戦場の亡霊艦   作:とある名無しの抜刀隊

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旭日の復活

 

 

 

 

 

 

 

自衛隊。日本の防人である。

 

だが、戦後日本としては問題点が色々とあった。

 

『平和主義の日本には必要かい?』

 

とか

 

『憲法で国を守れるんちゃうん?wだから自衛隊はいらねぇよw』

 

とか

 

『自衛隊に!空母はいらない!』

 

...とかさまざまな意見が飛び交うので、当然日本は頭を抱えた。

 

自衛隊を解散する?某C国が侵略してくるのではないか

 

じゃあアメリカ軍に守ってもらう?馬鹿げた話だ。自分の土地は自分で守れっつーの

 

となる。当然である。

 

その結果が特務機関と言われる自衛隊の後ろ盾みたいな機関だ。

 

今となっては戦闘艦(護衛艦含む)200隻越え、戦車17万、戦闘機6万の世界第3位の軍事力を持っている。

 

兵士としては孤児院に収監されている14歳から40歳までの男女という事で

 

当然国会から後ろ指を刺された。

 

政府は

 

『保護者がいなかったら誰が匿うんです?我々が保護しますよ』

 

と言うか意見を貫き通し、無事現在にたどり着く。

 

それは、イージス搭載艦のあの少年も一緒であった。

 

 

 

[2日後:東京・市ヶ谷]

 

「磯風!無事だったか!」

 

と俺が言う。そういや自己紹介を忘れていたな。犬神直斗っていうんだ。よろしく。

 

「ああ!」

 

と答えたのが磯風優希。戦艦霧島っていう船の艦長をやっているんだ。...いいなぁ...

 

「東京は!?」

 

「...」

 

磯風は静かに頭を左右に動かす。

 

現在、日本国は列島要塞化計画を実行中だ。

 

その名の通り住宅街には敷き詰められた対空砲陣地、公園や学校校庭には対BMミサイル、沿岸部にはズラッと並べられた速射砲群、山脈には対地支援用火器及び対外戦闘用攻撃誘導弾の設置などが配備中であった。

 

この計画を、75年計画と呼ばれた。

 

これらの兵器は格納式であり、通常は地下にある。

 

当時、対BM戦闘用の迎撃火器類の使用率は17.6%。

 

そう、殆どの火器類が動いていなかったからである。

 

何故かと言うと、この時ちょうど迎撃火器の整備を一斉に行なっており、整備が出来たか、整備する前のミサイルでしか迎撃は困難であった。

 

なので陸上迎撃が出来なかったのは不幸に不幸が重なったからであろう。

 

その事は容易に分かった。

 

「そういやなんで今日ここに来たんだ?確か今日は哨戒勤務だっただろ?」

 

「ああ、お偉いさんから呼び出し食らってな。お前もだろう?」

 

「そうだよ」

 

「...これ、どっかで見覚えないか?」

 

「...だよな」

 

〜〜〜3年前〜〜〜

 

『あーあ、俺たち何かやったっけ?』

 

『なー、なにもやってないよなー』

 

『...んー、ま、何もねーだろ』

 

『だよな』

 

〜〜〜現在:2013年〜〜〜

 

「うわぁ...そういや俺たち特務機関に入ったばっかの奴じゃん」

 

「なんか見覚えがあると思ったらここ数えれない程来てたわw」

 

「絶対またロクでもないこと言われるぞ...」

 

と言いながらドアの前に行く。

 

2回ほどノックをして、と

 

「失礼します。犬神2等海佐と」

 

「磯風一等海佐です。」

 

と言う。すると__

 

「ああ、磯風と犬神か。入ってくれ」

 

「失礼します。...ってあれ?石田さんなんでここにいるんですか?」

 

さて、紹介しよう。此花基地海上幕僚長の石田である。まず此花基地を簡単に説明すると特務機関のボスである。それの海上幕僚長だ。

 

「ああ、防衛大臣がちょっと倒れちゃって、今は自衛隊病院に搬送されているんだ」

 

「ふーん...んで、なんで僕たちはここに?」

 

「ああ、この後少し遠出をするのだが、ちょっと意見を聞きたくてね。あ、遠出は君たちもこいよ」

 

「え?自分横須賀でいせ(護衛艦)一般公開行こうと思っていたんですが」

 

「却下だキッパリ」

 

「うっそだろ...」

 

マジか...いせ見に行きたかったんだけどなぁ

 

「それよりも面白い事がある」

 

といいつつ近くにあった中ぐらいのテーブル椅子に座る。

 

「さて、君たちに質問しよう。この攻撃はどうやってやったのか君たちはどう考える?」

 

「はい?政府が命令したんじゃないんですか?」

 

と磯風がとう。まあ国家が危機に瀕した時にICBM攻撃が受理されるからな。そう考えるのは自然だ。

 

だが、石田のたった一言で俺たちの考えは変わる。

 

「普通はそうだ。いいか、今日はG7だぞ」

 

主要国首脳会議。通称G7サミット。総理や大統領らが集まって会議をする事を意味する。

 

「でも、お偉いさんがいたところで...」

 

「磯風、上司にミサイル撃ち込んで自爆する馬鹿がいると思うか?」

 

「...確かに」

 

「さて、聞きたい事はこれではない。現在、世界各国の諜報機関・軍事組織が全力で調査を行っている。我々もアメリカと一緒に調査を行っているが、確証が取れないが一つだけ、分かった事がある。誰も発射キーを刺していない」

 

「はあ...?暴発したんじゃないんですか?」

 

「だからといって数千発撃ち上がるか?」

 

...刺していない。いや、刺せなかった...?

 

「じゃあどうやってあれを撃ち上げるんです?」

 

「君にも一応マニュアルを配っていたが...まあいい。一応機密情報だが非常事態だからな」

 

「高度戦術プログラムを実行し、最高ランクのスーパーコンピュータにセット。各司令部もしくは臨時司令部にあるコードを入力し、発射キーをセット、発射。と言う流れとなっている」

 

プログラム実行、スパコン...確か、自分が見た冊子の中に記入があったような...そうだそれだ!

 

「粒子、コンピューターだ」

 

「りゅうし...なんつった?」

 

「粒子コンピューター、空気を操れるだけではなく電子や原子まで操れる代物。スパコンよりもっと高度な計算を持つ」

 

「ああ、あの経費が足りなくて開発を廃止したってやつか」

 

粒子コンピューター。

もしこれがあらわれたら、世界各国全ての機密を破られるだろうと言われた。

当然、主要国は開発を進めた。

開発が出来たら世界を支配したと言える。

だが、開発費用は各国が想像する何十倍もの費用がかかった。

万や億とかいうのではない。兆だ。

開発出来ても北海道一個分の大きさになるし、数10mしか通用しない。

 

「はい。それです」

 

「でも、そんなコンピューター、使える訳が...」

 

「量産すればいいんです」

 

「だけど犬神、経費が足りないのに出来る訳が...」

 

「理論上は出来る。ということは...」

 

「誰かがノートパソコンぐらいまで縮小する事が出来たとしか、考えられません」

 

「...そうか。ありがとう。調査の役に立つ。」

 

と言った瞬間、扉が開く。

 

「海上幕僚長、ミサイル哨戒艦一隻、出航準備出来ました」

 

「分かった」

 

「あれ?今からどこか行くんですか?」

 

「ああ、君たちもだぞ。行き先はアメリカだ」

 

「え?アメリカ?英語出来ないんですがそれは」

 

「まあ大丈夫だろ(適当)」

 

「うっそん...」

 

「アメリカって...アメリカのどこに行くんです?」

 

「国際の軍を全て統一する正規軍______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______国連軍本部だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

[3日後:アメリカ・ハワイ

    乗艦・はしだて]

 

 

 

____心地よい海風が吹くこの太平洋。

 

 

その太平洋で、世代遅れな船が航海していた。

 

名は、はしだて。

 

5500トン型ミサイル哨戒艦の一隻である。

 

哨戒艦、といっても120mm速射連装砲2機、12.7mm遠隔機銃3艇、艦橋の両舷に連装ターターを配置。そして海上自衛隊から型落ちした対空レーダー、ファーストアレイレーダー、対水上レーダーを装備した、まあちょっとした防空艦になってしまった。

 

「___ここが、ハワイ」

 

「...ああ、あの海戦以来だな」

 

 

先の戦争で起こった第一次、第二次ハワイ沖海戦。

結果は、五分五分であった。

 

第一次では特務機関が空母一隻が大破、飛行甲板使用不能、戦艦一隻撃沈に対して、敵側は戦艦一隻大破、ミサイル駆逐艦、巡洋艦合わせ4隻轟沈というなんとも言えない結果であった。

 

第二次では特務機関が護衛艦2隻大破、戦艦一隻中破した。敵側の損害としては最新鋭防空巡洋艦を2隻撃沈。...この撃沈は、敵にとって後に響いてくることとなる...

 

実を言うと俺たちもそこに参加していた。

 

???「時を戻そう」

 

〜〜〜国連軍ハワイ本部基地西門〜〜〜

 

 

現在、基地内は臨戦体制を整えている。

 

至る所に旧ソ連製対空自走砲、米軍製近接防空システム、防衛省が開発を急いでいると言われる和風イージスシステムがハリネズミのように防空システムを整えていた。

 

「すげぇよ...」

 

シャッターの連写音が聞こえる。

 

...おれがいつの間にかカメラを構えて兵器を撮っていた。

 

実を言うと自分、軍事兵器がめっちゃ好きなんだ。一番好きな船はやっぱ大和かな!こういうのは有名なのが一番いいっしょ!

 

ああ...よき...と俺が思いに浸かっていた。

 

「まあ分かるよなぁ...犬神の気持tん?はい...」

 

へー、和風イージスってちょっと丸い四角形になっているんやぁ。それもそれで良き良き良き...

 

「あー、はい。そう言うことね」

 

おっ、あの時戦った同型艦のアトランタいるやん!意外と外国艦もかっこいいよなぁ...

 

「あ、犬神?それ後で全消ししろだって」

 

「はは、そんな事がある訳ないじゃないか陸軍大臣」

 

「だって警務隊員が言ってたもん僕知らない(早口)」

 

「んなわけ」

 

「大統領からの命令らしいで?あと違反した者は銃殺権が発動してだな__「よし、消したで」手のひらクルクルワイパーで草」

 

「あとそれ懲罰部隊のルールだろ」

 

「あ、気づいた?」

 

と言っているとMP5A5と防弾チョッキなどで完全武装された警務隊員が近づき、ここから地下総司令部まで移動するよう言われる。

 

[同・地下総司令部]

 

 

総司令部、日本国男子のロマンの塊としか言えない場所。中は青いLEDで照らされていた。うん、かっこいい。イメージはマヴラブの佐渡島司令部

 

「司令、自衛隊の方々が来ました」

 

「おお、君たちが...特務機関の方かい?」

 

と男性がいう。40代...?いやもうちょっと若いぞ...30代前半か20代後半だな

と考察していると

「ウィリアム!久しぶりだな!」

「あ!見覚えがあると思ったらイソカゼか!また会ったなFriendよ!」

と言って副司令官と握手をする。ああ、この人が磯風が言っていた...と思っていた。ああ、紹介しよう。ジョニー・F・ウィリアム。かつて磯風と一緒に戦ってくれた米陸軍所属の軍人さ。

「HAHAHA、これが感動の再会というのかい?Mr.イヌガミ」

「!?た、多分そうだと思います!コマンダー」

「まあ力を抜きたまえJapanの諸君。私は米軍総司令官のヘンダーソンだ」

米軍...?国連軍じゃないのか?

「は...国連軍総司令官ではないのですか?」

「ああ、何者かに暗殺されてな...そのせいで私が今ここにいるわけだ...さて、君たちがここに来てもらったのは他でもない。先の攻撃、覚えているよな?」

先の攻撃...ああ、ICBM攻撃の件か

「それがあった2日後の話なのだが、残念なことにその衝撃的なことを間に受けてヨーロッパ方面、アジア方面の国々が革命...いや、クーデターを起こした」

 

「主なクーデターは三つ、ドイツ、イタリア、中国。ドイツではナチス政権を目論み__」

 

「___待ってください、G7の会談場所って確か...!」

 

「...ドイツ。ドイツだ...!」

 

「...話を続けるぞ。ナチス政権を成立させようとしたテロ集団はG7の真っ只中で国々の首相あるいは大統領を人質に成功。ナチス政権を樹立。ドイツの周辺国に侵略を繰り返している」

 

「...首脳らはどうするのですか」

 

「それに関しては検討中だ。日本の機動警務隊とFBI、スペツナズで一斉検挙をする予定だがな」

 

備考:1 機動警務隊

特務機関所属の大規模テロに備えた警察組織。

主警察車両はセドリック・パトカー。

部隊数は第一連隊から第十二連隊まで

一部連隊にはガタ落ちスペックのコブラや旧陸軍の五式中戦車(90mm砲搭載)まで配備されている。

 

「さて、二つ目の国家はイタリアだ。イタリアではローマ再建運動が活発化、政府が所持する建物を襲い始めた。その中にはイタリア軍をも入っているため、正式に再建運動勢力をテロと認識。治安維持のために3個師団投入している」

 

「三つ目は中国。国家が暴走、民主派を一から全て洗い流していくように一掃、毛沢東の息子と自称し、民主派は親日派だと勝手に決めつけられて今にいたるというわけだ」

 

「なるほど...」

 

と石田が顔をしかめる。...いや、なにか考えているのか...?

 

...まあいいや。

 

「さて、本題に入ろう。昨日、ここの廃棄が決定した。」

 

「...!?」

 

廃棄!?嘘だろ...!?ここはまだ見た感じまだ戦えるようにしか見えないぞ...!?

 

「まあ移設と聞いているがな」

 

と石田がいう。ああなんだ移設か...

 

「どこに移設するのです」

 

「君たちの土地にだよ」

 

君たちの...君たちの...?土地...?まさか...!

 

「此花に移設するのですか!?」

 

「そうだ。ここにきたら一瞬で落ちると考えた国連は、どうせならしっかりと迎撃したいと考えたらしくてな。そこで選ばれたのがコノハナさ」

 

「...特務機関基地はどうするのです」

 

「ああ、共同で使わせてもらうよ。ボソッ...数時間後は特務機関とかいう名前ではなくなるがな」

 

「なにか言いました?」

 

「いや、なにも言わないよ。ああ、言っておくが君たちに米軍とロシア軍を主力とする太平洋方面軍の指揮を君たちに渡す。...いや、君だったな」

 

 

「Mrイヌガミ、君に朗報だ」

 

 

 

 

 

 

「1週間後、君には、国連軍総司令官かつ自衛隊指揮官になってもらう」

 

...ん?

 

 

「じゃ、頑張ってくれたまえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜同時刻:記者会見〜〜〜

 

無数のシャッター音が、会見内に鳴り響く

 

「えー、皆様方、お静まり願います」

 

その声が聞こえた瞬間、沈黙が空気に流れる

 

「国民の皆様に大変悲報的な事をお伝えしなければなりません...昨日、中国ではクーデターが発生した影響で、政府が乗っ取られ、そしてヨーロッパ方面ではドイツが侵略を繰り返している

 

...我々は、この事態に対処できるのでしょうか?憲法9条、平和主義。我々はずっとこれを守り通したかった...我々は、やらなければなりません。そして、決めなければならない時が、今、あるのです。

 

平和主義?もうそんなのはこの国にはあるのか?

 

いや、この日本国にはあるのか?

 

我々は、事実を受け止めなければなりません。

 

いかなる手段をつかっても___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____大日本帝国の復活を宣言します!

 

 

これに伴い特務機関に所属する陸・海・空全ての自衛隊は陸軍、海軍に再配備。

そしてしばらくの間緊急事態宣言を発令いたします。

期限は不明ですが必ずしも我が皇国に栄光を!

大日本帝国万歳!!」

 

 

 

____帝国の帰還、そして始まり...

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