原作にないオリジナル章なので投稿速度が遅れてしまうかもしれませんが、応援宜しくお願いします。
魔国連邦と獣王国との国交から1日が過ぎた頃の夜。
「おいオーマ。オレ様と手合わせしてくれよ」
そう晩酌の際に酔っ払ったカリオンから手合わせを願われた。
耐性があるようだが、それでも酒の毒に負けたらしく、酔っ払ってしまっているカリオンに呆れていた。
「酔っ払いに付き合うきはないぞ」
「おいおい。寂しいこと言うなよ!」
そう言って絡んでくるカリオン。
そんなカリオンに元々好戦的な気質が高い紅丸が、割って入ってきた。
「それなら、俺が相手をするべへっ!!?」
紅丸が余計なことを言おうとしたため、裏拳を放って黙らせた。
「カリオン。魔王と魔王候補が手合わせる事の意味をわかっているのか?」
「そう言うなよ。本気でやろうってわけじゃねぇんだ」
獣人らしい戦闘狂に呆れてしまう。
「いい加減に諦めろ!」
俺が手合わせする事を拒否するとカリオンはブーッブーッと子供のように拗ねていた。
そんなカリオンからの怠絡みを受けながらも一夜が過ぎた。
カリオンからは酒の酔いでの発言の謝罪を受けた。
「昨夜は悪かったな。俺の部下達も良い勉強になった。ありがとうな、オーマ」
「俺達も勉強になったぞ、カリオン」
「ハハハ!そうか。
「あぁ。その時は頼む」
そう言って俺達使節団は獣王国ユーラザニアを後にした。
獣王国ユーラザニアとの貿易は簡潔に言って心地よく終えることができた。
カリオンは魔国連邦産のお酒が気に入ったらしく、ジュラ・テンペスト連邦国に行っていた三獣士のアルビスとスフィアも気に入っていた事から、魔国にいる
今後は獣王国で農作された果物による
いくら<創世者>によって飢餓から抜け出すために樹人族のいる森に創造したとはいえ、各地に分れた猪人族の食糧としても使用している為、それ程多く使うわけにはいかないから助かる。
友誼を結べたことで、カリオンが治める獣王国に伝承されている仮面ライダーの伝説を知る事が出来た。
カリオン曰く、彼の祖父の時代から伝わっているそうだ。
【仮面ライダーオーズがあらゆる生物の力を束ねた王らしいじゃねぇか。欲望の王なんて伝承になってるが、
ニカリと笑みを浮かべながらも伝承の石碑について語り合った。
俺の中にもオーズの力があるが、<演算者>の報告では欲望に関する力が殆どのようだ。
そんな獣王国との友誼を結び終えた俺達が魔国へと帰国している時だった。
突如<演算者>から報告を受けた。
【告。数km先にて空間の歪みが発生しました】
空間の歪み?どんな歪みなんだ?
【カーテン状の空間の歪みが世界に生じています。その歪み方は主人が有している仮面ライダーディケイドが有するオーロラカーテンと酷似しています】
ディケイドのオーロラカーテンに似ている!?つまりギィが関係してるのか?
【否。オーロラカーテンより魔王ギィの魔素量を感知できませんでした。ですが、オーロラカーテンから生命反応が複数出現しています。その生命反応ですが、戦闘中のようです】
戦闘?オーロラカーテンで移動しながら戦っているのか。一体何のために……
【戦闘中の生命反応から魔素が感知できませんでした】
ということは異世界人か。
オーロラカーテンの移動なら異世界から転生や召喚の経験を持つ俺やリムル、シズさんのような元異世界人・異世界人のように魔素を保有することはないだろうな。
オーロラカーテンを使ってやって来た者が、魔素を持たない異世界人の可能性あるなら行ってみるか。
そう思い紅丸達に<思念伝達>を送った。
『魔素を持たない異世界人の可能性がある……ですか?』
『あぁ。この近くで戦闘が起きている。魔素がないということは感知できないという事だ。そんなヤツらが俺達の国に敵対すれば危険だ。敵か味方を調べる必要がある』
そう思念を送った俺は豹車を止めさせて、全員を呼びつけた。
「これより、この近くで起きている戦闘場所へと趣く!しかし、その戦闘を行なっている者達は魔素を一切有していない可能性がある。その者達が何者なのか。敵か味方なのか見定める必要がある。よって、部隊を二つに分ける」
そう言って俺と紅丸の部隊に分けた。
俺の部隊はウォズと燃黄。そしてアズだ。
他は紅丸の部隊にした。
「お待ち下さいオーマ様!流石にオーマ様の部隊が四人だけというのは……危険なのではありませんか?」
「いや、偵察を重視した行動ならこの方が有効だ」
異議を申し立てるリグルに紅丸が待ったを掛ける。
話が決まると俺はウォズ達を連れていくことにした。
俺はビルドドライバーを、ウォズはシノビミライドウォッチを、燃黄はシノビドライバーを、アズは隠密性のある新たなプログライズキーを用いる事にした。
俺はニンジャボトルとコミックボトルを数回振ってはビルドドライバーへと装填した。
ニンジャ コミック
ベストマッチ!
Are you reday?
シノビアクション!
燃黄はメンキョカイデンプレートを手にしていた。
そして、アズは新たな隠密性のプログライズキーを使用した。
MIMIC AUTHO RISE!
衛生アークをこの世界用に建設した悪意塔アークから赤い光が放たれていき、アズの上空でその姿を現した。
その姿はまるでフクロウのようだった。
『変身!』
忍びのエンターテイナー!
ニンニンコミック!
投影!誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ シノビ!
誰じゃ?俺じゃ?忍者!(ニンジャ~!)
PROG RISE!忍ぶる陰の狩人!ミミックオウル!"
全員が隠密性のある仮面ライダーのフォームへと変身した。
そして、ニンジャボトルを性質を最大限に発揮する為に、新たな魔法を行使した。
"
すると、暗闇と影に姿を隠した。
「よし。行くぞ」
「「「はい」」」
俺はウォズ達を連れて向かった。
十分ほどの時間を掛けて近づいてみると、そこにはまるでオーロラを纏った姿をした化物と化石化したプラキオザウルスの化物に大口に一つ目玉のロングヘアーの女性の化物がまるで道化師と魔女が合わさった姿をした存在と争っていた。
「凄まじいね、
「五月蠅い!」
オーロラの怪物が高圧な熱線が道化師と魔女の存在へと襲う。
しかし、攻撃された存在は腕からトランプのジョーカーをエネルギーとして作りだしては、盾になるように重ねて熱線の射線上へと置いた。
すると、熱線を受け止めて見せた。
『ウォズ。アイツらが何者かわかるか?』
『我が魔王。アレは恐らくだがドーパントだね』
『ドーパント?何者なんですか?』
俺がウォズに確認すると、ウォズが予測を立ててくれた。
成る程。ドーパントか……
『ドーパントは地球と呼ばれる星にある記憶が刻まれたメモリ──────ガイアメモリを用いた化物の姿だよ』
ガイアメモリ?確か仮面ライダーWに出てくる変身アイテムの一部だな。
『しかし、ドーパントになると、毒素を身体中に取り込むことを意味するため、使用したガイアメモリによっては副作用が起きる事もある』
『あの者達は副作用が出てるのかしら?』
アズの質問にウォズはわからないと告げた。ウォズの言うとおり、解析鑑定をしてみたがそれらしい副作用は見当たらなかった。
【告。異世界人の解析鑑定が終了しました。三組のドーパントはオーロラドーパントメモリを使ったオーロラドーパントにブラキオザウルスドーパントメモリを使ったブラキオザウルスドーパントにスクリームドーパントメモリを使ったスクリームドーパントです。敵対しているドーパントはジョーカードーパントメモリを使ったジョーカードーパントです】
ジョーカーだと!?
仮面ライダーWに使っているメモリのもあるのか。
【告。四体のドーパントの内、ジョーカードーパントメモリ以外のメモリの解析が完了しました。<仮面ライダーW>の戦士能力使用時に仮面ライダーWが使っていないメモリを作成して行使することができます】
それはありがたいが、今はあの四人をどうするかだな。
そう思っていると、四人の時間が停止された。
ビデオの一時停止のようにノイズ混じりの状態になった。
これは……!?
『我が魔王。これはまさか……!!』
『あぁ。間違いない』
俺達は息を潜めていると、やはりある者が現れた。
現れたのはエラだった。
「ヴァティスったら、態々仮面ライダーW世界の者達を連れてくる必要があったのかしらね。まぁいいわ。誰にコレを使おうかしらね」
そう言ってエラは右手にアナザーウォッチが握られていた。
「オーロラドーパントの万灯雪時かしら。ブラキオザウルスドーパントの千葉秀夫か。スクリームドーパントの五条一葉もいいけど、この三人ですら手を御招いているジョーカードーパントの彼女がいいかしらね」
そう呟きながらも考え込むエラ。彼女の発言から考えるに、あの四人のドーパントの中からアナザーライダーを生み出す事を考えているんだろう。
なら、その前に行動に移るべきだな。
だが、"
別のフォームになるのは相手に気取られる。
なら、アレを使う方が良いだろうな。
決断した俺は右手にハザードトリガーを持ちだした。
『どうする気だい、我が魔王』
『介入する。エラの狙いが分かり次第、その者を救助・護衛を頼む』
『了解した、我が魔王』
『わかりました!』
HAZARD ON!
ビルドドライバーに装填したハザードトリガーに再度フルボトル二本を装填し直してドライバーを回した。
すると、俺の前後に黒いプレス機が現れた。
ニンジャ コミック
スーパーベストマッチ!
ドンテンカーン! ドーンテンカン! ドンテンカーン! ドーンテンカン!
ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!
Are you reday?
「ビルドアップ」
プレス機が俺を挟んできて、チーンッ!と電子レンジのような音が鳴ると共にプレス機が離れた。
少しの間だけ、熱によって赤くなっていたが、すぐさま複眼はニンジャコミックと同じだが、他の部分が真っ黒なビルドが現れた。
アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!
左手に四コマ忍法刀を携えてエラの背後へと<影移動>した俺が現れた。
「!?」
俺の出現に気付いたエラが驚愕の表情を浮かべながらもアナザーウォッチを持たぬ手に魔力を灯そうとしていたが、それよりも早くハザードトリガーによる暴走状態を敵に行なわせると魔法を四コマ忍法刀に付与した。
‟
「朧心命流 朧・陰影突」
影を纏った突き攻撃をエラの胴体に突き刺した。
急所に刺さることはなかったが、"
すると、時間停止されていた四体のドーパントが動き始めた。
「!?なにが……」
「彼等は一体だれだい?」
四体のドーパントがこっちに視線を向けていた。
当然だろう。恐らくだが、仮面ライダーW世界で戦っている最中に異世界へとオーロラカーテンで移動させられただけでなく、時間停止されて何かをされそうになったのだ。
時間停止の際の意識が彼等にあればの話ではあるが、それだけでも十分に驚きの連続ともいえよう。異世界に転移されても戦いが続いていたのは三人と一人に大きな因縁があるのだろう。
そう思いながらも体から粒子を出して消えようとしているエラ。
タイムジャッカーの一人を始末できるのは上々の結果といえるな。
「そのまま、自分の愚行を呪うといい」
エラが死ぬという結果が変わらないと思った俺だったが、エラは不敵な笑みを浮かべていた。
「それは……どうかしらね……」
「なに?」
「静まるがよい、禍々しい暴走の力よ。王の言霊は絶対なり」
何処かから男の声が聞えた。
しかし、その男の言葉がエラに奇妙な現象が起きていた。
エラを蝕んでいた成分が勝手に消えていった。
「なんだと……」
その現象に驚いていると俺の上空から高位の魔力を感じ取った。
「我が魔王!」
ウォズが俺を心配して声を掛ける。俺も直撃すれば瀕死は免れないと思い四コマ忍法刀を操作した。
隠れ身の術!
煙の中へと消えていった俺は、俺が居た場所を包み込む様に放たれた高位魔力の光を目にした。
ウォズの近くへと避難した俺が居た場所へと視線を向けると、そこは底が見えぬほどの穴が空いていた。
「悪いわね。助かったわ」
「まったく、もう少し考えて動き賜えよ」
エラが感謝を告げた。
エラの隣にはヴァティスやアウとは違う別の人物が立っていた。その男の頬には何やら黒い刺青を入れている火色に輝く三つ編みポニーテールの男だった。
男は俺に鋭い睨みを向けていた。
彼の瞳から感じる感情には憎悪が殆どだった。
「エラ。私が相手をする。君は引きたまえ」
「そうね。後はお願いするわ」
そう言ってエラが一瞬でこの場から消えた。
そして、男が腰に変身ベルトを巻いた。
そのベルトに見覚えがない。
「あのベルトは……」
「まさか……」
ジョーカードーパントとオーロラドーパントが反応していた。
もしや仮面ライダーWに関する変身ベルトなのか。
そう思うと、目の前の男が右手に黒色のガイアメモリを持っており、そのメモリには骸骨で出来たSの文字が描かれていた。
「変身」
変身ベルトにガイアメモリを装填する部分に装填しては45°ほど傾けた。
体に黒紫色の線が走るとライダーの装甲が纏われた。
「なんだ……その仮面ライダーは?」
「仮面ライダースカル。お前達を殺すとしよう」
そう言って俺やドーパントへと襲ってきた。
スカルの拳を受け止めた俺だったが、その体が異様に冷たかった。
「なんだこの冷たさは?」
【解。スカルガイアメモリにはガイアメモリ所有者を殺害する特性を秘めており、使用者を死者と同じ状態にあります。身体の温度が冷たい原因はその影響です】
成る程な。そうなると痛覚も死者と同じなら<痛覚無効>を変身することで一時的に行使されている可能性があるな。
そう考えながらも死者に対してこちらも長期戦を考えて不死身の力を行使する事にした。
仮面ライダースカルから離れていると突如として近くから女の声が聞えた。
そちらに視線を向けると、先程のジョーカードーパントがオーロラドーパントに殴り飛ばされたらしくこちらへと変身解除と共に吹き飛ばされてきた。
俺は別フォームへと変身する前に変身解除された女を受け止めた。
彼女の腰に付けられていたベルトが破損しており、装填されていたであろうジョーカードーパントメモリが一部だけ破損した状態になっていた。
そして変身解除されたジョーカードーパントの変身者は藤色のロングヘアーが映える美貌に、薄い青のシースルーのキャミソールにローライズジーンズとロングブーツを着用した妖艶な容姿を持った女だった。
「仮面ライダー。ときめを渡してもらおうか」
そういってオーロラドーパントが揺れ動くオーロラの手を向けてくる。
「断る」
俺が断るとオーロラドーパントがこちらへと光線を放ってきた。
しかし、その熱線を元素魔法"
「なっ!?」
仮面ライダースカルに変身した男がスカルマグナムを発砲した。
エネルギー弾だけでなく、物質弾までもが放たれてきたが、‟
「この魔法にどう抗えるか……見せてもらうぞ」
そう言って彼等の近くにあった水滴一粒を対象にして、三度目の"
するとその水滴からプラズマが生じて閃光と共に仮面ライダースカルとドーパント三体を包み込んでいき、俺達までも包み込もうとしていたが"
紅丸達の元へと移動した俺達は紅丸達と合流した。
「オーマ様、大丈夫ですか?」
「あぁ。そっちは何かなかったか?」
「Aランクの魔物がやってきましたが、すぐさま討伐を終えました」
「そうか。それで……その兎はなんだ?」
俺はリグルの近くにいる人型の兎へと視線を向けた。
俺の視線を受けてビクリと肩をふるわせる兎にリグルが落ち着かせていた。
「その魔物に追われていたんです。どうやら偶然出くわしたようです」
「そうか」
俺は兎に尋ねた。
「名前はあるのか?」
「い、いえ……私に名前はありません」
「そうか。それなら俺が名を与えるとしよう」
「!ほ、本当ですか!?」
俺が名前を与えると告げると明らかに喜んでいた。
「あぁ。そうだな……フラメアがいいな」
そう名付けると俺から魔素が減って女兎ことフラメアに流れた。
微々たる魔素量の消費しかなかった。
「それでオーマ様。そちらの女性はどうするんですか?」
紅丸が訪ねてきたのは俺の腕に抱えられているジョーカードーパントの変身者だった。
しかし、彼女はまだ目が覚めることはなかった。
「しかたない。このまま彼女を連れて魔国に戻るぞ」
「……流石に危険なのでは?」
「問題ない。何時でも反撃できるようにしておけば、もしもの時でも対応できるだろ」
そう言って俺は自分達が乗っていた豹車へと乗り込んだ。
魔国連邦へと向かう中、俺達が見てきた事を紅丸達に共有した。
あらたな勢力の誕生の可能性を示唆した。
「そんなことがあったのですか」
「しかし、アナザーライダーになるのを未然に防げたのは良いですが、オーマ様の変身できるライダーの力が増えませんでしたね」
「そうでもないぞ」
『え?』
驚く紅丸達に俺はあの時に没収していた代物を見せた。
その代物を見て、ウォズは大変驚いていた。
「それは……アナザーWウォッチ!いつのまにそのウォッチを取ったのですか?」
そう。俺はエラが持っていたアナザーウォッチを盗んでいた。
「"
そう告げながらもウォッチを持つ手に<仮面ライダージオウ>の
手に力を入れる度にバキリと壊れたウォッチの影響が俺に出ているのか、確認してくれ。<演算者>。
【解。アナザーWウォッチが破壊された事で主人に仮面ライダーWの能力を獲得しました】
どうやらウォッチを壊しても戦士能力などが得られるようだな。
【急。仮面ライダーゴーストの能力も獲得しました】
はぁ?
なんで?
【……】
<演算者>でもわからないようだ。
「どうされましたか、我が魔王?」
「いや、仮面ライダーWの能力を獲得はしたんだが、なぜか仮面ライダーゴーストの能力も獲得したようだ」
ゴーストに関する能力を得たことを伝えると誰もが困惑していた。
それもそうだろう。アナザーWウォッチを壊して力を得たのはまだわかる。だが、関係のないゴーストまで手に入れたとなっては困惑する。
そして、ウォズが何かを考えているとこう言ってきた。
「……恐らくですが、どこかでアナザーゴーストが誕生しており、ゴーストの力を持つ者。または我が魔王のジオウⅡと同じ力を持つ者が討伐したのかの二択だろうね」
「前者はまだしも、後者に関しては可能性としては低いだろうが……可能性がないわけじゃないな」
「(まさか……あのウォッチが既に有している者がいるのか?)」
ウォズの言葉について可能性としてありえることだと思っていると、ウォズが何か考えていた。
そんな時だった。
俺の隣で気を失っていたジョーカードーパントが目を覚ました。
「……ここは?」
「起きたようだな」
目を覚ました女は目を擦りながらも俺達へと視線を向けた。
緑色肌や鬼の角を生やしているリグルや紅丸を見て、大変驚いていた。
恐らく俺のヒューマギアモジュールもだろうがな……
「あ、貴方達は……?」
「俺はオーマ=テンペスト。お前は?」
「……ときめ」
ジョーカードーパントの変身者の名前は「ときめ」というらしいが、苗字がないな。
「苗字は?」
ときめは顔を横に振っていた。
まさか……
「君……まさか、記憶がないのか?」
「うん」
彼女の発言に同じ豹車に乗車している者達が驚愕と困惑していた。
やはり彼女は記憶喪失だった。
「さっきまで戦っていたんだろ!?」
そう紅丸が訪ねるも戦っていた時の記憶すらもなくなっているらしく、彼女は困惑していた。
「戦ってた!?……わたしが?」
どうやら本当に覚えていないようだ。
「恐らく、仮面ライダーWにはガイアメモリをブレイクすることでガイアメモリを破壊する事が出来るんだが……メモリブレイクには相手の記憶を失わせてしまう可能性を秘めているんだ」
「それじゃあ。メモリブレイクで記憶も失ってしまったということですか!?」
ウォズの発言からリグルが驚きながら再確認すると、ウォズが頷いて肯定していた。
「どうやら……記憶が戻る様に動く必要があるな」
彼女の記憶喪失を解決する方法を考えながら、俺達は帰国したのだった。
────────────────────────────ー
その頃。オーマの‟
「静まれ、禍々しい光よ」
仮面ライダースカルがそう告げると、"
巨大爆発を結界で閉じ込められていた四人がダメージを負いながらも生き残っていた。
ドーパントは変身を解除されて、全身を負傷していた。
「おのれ……オーマ=テンペスト!!」
仮面ライダースカルは変身を解除しながらもオーマに対して怒り心頭に発していた。
「落ち着け」
「!ヴァティス……すまない」
突如として現れたヴァティスに頭を冷やすように告げられた男はヴァティスを見るや一気に怒りが冷めた。
「気にするな。さて、裏風都のハイドープ達よ。お前達に選択肢を与えようじゃないか」
「選択肢だって?」
幼い子供が反応した。
「我々に従うか死ぬかだ」
「はぁ~~~~~!!?」
目をギョロッとした勢いで黒髪ロングヘアーにゴスロリ服を着ている女が苛立った様子を隠そうともせずに反抗的な態度を取った。
「なにほざいてんの、コイツ!」
「万灯さん。コイツら殺しますか?」
「二人とも、まちなさい」
万灯と呼ばれた青年が二人を止めた。
「いくつか質問良いかな?」
「許可しよう」
万灯はヴァティスに幾つか質問をした。その質問にヴァティスが返答をした後、万灯は少し考えた後にこう答えた。
「いいだろう。しかし、裏側に関しては私に一任していただけるのかな?」
「勿論だ。奴があの力を得た時点で既に裏側もこちらへと繋がっている。君達の街は君達に任せるが、メモリをこの世界にばらまき、適応者を見つけるのもいいだろう?」
「そうだね。そうしてもらえるとありがたいよ」
ヴァティスと万灯が話しながら手を繋げた。
彼等は協力者となった。それはオーマ達の敵が更に増したのだった。
────────────────────────────ー
そして、別の場所では地に伏せた人間とその近くに立っている仮面ライダーがいた。
その仮面ライダーが変身を解除すると、そのものはなにやら聖騎士風な鎧を纏った女性だった。
「どうだい。我が救世主」
そんな女性に尋ねたのは白い帽子を被った男だった。
「これがアナザーライダーね。これを生み出している者がいるのね」
「その通りだ。そして、アナザーライダーを生み出しているものこそ、以前教えた人物だよ」
そう呟く男を見ながら、彼女はその名を告げた。
「オーマ……テンペスト」
オーマは知らぬ所で冤罪を掛けられていた。その冤罪を信じている者との出会いはそう遠くない。
次回~武装国家への来訪~