リムルの変身枠は仮面ライダークローズに決定!
同時にヴェルドラは仮面ライダーエボルに決定しました。
世界が暴風竜ヴェルドラの消滅に激震している頃、俺とリムル。そしてウォズは洞窟内で鉱石の回収や色々な魔物を討伐してはリムルの<捕食者>で回収し続けていた。
同じ能力を持っている事にリムルが驚いていたが、<継承者>で能力を複製して受け継いでいたと説明したら「チートだな!おい!」と言われてしまった。
そんなたわいのない話をしながらも、俺達は封印の洞窟から旅立った。
外は木々が広がっていた。
どうやら森の中にある洞窟内に転生していたようだ。
リムルとウォズと共に森の中を散策しながら能力の練習などを行なっていた。
「この森はどの当たりにある森なんだ?」
そう疑問に思った俺にウォズが語った。
「ここは、ジュラの大森林と呼ばれる広大な森林だ」
ジュラの大森林ね。
どれだけ大きいんだ?
【告。個体名:ヴェルドラ=テンペストが封印されてから、封印が解除されないよう不可侵条約が結ばれた地域であり、東西の諸国を分担するほどの広大な地域です】
東西を分ける程に広大なのか……
そう思いながら歩いていると、何やら三匹の黒い狼と白い獅子がいたが、睨み付けると颯爽と帰って行ったりとあったが、今回は違った。
俺達の目の前に鎧や武器を持つ魔物が現れた。
30匹ほどのゴブリン達だった。
スライムやドラゴン、それに洞窟内に魔物が幾つかいたあらゴブリンがいても可笑しくはない。
しかし、貧弱な体躯にボロボロな装備、ハッキリ言って当たった瞬間に装備が壊れる程度のものだから危険度を感じないな。
「グガッ強き者よ……この先になにか用事がおありですか?」
喋ったな。<魔力感知>の応用で理解出来る言葉に変換されているんだったな。
「初めまして、俺はスライムのリムルという」
「待て!リムル」
自己紹介しようとするリムルに待ったを掛けた。
リムルの言葉がまるでスピーカーフォン越しに喋っているような程の大声だった。
なんでこんなに大きく聞こえてるんだ?
【告。個体名:リムル=テンペストが外に流れ続けている魔素と思念が強すぎた為、大きく聞こえる。主人の魔素量は<捕食者>を獲得後、すぐさま胃袋内に魔素量を保管を実施済み】
早い対応ありがとう<演算者>。
「あれ?どうしたんだ?」
「今のお前の声はヴェルドラなみだぞ」
「……マジ」
訪ねてくるリムルに頷いた。
「垂れ流している魔素量を抑えろ。あのゴブリン達が可哀想だ」
リムルの声があまりに大きく威圧的だった為に、目の前の30人のゴブリン達が怯えながらに倒れていた。
「グガッ。強き者よ!アナタ様のお力は十分に分かりました。どうか声を鎮めて下さい!」
バンダナを付けたゴブリンがそう頼んできた。
「リムル。魔素を<捕食者>の胃袋に収めとけ。彼等に悪影響だ」
「お、おう。わかった」
リムルはすぐさま<捕食者>の胃袋という亜空間へと魔素を収めた。
収め終えたのを確認した俺はゴブリンに訪ねた。
「俺達はこの先に用事など無い。君達が警戒していたのはリムルの
ゴブリン達が持っている剣には何かと衝突して刃毀れしている事は解析鑑定してわかった。
そう訪ねるとバンダナのゴブリンが俺たちを案内した。
案内されたのはボロボロな建物とは言えない建物だった。
どうやら、彼らの居地のようだ。
俺達は村長を連れてくるからと言われて、待たされていた。
少々暇だったので、<演算者>に訪ねた。
建物や農作などは仮面ライダーの知識から何か良い方法はないか?
【告。仮面ライダーゼロワンに登場するヒューマギアを使用すれば、建築士・料理人・農業・漁業・治安部隊などが構成できる。<継承者>にて<鉱物作成>を継承しますか?】
それじゃあ、頼む。
【是。<鉱物作成>を継承しました。ヒューマギアとプログライズキーの作成しますか?】
設計だけ頼む。ゴブリン達の話が終えてからにしたい。
【了。設計を開始。作成の準備を整えます】
助かるよ。
「お待たせいたしました。お客人。大したもてなしも出来ませんで申し訳ない」
そう言ってきたのはバンダナを付けたゴブリンに支えられながらやってきたヨボヨボな杖をついた老ゴブリンだった。
「私はこの村の村長をさせて頂いております」
「あぁ。いやいやお気遣いなく。それで?何か用があるから自分達を招待してくれたんですよね?」
そうリムルが訪ねると老ゴブリン達が頭を下げてきた。
「貴方様の秘めたるお力。息子からお聞き及んでおります。一緒に居られる人間の方と見覚えのない魔物の方も貴方様と同等のお力を秘めているのはわかっております。我らの願い、何卒聞き届けては貰えませんでしょうか」
そう告げられた。
やはり何か訳ありだったか。
「内容による。言ってみろ」
「ははっ。ひと月ほど前、この地を護る竜の神が突如、消えてしまわれました」
ヴェルドラのことか?
アイツは封印されていて不可侵領域になっていると<演算者>が報告してくれた事から考えて、恐らくヴェルドラがいるだけで進行を防いでいたわけであり、それは魔物であろうと人間も同じなのだろう。
「その為、縄張りを求める近隣の魔物達がこの地に目を付けたのです。中でも牙狼族と爪豹《そうひょう》族なる魔物は協力で一歩機に対し我ら10匹で挑んでも苦戦する有様でして……爪豹族は今、近隣のゴブリンの村に向かおうとしていることは判明してます」
「そいつらの数は?」
「牙狼族と爪豹族は群れで100匹ほどになります。比べて我らの内戦える者は雌を含めて60匹程度であり、近隣のゴブリン村の戦力は70匹です」
絶望的だな。
「その数は確かな情報なのかい?」
「それは確実です……リグルが牙狼族との死闘を経て手に入れた情報ですから」
ウォズの質問にそう答えるゴブリン。
リグルとは誰だ?
「リグルは私の兄です。さる魔人より名を授かった村一番の戦士でした。兄がいたから我らは未だ生きているのです」
その言い方からして、恐らく情報を手に入れたかわりに死んだのだろう。
「村長。一つ確認したい。俺達がこの村を助けるなら、その見返りはなんだ?」
そう告げた。
ただの気まぐれでどうこう出来る様な話じゃない。
体裁を整えるのは必要不可欠だ。
「強き者よ。我々の忠誠を捧げます!」
彼等の目には狂い無き忠誠心があった。
「それは、爪豹族が襲おうとしている近隣の村に対してもか?」
「……彼等も強き者に忠誠を捧げることでしょう」
そう告げる村長。
そんな時だった。狼と獅子の遠吠えがこの村の周囲から鳴り響いた。
その遠吠えを訊いて慌てふためくゴブリン。
そんな彼等にこう言った。
「怯えるな!」
俺が一喝した。
一喝されてゴブリン達はビクッと身体を震わせて驚愕していた。
「これから倒す相手だ」
リムルもどうやら同じ気持ちなのだろう。
「では……」
「ああ。お前達のその願い、暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストと」
「オーマ=テンペストが聞き届けよう!」
「我が魔王が聞き入れるなら、私は家臣として受け入れよう」
俺達三人が肯定したことで、ゴブリン達は頭を下げた。
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「リムル。俺とウォズは近隣の村に向かう。ここは任せたぞ」
「向かうって、今から行って間に合うのか?」
「近隣の村へは走っても一週間はかかりますよ!?」
そう問うてくるリムルと村長に俺は笑顔でこう言った。
「問題ない。なんかいける気がするからな」
そう言って、俺は家から出て、あるウォッチを起動させた。
起動させたのはバイクライドウォッチだった。
バイクライドウォッチを起動させて放り出すとウォッチがライドストライカーと呼ばれるバイクへと変化した。
「おぉ!?すっげぇえ!」
リムルは視た事のないタイプのバイクが現れた事に驚いていた。
俺はライドストライカーに乗って、ヘルメットを被った。
「誰か、近隣の村にまで案内してくれ」
そう頼むと髪を少々纏めた雌ゴブリンが挙手した。
「わたしが行きます!」
「娘よ!?」
村長の娘のようだ。
「わたしは近隣の村に行ったことがあって面識が一番ありますので、わたしが案内します」
「わかった。頼むよ」
「はい」
俺の後ろに乗るように告げた。初めて見た乗り物だから乗る事に苦戦していた。
「我が魔王。私は君達が着いた瞬間に向かうよ」
「わかった」
俺は村長の娘を連れて近隣の村へと向かっていった。
「なぁ。気になってたんだけど、なんでオーマを"我が魔王"って呼んでるんだ?」
「我が魔王はこの世界を統べる最高最善の魔王となる時の王者だよ」
「なんと!?未来の魔王なのですか!?」
「その通りだ村長殿。君達が我が魔王に忠誠を誓ったのは英断だよ。この世界の全ての魔王が相手になろうとも余裕綽々と倒せる最強王者の配下になるのだからね」
ウォズが俺達が近隣の村へと到着するまでの間、牙狼族対策を手伝いながらも俺のことを語っていたのは余談である。
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ライドストライカーに乗った俺達は近隣の村へと森林内を車輪を回し続けていた。
「あ……アレです。アレが近隣の村です」
だいたい2時間ほどで近隣の村に到着した。
到着した俺達はバイクを止めた。
突然、視た事のないバイクを乗る見た目人間の俺と近隣村の村長の娘を見て驚きすぎて慌てている近隣村のゴブリン。
「落ち着いて下さい!わたしは近隣村の村長の娘です。村長さまはいらっしゃいますか?」
そう訪ねる村長の娘の言葉に、この村のゴブリンが村長を呼びに行った。
数分後にその村長がやってきた。どうやらその村長は彼女の父親と違って筋骨隆々な小さい男ゴブリンだった。
「やぁ。元気そうでなによりだ。それで何ようかな?」
「はい。牙狼族と爪豹族の襲撃に対して、この方と父が収める村にいるもう一人の方が助けて下さるとのことです」
そう俺を紹介する村長の娘。
この村の村長は俺をジーと見つめていた。
「人間のように見えますが……」
「失礼なゴブリンだね。我が魔王は人間と魔物が合わさった新たな種族だよ」
そうこの村の村長に対して何時の間にかやってきていたウォズが怒りを隠そうと為ずにそう告げた。
ていうか、人間と魔物の合わさった種族ってどういうことだ?
【解。主人の種族:
成る程。でもなんでウォズはその事を知ってるんだ?
【告。個体名:ウォズの特殊能力<預言者>の権能:逢魔降臨暦には主人と仮面ライダーの歴史が記載されています。ですので、主人の種族を把握していたのです】
そういうことか。
「新たな種族……ですか」
ウォズは純粋に人間だし、俺も見た目は耳元の部分以外は殆ど人間だからな。
ただ、容姿は前世とは違って夢に出てきたソウゴさんに似ているしな。
「我が魔王。妖気を放ってください。実力というものを教えるべきです」
理解しないゴブリン達に憤りを感じているウォズがそう言ってきた。
やれやれと思いながらも、俺は<捕食者>の胃袋内に収めていた魔素を解放した。
その魔素量は垂れ流し状態だったリムルの3倍ほどはあった。
その膨大すぎる魔素量にゴブリン達は恐怖した。
あまりに強すぎると彼等に毒だな。そう思いながら解放した魔素量を収めた。
「これで、わかって頂けたね」
ウォズがそう言うと、村長はコクリと頷いた。
「それじゃあ。俺達の用事を伝える。俺達は牙狼族と爪豹族を撃退する。代わりに彼女の父が収める村のゴブリン達は忠誠を誓うと告げた。爪豹族はこの村を狙っている。君達は俺達に助けられる見返りはなんだ?」
そう告げると村長は長考したが、考えが纏まったのか頭を下げた。
「助けて頂けるというなら、我らの忠誠を捧げます!」
村長の言葉に従う様に頭を下げるゴブリン達。
「わかった。このオーマ=テンペストが聞き届けた。先ずは爪豹族への対策を創ろう」
そう言って、俺はゴブリン達に柵を作るように伝えた。
ウォズに柵の創作指示を任せて俺はリムル達がいる村と同じく負傷者がいるだろう場所へと向かった。
そこには20人近くの負傷者がいた。
一人一人治療するのはかなり時間が掛るな。
牙狼族と爪豹族の襲撃は恐らく夜7時以降だろう。それまでには治療を終わらせておかなければならない。
【告。仮面ライダー最光に癒やしの力があります。光鋼剣最光を召喚し、治癒の光を浴びせる事を薦めます】
<演算者>の提案に従い仮面ライダー最光をイメージすると光の聖剣・光鋼剣最光を召喚した。
「光あれ!」
光鋼剣最光から放たれた淡い光が負傷したゴブリンに注がれていき、瀕死状態の傷が癒やされていき、負傷者達は復活を果たした。
やけに回復力が高いな。
【解。個体名:リムル=テンペストがフルポーションを作成していた為、その効力を光鋼剣最光の光に合わせて行使しました。フルポーションの効力が合わさった治癒の光がゴブリン達を完全に癒やしました】
それでこんなに回復力が高いのか……
「なんと、癒やしの力をお持ちなのですね」
そう驚く村長。
「負傷者は癒やした。柵の方に向かおう」
柵の状況を見にやってきた俺はウォズがテキパキと指示を出して
補強もされているし、迎え撃つ準備も整えれば問題はないな。後は戦える者達に、ヴェルドラの封印を解除する時や治療の際に顕現させた聖剣のように、俺の<仮面ライダージオウ>から武器を顕現させるか。
【是。思考加速を行使してライダー名をイメージすれば、こちらで武器を顕現させます。顕現に必要な魔素量は1ですので、70人分の魔素量を消費しますが戦闘に支障は致しません】
それなら、ゴブリン達に武器を持たせることはできるな。
そう思い、思考加速で俺の思考を1000倍にまで加速させて俺は片っ端から名前をイメージして武器を顕現させた。
「素晴らしい。流石だ我が魔王」
ウォズは俺が召喚した武器の数々を見て高揚とした表情で見ていた。
「オーマ様。これは何ですか?」
「爪豹族対策に召喚した武器だ。使い方は……──────────」
俺は戦闘できるゴブリン達に説明し終えると、試射なども行ないながらも作戦を伝えた。
そして夜。二つのゴブリン村に牙狼族と爪豹族が襲撃する時間となった。
俺とリムルがそれぞれの村で一種族ずつ対応するのだった。
次回~武装国家ドワルゴン~