「いてて」
地面に突き刺さった頭を引っこ抜く
「大丈夫か。ルフィくん」
近くに居たドクターベガパンクが近寄る。
「ああ、大丈夫だ。しっかしここはどこだー?こんなジャングルに居た覚えはねぇぞ」
「うーむ。アヤツの言うのが正しいなら我々が居た世界とは違う世界に飛ばされたみたいじゃ」
「というかアイツが言ってた平行世界ってなんだ?」
「平行世界というのは簡単に言うと"もしも"の世界じゃ」
「例えば船を北に進むか南に進むか迷った時にお主が北を選んだら南を選んだお主がいるかもしれないじゃろ?そしてその選択次第で今いる仲間と出会ったり出会わなかったりする。それが平行世界じゃ」
「うーん。よくわかんねぇけど」
「もしもは結局もしもだろ。自分で選んだ事に一々後悔してたらキリねぇぞ」
「まぁ皆が皆、お主のように強ければこのような事にはならんのじゃろうな」
歩きながらジャングルの外に出ると島の海沿いであった
すると突然、船の警笛が鳴り響く。
「なんじゃなんじゃ!」
「こんな無人島に人が居るなんて!もしかして遭難者ですか!」
「コビー!久しぶりだなー!元気にしてるかー!」
「え、ルフィさん・・・・?い、いやルフィさんがここにいるわけ・・あなた何者ですか!?」
「なんだよ、うっせぇなぁ。こっちは夜の見回りで眠いっつのに」
眠そうにつぶやきながら現れたのは海軍の服を着たエースであった。
「エ、エース!!!なんで生きて!」
「うお!ル、ルフィ!お前なんでこんな所に!今日はじじいと一緒に巡回警備のはずだろ!」
「エースさん!よく見てください!ルフィさんの目の下に傷なんか無いはずですよ!」
「た、確かに言われてみれば・・・しっかしよく似てんなぁ、ルフィにそっくりだ。」
「あんた、名前は何ていうんだ?」
「・・・?何言ってんだエース。俺がルフィだって!」
「おお、ルフィと同じ名前なのか!凄い偶然もあったもんだ!」
「姿も名前も全く同じ・・・偶然とは思えない」
「どうやらここはお前さんが海軍にいる世界のようじゃな」
「俺が海兵かぁ。うへぇ信じられねぇなぁ。よしそれなら!」
「お前さんここは慎重に!」
「俺は違う世界から来たモンキー・D・ルフィ!海賊王になる男だ!」
「海賊王だと・・・!」
唐突に激昂したエースはルフィの胸ぐらをつかんだ。
「あんな屑になりたいだと!ふざけるんじゃねぇ!!!ルフィに似てる奴が人様を無理やり奴隷にする連中に仲間入りするなんて俺が許さねぇ!」
「しかも海賊王になりたいだぁ!?よくも俺の目の前で言えたなぁ!」
「そんな事しねぇよ!俺はワンピースを見つけて海賊王になるんだ!」
「あ!?ワンピース!?んなもんねぇだろ!ヤツが世界中探しても無かったって言ってたじゃねぇか!」
「ヤツ・・・?」
「ロジャーだよ!海賊王ゴールド・ロジャー!」
「・・・!?」
「(ならロジャーはなぜ海賊王と呼ばれておる・・・?ワンピースを手に入れたからこそ海賊王と呼ばれたのではないのか?)」
「どうした何か揉め事か?」
「ゼファー大将!この2人を止めてください!」
「おお、ルフィとエースが喧嘩しているだけか特段珍しい事では・・・ってルフィ!?」
「この人はどうやら私達が知っているルフィではないようなんです。」
「・・・?よくわからんがこいつら2人を止めればいいんだな」
「もう怒った!エースに似てるからってボコスカ殴りやがって!くらえ!」
「ゴムゴムのバズーカー!」
「そんなの喰らう訳・・・ぐっ!」
攻撃が当たらないと確信していた攻撃がエースの身体にヒットする
「中途半端な覇気しやがって!」
「やっぱり力がでねぇ!ギア4が出せた時まで身体が戻ってるみてぇだ!!」
「おまえら・・・やめんかぁ!」
ゼファーの両腕が黒く硬化し、2人の頭部に直撃した。
「ぐほぉ!」
「あがああああ」
「っつたく年寄りに無理させよって」
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「うおおお飯いい」
「さっき食べたばかりなのになんという食欲のじゃお前さんの胃袋の中身が見てみたいわ」
「で、そこの爺さんの話によるとお前らの世界にはワンピースがあって、そのワンピースを見つけたからロジャーは海賊王になったっと、信じられねぇなぁ」
「信じられんものは無理もない、してこの世界について教えてくれんか?」
「ああ、いいぜ。この世界はロジャーが世界一周をして最後の島「ラフテル」まで辿り着いたが、そこにはひとつなぎの大秘宝ワンピースが無かったらしい。」
「んで、そこからロジャーはワンピースを探す事より不老不死や国を支配する事に執着するようになっちまった」
「要はただのクソ野郎になったって事だ。母さんもそんなロジャーを見限って俺を海軍に渡して行方をくらましちまったし」
「そして現在に至っては略奪を繰り返す海賊の国を立ち上げ、『海賊王』となったわけです。」
「なるほど、それで海賊王と呼ばれるようになったのか」
「そして何年経っても風貌が変わらない事から不老不死になったのでは?と噂されています。」
「して、天竜人とやらはこの世界にいるのかの?」
「天竜人か、ああいるぜ。"象徴"の天竜人の事だろ?」
「象徴?」
「ロジャーに対抗するためにいまいる国たちが立ち上がって連合国と結成したんだ。そして、その結束を固めるために各国がレッドラインという大陸に住まわせるんだ。んでそいつらの事を『天竜人』と呼んであがめてるんだよ」
「まぁ、各国同士が裏切らないようにするための人質交換ってわけだ」
「それはたまげたのぉ」
「そんなに意外か?」
「こちらの世界の天竜人は奴隷を買って好き放題する連中だからのぉ」
「おいおい、非加盟国が奴隷を買うのはわかるが加盟国がしかも天竜人がそんな事したらロジャーの前に各国同士の戦争に発展しちまうよ」
「おう、情報交換は終わったか?」
「ああ、大体わかった。おい別の世界のルフィ。さっきはごめんな、いきなり胸ぐら掴んじまって」
「ああ、いいぞ!俺も考えなしにしゃべっちまって悪かったな」
「んで、そこの2人はこの先どうするつもりだ?宛てはあるのか?」
「うーん、さてどうするかのぉおそらくロジャーのいる場所にノーベルが居そうじゃし。しかし相手は全盛期のロジャー、我々だけでは厳しい・・・」
「まずは仲間を探す所じゃねぇのか?後は俺の力が元に戻ればいいんだけどなぁ」
「ああ、そうそう。そういや最近陸地が急に増えたって騒いでたな。それもお前らの事に関わってんじゃねぇのか」
「(人ではなく大陸・・・?もしかしたらこの世界とは別の世界も合体しておりそうじゃのう)」
「(そして、ノーベルの目的もわからん。天竜人が居ない世界だけならさっさとこの世界を上書きすればいい、もしかしたらノーベルの目的は天竜人の廃絶の更に何かがあるというのか・・・?)」
「しっかし別の世界のルフィじゃ言いづれぇな。何か別のあだ名は・・・」
「あ!それなら「麦わら」で良いんじゃないですか。頭に麦わら帽子被ってるし」
「よし決まり!お前は今日から「麦わら」だ!」
「なんかエースやコビーにそう言われるの慣れねぇなぁ。」
「わしもいつか海軍のお前さんと会うかもしれんし「麦わら」と呼ばせてもらおうかのう」
「よろしくお願いしますね!「麦わら」さん!」
「まぁいいや。そうと決まれば仲間を探しに出発だー!」
「「「おおー」」」
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そして、時は少し戻る
「っつたくここはどこなんだ!」
「和の国っぽい所ってのはわかるがどういっても街が見当たらねぇ!」
街らしきところから真逆の方向にどんどんと進んでいくゾロ
いつしか竹林の中で遭難をしていた。
「あー腹も減った。もう動けねぇ」
徐々に身体も疲れ切り、そのまま気絶をしていまう
そして気絶する刹那、誰かがかけよっていた
「女・・・?」
目を覚ますとそこは宿屋だった
「んはぁ!どこだここ!あ!刀はどこにいった!刀!刀ァ!」
「全く騒がしい。ほら、さっさとこれ食べる。」
「こりゃうめぇ!久しぶりのおにぎりだ!」
「ほら、刀はそこにあるから、全くあんなに刀持って運ぶの大変だったんだから」
おにぎりを食べ終え顔を見上げるゾロ、そこには見知った女性がいた。
「お前、まさかくいな・・・!?」
そこにはポニーテールの成長したくいなが立っていた。
「まさか、ゾロ・・・!?」
「「死んだはずじゃあ!」」
次回に続く