ここから一気に時間が飛びます。
時系列は第18話です。
アオプルコの位置はアニポケで詳しい説明等ありませんでしたので、ゲームのカントー地方の地図とアニポケの時系列を考えた結果こうなりました。
ではどうぞ。
ワタシがオーキド研究所に預けていたポケモン達に揉みくちゃにされてから大体二ヶ月程経過した。
え?よく生きてたなって?いや自分でもよく生きてたなって思ったよ。数時間以上経過して、夕方まで付き合わされてボロボロになってたし、あの後まだ満足してないポケモンやあの場に来てなかったポケモン達も何匹かいたから後日また会いに行くとポケモン達に言ってあの日から一ヶ月間は研究所に何度か通って会いに行ってようやく満足してくれたので、今日は家でのんびりと過ごしているところ。
「あ〜平和だなぁ、色んなところを旅してたけど、やっぱり家が一番だなぁ」
まあニュースの向こう側は平和じゃないけどね。
夜のおつきみ山で起きた謎の爆発とか、ハナダシティで巨大ホースと大型エンジンが盗まれたとか。
最近のだとクチバシティの最新の豪華客船サントアンヌ号が初出航する予定ってニュースかな。このニュースが流れたという事はサトシ君はまだクチバジムに挑戦中かな?
その後の展開はある程度覚えているけど、確かサントアンヌ号が沈没してポケモン達の力を借りて脱出して、その後ギャラドス達に吹き飛ばされてロケット団が経営する巨大ポケモンの島に漂流して、島のロボットポケモン達を壊してたんだっけ?今世含めて40年近く経っているから、会ってるのか不安だなぁ。
そういえば作中では旅先でオーキド博士達と会ってたよーな?確かどんな経緯で会ったんだっけ?
「おーい、ツカサー?ちょっと来てくれるー?」
「はーい。なんだろ?」
思い出していると一階のリビングにいる母さんに呼ばれて、返事しながら階段を降りてリビングに向かう。
「どうしたの母さん?」
「実はハナコちゃんとオーキド博士と一緒に町内会の3泊4日の慰安旅行に行くんだけど、よかったらあなたもくる?」
「慰安旅行?ワタシも行っていいの?」
「大丈夫でしょ?あなたもこの町の住民なんだし、それに久しぶりに娘と旅行に行きたいしね」
どうする?と聞かれて、ここ最近ポケモン達に会う事や買い物に行く以外用事がなかったワタシは了承の返事をすると数日後に出発すると聞いて準備しようと部屋に戻る前に母さんに旅行先はどこなのか聞いてなかったと気付いて再びリビングに戻り、旅行先はどこなのか質問した。
「ん?ああ、言ってなかったか。アオプルコだよ、海水浴で有名なリゾート地、あなたも小さい頃行ったことあるけど覚えてる?バスで港まで向かって、そこで船に乗り換えて行くから水着忘れないようにね?」
そう言った母さんは荷物を纏める為に自分の部屋に向かおうとリビングから離れたけど、ワタシは母さんが行った旅行先の名前を聞いてそこで起きる事件を思い出していた。
「……思い出した。アオプルコだ。確かそこでサトシ君達と会って水着コンテストをするんだった。そこでロケット団がメカギャラドスを使って暴れてめちゃくちゃにしようとしてたような?」
まあ、いつも通りサトシ君達が奴らをお星様にするから大丈夫だと思うけど、本来いない存在であるワタシの体質のせいで大変な事になるかもしれないしそれで母さんが怪我したらと思うと……よし。
「念の為、あの子たちも連れて行こうかな」
預けたパートナー達を連れて行こうと決めたワタシは母さんに一言かけてから、早速オーキド研究所に走っていった。
*
*
*
––数日後––
慰安旅行当日の朝、サントアンヌ号が沈没したニュースが流れた。
(………慰安旅行当日に流れるのは不吉過ぎでしょうが、船に乗るんだけど今日……)
こうなるのは知ってたけど、なんで今日なんだよ。確かに
大丈夫だと思うし、手持ちも揃えたからある程度平気だと思う、多分、きっと、メイビー……。
「ツカサー?そろそろ出発するよー」
「はーい、今行くよー」
手持ちのモンスターボールを腰のベルトに付けて、荷物を纏めたバックを背負って玄関を出て、戸締まりをしてから母さんと一緒にオーキド研究所の前に止めてある旅行バスまで歩いて行った。
早めに家を出たおかげか、余裕を持って待ち合わせ場所であるオーキド研究所に到着した。研究所の前には3台の旅行バスが停車してあり、乗降口には既にマサラタウンの住民たちが乗り込んでいるところだった。
「あ、スズさーん!こっちこっち!」
「ハナコちゃん!もしかして待たせちゃった?」
「いーえ、大丈夫ですよ。今乗り始めたところです。ツカサちゃんも一緒に来てくれてありがとう!一緒に旅行なんてサトシがまだ小さかった頃以来かしら?」
「あはは、そうですね。久しぶりの旅行なので楽しみにしてました。ところでオーキド博士は?もうバスの中に?」
「ああ、博士は……」
「おお!待たせてしまってすみませんのぅ!」
ハナコさんに質問してると研究所に繋がる階段から荷物を持ったオーキド博士が小走りで駆け降りてきて、ワタシ達に謝罪した。
「大丈夫ですよ博士。今乗り始めたばかりですから」
「それはよかった。おお、ツカサもおはよう。旅行中はよろしく頼むのぅ」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
挨拶もそこそこにして、ワタシ達はバスに乗り込んでアオプルコ行きの港まで向かって行った。
いや、ほんとに何もありませんように!フラグじゃないから!ほんとお願いします!神様、仏様、
……いや、
*
*
*
––アオプルコ––
アオプルコ、タマムシシティとクチバシティの中間の位置に存在してるリゾート島。
バス移動中に野生のポケモンに襲われず、船で移動中も何事もなく無事にワタシ達はカントー最大のリゾート地、アオプルコに到着した。
「よかった…なんともなくて……」
「そう毎回毎回トラブルなんて起きるわけないでしょ。ほら、荷物をホテルに置いたらビーチに行くから、安心したなら背筋伸ばす」
「うっ、はーい」
無事に到着した事に安心して丸めたワタシの背中を母さんがバシッと発破をかけられ、背中をさすりながら返事を返してホテルに向かう母さんの後を着いていった。
––数十分後––
––アオプルコ・ビーチ––
太陽の日差しが差し込み、アオプルコにバカンスにきたビーチの面積を埋まる程の数の観光客が思い思いにバカンスを堪能し、英気を養っている。
「うわーすごい人混み、流石はカントー最大のリゾート地って言われるのも分かる気がする」
前世の頃のワタシなら来ないだろうなーと思いながら更衣室から出て水色のワンピースタイプの水着を着て、その上に半袖の上着を羽織ったワタシは暑い太陽の日差しを遮る為に被った麦わら帽子を吹いてきた風から飛ばないよう手で軽く押さえて、眩しそうに目を細めてビーチを見渡していた。
(さて、原作通りならサトシ君達は海の家のお爺さんの船を壊してしまって、それの弁償の為にバイトをしてそこをロケット団の邪魔が入って、そこでオーキド博士が来て水着コンテストをするんだっけ?まあ、そのサトシ君達がアオプルコに来ていればの話だけど…)
「こらツカサ、母さんを置いて先に行かないの。もう、大きくなっても相変わらずねあなたは」
「ごめん母さ…」
「どうしたの?急に黙って?」
当の本人達は何処に?と辺りを見渡していると後ろから水着に着替えた母さんが声をかけてきて、謝罪をしながら振り向いて母さんの姿を見て言葉を失った。何故なら……
端麗な容姿で薄手の赤いパーカーを羽織って黒のビキニを身に付けた姿の母さんが首元まで切り揃えた髪を撫でながら歩いて来たからだ。
「いや、母さんって確か37歳だよね?何かスポーツとかしてたの?」
「?してないけど、それがどうした?」
「いや、何でもないよ、うん…」
「?」
(何もしてないのにあの若さとスタイルを維持出来るなんて、我が母ながら末恐ろしい……)
母さんは首を傾げつつ、先に行ってると告げてからハナコさん達のところに向かう姿を見送りながら、改めて母さんの凄さに驚きを隠せなかった。
*
*
*
「まあ、それはともかく。サトシ君がいるにしてもいないにしても、ワタシに出来る事なんて限られているし、それまではのんびりしてようかな……って、何コレ…【海の家リュウ】?なんでこんなところに……ああ、なるほどね」
掴み取ったビラの内容を読んだ後、ビラが降ってきた方向に顔を向けると、視線の先にいたのは件の海の家から怒りながら出ていく人達が視界に入り、それを見てサトシ君がこのビーチに来てると確信した。
「この状態を見るにもうロケット団からの妨害にあったみたいだな。ということはこの後は……」
––海の家リュウ––
「ねえ博士、こんなのでお金が儲かるの?」
砂浜に散らばったビラを回収しながら、目的地の海の家に到着するとちょうど母さんとハナコさんを連れたオーキド博士がサトシ君に雑誌のページに載ってる内容を見せたところだった。
(まさか最初の原作に関わるのが水着コンテストなんてね。まあ、なんともなければ平和に終わるし大丈夫だよね?)
この後の展開を思い出し、無事に終わる事を祈りながらワタシは海の家に入り、水着コンテストをやってみようぜと腕をあげるサトシ君達に声をかけた。
「へー、面白そうだね。ワタシも参加してみようかな?」
「「「え?」」」
突然声をかけたワタシの存在に気づいたサトシ君達が揃ってワタシの顔を見る。おお、前世から好きだったこの三人をこの目で見れるなんて、感動的だわ。
「えーと….失礼ですがどなたでしょう–––「おおおおーっ!なんて美しい水着のお姉さんだ!はじめまして、自分はタケシと言います。よろしければ貴女のお名前を」–––はいはい、それは後にしてよねぇ……っ」
(おお…、ナンパされるとは思わなかったけど、あの名物のシーンをこうして目の前で見れるなんて、ここまで生きてきてよかったぁ……!)
「ツカサさん!旅から帰ってたんですか!」
戸惑いながらワタシに質問しようとした我らがお転婆人魚のカスミちゃんの言葉遮るように前に出てワタシの手を取って自己紹介してきたアニポケのオカンのタケシ君が名前を聞こうとした時にカスミちゃんに耳を引っ張られてフェードアウトするのを見て内心感動してると、サトシ君が驚きつつもワタシに詰め寄ってきた。
まあ、旅の途中でマサラタウンに帰っても研究所に直行して直ぐにまた旅に出たりしてたから中々会う事が出来なかったから、悪い事しちゃったな。反省反省。
「あはは、久しぶりだねサトシ君。博士からポケモントレーナーとして頑張ってるって聞いたよ」
「へへっ、ありがとうございます!ツカサさんも元気そうでよかったです!」
久しぶりに再会したサトシ君と話をして自己紹介もそこそこに、ワタシ達はオーキド博士が提案した水着コンテストの準備に取り掛かった。
ちなみにですが、この作品のサトシとシゲルは主人公に対して憧れの存在として好いてますので恋とかは一切ありません。
誤字、脱字があれば遠慮なく言ってください。