今回主人公の秘密の一つとポケモン達の強さがわかります。
ではどうぞ。
誤字報告ありがとうございます!
–––レース当日–––
次の日のレース当日、快晴に恵まれレース場には大勢のトレーナーが各々のポケモンに乗ってスタートするのを今か今かと待ち侘びていた。
フウコちゃんの代わりにポニータに乗ったサトシ君と彼のサポートとしてカスミちゃんとタケシ君がそれぞれスターミーとイワークに乗って出場していた。
特別参加として、ピカチュウもゼニガメに乗って参加している姿も見える。ポケモンがポケモンに乗って参加?まあ、可愛いからいいっか。
当初の目的通り参加していたワタシもゲンガーに乗ってスタートラインに集まり、スタート地点の近くの観客席にいたフウコちゃんに応援の声を受けて、その後サトシ君がポニータと共に文字通りほんとに燃えてやる気を出していた。めっちゃ熱い。
ちなみに並び順は左からサトシ君、カスミちゃん、タケシ君、ピカチュウ&ゼニガメ、ワタシ、他の順番だ。
『それでは!ポケモンレース!レディ……』
スピーカーから聞こえる司会の声を耳に入れながら、気持ちを切り替え、スタート地点に建てられたスタートシグナルが上からゆっくりと赤いランプを点灯させ、暫しの間が流れてそして……。
「ゴォォォォーーッ!!」,
スタートの合図切って落とされると同時に一斉にかけだした。
*
*
*
土煙りを上げながら走り出したポケモン達、最初のコースに入るまでみんな様子を見ながら走り続けていたけど、直線コースに入った途端一番早く前に飛び出たのはドードリオに乗ったドリオが、俊足にものを言わせて先頭に抜け出してきた。
他のみんなも序盤は体力の温存の為か一定の速度で直線コースを駆け抜けて行く中、ワタシは地面からスレスレに浮遊してるゲンガーの上におぶってもらう形で乗って後方から周りを見渡しながら前方でドードリオを駆けているドリオの姿が視界に入った。
(前世から見てたけど、あの男!勝つ為ならライバルに怪我をさせてでも手段を選ばず、その上ロケット団と手を組むなんてトレーナーとしてでなく、人として最低すぎる!)
今すぐドリオに攻撃したい気持ちを抑えつつコースを進んでいくと、前の列が大きく左右に分かれたのが見えた。なんだろうとよく見るとコースの真ん中でケンタロスとニドリーナが自分達のトレーナーを巻き込んで喧嘩していた。
「もう妨害が……いや、それよりあのトレーナー達を助けないと、ゲンガー!」
「ゲン!」
ワタシの指示を聞いたゲンガーは速度を上げて喧嘩してる2匹の前に出ると突然現れたゲンガーに驚いたケンタロスとニドリーナの動きが思わず止まる。動きが止まったところをゲンガーに指示した【さいみんじゅつ】が2匹にかかり、グッスリと眠る2匹を見たトレーナー達から礼を受け取りながら、ゲンガーに頼んで次のコースに向かって行った。
「次はアレか!」
次のコースは上りと下りの傾斜45度の坂道コースに差し掛かった。
先頭は既に坂道を登り終えていて、これから降り始めるところだった。ゲンガーに指示して上がろうとしたら、上り坂の中間辺りで息も絶え絶えのゼニガメを押してるピカチュウの姿が目に入った。
(小さい上に手足が短いゼニガメじゃこの坂道はそりゃ厳しいよね)
「……ゲーン」
「って、あれ?ゲンガー?」
必死に坂道を進む2匹の近くまで近づくと何を思ったのかゲンガーが2匹の後ろを取って口から長い舌を伸ばしてゼニガメの背中を押してあげた。2匹は背中を押してくれるゲンガーをみて、笑顔でピッカァ!ゼニゼニィと多分お礼を言ってくれた。
2匹を頂上まで押してあげたゲンガーは多分、ここまで押してやったから後はお前らで頑張れよと言ったのか、ピカチュウ達も元気な声で返事をすると下り坂から大きな爆発の後黒煙が立ち昇るのが視界に入った。
「サトシ君!」
爆発が起こった場所までピカチュウ達と急いで坂を下ると坂道の先に爆発に巻き込まれたサトシ君と他の参加者がポケモン達と一緒に倒れていた。急いでサトシ君の元へ駆け寄ってきたピカチュウがゼニガメから降りてポニータと共に気絶したサトシ君に手を当て、電撃を浴びせると気絶から覚めて立ち上がっていた。
「大丈夫?サトシ君、ポニータ」
「はい、大丈夫です。ピカチュウもありがとうな!」
「ピッカチュウ!」
持ち直したサトシ君達と一緒にワタシ達は次のコースを目指して進んでいくと目の前に巨大な湖が視界に入ってきた。
次のコースは巨大な湖の水面にある小さな岩を一つ一つ飛んで渡って行かないといけないコース。
ドードリオに乗ったドリオはドードリオのその俊敏さを活かして次々と岩の上を飛び、後続を大きく引き離していた。その後に続いたサイホーンとタケシ君のイワークが湖の前にきて一度立ち止まり、サイホーンが意を決して岩に飛び乗るとサイホーンの重さに耐えきれずあっさりとトレーナーと一緒に水の中に沈んでいった。それを見たイワークはサイホーンより重い自分が乗っても沈んでしまうと落ち込んで涙を流し、付き合いの長いタケシ君がイワークの頭を撫でてここまで進んでくれたイワークを慰めながら頑張ったと褒めていた。
その横を通り過ぎて行ったのはゼニガメに乗ってなんちゃってなみのりをしてるピカチュウとスターミーに乗って見事なバランス感覚で水面を渡っているカスミちゃんがタケシ君に後は任せろと声をかけて先に向かう。
その後をポニータに乗ったサトシ君がドードリオに負けない跳躍力で岩に飛び乗って対岸に向けて進んでいく。
そしてワタシはというと……。
「ちょっとゲンガーっ⁉︎」
「ゲンゲンッ!ゲンゲゲーンッ!」
持ち前のイタズラ好きが出てきたのか、水面を浮遊せず、わざわざ岩の上を大きく飛び周り、飛び上がったら横に回転するから落とされないよう必死にゲンガーの頭に捕まり対岸に到着するまで、ゲンガーのイタズラに振り回された。
ゲンガーのイタズラで大きく遅れたワタシはようやく次の早食いコースに到着したら既にサトシ君達はそれぞれ好みのポケモンフーズのある場所へ降りて食べ始めていた。
「ほら早く好きなのを選んで…」
「先生方ぁ!!出番だぜぇっ!!」
「な、なんだ⁉︎」
「まさか!」
ゲンガーに好きなポケモンフーズを選んでもらおうとした瞬間、ドリオが大声で合図を言ったのを皮切りに突然煙幕が出てきて瞬く間にコースを包み込んでいく。それを見たワタシは煙幕に包まれたコースの岩壁の上に現れた2人の人影を睨みつけた。
「まさかまさかと言われたら…」
「答えてあげるのが世の情け…」
「ロケット団!」
サトシ君が言った直後、煙幕が薄くなっていくとそこにいたのはピカチュウを狙う悪の組織【ロケット団】のムサシとコジロウがワタシ達を見下ろしていた!
「世界の破壊を防ぐため!」「世界の平和を守るため!」
「愛と真実の悪を貫く」「ラブリーチャーミーな
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河をかけるロケット団2人には…」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ」
「にゃーんてニャ!」
お決まりの名乗り口上を言った後、不敵な笑みをワタシ達に向けていた。
(というかこんな状況なのに一度は聞きたい口上を聞けて喜んでしまう自分のオタク魂がにくい……!)
ワタシが内心反省しているとレースの邪魔をしてきたロケット団に文句を言っていた。
「今はあんた達に構ってる暇ないの!引っ込んでてよ!」
「お黙りジャリガールっ!んんっ!お姉さんと遊ぶといい事してあげるわよ?」
カスミちゃんの言葉に怒ったムサシだったけど、咳払いしてセクシーポーズを取って挑発し、隣に立つコジロウがポニータをレースに勝たせない為に頼まれたと言った後、2人の間にいるニャースが昨日のフウコちゃんを落馬させた原因である額の自慢の小判を光らせる。
「ポニータ、お前に勝たれると困る人がいるんでな」
「もういっぺんコケさせてやるニャ!」
それを聞いたサトシ君とカスミちゃんがフウコちゃんを怪我させた原因がロケット団だと気づいて頭上に立つ彼らを睨みつけた。それを聞いたムサシとコジロウは大袈裟に悲しんで心を痛めたと心にもない言葉を言っている2人に怒りを抱いていると、そのタイミングでワタシは周りに声が通るようにこの場にいる今回の首謀者に突きつけるように真相を告げた。
「そして、あんた達の依頼主がそこのドリオだって事もね」
「「えっ?」」
「ちっ!」
驚くサトシ君の反応を無視して、舌打ちをしてワタシを睨み付けるドリオに実力はあるのに卑怯な手を選んでフウコちゃんに怪我をさせ、下手したら大怪我じゃ済まない事になっていた可能性があったのにその上、共にこの村で育った仲間を裏切ったこの男に更に追い討ちをかけるように前世で知っていた彼らが交わした契約の内容を告げる。
「あなたは今回のレースで確実に勝つ為にロケット団に依頼した。おそらく報酬はロケット団にララミー族の力を貸す事、しかもあなたの独断で……そうでしょ?ドリオ」
「なんだって!」
「ちょっとあんた!それ本当なの!」
ワタシが言った内容にサトシ君とカスミちゃんはドリオを睨みつけ、それを受けたドリオは顔を歪ませて唇を噛んでいた。
「あわわわ…!なんでニャー達の事がバレてるのニャ…」
「そんなの知らないわよ!というか、どこかで見たと思ったらアオプルコであたし達を投げ飛ばした黒髪ジャリガールじゃない!」
「なに!あの時のフシギバナ使いか⁉︎」
おや、ムサコニャの3人に覚えてもらえるなんて嬉しいねぇ。でも、あんた達には悪いけど、今回はワタシの憂さ晴らしに付き合ってもらうよ?何故ならあの男はサトシ君とポニータが借りを返さないといけないからね。
*
*
*
–––三人称視点–––
「そういう事なら容赦しないぜ!ピカチュウ!ゼニガメ!奴らを叩きのめせ!」
「「もぐもぐもぐっ…ピッカァ!」ガメガメェ!」
「そうは行かないわよ!アーボック、【へびにらみ】!」
「シャァァボック!」
ツカサの告げた推理(正しくは前世からの知識)を聞いたサトシはまだ食事に夢中になっているピカチュウとゼニガメに指示を出すと2匹が食事を止めてロケット団に攻撃しようとしたが、ムサシが出した【コブラポケモン】のアーボックの目が青色に光り、対象をまひさせる技【へびにらみ】を受けた2匹が身体が痺れてしまい動きを封じられてしまった。
「いっけぇ!マァイ、ステディ!」
「ハァ…ッ!」
「おっとぉ、させるか!マタドガス!【ヘドロこうげき】だ!」
「マァタドガァース……ンバッ!」
「ああ!スターミー⁉︎」
今度はカスミがスターミーに指示して突撃させるが、コジロウのマタドガスの【ヘドロこうげき】が直撃して目の役割であるコアを中心にヘドロがこびりついてしまい、振り落とそうと身体を振っていた。
「ドリオ!今のうちよ!」
「へっ!そうこなくちゃな!頼んだぜ!行けっ、ドードリオ!」
場が混乱したのを見計らったムサシがドリオに先に行けと指示するとドリオは礼を言った後、足場を蹴ってゴールに向けて走っていった。
「あ、待て…うわ!ポニータ⁉︎落ち着け!落ち着くんだ!」
「今よアーボック!ポニータに【どくばり】攻撃!」
「シャァァーーッ!」
先に向かったドリオを追いかけようとしたサトシだが、ポニータが昨夜の事を思い出して暴れてしまう。それを見たムサシはアーボックに【どくばり】攻撃を指示してポニータを攻撃しようとしたその時。
「ゲェェンガァァーーー!!」
「シャボッ⁉︎シャボォォォッ⁉︎」
ポニータに向かうアーボックの前に突然現れたゲンガーがその行く手を阻むように両腕を広げて大声をあげるとそれに驚いたアーボックの動きが一瞬止まり、その隙を着いてアーボックを蹴り飛ばした。
「サトシ君!ここはワタシ達に任せて先に行って!」
「で、でも……」
「そうよサトシ!フウコちゃんの為にもあんたには勝ってもらわなくちゃいけないの!」
「ぴぃ…かぁ……!」
みんなを置いては行けないと思うサトシにツカサとカスミが激励をかける。
「ポニータ!あなたは悔しくないの⁉︎」
「ツカサさん…」
ツカサは未だ恐怖が抜けないポニータに声をかけ、奮い立たせる為にこのレースを見守っているフウコの気持ちを代弁して声をあげた。
「今日の為にフウコちゃんがあなたと一緒に走ろうとした努力をアイツが台無しにしたのよ!それでも彼女は諦めなかった!諦めなかったからサトシ君と一緒に走ってほしいって言ったんだよ!フウコちゃんの為にも一緒に走ってくれるサトシ君の為にもあなたは勝たないといけない!だから……」
「だからゴールまで……フウコの元まで走れ!ポニータ!!」
ツカサは一度言葉を区切り、深く息を吸ってポニータの心の炎をつける為に言葉を送った。
それを聞いたポニータは燻りかけた心の炎を燃え上がらせ、サトシごと包み込む巨大な炎を立ち昇らせた!炎に包まれ驚いたサトシだが、熱は感じない事に気づき、それどころか自身の胸の奥から燃え上がる感覚がポニータから伝わってくるように感じた。
「うわっ!……あれ?熱くない?そうか!この炎はポニータの心の炎なんだ!よし!行くぞ、ポニータっ!」
「ヒヒィィィーーンッ‼︎」
サトシの声に応えたポニータは声をあげた後、湧き上がる力で地面を蹴りだして、炎を纏った状態で今まで以上の速度で先に向かったドードリオの跡を追いかけて行った!
「ああ!先に行っちゃったぞ⁉︎」
「早く追いかけるわよ!」
「そうはいかないよ?」
この場を離れたポニータを追いかけようとしたがムサシ達の前にゲンガーから降りたツカサがモンスターボールを持ってその行く手を塞いでいた。
「ここは……ワタシが相手だよ」
帽子の下から覗く彼女の赤い目を見たムサシ達は思わず後退りをしてしまうが、それを誤魔化すようすぐに首を振ってツカサに噛みついた。
「え、えぇぇーいっ!邪魔すんじゃないわよ!黒髪ジャリガール!アンタが何者か知らないけどねぇ!こうなったらアンタを蹴散らしてポニータを止めてやるわ!いきなっ!アーボック!」
「お前もいけっ!マタドガス!」
自身に襲いかかるアーボックとマタドガスを前にツカサは冷静にモンスターボールを前に翳して、自分にだけ聞こえるように小さい声でかつて捨てた肩書きをもう一度口にした。
「なら見せてあげるよ……」
–––【セキエイリーグ元チャンピオン】の力をね……!
「出てきて、サンドパン」
「サンドパッ!」
「【きりさく】」
その直後にモンスターボールから現れたのは硬くなった皮膚が変化した背中のトゲと両腕から伸びた鋭い爪を持ったポケモン、ツカサがカントーを旅してた時の斬り込み隊長として活躍したサンドパンが現れ、その鋭い爪から繰り出した【きりさく】でアーボックとマタドガスを薙ぎ払わい、地面に落とした。
「ゲンガー」
「ゲンッ」
「【あやしいひかり】」
次に動いたのはツカサの側で待機してたゲンガーが、彼女に呼ばれた瞬間、空中に飛び上がり先のサンドパンからのダメージが抜けてないアーボックとマタドガスの前に降り立つと自身の目を光らせるとそれを間近に見てしまった2匹は【こんらん状態】になってしまい、前後不覚に陥ってしまった。
「ああー!アーボック⁉︎」
「マタドガスゥ⁉︎」
「逃さない!サンドパン【かいりき】で空中に突き上げて!ゲンガー、突き上げたところを【ナイトヘッド】!」
「サァンド、パッ‼︎」
「ゲェン…ガァーッ!」
混乱してしまった自分達の相棒の名前を叫ぶムサシとコジロウだが、混乱してる内にツカサはサンドパンに【かいりき】を指示してアーボックとマタドガスを空中に突き上げさせ、更にツカサはゲンガーに【ナイトヘッド】を指示して、空中に上がったアーボックとマタドガスに追い討ちをかける。
「「「ぐえっ!」」」
ひゅるひゅるとムサシ達の上にドシンッと落下して、ツカサの手持ち達の怒涛の連携を喰らったアーボックのマタドガスの体力が尽きて、目を回していた。
手持ちのポケモン達の下敷きになったムサシ達は這いずり出ようとするが、ゲンガーとサンドパンを従えたツカサが彼らにトドメをさそうと2匹が覚えてる最強技を指示した。
「これで終わりっ!ゲンガー!サンドパン!【かみなり】!【はかいこうせん】!」
「ゲェェェ……ゲンガァァァァーーーッ!!」
指示を受けたゲンガーは身体から電撃が迸り、全身から巨大な雷が放たれた!
「サンンン……サンドパァァーーッ!」
サンドパンも両腕の爪の間からオレンジ色の光を集めると拳大の大きさになったエネルギーを前方に撃ち放った!
「「「来るなぁ!来るな来るなぁぁぁーーーっ!?」」」
2つのエネルギーが自分達に向かってくる光景をまだ動けないムサシ達はその恐怖にもう駄目だとお互いを抱きしめあい、迫り来る2つのエネルギーが彼らに直撃した直後、大爆発!
「なんなのよアイツゥーーっ⁉︎」
「おれ達の世界資金がーーっ⁉︎」
「ねこにこばんがぁーーっ⁉︎」
「「「やな感じぃぃぃーーっ!!?」」」
いつもの捨て台詞を残して、お星様になっていったのを見送ったツカサは久しぶりの対人バトルを頑張ってくれた2匹の頭撫でてあげてありがとうと礼を言った。
「……凄い。ロケット団を簡単にやっつけるなんて……」
「ピッカァ……」
「ゼニィ……」
「さ、早く行こうカスミちゃん、ピカチュウ、ゼニガメ。サトシ君達のところに」
ゲンガーとサンドパンを引き連れたツカサがカスミ達がいるところまで歩いて行くと手を差し伸べていつもの笑顔を向けていた。
–––三人称視点、了–––
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表彰式までに会場まで戻れたワタシ達は観客達の前でフウコちゃんとポニータから進化したギャロップと優勝旗を持ったサトシ君が並んで、名誉ポケモンの栄誉とギャロップのトレーナーのフウコちゃんと見事ポニータ、いやギャロップを乗りこなしたサトシ君にみんなから祝福の声援と拍手が送られた。
ワタシやタケシ君、カスミちゃん、ピカチュウ、ゼニガメ、ガーディも2人と1匹に心からの拍手(ガーディは尻尾をパタパタと振って)を送っているとフウコちゃんと握手したサトシ君がギャロップに顔を舐められていて、それを見たワタシ達は心の底から笑いあった。
※ちなみに今回の首謀者であるドリオは原作通りに進化したギャロップにレースから敗北して、納得いかない態度でドードリオに命令してサトシ君達に攻撃しようとしたけど、ギャロップの後ろ脚から繰り出した【けたぐり】を喰らって空高く飛んでお星様になった。ザマァ。
大会が終わり、夕日に染まった保護区から離れた丘の上までワタシ達を見送り来てくれたフウコちゃんが新しいポケモンをゲットしたいサトシ君に保護区を抜けた先にある【サファリゾーン】を勧められた後、ポケモンマスターになるのを信じてると伝えてもらい、ワタシ達はフウコちゃんと別れて【サファリゾーン】を目指して歩き出した。
「ところでなんとなく一緒に歩いてたけど、なんでツカサさんもアタシ達と一緒に歩いているの?」
しばらく一緒歩いていると疑問に思ったカスミちゃんが流れで一緒にいるワタシに質問して、それを聞いてサトシ君達もそういえば⁉︎とようやく気づいてた。
「あはは……。実はワタシの目的は母さんからしばらく旅を続けろって言われてね。期限がいつまでなのかわからないから、それで次の街まではサトシ君達の旅に同行しようと思ってね。突然の事だけどやっぱり駄目だったかな?」
「いえ!自分は大歓迎です!寧ろ次の街までとは言わず、ずーっと自分と一緒に…「はーいはい、ちょっと黙ってようねぇ…!」いでででででっ⁉︎」
また自分を見失ってワタシの手を握ってきたタケシ君の耳をカスミちゃんが引っ張ってフェードアウトするのを見送ると改めてサトシ君達に質問してみた。
(なーんて、答えなんてわかりきっているのに、彼らの優しさに甘えるのほんとズルいなぁワタシ……)
本当なら彼らの成長の為にここで別れないと行けないのに、ワタシは前世の頃に抱いていた【サトシ達と一緒に旅をしたい】という夢。その時の夢を未練がましく、ふたたび会った彼らの姿を見て叶わなかった夢、いや願望が膨れ上がり、彼らの優しさに付け入るような形でお願いしてる自分に軽く嫌悪を感じていると思ってた通りサトシ君達はワタシの同行を許可してくれた。
「いいですよ!俺も旅の間にツカサさんから色々な事を教わりたいですし、これからよろしくお願いします!」
「アタシも!ツカサさんと話してみたい事が沢山あるわ!」
「俺ももちろん賛成だ。ブリーダーを目指す身としてツカサさんからポケモンの育て方について聞いてみたいしな」
「ピカチュウ!」
それを聞いたワタシは彼らの温かい言葉に胸の奥が熱くなるのを感じて、サトシ君達に胸の中で謝罪を送りながら、笑顔で彼らにお礼を言った後、気持ちの切り替えて、ずっと夢見ていた彼らとの短い旅を全力で楽しもうと進路を【サファリゾーン】があるサファリパークを目指して歩いて行った。
主人公のポケモン紹介
サンドパン/メス
ツカサが洞窟の中で捕まえたポケモン。
石だと勘違いして座られたことを怒って襲いかかったのいい思い出(ツカサ談)
最初は主人公の言う事を聞かず、何度も命令を無視してたが旅の間に起こった災難を通じて絆を深めていき、今では彼女の手持ちの斬り込み隊長である。
旅の途中でサンドパンに進化してからツカサの旅の貢献をした。
特にセキチクジムとグレンジムとのバトルは彼女がいなければ主人公のジム制覇が大きく遅れていたのは確かである。
覚えてる技(初代ゲーム基準)
きりさく
かいりき
はかいこうせん
あなをほる
※後に変更する可能性あり
ゲンガー/メス
ゴースの最終進化系。
ツカサが旅の途中で会ったイタズラ好きのムードメーカー。
出会ったキッカケは夜の森の中で休んでいた主人公を驚かそうとしたのが始まり。
しかし、数々の災難に見舞われた経験をして驚かない主人公にイタズラ好きのプライドを刺激され、以降ゲットするまで何度も付き纏う事になる。
ゲットした経緯は驚かそうと主人公の影から出てきたが、当時ロケット団に捕まって手持ちを奪われて倉庫に縛られていた彼女を見て逆に驚いてしまった。
ゲンガーの協力で手持ちを奪い返し、ロケット団を撃退した後、手に持った主人公のモンスターボールを突き出して、仲間になると照れくさそうに顔を背けていた。
彼女のイタズラがチャンピオンになった主人公の疲れたメンタルをケアしてくれる影のサポーター。
ちなみに最近主人公が昔よりいいリアクションしてくれるのが嬉しくて、度々イタズラを仕掛けてる。
覚えてる技(初代ゲーム基準)
ナイトヘッド
あやしいひかり
かみなり
さいみんじゅつ
※後に変更する可能性あり
主人公の秘密
セキエイリーグ元チャンピオン。
5年前まではセキエイリーグでチャンピオンを勤めていた。
7年前にリーグ優勝した後、四天王との挑戦権を獲得し、彼らとの連戦を経て当時史上最速のチャンピオンに就任した経歴を持つ。
チャンピオンを引退した理由は他の地方のポケモン達と会いたいからとの事。(正式な手続きをしてチャンピオンを辞任した)
チャンピオンを引退した後でも四天王達との仲は良好で、時々連絡したり、会ったりしてる。
チャンピオンの活動時はフシギダネの仮面をして緑のマントを付けて正体を隠してたので、テレビや雑誌に出ても徹底的に正体をバラさなかったので、カスミやタケシ達が彼女の正体に気付かなかった理由である。
ちなみに正体を隠してた理由は私生活まで来られると面倒だからだとか。
正体を知っているのは四天王を除いてオーキド博士と母であるスズの2人である。
※尚当時の年齢とフシギダネの仮面といつもフシギバナを使っていた為、当時のファンからはフシギレディと呼ばれて、後にメディアでもその名前が定着した。(主人公がチャンピオンを引退した理由の一つでもある)
ゲンガーとサンドパンって可愛いですよね。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
書いてて筆が止まらなくて自分でも怖かったです。
ドリオの行動は同じ村の仲間なのに勝つ為にロケット団と手を組んで、勝手な判断で一族総出で協力するとか何言ってんのコイツと子供の頃思ってました。今回の話で企みを暴いてやって少しスッキリしましたw
そして今回、主人公の手持ち達の活躍と主人公の過去を公開しました。
イヤ、我ながらエグいなーと思いました。
なんだよあのキャラ背景の量は?フシギバナより多いとかなんでだよ自分。
主人公の元チャンピオン設定は前から考えてましたw
チャンピオンになってもせっかくポケモンの世界に転生したのに、他のポケモン達と会えないのは辛いですよね。
フシギレディのグッズは今も尚、ファンから高い人気が残ってるようですw
誤字脱字ありましたら遠慮なくどうぞ。