前世がレッドのイーブイ先輩   作:ちゃっぱ

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第二話は金を取られるアオイちゃん

 

 

 

 

「うわぁぁーん! イーブイ先輩どうしましょう! お金がなくなっちゃいましたぁ!!」

 

「……」

 

「そんなゴミクズを見る目は止めてくださいよぉ……ぐすっ……」

 

「……」

 

 

 イーブイ先輩の厳しい目に耐えきれず私は泣きながらもコライドンに抱きついた。

 新人のコライドンはイーブイ先輩の真顔に騙されてるらしい。あんなにも目で主張してくるのに。

 

 ニャオハは呑気に欠伸してマイペースにコライドンの上で寝ている。イーブイ先輩が怖くないんだろうか。

 

 

「イーブイ先輩……ごめんなさい。イーブイ先輩から卒業する宣言を撤回します。どうかお金のためにイーブイ先輩の力を貸してください!!」

 

「……」

 

「お願いします! ────バトルがゴミクズな私にはイーブイ先輩しか頼れないんですよぉ!!」

 

「……ぶぃ」

 

「はい! ありがとうございますイーブイ先輩!!」

 

 

 イーブイ先輩に向かって土下座を披露する私。

 野生のポケモン達は『なんだなんだ?』と変な顔して野次馬しており、近くを通りかかった野生のトレーナーにはドン引きされつつ写真撮られた。

 

 ガラル地方と同じで目と目があったらバトルしなきゃいけない。だから通りかかったトレーナーと目が合ったら渋々話しかけてバトルした。

 

 ポケモンの調子を見ていたトレーナーや、立ち止まってバトル出来そうなトレーナーを探す人とも目が合ったから話しかけてバトルした。

 

 もともとバトルはイーブイ先輩に任せてたから、イーブイ先輩みたいにって思ったけど難しすぎたんだ。

 バトルに負けまくったせいで賞金を取られ、私の貯金は尽きた。

 

 このままだとサンドイッチが作れない。

 パルデア地方はサンドイッチの本場。美味しいものがいっぱいなパルデア地方でサンドイッチを────というより、自分の部屋で珍しい食材集めて料理がしたいだけ。

 

 インドア派だからね。どっかに出かけて食べるだなんて命懸けなことしないよ。

 ガラル地方でバトル狂に狙われ続けた経験からして、ネモにロックオンされただろうし……。

 下手に外に出たら怖い目に合う。おそとこわい。

 

 

「イーブイ先輩! あの人と目があったんでバトルしてこようと思います! ぜひボコボコにやっちゃってください!」

 

「……」

 

「呆れたような目は止めてくださいよぉイーブイ先輩!!」

 

「……」

 

「えっ? 強くなりたくないのかって? 何言ってるんですかイーブイ先輩! 私の手持ちはイーブイ先輩も含まれてます。つまりイーブイ先輩の強さは私の強さみたいな……」

 

「……」

 

「ごめんなさい調子乗りました!! でも私なんてゴミクズ、イーブイ先輩みたく強くなれませんよぉ! それにゴミじゃあ快適な生活出来ませんからね!!」

 

 

 平穏な学園生活のためにはお金も必須なんだからね!!

 

 だからその圧倒的な強さを皆に見せつけちゃって、私と二度とバトルしないって周りに思わせてくださいね。イーブイ先輩!

 

 

 

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