転生したら、仮面ライダーになった件   作:森雄

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申し訳ございません!!

先日投稿しました「オーガの里」ですが、アナザーライダーが4体も入れてしまい、酷い駄作になってしまいましたので、「オーガの里」の本文を直して再投稿します。


オーガの里

 分身3Side

 

 三番目の分身体である俺は、現在滅や迅を初めとしたラグルド達戦士メンバー20名と共にジュラの大森林の中を探検していた。

 

 訓練だけでなく、魔物との実戦も警備隊を兼任する戦士達にとっては良い経験になる。

 

 そう思いながら、本体が召喚したバイク3台と雷爪豹族17匹に搭乗してジュラの大森林内を駆け回っている。

 しかし、バイクに乗っている俺と滅と迅は険しい森の中をバイクで入っている為、かなり揺れが激しい。

 そう思いながらバイクを走らせていたら、牛頭族と馬頭族の子供が争っていたので仲介したり、争い続けようとしたので、その子供達を配下として名付けた。

 

 牛頭族には牛千呂(うちなが)。馬頭族には屍馬(しば)と名付けた。

 名付けした影響で牛千呂は人間染みた容姿へと変化し、<毒操作>・<剛力>の能力を手にした。

 屍馬は人間染みた容姿と同時に馬頭族から進化馬頭族(ホースオルフェノク)へと種族進化していた。

 

 それでもまだ啀み合うので、魔素を少々放出したら、大人しくなった。

 俺の配下として協力し合うようにと告げた際には不満そうにしていたが、一応従ってくれた。

 街に戻ったら教育が必要だなっと思いながらも、新しく仲間となった二人を連れて更に森の中へと進み続けた時だった。

 

 俺達の目の前に十数匹の全身鎧の豚頭族が現れたのだ。

 

「そんな馬鹿な……!?」

「なんで豚頭族(オーク)全身鎧(フルプレート)を着てんだよ!?」

 

 驚く牛千呂と屍馬。

 

「……上手そうだ……」

 

 そう呟く一匹の豚頭族が襲ってきた。

 

「散れ!」

 

 そう言うと、滅達は散会し、豚頭族が持っている戦斧が、俺達のいた場所へと大地に振り下ろされた。

 陥没が起きたが俺はすぐさま腰にジクウドライバーを顕現させた。

 

ジオウ!

 

 ジオウライドウォッチを装填してドライバーの回転スイッチを押して変身ポーズを取った。

 

 滅や迅も腰部分に滅亡迅雷フォースライザーが顕現されて装着された。

 

POISON

 

WING

 

 二人はそれぞれ紫色とピンク色のプログライズキーを機動させては滅亡迅雷フォースライザーへと装填した。

 

 ラグルドは音又を、リチルは笛を取りだしてそれぞれが音を鳴らしては自身の額部分に近づけた。

 すると、額に鬼の顔のようなモノが浮き出た。

 

 続いて牛千呂の腰にデザイアドライバーが顕現された。

 

SET!

 

 屍馬は顔部分に妙な模様が出ていた。

 

 俺達六人はそれぞれ変身ポーズを構えながら同時に告げた。

 

「変身!」

 

 俺は仮面ライダージオウに変身した。

 

ライダータイム!仮面ライダージオウ!

 

 滅と迅は機械的に出てきた蠍と鷹が現れ、全身に装甲に繋がったワイヤーがギチギチに延びきった所を引き戻されて装着された。

 

FORCE RISE!

STING SCORPION!

FLYING FALCON!

BREAK DOWN.

 

 ラグルドは全身が燃え広がり、リチルは竜巻が吹きあふれる。

 

 牛千呂がゾンビレイズバックルのウィキングキーを捻るとゲートが開き員ベートハンドが出現してZOMBIEのコールが流れ、上半身に紫色の装甲が装着され、牛の様な頭部を装着した。左手はオレンジ色の爪を持ち、右手にノコギリのようなモノを持っていた。

 

ZOMBIE READY FIGHT!

 

 屍馬は人間姿から灰色の馬の姿へと変わった。

 

 仮面ライダージオウを初めとして仮面ライダー滅・仮面ライダー迅・仮面ライダー響鬼・仮面ライダー威吹鬼・仮面ライダーバッファ・ホースオルフェノクへと変身した。

 

 突然に姿を変えた七人のライダーに驚嘆する豚頭族。

 

「か、変わった所でなんだというんだ!!」

 

 そう言って襲ってくる豚頭族に俺はジカンギレードを取りだし、振り下ろされる戦斧を簡単に回避してから頭部を切り落とした。

 

 響鬼と威吹鬼は口から炎を出して燒き盡くし、滅は弓形アタッシュウェポンこと「アタッシュアロー」を取りだして刃が着いている部分で斬りつけ、迅はアタッシュショットガンで砲弾を放った。

 

 バッファは豚頭族の腹部に頭突きをしてから掬い上げるように倒れさせるとゾンビブレイカーで削り斬った。

 ホースオルフェノクは魔剣と盾を顕現させて盾で戦斧を防いだ後、魔剣で斬りつけて倒した。

 次々に淡々と倒していく俺達。

 

 そして、最後の豚頭族に俺は腹部に強力な蹴りを入れて銃形態のジカンギレードを頭部に突き付けて発報した。

 

 エネルギー銃弾が頭部を撃たれたことで絶命した豚頭族。

 

「これで最後か?」

「あぁ。それよりも全身鎧姿を疑問そうに言っていたな」

 

 そう呟く滅の疑問にラグルドが返答した。

 

「豚頭族はジュラの森南部の魔王領付近にて王国を築いている種族なのですが、十数匹も一緒に行動することも、況してや全身鎧を身につけるなどありえません」

「ありえない事が起きている。しかも魔王領付近に王国を築いているなら魔王領から購入されているんだろうが……」

「ここは南部じゃないし、先の豚頭族は食欲が溢れていたね」

「なにか大きな事が起きているかもしれないな」

 

 探るぞっと言って俺達は豚頭族達がいた方向へと向かっていく所、約1時間後。

 

 そこには一つの小さな里があった。

 その里の家々が炎で燃え広がっており、数百を超える豚頭族がだいたい300程の角を生やした獰猛な魔物と戦っており、豚頭族がその魔物を生かしながらも食している光景だった。

 

「なんだこれは……」

「豚頭族が大鬼族(オーガ)を食べてる」

 

 俺はあまりの光景に唖然としていた。

 それは俺だけではなかった。

 

「……どうされますか?オーマ様」

 

 訪ねてくるラグルドに俺は答えた。

 

「一先ず、大鬼族を助ける。ラグルド率いるゴブリンと雷爪豹族隊は大鬼族を避難誘導。他は中央突破して大鬼族の長、またはそれに近しい人物を救助しだい退却する。いいな!」

「はい!」

「わかった」

「いいよ」

 

 皆の返事を聞いた俺はすぐさま大鬼族の里へとバイクを走らせた。

 俺達は里に入ると、近くの大鬼族を食べたり、殺そうとする豚頭族をバイクを走らせながら楽していく。

 豚頭族が倒されて、助けられた大鬼族からラグルド達が、救助して避難誘導にあたった。

 

 雷爪豹族は周囲から襲おうと向かってくる豚頭族に対して、爪刃が進化した際に種族による固有能力(コモンスキル)を手にしていた。

 それは<雷操作>・<電光石火>。

 

 攻撃するために使う<雷操作>と移動の際に雷の如き速度で移動できる<電光石火>の二つを駆使して、翻弄と攻撃を繰り返し、

 背に乗るホブゴブリンやゴブリナ達にも攻撃させていた。

 

 助けた大鬼族をラグルド達に任せて、俺は滅と迅と牛千呂と屍馬を連れて中央突破していた。

 

 しかし、あまりに豚頭族の数が多く。ラグルド達から数百m程離れた場所でバイクで突破する事が出来なくなってしまった。

 

 そんな状況下に滅が一度アタッシュモードに戻したアタッシュアローを再度アローモードに展開して弓形の必殺技を発動した。

 

カバンシュート

 

 放たれた弓矢が複数に分かれ、数多くの豚頭族を一掃していく。

 周りの豚頭族が少なくなったので、ジオウライドウォッチを取りだした時だった。

 

 この里にいる俺以外の全員がまるでテレビ画面の一時停止のように停止された。

 

 嘗て、同じ様なことを味わったような気が……

 

 そう思っていると俺の目の前に翠色のマントが付いた暗緑色の半袖の制服を着込んだ白髪のロングヘアーに左耳側だけを碧色のメッシュを三つ編みをした一人の男が俺の目の前に現れた。

 

「何者だ?」

「初めまして、未来の大魔王よ。私はタイムジャッカーのヴァティスだ」

 

 タイムジャッカーのヴァティスと名乗る男は俺に告げてきた。

 

「アナザーライダーを知っているかな?仮面ライダーを元として歪めた怪物だ。アナザーライダーは仮面ライダー以外で倒せはしない。人間と魔物がどれ程挑もうとも倒す事は出来ない。そんな存在をこの大鬼族の里に二体放った。一人は大鬼族。もう一人は豚頭族を依代にアナザーウォッチを埋め込ませてもらった」

 

 なぜそんなことを……?

 そう思っているとなにかの能力(スキル)で読み解いたのか、それとも察したのかヴァティスは答えた。

 

「アナザーライダーになる者は各々の事情で後が無くなり追い詰められた者達を依代にしている。今回の大鬼族は豚頭族に襲われ喰われ消えゆく同胞達を前に何も出来ぬ己の無力感。豚頭族は子孫を護ろうとする父親の傷つく姿を見ているだけの己の不甲斐なさを利用させてもらったよ」

「……なんだと」

 

 ヴァティスの発言に怒りがグツグツとマグマのように煮えたぎってくる。

 

「だが、アナザーライダーとなる者は私に感謝するだろう。不甲斐ない時間を動かして貰えて嬉しいだろうよ」

 

 さも当然と言わんばかりに告げるヴァティス。

 

「自惚れるな」

「……なに?」

「時計の針は進めたり、巻き戻したりもできるが、人も魔物の人生の時間は戻りはしない。お前が他人の時間をどれ程弄ろうと自分で歩まない時間に意味など無い!」

「成る程。常磐ソウゴと変わらない王の器を持つようだ。流石はジオウということか……ならば、私は幾度となく貴様の未来を奪うためにアナザーライダーをけしかけるとしよう」

 

 そう言ってヴァティスは姿を消した。

 ヴァティスが消えた事で、先程まで止まっていた滅達が動ける様になった。

 

「何があった?」

「さっき動けなくなったよね!?」

 

 困惑する滅達。

 停止された時間の中では滅達も意識はない為、困惑するのは仕方ない。

 

 そんな滅達の心情に関係なく上空から大きな影が俺を覆ってきた。

 

 俺達はすぐさまその場から離れた。

 俺達がいた場所にドスン!と大きな落下音と土煙が広がった。

 

 土煙が晴れるとそこにはまるでラグルドの変身した仮面ライダー響鬼に似通った怪物がいた。

 

「皆は……私が護る……」

 

 その怪物は額に鬼のような顔を持ち、古典芸能の面を思わせるデザインをしていて、肩に掛けた羽衣なフォが仁王像を思わせ、両肩に鬼瓦がついていた。

 そして両手には棘が無数に付いた音撃棒烈火と同等の長さを持つ金棒二本を両手に持っていた。

 

響鬼

 

「あれはなに?大鬼?」

「ラグルドさんの変身している仮面ライダー響鬼に似ているな」

 

 屍馬は見た目から大鬼族なのかと思ったが、牛千呂はラグルドの変身している仮面ライダー響鬼に似た姿を持つ怪物である事を鋭く観察していた。

 

 俺は目の前の怪物を見て死ぬ直前に見ていた夢に出ていた怪物を思い出した。オーマジオウ……いや常磐ソウゴさんが相手にしていたあのライダーと怪人が混じったようなあの怪物と似た様にライダーと怪人が合わさっている感じの鬼だった。

 ヴァティスが言っていた事が本当なら、目の前の鬼は仮面ライダー響鬼のアナザーライダーで間違いないだろうな。

<演算者>。君はどうだ?

 

【是。目の前の怪物は仮面ライダー響鬼のアナザーライダーです。攻略法としてオリジナル……つまり仮面ライダー響鬼の力ならばアナザー響鬼を変身解除させて、個体名:ヴァティスが埋めたアナザーウォッチを完全に破壊する事が出来ます】

 

<演算者>からの肯定と攻略法を受けた俺はすぐさま<思念伝達>を使った。

 

『皆、聞えるか?』

『うおっ!!?』

『アークからの伝達とは違うな。これが<思念伝達>か』

 

 迅は突然の<思念伝達>による思念での会話に驚き、滅はアークと繋がっていた時の頃と比較していた。

 

『オーマ様。どうされましたか?』

 

 大鬼族の避難を任せているラグルドから返事がきた。

 

『今、俺達の目の前にいるのはラグルドの変身している仮面ライダー響鬼をアナザーライダーという怪物化させた存在────────アナザー響鬼だ。アナザーライダーは仮面ライダーを怪物化させた存在のことをいう。この大鬼族の里に目の前のアナザー響鬼ともう一人のアナザーライダーがいる。変身しているのは己の不甲斐なさを利用された大鬼族と豚頭族が強制的に変身させられている。無差別に襲撃する可能性もあるから、二体のアナザーライダーを倒し、救出した大鬼族を連れてこの里から出るぞ』

 

 アナザーライダーの事を教えながら命令を出した。

 

『わかりました』

『オーマ様の意見に従います』

『ちゃっちゃっと倒して、大鬼族を助けるとするか』

 

 そう了承してくれたラグルドと牛千呂と屍馬。

 

『へぇ。仮面ライダーが怪物化した存在なんているんだ』

『怪物化した仮面ライダーが相手なら、相手をするのが仮面ライダーだ』

 

 迅と滅も了承してくれようだ。

 

『ラグルド。俺達の目の前にいるのはアナザー響鬼だ。お前の変身している仮面ライダー響鬼の力ならアナザー響鬼を倒す事が出来る。牛千呂と屍馬と合流してアナザー響鬼を倒してくれ』

『わかりました。すぐに向かいます』

『牛千呂と屍馬はラグルドが来るまでアナザー響鬼を相手してくれ。滅と迅は俺と一緒にあともう一人のアナザーライダーを探しだして倒すぞ!』

 

 そう告げると滅達から了承の思念を受けたのですぐさま行動を開始した。

 

 俺はジオウライドウォッチを銃形態のジカンギレードに装填して必殺技を放った。

 

フィニッシュタイム!ジオウスレスレシューティング

 

 紫色の長針型のエネルギー弾を放ちながら走っていく。

 

 滅も俺の後ろを走り、迅は背中から展開された翼「スクランブラー」を展開して上空からアタッシュショットガンを行使して豚頭族を倒していく。

 

 そして牛千呂と屍馬は助けた大鬼族をホブゴブリンと雷爪豹族に里外へと誘導していたが、アナザー響鬼がそれを阻止しようと襲撃してきた。

 

 アナザー響鬼の金棒二本を牛千呂はゾンビブレイカーを、屍馬は魔剣で防いだ。

 

 牛千呂は左手の鉤爪「バーサークロー」にオレンジ色の輝きが溢れださせてアナザー響鬼を引っ掻く。

 オレンジ色の爪閃(そうせん)がアナザー響鬼を削る。

 

 大きな火花を出すアナザー響鬼は数歩後退りした。

 そんな隙を見逃さなかった屍馬は下半身を馬の四本脚へと変貌させた。

 四本脚へと変貌した姿「疾走態」となった屍馬は時速360キロの走力を持って一瞬の内にアナザー響鬼へと近づき、強烈な一撃を入れた。

 

 一撃を入れた腹部から大きな火花を出すアナザー響鬼は爆発四散した。

 

 屍馬は通常態へと戻り、牛千呂は武器を収めようとした時だった。爆発した際に起きた煙が晴れるとそこには平然と立ち上がったアナザー響鬼がいた。

 

「倒せてない」

「オーマ様が言っていた通り、仮面ライダー響鬼の力を使う必要があるのか」

 

 倒れないアナザー響鬼に対して考察していると電光雷轟の如く雷爪豹族がアナザー響鬼に<電光石火>で強力な一撃を受けて後退りさせ、仮面ライダー響鬼に変身したラグルドがアナザー響鬼に近づく。

 アナザー響鬼は手に持つ金棒をラグルドに振うが紙一重で回避したラグルドは両手を押さえて口から紫色の炎を噴きだした。

 

「うぁぁ……あぁ……」

 

 アナザー響鬼はラグルドから放たれた紫色の炎が全身を包み込み、手の甲から突き出ている爪で突いた。

 全身を炎に妬かれ、胸部を爪で突かれたアナザー響鬼は牛千呂と屍馬の攻撃以上のダメージを受けていた。

 

「俺達よりも攻撃が通じているだと……」

「アナザーライダーの元の力を使えば倒せる。オーマ様が言っていた通りの事が起きているな」

 

 そう呟いているとラグルドが二人に告げた。

 

「牛千呂、屍馬。アナザー響鬼を倒して大鬼族を救出するぞ!」

 

 そう言ってラグルドは音撃棒烈火を、牛千呂と屍馬はゾンビブレイカーと魔剣を構えた。

 

 ────────────────────────

 

 一方。先程から弓矢と銃撃で豚頭族を数十体も倒していった俺と滅と迅。

 

「滅、迅。俺はあの家に向かう!もう一体のアナザーライダーを探してくれ!」

「わかった」

「いいだろう」

 

 二人が了承してくれたので、俺は火の手が一番回っていて<魔力感知>で魔力が数体いることを感知した為、向かって行く。

 

 家の中へと突入するとそこには怒りの仮面を被った魔人と大きく息切れしながら片膝を着いている赤色の髪をしたポニーテールの髪型をした鎧を纏う一本角の男大鬼とその男大鬼の背後で同じく鎧姿で刀を抜刀している二本角を生やした紅髪色の男大鬼と巫女服姿の朱色髪の女大鬼がいた。

 

 そして、膝を付いている男大鬼の前に立っているのは顔部分が右側が青、左側が赤。胸部と腕部が右が赤、左が青。そして脚部が右が青、左が赤という二色を三頭身で交互したような姿をしていた。赤部分は生々しい兎のような要素があり、青部分は戦車を思わせる要素が出ていた。その怪物の肩にはBIRUDの文字が描かれていた。

 

ビルド

 

 BULIDの文字から考えて、恐らくアナザービルドだろう。

 

「おや?何やら奇妙な魔人が現れましたね。ヴァティスの言っていた仮面ライダーでしょうか?」

 

 そう俺に気付いた怒りの仮面の魔人がそう呟いているが、俺はその魔人とアナザービルドにウィザードウォッチを銃形態のジカンギレードに装填して引き金を引いた。

 

フィニッシュタイム!ウィザードスレスレシューティング

 

 放たれたエネルギー弾が魔法陣に触れると縦横無尽に動く奇妙なエネルギー弾が魔人とアナザービルドを襲う。

 

 魔人は回転を加えた軽いフットワークでエネルギー弾を無効化しているが、アナザービルドは全弾その身で受けて爆発した。

 

「ほほほ。すぐさま攻撃をしてくるとは決断力が早いですね。豚頭将軍(オークジェネラル)さん。あの仮面ライダーには十分気をつけるようにしてください」

 

 怒りの仮面を被った魔人の言葉に、爆発した筈のアナザービルドが悠然と立っており、頷いた。

 アナザービルドは手に持つエンプティボトルに似たボトルを片膝を付けた大鬼族へと向けた。

 すると、大鬼族の身体が粒子状へと変化されていく。

 

「ぐっ……ああぁぁぁ……!!?」

 

 そして粒子状へと変化された大鬼はボトルの中へと収まってしまった。

 

「親父!!」

「お父様!」

 

 若い男大鬼と巫女服の女大鬼が吸収された大鬼族を呼ぶ。

 どうやら彼等の父親のようだ。

 

「親父を返せ!」

 

 そう言って刀を持って襲おうとするが俺が止めた。

 

「止せ!アナザーライダーは仮面ライダーにしか倒せないんだ!」

「離せ!」

 

 しかし、感情的に父親を奪還しようとしている若い男大鬼は暴れる。

 そんな俺達にアナザービルドが大鬼を入れたモノとは違う別のボトルを向けてきた。

 

 俺はすぐさまジカンギレードで発砲して向けている手を弾かせて別方向へと向かせた。すると今度は家を燃やしている炎が粒子状となって吸収された。

 

「有機物と無機物を吸収できるのか!?」

 

 若い大鬼を抑えながらもアナザービルドの能力に驚いていた。

 

【告。仮面ライダービルドは有機物と無機物の成分が入ったボトルを使い戦う戦士です】

 

 アナザービルドにもその能力があるのか!

 

 そう思いながらも未だに暴れる若い大鬼を組み手で地に伏させた。

 同時に<思念伝達>で滅と迅に報告していた。

 

『滅!迅!俺がいる家の中にアナザービルドがいる。ボトルを向けられると吸収されるから気をつけろ!』

『わかった』

『すぐ行くよぉ』

 

 そう伝えた後、アナザービルドを見ると戦斧状のエネルギー体を作っては俺達に襲い掛かってきた。

 剣状態のジカンギレードで攻撃を逸らしながら組み伏せていた大鬼の襟元を掴んで強引に立たせたり振り回しながらもアナザービルドの攻撃を防ぎつつ大鬼を助けていた。

 しかし、彼を庇いながら攻撃を防ぐのは手段が減ることは必然だ。故に俺は巫女服の大鬼の近くへと若い男大鬼を投げ飛ばした。

 

「うぉ!」

 

 ズサッ!と放り投げられた大鬼は悲鳴を上げるが、おれはそんな事を無視して巫女服の女大鬼に対して告げた。

 

「その大鬼を連れて逃げろ!俺の部下が他の大鬼族を助けている!さっさと行け!」

 

 そう言ってアナザービルドからの攻撃をジカンギレードで逸らしながら斬りつけたりと攻防を行なっていた。

 そんな俺達を見て困惑しながらも巫女姫の大鬼は男大鬼を連れて家から出て行った。

 ジカンギレードにビルドの力を使った場合の結果を見るためにビルドウォッチを出して装填した。

 

フィニッシュタイム!

 

 赤色のエネルギーが刀身を纏う。

 アナザービルドのエネルギー戦斧の横一閃を身を低くして回避した。

 回避した俺に戦斧を振り下ろそうとするアナザービルドだが、家を壊しながらアナザービルドへと襲い来る矢一本が現れた。

 

「!?」

 

 エネルギー戦斧で矢を受け止めたが、その矢は戦斧の周りに急激に分かれ、矢が自動的にアナザービルドを襲った。

 

スティングカバンシュート

 

 分裂した強烈な矢で何度も射たれた事で後退りをするアナザービルドに、身を低くしていた俺はその状態からビルドを装填してエネルギーを溜めていたジカンギレードで切り上げた。

 

ビルド!ギリギリスラッシュ

 

 赤色のエネルギーの剣閃がアナザービルドに残る。

 切り上げた際に身を起こしていた俺は擦れ違い様にジカンギレードを更に一閃して、アナザービルドの背後へと周り、背中に縦一閃した。

 

 三度の斬撃を受けたアナザービルドは先程の強力な矢の攻撃よりもダメージを受けているようだ。

 

 そんな時、アナザービルドの前に現れた迅がカバンショットガンを向けていた。

 カバンショットガンにプログライズキーを装填しているようだ。

 

 俺は横転してアナザービルドから距離を取った。

 

パンチングカバンショット

 

 ゴリラほどの巨大なジェット拳型弾がアナザービルドを吹き飛ばしながらも貫通して爆発させた。

 

 俺と迅の元へと滅が歩いて入ってきた。

 

「アレがもう一体のアナザーライダーか」

 

 そう言いながらも復活したアナザービルドに油断亡き眼差しで見つめていた。

 

「ビルドの力を纏わせた場合はかなりダメージが入っていた」

 

 ジカンギレードに装填しているビルドウォッチを外した。

 

「ビルドの力を纏ってみるか」

 

 そう言ってジクウドライバーのD'3スロットに装填しようとした時だった。

 

「そのウォッチを使うという事は、ビルドの力を引き受けるという事……」

「うぉっ!?」

 

 突然俺の隣にウォズが現れた。

 ウォズの登場に滅と迅も驚いていた。

 

「えぇ!?何時からいたの!?」

「どうやって来たんだ?」

 

 そんな二人を無視してウォズが話しを続けた。

 

「君は嘗て、一体の竜を解放するために仮面ライダーファルシオンの力を使った。この本に因れば勝利を得るには相応の責任が伴う。その覚悟がおありか?我が魔王」

 

 そう訪ねるウォズに俺はビルドウォッチを突き付けながら言った。

 

「覚悟ならとうの昔に出来ている」

 

 そう言ってD'3スロットにビルドウォッチを装填してライドオンリューザーをオして回転させた。

 

 すると俺の目の前に両肩に大型の赤と青のフルボトルショルダーを持つビルドの基本フォーム「ラビットタンクフォーム」を模したアーマーが現れた。俺はアーマーに触れるとアーマーが勝手に分裂してジオウに纏われた。

「ライダー」の複眼が「ビルド」と描かれ、右手にドリルクラッシャークラッシャーが装備された。

 

アーマータイム!

 

ベストマッチ!ビルド!

 

 ジオウにビルドアーマーが纏った事を確認したウォズが告げる。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ・ビルドアーマー。愛と平和を創ったライダーの力を継承した瞬間である」

 

 そう言って開いていた本を閉じた。

 

「勝利の法則は決まった!」

 




次回~仮面ライダーVSアナザーライダー~
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