NOMAD:Tales of ArmorNoid(仮題) 作:こっくわーん
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ひたすらに青く、青く、澄み渡った空が、目の前にあった。
(ここは…)
全身がひんやりとした冷たさに包み込まれていた。
ここは、水辺だーー浅い水辺に、オレは仰向けに倒れているのだ。
(…ああ、思い出してきた)
上体を起こす。髪先や服の裾からぽたぽたと水滴が落ちて、水面に幾つもの波紋が広がった。
辺りを見渡せば、そこは一面の青。
青く澄んだ空と水面が、地平線の彼方まで果てしなく続いている。
どこか恐ろしく……同時になぜか、懐かしさを感じる光景。
「…また、この場所か」
オレはそう呟く。誰に言った訳でもなく、ただ、独り言のように。
ーーここは夢だ。あの日以来、毎日のように見続けている不可解な夢。
いつも決まって、水辺で目覚めるところから夢は始まる。
青すぎる空を見上げ、水面に立つのもいつも通りだった。そして、その後に起こることも、オレは知っている。
辺りを見渡す。
(……あった)
視線の先、10メートルほど離れた辺りの水面に。
さっきまで何もなかったはずのその場所にーー「それ」があった。まるで最初から、そこにあったかのようだった。
「それ」は、純白の神像だった。
流れるような絹の衣を纏い、目を閉じて地を見下ろす女神の像だ。背には三対の大きな翼を広げ、その手には長い杖が握られている。
かつて身を擲ち、滅びかけた世界を救ったという「六翼の天使」。確かな存在感を放って、その像はこの水辺に鎮座していたーーまるでこの夢に、礎として深く突き立てられたかのように。
「……」
気がつけば一歩、一歩と、オレはその像に歩み寄っていた。
いつの間にか水面の下には真っ白な石畳が敷かれ、女神像へと向かう一本の道が出来ていた。その道の両脇に柱が列をなして、まるでオレを導くかのように立ち並んでいる。
それが「台座」なのだと、何故か知っていた。その上にあるべきものが欠けている……この場所から、喪われてしまっているのだと。
白磁の路をただただ進む。やがて、オレは女神像の足元まで辿り着いた。
女神像は、ただ静かにオレを見下ろしていた。
「……」
何をすべきかは、驚くほど明晰に分かっていた。女神像の、その台座の上に手を伸ばす。
……指先が、石の肌に触れた。
「……!」
そしてほとんど唐突に、それは起こった。
女神像の背中側から、強烈な光が差し始めた。
それは辺りを眩く照らし、やがてーー台座を中心に、水面が光を放ち始めた。
「これは……」
身構えてはいたが、思わず後ずさる。そして次の瞬間ーーその光が、オレを包み込んだ。
「……っ!」
咄嗟に目を瞑るも、瞼越しに強烈な光が視界を覆い尽くす。照らされた素肌の感覚が薄れ、代わりにジリジリとした熱と痛みが全身を襲った。
そして、意識すらーー次第に白み始める。光の奔流に、オレの全てが押し流されようとしていた。
…それでも。手を、伸ばし続ける。
この光の向こうに誰かがいる。助けを求めている。だからもう二度と、あの時のように……。
力を振り絞る。僅かに開いた視界の先で、掌が。腕が。何もかもが、眩い光の中へとと飲み込まれていく。
意識が、途切れていくーーーー。
『……ユルシテ』
今日はその声が、はっきりと聞こえた。
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(テスト投稿につき仮)