シズさん達が豚頭族軍の一〇万近くを討伐したことで漸く豚頭帝を見つけた。
<演算者>に解析してもらったが、明らかに魔王種に近づいているな。
そう思っていると、甲高い音が近づいてきて、俺とリムルの間を通り過ぎて豚頭帝の近くへと荒く着地した者がいた。
そこにいたのは滅と迅からの情報が入っているため、俺には把握できた。
アイツがゲルミュッドか。
「これは一体どういうことだ!?」
ゲルミュッドは近くにいた紅丸達に手に持つ杖を向けてきた。
「このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!!」
俺とリムルはウィザードラゴンとアカネタカから湿地帯に降り立った。
「このノロマが!貴様がさっさと魔王に進化しておれば、わざわざ上位魔神であるこの俺様が出向く必要などなかったのだ!!」
魔王に進化か。
恐らく魔王に進化させてジュラの大森林を支配領域に納めようとしているのか。
そしてあのゲルミュッドという奴は、その恩恵を手に入れるつもりなのか。それともトレイニーが言っていたどこぞの魔王が手下に魔王を欲して功績を挙げようとしたといったところか……
「魔王に進化……とはどういうことか……?」
豚頭帝は計画とやらを理解していないようだな。
「チィ!本当に愚鈍なヤツよ」
舌打ちをしながら呆れているゲルミュッドにある者が声を掛けた。
「ゲルミュッド様!」
ガビルだ。
「我輩を助けに来て下さったのですか!?申し訳ないラプラス殿から警告を聞いていたというのに……」
成る程。そういうことか……
ゲルミュッドがなぜ名付けを繰り返していたのか漸くその心意がわかった。
奴の心意がわかった頃。ゲルミュッドはガビルに向けて魔力を溜めて攻撃をしてきた。
「リムル!」
「おう。任せろ!」
"
上空に凝縮された魔力弾が杖が振り下ろされると同時に放たれた技がガビルを襲う。
「あの蜥蜴を喰え、豚頭帝。使えぬヤツだったが、一応この俺が名を与えた個体の一つだ。貴様を魔王に進化させるだけの力はあるやもしれん」
「やはりな。自身が名付けることで、一般的な種族よりも進化して、魔素を増加させた配下を豚頭帝に喰わせることで、魔王種に進化させることが狙いか」
「大丈夫か?」
リムルの<捕食者>とスライム化した片手で"死者之行進演舞"を受け止めた。
自身の攻撃を受け止められた事に驚愕するゲルミュッド。
「なっ……!?き、貴様……」
驚愕するゲルミュッドに一つの発砲音が聞えた。
ゲルミュッドの身体に一つの血の穴ができた。
ゲルミュッドの被る面から血が吐かれた。
ゲルミュッドの身体に穴ができた延長線上にいるのはジュウモードのジカンギレードを構えた俺だった。
撃たれたことで身体に痛みが走るゲルミュッドに近づく紅丸達鬼人勢。
「ようゲレ……じゃなくて、ゲルミュッドか。大鬼族の里で全員につっぱねられた名付けは順調なようだな」
「ま、まだ……鬼人がいたのか!?」
痛みながらも第三陣で出会った三人の鬼人以外の鬼人を見て驚愕しているゲルミュッド。
そんなゲルミュッドの感情など眼中にない鬼人達はゲルミュッドを囲んでいた。
「我らの里を豚頭族共に襲わせたのはお前だな?」
「違うのなら早く弁明をしなされ。無限に湧き出る豚頭族共の狩りにも飽いていたところ、明確な仇がこれと分れば、殺る気も出るというものぞ」
痛みに耐えながら自身の目の前にいる強敵に恐れるゲルミュッドは自身が焚き付けた事を肯定しながらも攻撃を行なったが、その攻撃を簡単に回避した紅丸達は、ゲルミュッドを痛み付けていた。
更に痛みに悶えるゲルミュッドに紅丸が怒りに染まった表情で近づく。
「多くの仲間が生きたまま喰われた。そんな程度の痛みじゃなかったはずだ」
鬼気迫る紅丸の表情に痛みを超えた恐怖心がゲルミュッドを襲う。
「リムルさん、オーマ君」
「我が魔王」
「主よ」
「オーマ様」
俺達の背後からシズさん達が合流した。
「全員。ゲルミュッドには手を出すな。紅丸達の問題だ」
皆に注意をした後、俺は豚頭帝を解析していた。
名付け親が襲われているというのに、あまりに鈍すぎないか?
【解。数多の種族の力を得た結果、豚頭帝の意識はその力に侵食され、混濁しています】
成る程な。
今のうちに倒した方がいいな。
そう思いながらも近づこうとした時だった。
"死者之行進演舞"で視界を奪って逃げようとしていたゲルミュッドが豚頭帝の前で蒼影の粘鋼糸の拘束に縛られた。
「逃がすわけがないだろう。貴様には我らが失った同胞と同じ数だけ報いを受けてもらう……楽に死ねると思うな」
万事休すなゲルミュッドは一縷の望みを豚頭帝に向けた。
「俺を助けろ、豚頭帝!いや……ゲルド!!」
ゲルド。
それが豚頭帝の名か。
ゲルドがゲルミュッドに近づいていく。
どうやら、名を呼ばれた事で混濁していた意識が少々回復していたようだな。
「オレは、ゲルミュッド様の願いを、叶えル」
「そうだ。恩を返せ!行き倒れのお前に飯をやったのは、この俺だ!!コイツらを喰ってさっさと魔王に……」
なにかを言い続けようとしていたゲルミュッドだったが、その首をゲルドの持つ首切り包丁で切り落とされた。
何が起きたのか理解出来ずに、ゲルミュッドは絶命した。
そんなゲルミュッドの死体を喰らい尽くすゲルド。
死体を喰う光景を見るのは、前世でもなかったから少々気分が悪くなりそうだ。
[確認しました。個体名:ゲルドが魔王種への進化を開始します]
!?しまった……!ゲルミュッドを喰らって進化したのか!?
ゲルドの行動に意識を取られすぎた。
自分のミスに気づくのが遅れたせいで、ゲルドの身体を覆うように黒い繭が覆い尽くすのをただ見ることしかできなかった。
同時にゲルドから出てくるこの妖気は……
【──────警告】
<演算者>からの警告を聞いてすぐさま声を掛けようとした時にリムルが先に告げた。
「離れろ!ヤツから溢れる妖気に触るな!」
第一陣が妖気に触れない様に動いていると、妖気に触れた死体が溶解した。
触れたモノを腐食させているのか。
そして繭が解かれるとそこには、予想していた中で二番目に面倒な未来になってしまった。
[……成功しました。個体名:ゲルドは豚頭魔王へと進化完了しました]
魔王の種を獲得した事による魔王種への進化が起きてしまった。
「オレの名はゲルド。
魔王種へと進化したゲルドが頭を下げる豚頭族。
そんな新たな魔王の誕生を祝うようにパチパチと拍手が聞えた。
視線を向けると、笑みを浮かべたヴァティスとトレイニーをアナザー鎧武に変えたエラと緑咲をアナザーゼロワンに変えたアウがいた。
「ヴァティス!」
俺がヴァティスの名を呼ぶが、アイツはこちらに視線向けず、逆にアウトさとエラがこちらに体を向けて挨拶してきた。
「初めまして仮面ライダージオウ。僕はアウ。彼女はエラ。ヴァティスと同じタイムジャッカーだよ」
「さて、魔王種に進化おめでとう豚頭魔王ゲルド。そんな君にプレゼントだ」
そう言ってヴァティスは懐からアナザーライドウォッチを取りだした。
「それは……?」
「契約するか、豚頭魔王ゲルド?もし契約するなら、君にはこのアナザーギーツの力を与えよう。そして、あそこにいるオーマ=テンペストを喰らえば、君は更なる進化を遂げてギーツの創世の力を行使できるようになる。君の理想たる世界を創造しないか?」
甘ったるい魅力的な言葉にゲルドの瞳が光った。
「魔王ゲルドをアナザーライダーにさせるな!」
俺が必死になってそう言うと紅丸の<黒炎>を使った一撃滅殺技である"
しかし、エラとアウが片手を払うように動かすと皆の技が簡単に消失した。
「アイツら、強いな」
「あぁ。特にあのアウっていう吸血鬼は格が違う」
解析出来なかったがヴァディスを含めて、アウとエラも確実に俺達の総戦力でも勝てないだろうな。
特にアウはかなりの潜在能力を持っているな。
「さぁ、どうする?魔王ゲルド?」
「……契約しよう」
了承した魔王ゲルドの言葉にヴァティスは笑みを浮かべてアナザーライドウォッチを起動させた。
ギーツ
「今から君が、仮面ライダーギーツだ」
そう言って魔王エルドの腸へとアナザーライドウォッチを入れたヴァティス。
腸に入ったアナザーギーツライドウォッチから溢れる力が魔王ゲルドを包み込む。
その姿は禍々しい姿ではあるが、真っ赤なキツネといっていいような姿をしていた。
「我が魔王。アレは仮面ライダーギーツのブーストマークⅡフォームだ。恐らく魔王種に進化したことで、アナザーギーツの姿も変化したんだろう。その脅威は通常のアナザーライダーよりも危険だ。気をつけた方が良い」
ウォズがそう言ってくるとなると、かなり危険……っ!?
思考していた俺の視界に拳が映り込んできたので、仰げ反ることで拳を回避した。
さっきのはアナザーギーツになった魔王ゲルドが高速移動して俺に強力な拳を放ってきたんだ。
思考していたとはいえ、ギリギリ気付くレベルの速さかよ!?
「オーマ!?」
リムルもアナザーギーツが攻撃したことに気付いたのか、すぐさまクローズドラゴンにドラゴンフルボトルを装填して、クローズドラゴンの頭と尻尾部分を折り畳んでビルドドライバーにセットしてレバーを回し続けた。
俺も態勢を立て直してジオウライドウォッチとギーツライドウォッチを起動させてジクウドライバーにセットした。
Wake up!CROSS-Z DRAGON!
Are you ready?
ジオウ!
ギーツ!
「「変身!」」
Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!
ライダータイム!
仮面ライダージオウ!
アーマータイム! SET ギーツ!
機械的なキツネが現れると、マグナムレイズバックルとブーストレイズバックルに似たアーマーが装着された。右肩と上半身にマグナムレイズバックルとフォームに似たアーマーを、左肩と下半身にブーストレイズバックルとフォームに似たアーマーを装着した仮面ライダージオウ・ギーツアーマーに変身した。
リムルも仮面ライダークローズに変身した。
【仮面ライダーギーツの力を確認しました。<継承者>の権能:能力転換により、<仮面ライダージオウ>の権能:令和戦士を<仮面ライダーギーツ>に、<継承者>を<
「祝え!全ライダーの力を継承し、時空を超え、過去と未来をしらしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ギーツアーマー!創世の力をもつキツネの力を継承した瞬間である!!」
「祝ってる場合か!」
ウォズが祝ってくるが、リムルがツッコミをした。
しかし、祝うのは今ではないのは確かだ。
アナザーギーツ・ブーストマークⅡフォームによる高速移動で近づいて、強力な拳が降りかかってくる。
そんな攻撃を紙一重で回避しながらブーストフォームの力が加わった下半身で蹴りを打ち込んで距離を取りながらも、「マグナムシューター40xx」という、銃口が上下二つに増えたマグナムシューター40x型の銃を構えて発砲した。
しかし、流石はブーストマークⅡフォームによる機動力だ。紙一重で2発の銃弾を簡単に回避してのけたな。
その間にマグナムレイズバックルの部分をフィーバースロットレイズバックルに変わると、上半身のマグナムのアーマーが金色混じりのブーストフォームのライダーアーマーへと変わった。
これで、第三陣の参緑が使っていたフィーバーニンジャフォームと同じ、フィーバーフォームの一種であるフィーバーブーストフォームをアーマーとして身に纏った。
高速移動という高機動力を有するブーストマークⅡフォームよりも単純に走力が速いフィーバーブーストフォームで豚頭魔王ゲルドを相手に殴り合いを行なったが、腐食という新しい能力を有した豚頭魔王ゲルドに少々部がある。
その間に牛千呂がフィーバーブーストフォームに、屍馬が疾走態となって援護にまわってくれたことで、攻撃を受ける回数が少なくなってきた。
俺と牛千呂と屍馬に続く様に紅丸はクウガ・ペガサスフォームになることで、高機動力による戦闘相手に対して100倍の視力と聴力を用いてペガサスボウガンで強力な必殺技"ブラストペガサス"というペガサスボウガンを使って封印エネルギーを込めて放つ空気弾を放って大きく吹き飛ばされた豚頭魔王ゲルド。
しかし、"ブラストペガサス"を放った直後に紅丸は変身が強制解除された。
そんな紅丸の代わりとして、リムルはビートクローザーを、シズさんはウィザーソードガン・ソードモードを構えて豚頭魔王ゲルドへと向かう。
それを視認した豚頭魔王ゲルドが攻撃を仕掛けようとしたが、そんな豚頭魔王ゲルドにラグルドの音撃棒烈火による"鬼棒術・烈火弾"と紫苑の巨大魔力弾が既に放たれていたため、攻撃する前に直撃した。
炎と巨大魔力弾を受けたことで、空中に飛ばされる豚頭魔王ゲルドはリムルとシズさんとの距離を縮められた。
「合わせてシズさん!」
「えぇ!」
リムルはビートクローザーのグリップエンドを一回引っ張った。
ヒッパレー!
シズさんはウィザーソードガンの閉じたハンドオーサーを開いて、フレイムウィザードリングを翳した。
キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ
エネルギーが蓄積されるビートクローザーとウィザーソードガンに、リムルが<黒炎>も同時に纏わせた。
フレイム!スラッシュストライク!ヒー!ヒー!ヒー!
スラッシュヒット
「「ハァ!」」
二人がそれぞれの武器を振り下ろして豚頭魔王ゲルドの両腕を斬り落とした。
斬り落とされた部分にはリムルが付与した<黒炎>が纏われているため、出血や切断面が焼かれて再生を阻んでいるが、致命傷には至っていない。
しかし、両腕を失ったことで、攻撃手段が極端に減少させる事が出来た。
畳み掛けるようにゾンビフォームに戻っていた牛千呂がウェイキングキーを回して、バーサークローのエフェクトを引き出して拘束した。
そして俺とウォズがそれぞれの必殺技を準備した。
フィニッシュタイム!ギーツ!
ビヨンドザタイム!
俺達は同時に飛び上がった。
魔王ゲルドの背後にキューブ状の時計型エネルギーが配置され、周囲を回転するキックの文字型エネルギーを纏って後ろ回し蹴りを叩き込もうとするウォズと共に、キツネ型の炎を身に纏って足裏にギーツのIDコアの紋章型エネルギーを凝縮させて蹴りを放った。
ストライクタイムブレイク!
タイムエクスプロージョン!
俺とウォズのキックを受けて爆発する魔王ゲルド。
そんな魔王ゲルドに追い打ちを掛けるように、嵐牙の"黒雷嵐"と爪刃の"雷豹霆"が降り注ぐ。
「嵐牙、爪刃。魔素切れか?」
「はっ……面目ありません」
「休んでいろ」
「後で起こしてやる」
嵐牙と爪刃は感謝を告げると嵐牙は影の中に、爪刃はヒューマギアモジュールに流れる電気の中へと入っていき、休むんだ。
連続攻撃を受けた魔王ゲルドの所からグチャッバキッという生々しい音が聞えた。
視線を向けるとそこには自身の腕を喰らう魔王ゲルドがいた。
その姿は重傷だったが、魔王ゲルドが自分の腕を喰らう度に傷が回復している。
【解。豚頭魔王は<自己再生>を持っています。異常な再生速度は特殊能力<飢餓者>との相乗効果と推測されます】
それで、異様に速く再生しているのか。
<演算者>から、魔王ゲルドの回復力の謎を知る事が出来たが、再生する前に倒そうと思ったが、一匹の豚頭族が自ら喰われることを望んだことで、魔王ゲルドは喰らった。
そのせいで、完全に回復された。
だが、それだけじゃない。
魔王ゲルドからまたも妖気が溢れていき、その妖気が白い装甲のようなモノが装着された。
「ウォズ。あれはなんだ?」
「あの姿はレイザーブーストと呼ばれる。ブーストマークⅡフォームの強化形態だね。その力は……」
ウォズが説明し終える前に魔王ゲルドがこちらに片手を向けると、俺達全員が何かに縛られるように身動きが動けなくなった。
「なっ!?」
「う、動けない!?」
「なんだよ、これっ!!?」
赤い何かで全身が拘束されている感覚はあるが、身動きがまったくとれない!
どうにかして身動きを取れる方法を考えていると魔王ゲルドが巨大なエネルギーによってできた5人の魔王ゲルドが出てきて、俺達に突撃してきた。
俺は<演算者>に頼んで、拘束を解除する方法をすぐさま行なって貰った。
複製継承していたリムルの<捕食者>と豚頭帝<飢餓者>が統合されて<暴食者>が出来上がっていた。
その<暴食者>で、拘束していたエネルギーを喰らい、襲ってきた魔王ゲルドの攻撃を回避することができたが、他の皆は回避もままならず殴られたせいで、変身解除に陥った。
「大丈夫か!?」
「ぁ……あぁ……!」
リムルを初めとした仲間達がヨロヨロと立ち上がろうと必死になっていた。
<演算者>、さっきの拘束は何だ?
【解。仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォームにはベクトル操作があります。ベクトルを操作して主人達を拘束したのです】
「ベクトル操作!?面倒な能力を……!?」
ベクトルの定義を知っていれば、発動した攻撃を停止させるだけでなく、反射や力場を固定させる事も出来る。
本当に厄介な能力を得てやがる。
「その通りだ。我が魔王……仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォームにはベクトル操作があるんだ」
しかも、5人に分身して攻撃までしてきた。
4人が攻撃をして本体がベクトル操作で拘束されたら終わりだな。
だったら、取る選択肢は一つだな。
俺は2体の分身を創り出し、その腰にはビルドドライバーとゼロワンドライバーが装填されていた。
「オーマ!?分身出してどうする気だ!?」
「これが、今一番の最善手だ」
そう言って、分身はビルドの顔をした炭酸飲料水の缶を模した変身アイテム────ラビットタンクスパークリング振った後にプルタブ型スイッチを押した。
ラビットタンクスパークリング
ラビットタンクスパークリングをビルドドライバーに装填してレバーを回転させる。
すると、分身1の前後にビル殿マーク型に展開された配管が出てきて、前側に右肩と左脚にバブルラビットハーフボディが展開され、後ろにバブルタンクハーフボディが展開された。
Are you ready?
「変身!」
前後のボディが分身1に合わさる。
それによって分身1が仮面ライダービルド・ラビットタンクスパークリングに変身した。
シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング
イエイ!イェーイ!
そして、分身2はシャイニングホッパープログライズキーを取りだした。
シャイニングホッパープログライズキーを起動させて、ゼロワンドライバーに認証させる分身2。
SHAININGU JUNP
AUTHO RIZE!
分身2が認証したプログライズキーを天に掲げると、第二陣にあるゼアから黄色の光が発射された。
その光がシャイニングプログライズキーへと注がれると大きなバッタと小さいバッタが現れた。
「変身!」
そしてゼロワンドライバーにシャイニングプログライズキーを装填した。
PROG RISE!
The rider kick increases the power by adding to brightness!
シャイニングホッパー!
"When I shine,darkness fades."
二匹のバッタを虫取り網のようなもので囲み取りながら自身も網の中に入ると、筋骨隆々な肉体に膨れると、全身からバッタの脚が生えて折り畳まれる。
分身2は仮面ライダーゼロワン・シャイニングホッパーへと変身した。
そして本体である俺はギーツライドウォッチを一度外してから、横長いマゼンタ色のウォッチを取りだした。
ウォッチのボタンを押して、D'3サイドに装填する。
ディ・ディ・ディ・ディケイド!
装填した後、ベルトを回転させた。
すると、周囲にディケイドを模したマゼンタと銀のアーマーが各部分事に分れた状態で現れて、身に纏われた。
アーマータイム!カメンライド!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディケイドー!
顔面がまるでモニター状になって複眼がディケイドの文字と顔が表示されていて、右肩にもバーコード状のディケイドの文字があり、胸部から左肩にかけてバーコードが刻まれていた。
【仮面ライダーディケイドの力を確認しました。<継承者>の権能:能力転換により、<仮面ライダージオウ>の権能:平成戦士を<仮面ライダーディケイド>に、<継承者>を<
先程まで使っていたギーツ用の特殊能力がディケイド用の特殊能力へ変わった。
俺が仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーに変身すると、先程までアナザーギーツの攻撃でヨロヨロだったウォズが突如元気を出して、宣言した。
「祝え!全ライダーの力を継承し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ディケイドアーマー!通りすがりのライダーの力を継承した瞬間である!」
完全に祝うことに関して中毒ともいえるウォズの祝電に、周りにいる紅丸達は呆れていた。
そして、俺は先程外したギーツライドウォッチをディケイドライドウォッチの「F.F.T.スロット」に装填した。
ファイナルフォームタイム!ギ・ギ・ギ・ギーツ!
ギーツライドウォッチを装填したことで、方のライダー名文字がギーツとなり、胸部から左肩にかけてマークⅡの文字に変化しており、その他の部位がギーツ・マークⅡフォームと瓜二つな形状へと変化した。
この姿の名は仮面ライダージオウ・ディケイドアーマー ギーツフォーム
【仮面ライダーギーツの力を再確認しました。特殊能力<仮面ライダーディケイド>の権能:戦士図鑑と<写真家>の権能:存在値模写を発動。特殊能力<仮面ライダーギーツ>・<創世者>・<大願者>が行使出来るようになりました】
これで、破壊の力を持つディケイドの力を行使しながら、ギーツの力も行使できる。
謂わば、ジオウの力にディケイドの力を上乗せし、更にギーツの力を上乗せした状態にいる。
特殊能力を七個も同時併用していることになる為、<演算者>がいなければ、処理などできないな。コレは……
現在進行形で使っている時点で今更だな。
「祝え!全ライダーの「くどいわ!!」…………」
ウォズが本日三回目の祝電を告げようとした為、リムルが強制的に止められた。
ライドヘイセイバー
俺の手にはマゼンタピンクの頭部に「ヘイセイバー」のエングレーブが刻み込まれた刀身を持つ剣型武器──────ライドヘイセイバーとギーツアーマーで使っていたマグナムシューター40xxを構えて、マグナムシューター40xxを魔王ゲルドに向けた。
「さぁ。ここからが、ハイライトだ」
そう言って、本体である俺と分身2体で魔王ゲルドへと向かった。
次回~憧れとの会合~