りつけ、馬の脚力で蹴り飛ばしていった。

 

 そんな彼等の攻撃に、圧倒的だった豚頭族軍が見る間に減っていく。

 戦況の変遷が凄まじいな。

 

「凄いな」

「あぁ。だが、念の為だ」

 

 俺は左手を天に向けた。

 

 すると、暗雲に四色の鉱石の紋様が現れた。

 

 "元素龍破魔壊亡(エレメント・デストロス・ドラゴニック)"

 

 上空からの突然の大きな魔素が広がった事に気付いた紅丸達は上空を見ると、そこには巨大な四体の龍がいた。

 

 それを見たリムルは俺に尋ねてきた。

 

「お、おい。オーマ!何をする気だ!?」

「変身無しでも<魔導士>で作成した魔法を使った場合の状態を把握しようと思ってな。味方には当てないさ」

 

 オーマが手を下ろすと、豚頭族のみに定められた四元素の龍が四方へと分かれていき、衝突した。

 衝突した箇所から火柱・氷柱・嵐・土柱が豚頭族を襲った。

 

 紅丸達には一mmも掠り傷がないように魔素を制御している為、問題なく豚頭族のみに攻撃を当てる事が出来た。

 その被害数は約5万。

 

 一度の魔法攻撃で5万の豚頭族を殲滅したのだった。

 

「思ったよりも魔素(エネルギー)消費が大きいな」

「いや……豚頭族の被害数に驚きだろ」

 

 魔素の消費量が大きいことを考えている俺に呆れたような声色で言ってくるリムル。

 

「にしても……曙彌達が配下になってくれて、本当に良かったな」

「あぁ」

「蒼影の奴は大丈夫か?」

「問題ないさ」

 

 そうリムルと会話をしていた。

 蒼影の方はどうかと思い、魂の回廊をもとに蒼影の状況を見た。

 

 首領達の元では入り込んでいた豚頭族数名を粘鋼糸のみで幾度も斬りつけては殺害していく蒼影の一方的な姿があった。

 

 首領は自身の判断に対して安堵していた。

 自分が苦戦していた相手を一方的に一対多の状況下で蹂躙している姿を見たら、同盟を結ぶことが英断であると思うのは仕方ないだろう。

 

「さて……見えたか?豚頭族共を操る者よ」

 

 半殺し状態で生かしていた豚頭将軍の頭部を掴んで無理矢理頭を上げさせる蒼影。

 

「次は貴様の番だ。大鬼族の里を滅ぼし、鬼人を敵に回したこと」

 

 表情に出さずとも、歴とした怒りの炎を燃やしている蒼影の殺意に恐怖したのか、豚頭将軍が言葉を発しようとしたが、そんなことを蒼影が許すことなどない。

 

「せいぜい後悔するがいい」

 

 そう言って粘鋼糸をビンッと触れると豚頭将軍を粉微塵にして殺害した。

 

『オーマ様、リムル様。首領達の救助しました。潜入した豚頭族も討伐済みです』

『おう!ご苦労さん』

『なにか、豚頭族から情報を得る事が出来たか?』

『はい。豚頭族には情報共有の秘術をひめておりました。秘術を秘められていない他の豚頭族を蹂躙し、敵に宣戦布告を送っておきました』

 

 蒼影も大鬼族の里が滅ぼされた怒りを面に出してはいないが、憎悪の炎は闇のようにドス黒いだろうな。

 

『わかった。首領達の安全を確保しだい、こちらに合流してくれ』

『御意』

 

 蒼影に指示を出した後、<思念伝達>を解いた。

 さて、アナザー鎧武を相手にしてる第二陣はどうかな。

<演算者>に頼んで滅と迅から共有されてくる情報を同時進行で視るとしよう。

 

 ────────────────────────

 

 そう思って第二陣の戦闘を見ていると、アナザー鎧武が巨大な大橙丸または火縄大橙DJ銃の大剣モードに似た大剣を持ちながら、周囲の植物を操って曙彌達を襲っていた。

 

 その攻撃に曙彌はメロンディフェンダーで受け止めるが、鬼人よりも樹妖精のトレイニーの方が実力は上だった為、近接戦闘において上である曙彌ですら、アナザー鎧武の攻撃に耐えられず、十数mほど後ろへと飛ばされた。

 

「クッ……!?」

 

 振り払った格好となったアナザー鎧武に対して、トレイニーの妹であるトライアとドリアがアナザー鎧武に手を伸ばした。

 すると、周りの植物から根を操り、四肢を縛り付ける。

 

 四肢を縛り付けられたアナザー鎧武に対して、ニンジャデュアラーのツインブレードから弧を描く両刃刀「シングルブレード」

 

SINGLE BLADE

 

 参緑はニンジャデュアラーの「シュリケンラウンダー」を一回だけ回転させた。

 

ROUND 1

TACTICAL SLASH

 

 シングルブレードの両刃に緑色のエネルギーが纏われて、アナザー鎧武の近くの木々の枝にいた参緑が飛び降りながら一閃する。

 

「ハァァァァ……ハァッ!」

 

 緑色の斬撃の痕がアナザー鎧武の身体に残る。

 

 強烈な一撃を受けたアナザー鎧武に翼を広げて襲い掛かろうとする迅に対して、半月状の黄色の部分が光ると翔ライアとドリアと同じく樹妖精の植物操作によって植物が迅を襲ってくる。

 

 迅はスクランブラーから羽手裏剣を大量に打ち出して処理していく。

 アナザー鎧武の懐へと近づいた滅がフォースエグゼキューターを一回押し引きした。

 

煉獄滅殲

 

 アシッドアナライズから支管を右脚に集めて強力な蠍の針を思わせる強力な蹴りをアナザー鎧武へと放った。

 

スティングディストピア

 

 放たれた強力な蹴りをアナザー鎧武は大剣を盾にすることで防いだ。

 蠍の針のような強力な蹴りが大剣に突き刺さり、大剣が中央から壊れてしまい、その時の衝撃によってアナザー鎧武が後方へと飛ばされるが、すぐさま態勢を立て直したアナザー鎧武があるものを召喚した。

 

「精霊召喚・風の乙女(シルフィード)

 

 ラプラスとゲルミュッドを討伐する為に召喚したことがある風の上位精霊が再度召喚された。

 

"大気圧縮断裂(エアリアルブレード)"

 

 大気を圧縮して放たれた鎌鼬のような風が全員に振われる。

 

 仮面ライダーに変身している者達は回避することができたが、トライアとドリアは回避が間に合わず、斬り裂かれそうになった。

 そんな彼女達を参緑がトライアを迅がドリアをその場から離れさせた。

 

 迅は機動力の高さからドリアと共に攻撃を回避してのけたが、参緑はトライアを突き飛ばすようにしてニンジャデュアラーで攻撃を防いだが、ニンジャデュアラーが簡単に破壊されて、攻撃を受けてしまう。

 

 ドサリと倒れる参緑だったが、すぐさまポンッと煙となって消えた。

 

SET

 

 すると、どこかから音声が鳴り響く。

 

DUAL ON

NINJABOOST

READY FIGHT

 

 バイクのブーストを思わせる騒音が聞えると、アナザー鎧武の斜め後ろから高い機動力を持ったブーストフォームを纏ったことで強力な蹴りを高い機動力を上乗せしたことで蹴り飛ばされるアナザー鎧武。

 

"大気圧凝固剣(エアリアルソード)"

 

 アナザー鎧武の指示を受けた風の乙女が自身の周囲に大気を圧縮し、凝固した風の剣が複数も造った。

 アナザー鎧武は数本を風の乙女に任せて、両手に二本掴んで滅達に向かうと同時に風の乙女の"大気圧凝固剣"を放ってきた。

 

 まるで自動剣のように動かす風の乙女。

 曙彌と山兜喇は無双セイバーの中心部にあるドライブランチに展開状態のメロンロックシードとオレンジロックシードをセットした。

 

イチ・ジュウ・ヒャク

 

 それぞれの無双セイバーの刀身に緑色、オレンジ色のエネルギーが纏われる。

 

メロンスカッシュ

オレンジスカッシュ

 

「朧・輝光斬」

 

 光の速さをに近づこうとするように何度も何度も向かってくる"大気圧凝固剣"を斬りつけていく二人。

 

"Progrise key confirmed. Ready to utilize."

 

 襲ってくるアナザー鎧武にアタッシュアローにスティングスコーピオンプログライズキーを装填して弓の状態で必殺技を放った。

 

スティングカバンシュート

 

 一つの矢を放つと、その矢が無数の矢へと分かれていき、襲ってきたアナザー鎧武へと放たれる。

 放たれた矢を相手に周囲の植物を同時に操りながら対処するアナザー鎧武。

 

 そんなアナザー鎧武へとドリアを救助した後に上空を飛翔していた迅がアタッシュカリバーを用意しており、アタッシュカリバーに自身が使っているフライングファルコンプログライズキーを装填した。

 

"Progrise key confirmed. Ready to utilize."

 

ファルコンアビリティ

 

 アナザー鎧武の背後から、強力な風を纏わせたことで巨大な刀身となったアタッシュカリバーを振り下ろす。

 

「ハッ!」

 

フライングカバンストリーム

 

 上空からの攻撃を感知したアナザー鎧武は両手の"大気圧凝固剣"で防御する。

 二つの剣がぶつかると、周りに大きな風が吹き荒れる中、数分の衝突後に二つの武器と精霊魔法の剣が壊れた。

 

 その際に生じた突風に吹き飛ばされるアナザー鎧武と迅。

 

 アナザー鎧武は態勢を整えると、手を天に伸ばした。

 すると、鎧武の力であるクラックが多数開かれた。

 

 開かれたクラックから初級インベスが多く現れた。

 

 大量の初級インベスを見た山兜喇は戦極ドライバーにゲネシスドライバーに付けられるゲネシスコアを装着した。

 

 そして、透明度が含まれたレモン型のロックシードを手にして、解錠した。

 

レモンエナジー

 

 山兜喇の上空にレモンアームズが出てきた。

 身に纏っていたオレンジアームズが果実状態へと戻り、上空にあるレモンアームズと一つとなった。

 

ミックス!

 

 すると檸檬色が装飾された戦国武将のような鎧が出来上がった。

 

ジンバーレモン!ハハッー!

 

 戦国武将の鎧を身に纏った山兜喇の手に赤色の刀剣がついた弓出てきた。

 

「ここからが、本領発揮だ!」

 

 そう言ってソニックアローを構えた山兜喇は滅と共に矢を射る。

 

 エネルギー矢が無数放たれたことで、初級インベスが次々に数を減らしていく。

 しかし、クラックは開いた状態な為、次々に初級インベスだけじゃなく、9体の上級インベスまでもが現れてくる。

 

「数が多いな」

「このままじゃ、ジリ貧だよ」

 

 滅と迅が言っている通り、あまりの数に曙彌達だけでは対処は難しいといえる。

 

 そんな中、植物が初級インベスを相手にバシバシと叩き付けられていく。

 

 誰もがその植物を操る者を見ると、そこにいたのはトライアとドリアだった。

 

「小さな怪物は私とドリアで対処します!」

「皆さんは他の怪物とお姉様をお願いします!」

 

 二人は自分達では足手纏いな状態であることを自覚していた。

 特に上級インベスに関しては仮面ライダーに変身できる人物ぐらいでしか対処できないだろう、

 

 それを悟ったからこそ、自分達が補佐役に徹することを選んだ。

 

 彼女達の言葉に従い曙彌達は上級インベス達とアナザー鎧武を相手にすることにした。

 

 参力はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーを半回転した。

 

REVOLVE ON

 

 すると、仮面ライダータイクーンの身体全体の上半身の装甲とドライバーの左右にセットされているレイズバックルが反転された。

 上半身がブーストに、下半身がニンジャに反転されたが、すぐさまブーストレイズバックルを取り除いた参緑はフィーバースロットレイズバックルを取りだして右側に装填する。

 

SET FEVER

 

 ゴールデンレバーを倒した。

 するとスロットマシンのジャックポットを思わせるレイズジャックポットが回転した。

 

 スロットが停止すると、出てきたのは「MONSTER」の文字だった。

 

HIT MONSTER

 

 右側にモンスターレイズバックルの装甲が出てきてブーストの装甲を押しのけるように入れ替わった。

 

 両手をまるでボクサーのような星マークがついた装甲付きグローブ「モンスターグローブ」を身につけていた。

 

 曙彌は無双セイバー、山兜喇はソニックアロー、滅はアタッシュアロー、迅はアタッシュカリバー。そして、参力はモンスターグローブで斬りつけたり、射貫いたり、殴りつけたりしていた。

 しかし、参力が求めているフォームはモンスターではなかったのか、もう一度レバーを回してスロットを動かした。

 

 そして望んでいたフォームが当たったのだ。

 

NINJA

 

「来た……!!」

 

HIT  NINJA

 

 右側にフィーバースロットからパチンコの大当たりのように大量コインが出てきてNINJAの文字が出てきた。

 

 上半身に装着されていたモンスターの装甲がニンジャの装甲になり、シングルブレード状態のニンジャデュアラーが二本に増えて、左太股に星マークが金色マフラーが結ばれていた。

 

「一掃します!」

 

 そう言った参緑はニンジャレイズバックルを起動した。

 その後、二刀のニンジャデュアラーのシュリケンラウンダーを回転を何度もしていた。

 

ROUND1・2・3 FEVER

 

 二刀のニンジャデュアラーを掌で回転させていくと、大量の分身が周囲に現れて、火・水・風・土・空・光・闇・時の八属性をそれぞれの分身が纏って、上級インベスへと突撃した。

 

TACTICAL FINISH

 

 まるで八芒星の手裏剣の形をするように挟まれる8体の上級インベスは爆発四散した。

 

 ギリギリ回避した上級インベスに滅と迅が、アナザー鎧武に曙彌と山兜喇が向かう。

 滅と迅はフォースエグゼキューターを二回押し引きした。

 

塵芥滅殲

 

塵芥隼迅

 

 滅の左手にある支管が上級インベスを縛り付けて、強引に滅と迅の元へと引き寄せると、拘束していた支管が滅の左脚に何重にも巻きつけて左脚を上級インベスへと放たれる。

 迅は上空へときりもみ回転しながら飛行しピンク色の翼を撒き散らしながら飛び蹴りを行なった。

 

スティングユートピア

 

フライングユートピア

 

 上級インベスに二人のライダーキックが同時に打ち込まれた。

 二人のライダーキックを受けて遙か先へと蹴り飛ばされては爆発四散した。

 

 そしてアナザー鎧武へと近づいていた曙彌と山兜喇が近づきながらカッティングブレードを二回倒した。

 

メロンスカッシュ

 

オレンジスカッシュ

 

 二人は同時に飛び上がって曙彌は左脚を、山兜喇は右脚をアナザー鎧武へと向ける。

 二人の脚に膨大なエネルギーが纏われた仮面ライダー鎧武の"無頼キック"と仮面ライダー斬月の"無刃キック"がアナザー鎧武へと迫り来る。

 

 アナザー鎧武は自身の前方にエネルギーを凝縮した果実状の壁を作って攻撃を防いだが、二人の強力なライダーキックが果実状の壁を押しのけてアナザー鎧武へとライダーキックが当たった。

 二人の攻撃を受けたアナザー鎧武がスパークを起こして果汁が飛び散るように爆発した。

 

 爆発した場所には倒れているトレイニーとトレイニーから出ていたアナザー鎧武ウォッチがあった。

 

 アナザー鎧武ウォッチがスパークを起こし彈けて壊れた。

 

「お姉様!」

「大丈夫ですか!?」

「うっ……うぅ……」

 

 トライアとドリアがトレイニーに近づき心配の声を掛ける。

 気を失っているだけだった。

 

 そんな彼女達に参緑が完全回復薬を渡した。

 

「完全回復薬です。使って下さい」

「ありがとうございます」

 

 参緑から受け取ったトライアがトレイニーの口内にゆっくりと注ぎ込んだ。

 トレイニーが咽せながらも、その薬液を飲み込んだことで、ダメージを完全に回復した。

 目を覚ましたトレイニーにドリアは声を掛ける。

 

「大丈夫ですか?お姉様」

「えぇ。曙彌殿達にも助けて頂き、感謝します」

 

 目を覚ましたトレイニーは妹二人と共に深く頭を下げて感謝を告げた。

 

「いえ。豚頭族の元凶を逃してしまい、豚頭帝も健在です。まだ感謝は早いかと」

「その通りですね。あのお二人が解決していただけるといいのですが……」

「問題ありません。一人は我々に仮面ライダーの力を与えて下さった方。もう一人はその方が相棒として認めた方です」

「アークから情報が送られたよ」

「オーマ=テンペスト達が豚頭帝を発見したそうだ。今から豚頭帝の討伐が始まる」

 

 トレイニーの心配に山兜喇・迅・滅が次々に答えた。

 

 ────────────────────────

 

 アナザーがイムを討伐して、トレイニーを救助できたようだな。

 後は、俺達の方だな。

 

 そう思いながらも、こちらの戦況もかなり数を減らせているな。

 だいたい約十万ほどの軍勢になったな。

 

 紅丸は幾つもフォームチェンジしたり、<黒炎>で殲滅を行ない、白老は疾走態の屍馬に騎乗して疾走する屍馬と共に周囲の豚頭族を音速を超える速さで幾度も斬りつけていく。

 紫苑はゾンビジャマトフォームになった牛千呂がジャマトレイズバックルのボタンを押して起こした蔦で束縛して近くへと引き寄せた豚頭族を相手に闘気を纏った剛力丸を振り下ろして一刀両断していた。

 

 シズさんとウォズ。そしてラグルドはそれぞれの武器を使って豚頭族を5万も減らしていた。

 

 お陰で漸く見つけることができた。

 

「リムル」

「あぁ。漸く見つけたな。あれが豚頭帝か」

 

 俺達が<魔力感知>で漸く見つけたのは、他の豚頭族とは一線画した豚頭族だった。

 

「俺達も動くとしよう」

 

 そう言って俺の腰にはジクウドライバーが、リムルの腰にはビルドドライバーが装着されていて、リムルの方にはクローズドラゴンがとまっていた。

 

「あぁ。俺達で終わらせるぞ」

 

 そう言って右手にドラゴンフルボトルを握ったリムルが構えた。

 

「ここからが、俺達の戦場(ステージ)だ」

 




次回〜豚頭魔王ゲルド〜
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