時系列は34話です。
相変わらず拙い作品ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
今回は二話連続投稿なので、すぐ次の話を読めます。
この話と次の話賛否が分かれると思いますので、思った事があれば遠慮なく言ってください。
それではどうぞ
誤字報告、感想ありがとうございました!
サトシ君達の旅に同行したワタシは次の目的地である【サファリゾーン】があるサファリランドへ向けて森の中を歩いていた。
しばらく進んでいくと先程まで姿が見なかった野生のポケモン達が視界に入ってきた。ワタシ達は木々が拓けた所で立ち止まり、どこを見ても沢山のポケモン達の様子を眺めていた。
「大分ポケモンの姿が見えるようになったなぁ」
「ほんと、さっきまでとは大違いねー」
(そういえば、確かこの後サトシ君がゲットしようとモンスターボールを投げようとして……)
「こんなにポケモンがいるんだから、もうサファリゾーンに入ったんだ。よし、早速ゲットだ!」
「あっ」
さっきまで姿が見えなかったポケモン達を見たサトシ君が嬉しそうに顔を綻ばせて、まだ保護区内なのに自分達は既に【サファリゾーン】に入ったと思い込んで早速ゲットしようとモンスターボールを構えていた。
それを見てカスミちゃんとタケシ君がまだ保護区内にいるかもしれないと注意するけど、とっくに抜け出したと思っているサトシ君はそれに聞く耳持たずに近くの草むらに行こうとワタシの横を通り過ぎようとしたところを「はい、ストップ!」と襟首を掴んで、これ以上前に行かないよう止めてあげた。
「グエッ⁉︎な、なんで止めるんですかツカサさん?」
「喜んでいるところ悪いけど、密猟者になりたくなかったらモンスターボールをしまいなさい」
「へ?密猟者?なんで?」
「それはね……」
「全員動かないでください!」
(遅かったか……)
この先の展開を思い出したワタシが言った言葉の意味について疑問を持っていると突然ワタシ達以外の声が聞こえるとワタシは内心溜め息を吐いて、声が聞こえた方へ顔を向けると目の前の草むらからラッキーの顔から耳の部分まで出来た帽子を被った青い制服の女性ジュンサーさんが出てきて、両手で構えたライフルをこちらに向けていた。
「サファリ保護官、ジュンサーです!あなた達をポケモン密猟容疑で逮捕します!」
「た、逮捕ぉ⁉︎」
それを見て突然の事で驚いて立ち尽くしているサトシ君達の横で、ワタシは冷静に抵抗の意思はないと伝える為、即座に両手を上げて溜め息を吐いていた。
–––ポケモン保護官、事務所テント–––
ジュンサーさんに身柄を拘束されたワタシ達は説教を兼ねて彼女が運転するジープでポケモン保護官の拠点としてるテントまで連れてかれ、拠点にある機材の画面に映った地図を指して説明を受けていた。
「ごめんなさい…本当に知らなかったんだ」
「それにもっと早く彼に教えてなかったワタシが悪いんです。申し訳ありません」
「そうね、ほんとに知らなかったようだし、すごく反省してるから今回は許してあげるわ」
説明を聞いて自分の軽率な行動に反省して、素直に頭を下げたサトシ君と彼に説明を怠っていたワタシが謝罪をするとワタシ達の態度を見たジュンサーさんは謝罪を受け入れて逮捕を見逃してくれた。それを聞いたワタシ達はお礼を言って安心していると赤い点が光っている地図の画面からピーッ!ピーッ!と警報音がなっていた。
「また密猟者ね!」
それを見たジュンサーさんは顔を険しくして外に停めてあるジープに飛び乗り、その後を追ってワタシ達がテントから出るとサトシ君が先程かけた迷惑のお詫びに密猟者を捕まえる手伝いをすると伝えるとその善意を受け取ったジュンサーさんは頷いた後、ワタシ達にジープに乗るよう促し、ワタシ達がジープに乗ったのを確認すると即座にアクセルを踏んで密猟者が現れた現場まで急発進した。
*
*
*
整備されてない自然の道を爆走して何度も車体が跳ね上がったり、木から伸びた枝に当たったり、振り落とされそうになりながらも密猟者が出た現場に到着してジープを停車すると目の前で穏やかに過ごしている前世でいうカンガルーのように子供をお腹にある袋に入れたポケモン、【おやこポケモン】のガルーラの群れを見てたワタシ達は感嘆の声あげていた。
「うわぁ!すごいポケモンがいっぱい…!」
「なんてポケモンだろ?」
ジープの上でオーキド博士からもらった【ポケモン図鑑】を開いたサトシ君が、図鑑からの解説でガルーラの生態を調べていると突然空から花火の音が鳴ったのが耳に入った。
「密猟者だわっ!」
「「え?」」
「あれはロケット団!」
ジュンサーさんが向いた方向に慌ててワタシ達は顔を向けると視線の先にはロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースが離れた場所に立っていて、コジロウの手にはバズーカ砲が握られていて、先程放たれた花火の犯人は彼らが原因だと推測した。
「ガルーラを守らないと!」
「いや、その前に逃げる方が先だよ!」
「そう!ガルーラを守る為に先ずは私達が逃げないと!」
ガルーラ達を守ろうと進言するサトシ君に逃げるように告げたワタシの言葉の後にジュンサーさんが叫ぶと3人はその言葉の意味に一瞬呆けたけど、その直後地響きが前方から鳴り響き、前を向くとその方向から土煙りを上げながら興奮してこちらに向かってくるガルーラの群れだった。
ワタシは驚いてているサトシ君達に簡単に説明した。
「簡単に説明すると本来ガルーラは臆病で繊細なポケモンなんだよ。大きな音とかそういうのが苦手で、一度驚くと見境いなく突進してくる習性がある。今のワタシ達のようにね!」
「って、呑気に説明してる場合ですかぁ!」
前方から迫り来るガルーラ達に指を指しながらツッコミを入れるカスミちゃんの言葉を受け流す。
大体約20匹近くの群れで突進してくる中ガルーラ達から逃げる為にジュンサーさんがアクセルを全開にしてジープをバックさせるけど、追いかけるガルーラ達の速度の方がジープより早く追いつかれそうになるが、ジュンサーさんの機転でハンドルを右に切って方向を変えて、ガルーラ達の行進を避ける事が出来た。
「飛んで網に入るガルーラの群れってなぁ!あ、ポチッとな」
離れた場所でジープを急停止させると通り過ぎたガルーラ達にムサシ達がリモコンのボタンを押すと仕掛けたトラップを起動させると地面からのロケット投網が飛び出てきてガルーラ達の頭上で網が開いてガルーラ達が拘束され、そのすぐ後に荷台に大量のモンスターボールを積んだ赤いジープに乗ったムサシ達が笑いながら現れてガルーラ達を捕まえようとしていた。
「あいつら、群れごとゲットするつもりなのか……!」
「ジュンサーさん!早く車を出して!」
「ロケット団からガルーラ達を守らないと!」
「ダメよ…さっきのでエンジン、オーバーヒート……」
「「「うそぉ⁉︎」」」
ジュンサーさんにガルーラを助けに行こうとサトシ君達が叫ぶけど、先程までの行動でジープのエンジンがオーバーヒートしてしまい、ボンネットが開いて煙が吹いて、しばらく動けないと告げられる。
そうしてる間にムサシが一番手前のガルーラに向けてモンスターボールを投げようとしていた。
「(間に合うか……!)スピアー!ロケット団を…「ウ〜ララァァ〜〜〜!」っ!」
ガルーラを守ろうと手持ちの中で素早いスピアーを出そうとした瞬間、どこからか飛んできたブーメランが投げられたモンスターボールを弾き飛ばし、その勢いのままムサシの額に当たり、ムサシがたんこぶを押さえて叫ぶと突然幼い子供の叫び声が森の奥から聞こえてきた。
(こ、このくまいも◯こ*1ボイスはぁっ⁉︎)
ロケット団が雄叫びになんだなんだと戸惑っている中、ワタシは前世で何度も聞いた声に内なるオタク魂を昂らせていると森の奥から蔦で木々の間を渡って森からワンショルダーの毛皮を舐めした格好をした1人の野生児の少年–––ターサンが先程投げたブーメランを持って姿を現した。
「ええ⁉︎」
「「子供⁉︎」」
「ピッカァ⁉︎」
「ウラァァーー!」
叫びながらターサンが拘束されたガルーラの元へ駆け寄り、その手に持ったブーメランで網を切ってガルーラが通れるほどの穴を作るとガルーラ達を逃していた。
「あぁぁーーっ⁉︎ちょっと!ダメよ!そんな事しちゃダメェ‼︎」
「せっかくおれ達が捕まえたのにぃ‼︎」
「ウラァ!ウララウラァッ!」
捕まえたガルーラ達を逃がされたムサシ達が頭を抱えて叫んでいると軽々と木の上に飛び乗ったターサンがガルーラ達に向けて叫ぶとガルーラ達は自分達に手を出したムサシ達を睨みつける。
睨まれたムサシ達は逃げようとしたけど、その前にガルーラ達が彼らの周りを囲んで、顔を真っ青にしているムサシ達をジープごとその大きな尻尾で吹っ飛ばした。吹っ飛ばされた先で別のガルーラの尻尾でジープごと吹っ飛ばされ、また別のガルーラに吹っ飛ばされるのを繰り返していた。
「おお、尻尾のラリーだ」
「いや、確かにそうですけど……」
ワタシが器用にムサシ達を宙に飛ばしているガルーラ達に関心の声をあげているとタケシくんに突っ込まれていると最後に群れの中で一際体格が大きいガルーラ*2が飛び上がり体を高速回転*3させてムサシ達を空高く吹っ飛ばしお星様にした。
「ウラ、ウ〜ラ〜ラっ」
「がるる、がるがる〜」
ターサンが木から飛び降りて体格が大きいガルーラのお腹の袋の中に入るとブーメランを前に出してガルーラ達と一緒にこの場から離れていくのを見ながら、少年の強さとガルーラの信頼関係に関心してると空から1機のヘリコプターがワタシ達の前に着陸して中から2人の男女が降りてきた。
「やあ、お騒がせなのです。あなたがポケモンの保護官なのですか?」
「え、ええ…そうですが」
「パパはタロウのパパさんなのです。パパの息子のタロウをこの辺に見たという噂を聞いてきたのです」
そう言ってきたちょび髭を生やした背の小さい男性*4が先程ガルーラと去っていった少年、タロウことターサンの事をジュンサーさんに質問してきた。
(というか、こうして見るとほんとバカ◯ンのパパに似てるなぁ)
ワタシが目を細めながらパパさんを見ていると心当たりがないジュンサーさんがパパさんに質問を返していると隣に立っている女性、ママさん*5が事情を知らないワタシ達(ワタシは知ってるけど)の為に説明をしようとパパさんに話しかけるとパパさんが性急してた事を謝罪してくれた。その後ジュンサーさんの提案で詳しい経緯を聞こうと事務所に向かった。
–––ポケモン保護官、事務所テント–––
事務所に戻ったワタシ達はパパさんとママさんからどうして自分達の息子が行方不明になった経緯を聞いていた。
5年前、当時まだ3歳のタロウ君を連れたパパさん達は世界一周の旅行をして楽しい日々を過ごしていた家族に不幸が訪れた。
ある時、ヘリに乗って保護区の上空から地上にいるポケモン達を眺めているとポケモンを見て喜んでいたタロウ君を見たパパさんは良かれと思ってタロウ君を抱えて窓の外に出して地上のポケモン達を見せていた。
当時、ヘリの操縦していたママさんが危ないと注意してたけど、よそ見をしたパパさんが手を滑らせて地上に落としてしまったが、事前に背負らせていたパラシュートのおかげで地上に降下した地点に急いで向かった夫婦だったけど、既にその姿がなく木に引っかかったパラシュートだけが残されていて、その後5年間今日まで探し続けたらしい。
(……わかってたけど、全部パパさんが原因だよね)
サトシ君達が夫婦の話に悲しんでいる中、ワタシは冷めた目でそもそもの原因であるパパさんを見ていた。
「パパの言う通り一生懸命にタロウを探してたのですが、それが最近ガルーラの群れを操る少年がいると写真を送ってくれた人がいたのです」
「写真を見て一目で間違いなくタロウだと、パパはこの時まで信じてたのです」
ママさんはジュンサーさんにタロウ君を探してもらいたいと話した後、写真をジュンサーさんに手渡した。
「これがその写真です」
「ああ、ターサンの事ねぇ。探すまでもないわ、ほらサファリ番外地の住所録に載っているわ」
写真を見たジュンサーさんがあっさりと言うとテーブルの上に置いてあった資料を開いて、タロウことターサンの顔写真が乗った資料を2人に見せるとあれだけ探して見つからなかった手掛かりが簡単に手に入って、ママさんは驚いて口を開いて固まっていた。
その横でパパさんが喜んで笑顔になるとそれを聞いたサトシ君達が探す協力をすると伝えるとパパさんはお礼を言いながら頭を下げた。
書いてる時、表現が下手すぎて投稿していいのか悩みました。
この話はアニポケでもパロディ要素が詰め込まれてましたね。
ターサンパパのサイコ過ぎな行動に当時はなんとも思いませんでしたが、大人になって見るとヤバイですね。
それと主人公がサトシ達と同行するのはサイクリングロードまでの予定で、それ以降は時間を一気に飛ばす予定です。
誤字脱字あれば遠慮なく言ってください。